余市川釣行記 (3): ホラー好きのフライマン
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2018年07月01日

余市川の砂防ダム下でウェットフライ



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 白老・ウヨロ川は新子クラスのヤマメ

 6月最後の休みとなった28日と29日、予てからの計画に沿って28日に白老・ウヨロ川、29日は余市川支流に釣行した。
 道央は前日まで雨が降り続き、河川が増水した中での釣行に不安は募った。

 しかし、現地のウヨロ川中流域に着いてみると、いつもより濁りは入っているものの、底まで見通せる透明度は健在。増水も、見た目では変化が見られない。さすがに、清流の揃った白老河川だけはある。
 ただもうひとつの心配が。それは、ここが熊の出没多発地帯ということ。ウヨロ川中流域は、開けた河原が続いて遠くまで見通すことができるが、それは動物にとっても同じ。自分が先に発見するか、熊に発見されるかでは大違いだ。
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 なので、今回はいつもより多くの爆竹を用意。動物の気配を感じるたびに、火事の心配のない水際で爆竹を鳴らした。こうした心配をよそに、釣果はさっぱり。
 この川のヤマメの解禁日は6月1日。解禁日から日にちが経過したことからか、ドライフライにヒットするヤマメはいずれも新子クラス。新子ではなくとも、キャッチ&リリースの徹底から持ち帰ることはないが、どこまで進んでも型は大きくならない。
 仕方なく、入川地点から2kmの所でUターンして、この日の釣行を終えた。
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 翌日の29日は、余市川支流の白井川へ釣行。三本の川が出会う上流域まで赴いた。入渓したのは、上流に砂防ダムを抱えるT川。ここも、長雨の影響は薄れて遡行に支障はなかったが、肝心の魚の姿は見えない。ようやくヒットした大物は、途中でバレて姿を確認することさえ出来なかった。

 一度下流に戻って、仕切り直しを行なったときに悲劇が起きた。
 流れの穏やかな大淵に立ち込んで竿を出し、その流れ出しの下流域まで足を進めた。丁度流れが強まる地点で、水中の突出した石につまずいてしまった。
 腰までの深さだが、片足の浮いた前のめりの状態で水没。何とか流されずにすんだが、全身ずぶぬれ状態で、持っていたフライロッドはその勢いで折れてしまった。
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 1時間ほど車の中で衣類を乾かした後、「このままでは帰れない」と再度の挑戦。今度は、余市川本流に架かる砂防ダムの下に向かった。
 この場所に入るのは3度目。いつも大量の水が放出されているが、雨の影響か今回は特に水量が多いようだ。そのため、直下のプールは満杯状態。

 恐る恐る浅瀬に立ちこんで、ウェットフライを流れ出しに投じるが、流れの勢いが強くてフライが沈む前にUターン。打ち込む場所を、プールから流れ出る下流に変えてフライを投入。何度目かの打ち込みにようやく反応が。しかしフッキングしない。

 目を上流に向けていた一瞬に大きなアタリがきた。そしてまた、ここでも悲劇が。
 魚が暴れまくり、ラインはぐいぐいと引きずり出される。ドラグが唸りを上げ、先ほど折れてしまったロッドの替わりに使用した、3番手のパックロッドが大きくしなる。
 ようやく手元まで引き寄せたのは、丸々と太った50センチ余りのアメマス。ところがネットを忘れてしまった。いや、忘れたのではなく「どうせ釣れないだろう」と、持ってこなかった。
 仕方なく手でキャッチしょうとしたが、当然のごとくバレてしまった。
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 その後も、プールの端に移動して投入したウェットフライにアタリが相次ぐ。ヒットしたのは、25センチ前後のアメマスと20センチ余りの虹鱒。さらに、プール下流の流れ出し付近から12〜13センチのヤマメも飛び出した。

