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2018年10月30日
雨の中、尻別川釣行を強行したが・・・
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音別川はシーズン終盤を迎える
26日から27日にかけて、札幌南区で避難勧告が出されるほどの大雨が襲った。しかし、2日も経っているので増水も濁流も解消されているだろうと、29日に尻別川に向かった。
29日も、未明から降りだした雨が午前5時になっても止まず、さらに雨足が強くなってくる。はたして、こんな状況で釣りができるのか、と不安が募る。
無理してまで釣行しなければならない訳ではないが、何しろ時間がない。多少の雨ならば、川に立ち込めば気にならないだろうと、覚悟を決めて赴いたのだが・・・。
6時過ぎに着いた尻別川上流は、川幅こそ大きくは変わっていないものの、土色に染まる濁流状態。これではいくらウェットフライでも難しい、ということで、近くのオロウェン尻別川に移動した。
オロウェン尻別川は雨に強く、これまでも尻別川からの逃げ場として重宝してきた。今回も水嵩は増しているが、濁りは入っておらず、竿を出すのには支障がなさそう。
早速、平瀬の続く上流から下流に向けて釣り下がることにして、ウェットフライを流す。増水で川幅が広がっているが、魚の出るポイントは同じだろうと、これまでの釣行でアタリのあった場所に集中的に打ち込む。
しかし、2回に1回は枯葉が巻き付いて、その度に中断。それを繰り返して入渓場所まで戻ったが、まったくアタリはこない。これより下流は、ウェットフライには向かないものの、岩魚やヤマメ、虹鱒と魚種が豊富なポイントが増えてくる。
ただ、入渓から1時間も経っていないのに水嵩は増してきて、流れも強くなってきた。先ほど対岸に渡るときに通ったザラ場も、川底が見えなくなるほど深さを増してきた。
雨も小降りだったものが、時折叩きつけるような雨足変わり止む気配がない。全身びしょ濡れになって車に戻ったが、ここで意欲が喪失。当初考えていた、「いざとなったら真狩川へ」という計画も反故にした。
なので今回の釣行記は、シーズン終盤を迎える十勝・音別川のアメマスを取り上げる。音別川のアメマスは、釧路市がレポートしているもので、隣を流れる茶路川も状況は同じだと思う。どうぞご参考に。
[音別川のアメマス」
10月18日
今日は午後3時の気温が約14度。日差しのおかげか暖かく感じる一日だった。
音別川河口
河口が閉じかかっている影響で先週に比べて水位が増えているが、濁りはない。釣り人の姿は確認できない。
音別橋上流
水量は少なく水は澄んでいる。釣り人の姿はなく、橋の上からはアメマスも確認でなかった。
初音橋付近
音別橋と同様に水量は減っており、濁りはない。橋の上からアメマスの姿を確認することはできなかった。
10月25日
午前11時の気温が約18度と暖かく感じる一日だった。音別でも紅葉が深まり、秋のシーズンもそろそろ終わり。今週で「2018音別のアメマス」レポートは終了
音別川河口
昨日の雨と河口がほとんど閉じている影響で、先週に比べて水位が増えており、濁りも若干増している。釣り人の姿は確認できなかった。
音別橋上流
先週より水量は若干多く濁りはないが、落ち葉が多数流れていた。ここでも釣り人の姿は確認できない。
初音橋付近
音別橋と同様に水量は若干増えているが、濁りはない。橋の上からアメマス数匹の姿を確認することができた。
写真@10月29日午前6時半の雲の様子A当日のオロウェン尻別川の流れB25日の音別橋上流の様子C同初音橋の流
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2018年10月26日
新冠川、静内川、千歳川でラストラン?
