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2014年04月02日

古史古伝とペトログリフ

釣りを離れて、日本の超古代に関する文献の話を少しまとめてみた。
古代人が洞窟の壁に刻んだペトログリフ(古代岩刻紋様)は、北海道で2箇所見つかっている。小樽の手宮洞窟と蘭島のフゴッペ洞窟。世界的に有名なペトログリフは、アルタミラ洞窟やラスコー洞窟、エジプトのヒエログリフやメソポタミヤの象形文字、南米アスカの地上絵などがある。
手宮洞窟は江戸時代末期に発見されたあとは、誰も関心を示さず昭和に入ってフゴッペ洞窟が発見されるまで、日本でのペトログリフ研究が進まなかった。ところが、同じような記号や文字らしきものが全国で相次ぎ発見されるに及んで、研究熱が高まった。そうした意味では、日本における古代岩刻紋様の研究はまだ100年も経っていないことになる。

このペトログリフとの関連として「神代文字」がある。「神代文字」とは、中国から漢字が入ってくる以前に、日本で使われていたとされる文字のことで、神代文字で記された歴史書を古史古伝という。「中国から漢字が入ってくる以前の日本には文字が無かった」との定説を翻し、書かれている内容が余りにも突飛なことから、江戸時代、明治時代、近年では太平洋戦争時下で偽書として弾圧され、市民権を与えられずに現在に至っている。

日本の正史・日本書紀は、天武天皇の時代に出雲風土記をはじめとした日本各地域の風土記等を、舎人親王らによってまとめられた。この日本書記とは内容を異にした古史古伝は「先代記旧事本記」「竹内文献」「富士宮下文書」「上記」「九鬼文書」「秀真伝」「東日流外三郡誌」などが知られている。いずれも、偽書として否定されてきたにも関わらず、今でも肯定論者が少なくない。そこに書かれている内容は、宇宙の誕生や原日本人の発生地、高天原の場所、神武天皇以前のウガヤ王朝の存在など。古事記や日本書記の内容と重複する部分はあるが、「それ以前の歴史」は奇想天外な話でまとめている。

聖徳太子が編纂したとされる「先代記旧事本記」は、皇祖皇太神宮の神官が伝えた古文書を5世紀末の平群真鳥が天皇の密命で越中に運んだものとされ、神代の天皇が世界全土を統一したという話。「富士宮下文書」は、秦の始皇帝の部下だった徐福が富士山を発見して定住したとの記録。鎌倉時代の豊後国守護の大友能直が神代の歴史を集めた「上記」(うえつふみ)、旧織部藩主の九鬼家に伝わった「九鬼文書」、天津経を組織した竹内巨麿によって世に紹介された「竹内文献」、青森県御所川原の旧家から見つかった「東日流外三郡誌」(つがるそとさんぐんし)、景行天皇の御世に献上されたという「秀真伝」(ほつまつたえ)など、それぞれ正史とは別の日本の歴史を描いている。
どのような偽書であろうとも、その一片に真実は含まれている。古史古伝も全ての話がフィクションではないだろう。今後研究が進むペトログリフの中にその答えが秘められているかもしれない。
写真は手宮洞窟の「角のある人」とフゴッペ洞窟の「翼のある人物」=博物館ホームページから


手宮洞窟の「角のある人」.jpg
フゴッペ洞窟「翼を持つ人物」.jpg












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