 今年の渓流釣りの目的のひとつに、ウェットフライのマスターを置いている。少しづつだが、手応えを感じてきている。その意味で今回の釣行は良い経験となった。

写真@白老・ウヨロ川中流域の景観。どこまで釣り上がっても新子クラスのヤマメしか釣れなかったA余市川支流の山岳渓流。今回は魚の姿は確認できなかったB余市川本流に架かる砂防ダム。この直下のプールでウェットフライを試すCネットがないためにバラしてしまったアメマスの型物。写真では表現できないために、この動画をyoutubeに投稿する計画
 
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2017年09月10日

初秋の余市川水系に釣行



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型ものやまめを求め、支流のそのまた支流に

 6月27日以来、約2ヶ月ぶりで余市川水系のひとつに釣行した。今回の狙いはやまめ。それも、何とか型ものの姿を見たいという思いから。 やまめを対象とするのならば、余市川水系では余市川本流や支流の白井川、然別川でも良いのだが、型ものの可能性と魚影の濃さから、余市川支流のそのまた支流の某河川に絞った。

 この余市川の孫河川は、直接入渓することができれば遡行が楽なのだが、そのためには深い藪を漕いで険しい崖を下らなければ辿り着けないほどの険阻な道行が待ち構えている。
 なので、林道に沿って流れる余市川支流から一旦入渓、遡行して孫河川との合流地点を目指すことにした。支流の入渓地点から孫川の出会いまでの距離は300メートルほど。
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 入渓地点の支流は、初秋ともあって遡行を阻害することのない適度の水量で、流れも穏やか。これが春先ならば、流れを横切りことも、釣り上がることも難しいと思われる。
 もともと、この支流にもやまめが放流されていて、やまめの魚影は濃い。しかし、多くの釣人が入っていることから、型ものを釣り上げるのは至難の業。なので、ほとんど釣人の入らない、この孫河川に期待をかけた。

 余市川のこの支流でも、この時期に入渓する釣人が少ないように感じた。それは、魚影が思っていた以上に濃いことから。入渓して間もなく、大岩で作られた落ち込みや流れ出しから岩魚が頻繁にヒットする。やまめも、型は小さいながら、しっかりとフライを銜えて飛び出る。この間の釣果は、15センチほどのやまめが2匹に、20センチと25センチの岩魚が3匹。多いか少ないかは別として、次々と画面の替わる渓相に目を奪われた。
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 この上流にある砂防ダムまで釣り上がったら、狙っている型ものも手にすることができるのでは、と一瞬頭を過ぎったが、ダムまでは3キロほどの行程。そうなれば、時間的にも孫川の遡行を止まなければならない。
 
 結局、支流の遡行を諦めて、当初の孫川を釣り上がることにした。それでも、たかだか300メートルほどの距離なのに、入渓地点から孫川の出会いまでは1時間ほどかかった。

 ようやく現れた孫川の流れ出しは、思っていたよりも川幅が広くて、段差のある流れが目を奪う。ゴツゴツとした、山岳渓流とは一味違う、開けた渓相が型ものの期待を高める。釣り上がってすぐに現れた小淵にフライを投じた。その2投目に、15センチほどのやまめがヒット。

 やはりこの川はやまめが中心だ、と思ったのも束の間、次にヒットしたのは泣き尺の岩魚。その後も、やまめは少なく圧倒的に岩魚のヒット数が上回った。そして、狙っていた型ものも皆無。
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 孫川は次第に勾配を増すが、小滝や淵、カタが多くなって、魚の居付くポイントは増えてきた。そして、上流に行くほど岩魚の姿が多くなってくる。
 支流との出会いから1キロほど来たときに、3メートルほどの滝が現れた。この釜からも岩魚がヒットするが、やまめの姿はない。時間的にも昼を過ぎて、この辺りが限界のようだ。

 残念ながら、狙い通りには行かなかったが、あらためてこの余市川支流とその孫川に魅せられた。今年もう一度釣行したいと思っている。そのときには、何とか尺やまめをと願っているが・・・。