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不完全燃焼から再度挑戦を望む
秋も終盤を迎えるに至っても、まだ腰が落ち着かない。「渓流釣りも場所を変えたらもう少しできるのでは」「中流ならばなんとかなるだろう」と、納竿することへの自己反発がくすぶっていて、次のステージとなるショアトラウト釣行への移行が定まっていない。
ここは完全燃焼するしかない、と今年のフライフィッシングのファイナル釣行として日高の本流釣りを選択した。
10月23日に向かった先は新冠川中流。ラストランを尺ヤマメで飾りたい、との気持ちから選んだ。今年の釣行先として、新冠川ほど裏切られた場所はない。
今回を含めて今年は5回通ったが、釣りができたのは今回のみ。あとは大雨による増水や濁流がひどくて、水の澄んだダム湖上流にも入ることがままならなかった。
それほどまでにしても、懲りずに新冠川に釣行したのは、ウェットフライで大型ヤマメを手にしたいという思いから。
今回ようやく中流域に入川できたが、時期は鮭遡上の真っ盛り。いくらヤマメを狙っていると言い張っても、鮭の密漁者に間違えられる可能性が大きい。ならば、堂々と人目の付く場所で竿を振ったほうが良い、と橋の上から丸見えとなる場所でウェットフライを行った。
しかし、ようやく実現できた新冠本流釣行なのに、狙った獲物は皆無。それどころか、ヤマメ以外の魚も見当たらない。
ダウンクロスで流した大型ウェットフライに、2度ほどひったうるような強烈なアタリがきたが、多分鮭だと思われる。
下手にスレがかりなどしょうものならば、0・8号のティペットは簡単に切られてしまう。ここで2時間ほど粘ったが、それ以外のアタリが全くなかったために場所を移動。今度は、隣の静内川中流に行くことにした。
静内川で、上流ではなく中流を選んだのは、新冠川の釣行と同じ理由から。ただただ大型のヤマメを求めてのこと。
入った先は、頭首工上流の幾筋もの流れが交わる場所のはずだった。だが、着いてみれば渇水がひどく、上流で本流に流れ込む渓流よりも細い。これでは、ヤマメどころか他の魚も難しい。
それに加えて、ブナを通り越し白と黒のブチ模様となった鮭が、数少ない淵に溜まっている。そこには他の魚の姿も見えない。何とか竿を出せる場所がないかと上流、下流へと向かうが、流れのない平瀬か淀んだ淵しか見当たらない。
ようやく見つけたカーブの流れ出しで、ドライフライに緑がかった小さなブラウンがヒットした。結局、新冠川と合わせて当日の釣果はこれ1匹だけ。何とも情けないラストランとなってしまった。
翌24日も、午前中の私用を除けば釣行する時間はある。そして、時間的に近郊しか可能性がないために千歳川上流を選んだ。
ここも鮭の遡上真っ盛り。インディアン水車で放された鮭が最上流まで上り詰めるために、あちこちで飛び跳ねる鮭の姿が確認できる。
いつもの入川箇所に立ちこみ、ダウンクロスでヤマメを狙う。#10のソフトハックルをスィングさせて魚を誘うが、夏のようには反応がない。
それでも、流芯から平瀬に変わるポイントで15センチほどのヤマメがヒット、この後に希望をつないだが、いつも飛び出る流芯脇や緩い流れの平瀬からは反応がない。
しばらく釣り下った先で、ようやくヒットしたの小さなはブラウン。それから長い沈黙が続き、下流の流芯脇に投じたマーチブラウンに、20センチ余りの1ブラウンがヒットした。季節的にブラウンが中心となってきているのならば、大型サイズが来てもおかしくはないのに、その兆候すらなかった。
正直、こんな釣果で今年のフライ釣行を終えるのは悔しい。次の休みは鮭の遡上のない河川で最後の勝負をしたい。さて、どこに行こうか
写真@新冠川中流の橋の下で型ものヤマメを狙ったが、鮭の遡上ばかりが目立ち他の魚の姿は見られなかったA渇水状態の静内川中流。ここも鮭の遡上真っ盛りで、厳しい釣行となったBようやくヒットしたのは緑がかったチビブラウンC水量が豊富な千歳川だが、小さなヤマメとブラウンのヒットだけで、大物の姿はなかった
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2018年10月17日
秋本番の余市川支流で型ものヤマメ
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水温低下と落ち葉が邪魔をして苦戦
