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2014年03月19日

釣りを邪魔する蛇の話 

 渓流釣りを趣味とするものにとって、熊への恐怖心と蛇との遭遇は避けて通れない。いかつい大男が昆虫を見て逃げ出すように、どのような者にも大の苦手がある。私は蛇だ。例えそれが10センチ足らずの、孵化したばかりの子蛇であっても、確認した瞬間、脱兎のごとく駆け出している。
熊対策は、熊鈴や爆竹、ロケット花火など1人で入渓したとしても、しっかりと対応できる自信はある。しかし、蛇についてはその日の運以外の何者でもない。幸いに、1シーズンで蛇と遭遇する機会は1〜2回と決して多くはなく、全く見ない年もある。 
 ただ最悪なのは、時間をかけてようやく着いたポイントで出くわすこと。そうなってしまったら、その場所で釣りをすることを一切考えもせず、無理してでも見通しの利く開けた場所を探す。
 やまめ河川として有名な尻別川支流の昆布川は、駐車する場所が少ないために入渓する場所が限られており、いつも支流のシカリベツ川を伝わって昆布川に出ている。石で組まれた砂防堤を降りて合流する本流に出る。その日は、石組みの上に2メートル近くの青大将がとぐろを巻いていた。こちらの音に感応して石垣の中に逃げ込んだが、とても降りる勇気はない。その場所を諦め、あらためて川に降りる場所を探して入渓した。蛇と遭遇した段階で結果は分かっていたが、勝手が分からず釣りにならなかった。

 こんな話もある。瀬棚の奥に秘湯で名高い「奥美利河温泉山の家」という温泉宿泊施設がある。10月のある日、国道から10キロメートルほど離れた山の家を目指して、狭い山道を駆け上った。スピードを出せない分、周りの景色がよく見える。道の両脇の草の上に大きなミミズがあちこちに這っている。10メートル先の道の真ん中に鎌首をもたげたミミズがいた。「そんなわけはない」と、車を止めて確認すると口と目がある。すぐに車に逃げ込んだ。周りにいたミミズは全て子供の蛇だった。山の家についてからも、さらに悲惨な状況は続いた。大きくても20センチ足らずだが、そこかしこに当たり前のように這い回っていた。

奥ピリカ温泉

 また、千歳川の上流で経験したこと。10メートル先の流心に流していたフライのすぐ脇を、ピンク色をした棒のようなものが、流れを横切ってこちらに向かってくる。60-センチほどのそれは、岸に着くとうねりながらボサの中に隠れた。まさか蛇とは思わず、あっけに取られて見ていた。同じような色をした蛇を支笏湖でも確認した。大きさは20センチも満たないもので、波に乗って沖から岸に向かってくる状況は千歳川と同じで、岸に着くと動きを止めた。竿の先で突くとうねりながら草の中に隠れた。いずれも、見慣れている蛇と異なり、怖さよりも好奇心が上回った。
今年も、できるだけ蛇に邪魔されずに釣りに没頭したいと思っている。
写真は今金町のホームページから「奥美利河温泉山の家」








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長い人生の中で、お金はなくても時間だけは贅沢に使える今しかできないこと、やりたいことが沢山ある。それを少しづつでも実現していきたい。
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