写真は@余市川支流とその孫川との出会い地点。左が本流A小滝や淵が連続する孫川の流れB支流と孫川でヒットしたやまめと岩魚

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2017年06月30日

白井川のアメマス、余市川上流のオショロコマ



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今年初の余市川水系でフライ釣行

 6月27日に、今年初の余市川上流と支流の白井川水系に釣行した。白井川には昨年、3本の川が三又状態となる最上流に2度ほど釣行した。そのときは、台風や長雨の影響もあり釣果に恵まれず、2度目の釣行では新たに青井川に入渓して、なんとか釣果を得た。
今年は、それを意識して昨年と比べて少し早い時期に入渓した。
また、余市川上流はキロロリゾート傍から、オショロコマの姿を確認するために入渓した。果たして、魚はいるのだろうか。
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白井川の最上流部には、轟中の川と右の沢川、それに本流の母沢が流れ出ている。昨年はその3渓流にを釣行したが、まったくのノーヒットに終わった。原因は釣行日前の長雨と、釣行前日あたりに入った釣人よるものと判断した。それほど入渓が簡単ではないはずなのだが。

 午前6時に三又地区に到着。3つの川の流れはやや増水気味だ。遡行するには厳しいが、濁りはなく楽しい釣りとなりそう。この3つの川の中で、今回は真ん中の轟中の川だけを釣り上がることにした。
大物を狙うならば本流の母沢だが、いつもアタリの出る場所はここからかなり遡行しなければならない。その点、轟中の川は1・5キロ先に構築されている、砂防ダムまでの区間に限られている。釣り上がるのには丁度良い距離だ。また、この川で釣果が得られなかった時には、母沢に入ることにした。
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三又へ流れ込む下流域はザラ瀬状態で、これはといったポイントが見当たらないが、10分ほど釣り上がると景観が一変する。姿を現した倒木で作った淵や、流れの穏やかな平瀬、大岩の下の落ち込みにはきっと魚がいるはず、とフライを打ち込む。
以前、尺足らずのアメマスがヒットした流れ込みと淵の連続する場所で、初めてのアタリが。手元に寄せると、20センチほどのアメマスだった。

次に現れた水深のある早瀬も、過去に型ものがヒットした場所。「間違いなく魚はいる」と。何度もフライを打ち込むが、反応はない。嫌な予感が漂う中、ここぞという淵にフライを投入。ここでも反応がない。
上流にある淵や流れ出し、大岩の影や落ち込みからも手ごたえはない。ようやく2匹目がヒットしたのは、砂防ダムを目前にした水深のない平瀬から。尺に少し足りないアメマスだが、渓流で今年に入ってから釣り上げた1、2を争う型だった。

その後、最初と同じような型のアメマスをもう1匹を追加して、大場所の砂防ダムの落ち込みに着いた。ここも過去に実績のある場所だが、どこにフライを打ち込んでも反応しない。ダムの下には、川の隣を走る林道から直接入ることができるために、釣人が集中的に入った可能性がある。

 目的の脱渓地点から林道経由で入渓地点まで徒歩で戻った。そして、予定通りにキロロリゾート奥の余市川上流に向かうことに。
余市川上流の入渓地点は、踏み跡がしっかりと残されていて、多くの釣人が入っているようだ。その踏み跡なぞりながら川に下りた。ここも水量は多く、釣り上がるのが大変そう。下流は流れが急だが、岩の間の流れ出しや早瀬、小滝などポイントが連続している。そこで、100メートルほど下流に行き、上流を目指すことに。
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  昨年の釣行で、オショロコマが淵の底に居着いている姿を何度も見ている。なので、居着きそうな平瀬にフライを流すが、下から浮上するものはいない。
ようやくヒットしたのは、ここぞという流れの穏やかな平瀬から。20センチに満たない、ピンクの斑点が綺麗なオショロコマだった。再開を懐かしみ、感謝込めてリリース。
 ここからさらに上流に釣り上がるが、ヒットしたのは先ほどの1匹だけ。入渓してから、僅か1時間半で脱渓した。
今回は、試験釣行としての意味合いが大きく、釣果は二の次となった。入渓した川を再び訪ねる予定。