秋が深まってきて、水温の低下や落葉の流れ込みなどから渓流釣行は難しくなってきている。
10月15日に訪ねた余市川の支流もそれは変わらない。投じるたびにフライに落ち葉が絡み付いて、その処理に追われる時間が長くなる。
枯れ葉が落ち切る頃は、すでにフライのシーズンも最終番となっているはず。そうした意味では、川を流れる落ち葉が今季フライ釣行のカウントダウンを告げているのかもしれない。
残り僅かな期間となった今年の渓流釣行。その集大成として、何とか尺ヤマメをと願って道央のヤマメ河川に赴いてきたが、有名河川のヤマメは型ものが抜き取られて、新子や小型の魚しか残っていない。
なにも釣行する河川の選定に頭を悩ませるのは、今回に限ったことではないが焦りは感じている。
今回の釣行先は、上流に堰堤が設けられている余市川の某支流。その堰堤や砂防ダムの下流にはヤマメが棲息しており、ヤマメの上り切れない堰堤からウェットフライで釣り下がった。
朝日の昇る少し前に入渓を開始。気温は12度、水温9度という秋の冷気の中に身を置いて、まずはソフトハックルを堰堤下のプールに打ち込んだ。
この場所はどう考えても魚止めとなっていて、魚が溜まっているはずなのに、フライへの反応は一切ない。
「ここで釣れなければどこも同じでは」と悪い予感のを胸に、岩に足を取られ強い流れに流されながら大渕に辿り着いた。堰堤からここまで100メートほどの区間のアタリは皆無。この淵でアタリがなければ川の移動も、と考えてフライを流す。
沈めたフライに落ち葉が絡んで、ファっとした触感は伝わるが、フライに食いつく魚のアタリはこない。
ようやく朝日が差し込んで周りが秋色に輝いた瞬間、フライに食いついて吐きだしたようなアタリがきた。
その小さな手ごたえから、魚はあまり大きくはないと感じ取る。だが、贅沢は言っておれず、この際釣れるのならば小物でも仕方ない、と同じポイントにウェットフライを流し込む。
すると、小魚にしてはメリハリのあるアタリが。寄せてみると、予想外の赤い婚姻色を滲ませた22〜23センチのヤマメだった。
体の側面には痛々しい生傷ができている。もしかして、産卵活動に参加したヤマメなのだろうか。
このヤマメをリリースして暫く粘ったが、後が続かないので釣り下りを続ける。この淵からさらに50メートルほど下った小淵で、20センチ余りのヤマメを追加したが、その下流でアタリが途絶えた。
結局、堰堤から500メートルほど釣り下ったものの、釣果はこの2匹だけ。今度はフライをドライに代えて釣りあがることに。
この時期のヤマメは、平瀬から飛び出ることが稀で、どうしても溜まりや淵を狙うことになる。しかし、流れの緩い平瀬に流したフライにスレがかりでヒット。こんな場所にもいるんだ、とあらためて平瀬にも打ち込むが、そう簡単にはアタリはこない。
ウェットフライで攻めた先ほどの大淵に、今度はドライフライを流し込む。陽が差し込んで底の様子も見て取れる。フライを目がけて川底から魚が急浮上したのを確認。魚がフライに食いついた瞬間にピッキング。何とかヒットしたのは、先ほどよりも大きい25センチはあろうかという綺麗な婚姻色のヤマメ。
堰堤を目指してさらに釣り上がるが、その後は音沙汰なし。6時半から11時半までの5時間に及ぶ釣行を終えた。
これからさらに秋が深まり、渓流釣りは厳しくなっていくだろう。昨年のように水温低下の少ない湧水河川に赴くか、一気にショアトラウトに向かうべきか、次の休日まで検討していきたい。
写真@余市川支流に設けられた堰堤から釣り下るA朝日のあたる渓流は秋色がまぶしいB大淵から飛び出た20センチ超えのヤマメ.。身体側面の生傷が痛々しいC婚姻色の美しい、この日最長のヤマメ
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2018年10月12日
白老渓流に型ものヤマメを求めて
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鮭の遡上で下流域は釣りにならず
秋の深まりとともに釣行頻度が減少してきた。いつもながらこの時期の渓流釣行は難しく、狙いとするヤマメは型ものは抜かれて激減、新子や1歳魚しか相手をしてくれない。
ヤマメにこだわらずに大物を狙うには、どうしても虹鱒や岩魚、アメマスの河川となってしまう。その大物を求めて、これまで浜益川や余市川、尻別川、敷生川などに赴いてきた。
例えそこで返り討ちにあったとしても、それに懲りることはなかったはず。ところが、今年は胆振東部地震もあり、9月中は全く釣行することはなかった。そして今は、残りわずかな渓流シーズンなのにモチベーションが高まらない。
それでも何とか気力を振り絞って10月9日に赴いたのは、ヤマメの多く棲む白老の小渓流。
この時期の白老河川は、鮭の遡上シーズンにあたり、下流や中流域では必ずと言ってよいほど鮭と遭遇する。密漁と間違われるのも嫌なので、下流や中流には目もくれず、鮭の昇りきれない上流域に足を向けた。
この渓流では、何年か前の盛夏に黄金色に輝く25センチほどのヤマメを手にしたことがある。それ以来の釣行となるが、果たして今回はどうだろうか。
入渓したのは午前5時半。以前入った場所には鮭が群れていて、とても竿を出せる状況にない。しばらく行った上流に堰堤が設けられていた。鮭の遡上はここで終わっているようだ。
ただ、この堰堤から上流は一度も足を踏み入れたことがない。岩と倒木が作る山岳渓流の様相が強く、目的のヤマメはいなくても型ものの岩魚は棲息しているのかもしれない。
上流といっても、渓流と平行して林道が走っている。その分入渓は楽なはずで、必然的に魚影は薄いのではないだろうか。そうした先入観があったせいか、倒木の下の流れ込みや淵、平瀬に振り込んだ#10のカディスはピクリともしない。これだけ渓相が見事なのにと頭をひねるが、来ないものはこない。
あまりにもアタリがないために、カディスから#14のメイフライにチェンジ、川筋から外れたとろ場に落としてみると、ようやく川底から10センチ余りのヤマメが浮上して、フライに食いついた。
その後もヒットしたりバラしたりして、ヤマメの手ごたえは良くなったが、サイズは一向に大きくはならない。川には幾つもの支流が流れ込み、夏場ならばそこそこ大きな魚も期待できると思われるが、やはりこの時期は厳しいようだ。
結局、3時間ほどこの渓流に留まったが、釣り上げたヤマメは10匹ほど。15センチを超えるヤマメは1匹しかヒットしなかった。
まだ時間があるので、この近くを流れる飛生川の中流域に移動。今度はウェットフライで下流域に釣り下がることにした。
幸いなことに、この川への鮭の遡上は少なく、釣りを邪魔されることはなかったが、どう手を尽くしてもヒットするのは10センチ未満のヤマメばかり。この様子では、人気ポイントの連続する上流でもヒットするサイズは変わらないだろう、と早々に撤退した。
帰りしなに、鮭の遡上ぶりを見たくてウヨロ川に立ち寄った。橋の上から見る鮭は、昨年の今時期と比べると遡上数は多いものの、1昨年のような川を埋め尽す圧倒的なシーンは見ることができなかった。
写真@遡上する鮭の群れる渓流の下流域AB上流は里川と山岳渓流の混じりあった様相だが、釣れるのは小さなヤマメだかりCD
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2018年10月05日
尻別川上流から釣行を再開
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地震被災者の方々に思いを寄せる
9月6日に発生した北海道胆振東部地震から1か月を迎えようとしている。現地の厚真町や周辺町村の被害は予想を大きく上回り、被災した町民の方々の生活はまだ平常時には程遠い状況にある。
被災者に心を寄せるために、この1か月間のブログ更新は過去の釣行動画だけにした。被災者の皆さんが苦しんでいる姿を見て、新しい釣行記を掲載する気にはなれなかったからだ。
更新の再開は未定だったが、ようやく自分の心に踏ん切りがつき釣行記を再開することにした。ただ、思いはいつでも被災された方々に向いている。一刻も早く平常の生活に戻られるよう、切に願っています。
釣行を再開したのは10月3日で、尻別川上流に赴いた。ここには7月から8月にかけて何度か訪れた。狙いは、ウェットフライを駆使した型もののヤマメ。
ところが、川を取り囲む様子が以前とは異なっていた。この1か月の間に台風21号が通過、その後の地震の発生により川の姿は大きく変容した。
渇水状態で水量が少ないのは当然だが、対岸にあった崖が崩れ落ちて土砂が押し出されているほか、手前の河原も上流からの流木やごみが散乱、川の氾濫で流れが土手まで押し寄せた跡が残っていた。
すでに流れは落ち着いているが、深くえぐれていた対岸は川底がみえるほどに浅くなっている。そこにウェットフライを打ち込み、スィングさせて反応を探るが、何の手応えもない。