写真は@白井川上流の三又地区の景観A今回入った轟中の川Bヒット数は少なかったが、そこで上がった尺ちかいアメマスC余市川上流の景観Dフライにヒットした、ピンクの斑点が綺麗なオショロコマ

なお、6月17日にブログ更新した「秘境化しても魚影が戻らない紋別川」の動画を編集、「紋別川のブラウン」として編集してyoutubeに投稿しました。再生時間は5分40秒です。よかったらご覧になってみてください。



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2016年10月08日

3本目の白井川支流でようやくヒット



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安定した釣果の青井川のトラウト


 余市川の本・支流への釣行は、今年5回目となる。その中で白井川支流は7月に訪れて以来3ヶ月ぶりの釣行。
昨年は、春先から白井川本流の母沢と支流の轟き中川に、都合3回ほど訪れた。春先はまったく釣果が上がらなかったが、水温の上昇した夏場にかけて、型物のアメマスや岩魚がヒットした。

 今年も初夏を前に、一度白井川支流の轟中の川を訪れた。しかし、昨年の釣果が嘘のようにアタリはまったくなかった。原因はいろいろあるが、山岳渓流という特徴から、魚の活性化する水温上昇が里川と比べて遅いことからだろうと考えた。
 それからすると、今回の釣行ではアタリがあっておかしくないはず。それとも、台風による川の氾濫が影響したのか。
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 この日4番目の釣行先となった青井川は、これまで一度も入ったことがなく、情報も乏しい。どこがポイントなのかも分からないで、闇雲に車を走らせた。
 白井川上流に向かう林道を右折して、白井川本流に架かる青井橋を渡ると、林道は白井川に沿って走っていた。
しばらくすると白井川は離れていき、左手の谷底に青井川の細い流れが見えてきた。地図によると、この先3キロほど上流で、林道は川を跨ぐことになる。
 
 ところが、その途中の崖からの落石や、次第に細くなる道幅、林道の両側を覆う藪などに恐れをなして、途中でUターン。下流の河原が一番近い場所を見つけて藪こぎ、ようやく川に降りることができた。まず、見通しの良い下流に釣り下ることにした。
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 青井川の流れは、白井川の上流にある2つの支流と似通ってはいたものの、予想したような荒々しい強い流れではなかった。少し行った岩と岩の間の小さな落ち込みで、この日初めてのアタリが。
 ドライフライに食いついたのは、10センチほどのヤマメ。そして、そこから先の淵の脇から、同じようなサイズの岩魚がヒットした。

 型は小さいが、白井川上流で一度もアタリが無かったことを考えると、気持ちに余裕が出てきた。ヤマメのアタリが続いた場所からしばらく行くと、魚の遡上は無理だろうと思われる滝が現れた。
 3メートルほど下に、5メートル四方の釜が作られており、その釜から流れ出た先には、さらに小滝が作られていた。上流の滝から一番底の流れまでは5〜6メートルの高低差はあろうか。その釜にフライを投じるが、まったく反応はなかった。
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 不思議なのは、この滝の上流に棲息するヤマメがどこから来たのか、ということ。白井川本流では、ヤマメの放流が活発だと聞く。その活動の延長として、青井川にも放流されているのだろう。でなければ、サクラマスがこの滝を昇ってきたということになる。

 青井川の滝から下流の釣りは、滝を高巻きして降りなければ竿を出せないことから、今度は釣り上がることにした。
 上流に向かう毎にポイントは小さくなるが、水深のある平瀬や小淵、カタや落ち込みが連続して現れる。

 そして早瀬からはヤマメが、淵からは岩魚というように、棲み分けした魚がヒットする。ただ、岩魚の型は最大でも20センチと小ぶり。ヤマメも15センチが最大で、スレがかりするほど魚影が濃い割には、型ものは見当たらない。
 白井川上流に流れ出る支流の中で、母沢のように40センチ級の岩魚はいないだろう。最盛期の轟中の川のように尺近いアメマスは棲息していないかもしれない。ただ、魚影だけはその2つの渓流に負けてはいない。それを確信した。
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 また、白井川上流への釣行に興味が湧いてきた。それにしても、白井川支流に棲息するといわれるオショロコマはどこにいるのだろうか。