100mほど釣り下がったが、対岸の川底はさらに浅くなり、ポイントの役割を果たしていない。仕方なく、今度は上流にある淵をピンポイントで狙うことにした。
淵の上流から、大きめのウェットフライを流して逆引きを繰り返す。ここは、いつも釣人の絶えない人気ポイントで、前日も多くの釣人が入ったはず。なので、ほとんど諦めの心境だったが、5回目のスィングにアタリがきた。
ヒットしたのは小型のニジマスだったが、対応が遅れて途中でバレてしまった。そして、同じ場所で再びアタリが。今度はしっかりと針がかりした。上がってきたのは25センチ余りのヤマメ。今日はまだ、誰も入っていなかったのが功を奏したのかもしれない。
その後アタリは遠のき、場所を移動することにした。
次に向かったのは、ここから少し離れた中流域。いつもラフティング船団に邪魔をされる場所で、今回もそれを覚悟して入った。支流の流れ込むこのポイントは、これまで小さな虹鱒とヤマメしか実績がない。
しかし、ウェットフライを流してスウィングさせるのには丁度よい流れで、ドライフライを行うのならば入らなかった場所。
流芯にフライを乗せて、下流から逆引きを繰り返した何度目かのリトリーブにアタリがきた。ところが、耳にかけたビデオカメラの操作に手間がかかり、巻き上げ途中でバレてしまった。
手ごたえからして、それほど大きなサイズではなかったために、バラしたショックはなかった。
それから暫くして、先ほどよりも引きの強いアタリが。跳ね回る魚を無事ネットイン、それは30センチに欠ける虹鱒だった。
その後、アタリらしいアタリもなくなったことから、ドライフライに替えて上流の背脇に打ち込むも、いつもは反応する小さなヤマメのアタリさえこない。
そして不思議なことに、あれだけ騒ぎまくって川を下っていたラフティングの姿が、午前10時を回っても見られなかった。ここにも地震の影響が表れているのかもしれない。
季節はもう秋を迎えて、数の少ない釣り残された大物だけが対象となってきたようだ。
写真@景観の変わった尻別川上流の現在の姿Aここでヒットした25センチ余りのヤマメB支流の流れ出るポイントでウェットフライを流すCようやくヒットした泣き尺の虹鱒
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2018年10月02日
夏日の余市川上流でウェットフライ
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熱中症寸前まで粘ったが・・・
今年の余市川への釣行は、昨年と比べて半分以下に減少した。日高や尻別川への釣行頻度が増えたこともあるが、昨年よく出かけた余市川支流白井川でのドライフライの限界を感じたことが大きい。
渓流や本流釣行の今年のテーマは、ウェットフライの基礎をしっかりと固めること。そのためには、川筋の細い小渓流よりも本流や流れの太い里川のような渓流が適している。
こうした考えから、余市川でも本流や流れの太い支流を選んで赴いた。
残念ながら、ウェットフライは自分が思っているほど上達はしていない。ただ、これまでのように坊主になることは減った。それだけでも挑んだ価値はあったと思う。
今回の動画は、7月末に釣行した余市川上流でのウェットフライの模様。入渓地点から離れるごとにアタリが増えて、深場の平瀬や大岩周りの落ち込みから、ウェットフライに20センチ余りの虹鱒が飛び出る。ほとんどが虹鱒でヤマメは少ない。結局、この500メートル区間では、虹鱒が7匹にヤマメ1匹の成果。
移動して入った上流は、川幅が狭くて流れの速い平瀬やザラ瀬が続く。しばらく釣り下ると、落差のある流れこみと、それに続く長い淵が現れた。ここで上流から#8のウェットフライを流し込み逆引きする。
ヒットしたのは、20センチほどの虹鱒で急流に棲息しているせいか、元気よく跳ねまわる。その下流からもアタリが続く。手ごたえは先ほどよりも大きく、今回の釣行で初めてネットを使用。上がってきたのは、くっきりとしたパーマークと、オレンジ色の筋の入った尾びれ。25センチには欠けるが、待望のヤマメだった。
その後、20センチ余りの岩魚を追加。もうしばらくしたら熱中症になったかもしれない夏の日の釣行を、ここで終えた。
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