 写真は白井川支流の青井川の渓相。5メートルに及ぶ滝が、下流からの遡上を止めているようだが、サクラマスだけは昇っているのか。この川でヒットした岩魚とヤマメ。あちこちにポイントが作られている


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2016年10月06日

余市川支流の白井川上流で大苦戦



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青井川は初釣行だが・・・・

 余市川支流の白井川には、3本の大きな支流が流れ込んでいる。その内の本流・母沢と轟中の川は、これまで何度か釣行したことがある。
 今回は、この2つの川と併せて、まだ釣り上がったことのない右の沢川と青井川に入渓した。

 白井川は、余市川水系では最大の規模を誇る支流。余市川との合流地点から、最上流の2つの支流が流れ出る三俣区域までは、滝や大淵、滑床、ゴルジュといった釣人にとっては垂涎の渓観を持つ。

 それだけでも見事な渓相で、わざわざ支流まで足を延ばす必要はない。でも、川を見れば「この上流はどうなっているのか」という好奇心がもたげてきて、それに追い打ちをかけるように、「上流にはオショロコマが棲息する」という話につられて、母沢と轟中の川への釣行を重ねてきた。
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  結果的に、この白井川上流ではオショロコマの姿を見ることができなかった。しかし、今年に入ってキロロの横を流れる、余市川の最上流部で、オショロコマを釣ることができた。今回の釣行は、まだ入ったことのない2つの支流がどうなっているのか、それを見るために訪れた。

 まず、2つの支流と本流が合流する三俣地点に向かった。そこから、三俣のひとつ、右の沢川を釣り上がった。透明度が他の川と比べて低く、川幅の狭い段差のある流れが右の沢川の特長。

 小さな落ち込みや、岩の間の淵がそこかしこに点在する。ただ、そこからフライに飛びつくものはない。100メートルほど釣り上がると、砂防ダムが姿を現した。この流れ落ちた先のプールでも、フライに反応する魚はいない。
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 ここまで徹底して、魚の棲息反応が感じられないということは、ダムを高巻きして上流に入ったとしても、期待は持てないだろう。
 一旦入渓地点に戻り、今度は轟中の川を遡行することにした。本流の母沢もそうだが、渇水状態とは言えないまでも、水流は少ない。そして、河原のなぎ倒された草木など、台風による大雨の氾濫跡がはっきりと残っていた。

 この川では、今年夏の釣行で前日の雨のせいか坊主に終わった。しかし、昨年の釣行では1・5キロほど上流に設けられている砂防ダムまで釣り上り、20センチ強の岩魚を何匹か上げた。今回もそうした釣果を期待していた。
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 ところが、釣り上がっていくうちに?マークが何度も点滅。岩魚の居着きそうな淵や水深のある瀬、落ち込みからはまったく反応がない。砂防ダムまで、あと300メートルというところまで来て、諦めて入渓地点に戻った。

 2つの川でノーヒットとなり、残るは本流の母沢だけ。魚は、川の氾濫で押し流されてしまったのではないか、という不安を胸に本流を釣り上がった。
 氾濫の跡は、轟中の川と比べると比較的少ない。遡行するのには気持の良い滑床や、小滝、ゴルジュの迫る景観は、いつ来ても目を奪われる。
 それほど素晴らしい景色とポイントが続いているのに、どれほど釣り上がってみてもフライはピクリともしない。一つの目安を、昭越の沢川が滝となって流れ出る地点まで、と決めて遡行したが、その地点まで行ってもまったく反応は無かった。

 考えられるのは、さらに上流部に逃れたか下流に流されたこと。この先には、高巻きしなければ行けない滝が行く手を塞ぎ、一段と高低さの大きな流れに変わる。なので、いつもはここから釣り下って入渓地点まで戻った。今回も無念さを抱えて戻ることにした。

 残るは、まだ入ったことのない青井川だけ。腕時計は午前8時半を指していた。時間は十分にあるが、他の川と同じように、氾濫の後遺症が残っていて、魚を見ることができないのでは、とモチベーションが下がっていく。

 他の方の青井川の釣行記を、何度かブログで読ませていただいたことがある。そこには、白井川に流れ出る下流域ではヤマメが、上流部では岩魚が釣れたことが記されていた。魚の型はそんなに大きくはなく、最大でも尺クラスらしい。
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 下流域や上流域と言っても、流域が結構長い川で、入渓ポイントが分からない。
白井川を跨ぐ青井川橋を渡り、林道はしばらく白井川と並行して走る。地図によると、橋から5キロ近く上流で、林道は青井川を跨ぐようだ。そこまで行こうとしたが、崖からの落石や轍、ぬかるみなどが進路を塞ぐ。

 仕方なく、川に近くて降りやすい場所を探す。藪こぎして入渓した川の流れは、思ったよりも穏やかで、遡行や釣り下るのにそれほど不便はなさそうに見える。果たして魚はいるのか。
 次回の更新では、青井川の釣行記と、できれば動画も載せていきたいと考えています。

写真は白井川上流の三俣地点に流れ出る、右の沢川とその上流の砂防ダム、支流・轟中の川と本流・母沢の景観、

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2016年08月28日

余市川上流のオショロコマ



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台風の後遺症収まる

 休日と台風などの荒天が重なって、半月以上釣りに行けない日が続いた。そして今日28日は、半日の休みながらようやく釣行ができた。今回の釣行先は、8月2日に更新した、キロロ付近の余市川水系での釣行の続きとして訪れた、余市川最上流部。
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 8月2日は、余市川支流・朝里沢の川と、朝里沢の川のすぐ横を流れる余市川上流で、虹鱒と数匹のオショロコマを釣り上げた。
 余談だが、朝里沢の川での釣行記を読まれた方から、「昔は虹鱒がいなかったのに、すっかり様変わりした」との話を寄せていただいた。また、釣具店の店長からは、「朝里沢の川の上流にある池で虹鱒が放流され、それが川に流れでたのでは」との情報も。いずれも、朝里沢の川が虹鱒河川に代わったことを驚いていた。

 この朝里沢の川では、目的としていたオショロコマの姿は確認できなかったが、「さらに上流の登山道付近では、型は小さいがオショロコマの魚影は濃い」との話も聞いた。

 今回の釣行は、朝里沢の川上流ではなく、余市川の最上流部でオショロコマの魚影を確認することを目的に、キロロリゾート横の登山道を経由して入渓した。
 余市川上流部には、前回脱渓した場所からさらに200メートルほどいった場所に構築されている、堰堤を起点に釣り上がった。

 ここも、台風による増水で川の流れが変わったようで、釣り上がるたびに何カ所も枯れ沢が現われる。しかし、台風による大雨の影響は薄らいだようで、若干水量が多いほかは濁りもなく、快適にフライを打ち込むことができた。
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 ただ、釣果は前回と同様、超小型や小型のオショロコマが中心で、大きいのでも15センチを越えないサイズ。#10のフライに10センチ足らずのオショロコマが食いつくが、それは川の氾濫で捕食活動ができなかったからでは、と考えられる。

 それにしても、前回同様アタリが少ない。その原因はすぐに分かった。 入渓地点では気が付かなかったが、上流200メートル先に再び堰堤が姿を現した。それも2段構築で魚道はない。これならばアタリが少ないのも当然か。

 この2段構築の堰堤を高巻きして上流に向かう。その上流は、フリーストーン状態で山岳渓流の様相が強まる。
 段差の増した流れの中で大岩、小岩、落ち込みが絶好の棲息ポイントを作って、「さらに上流に行けば、魚体も大きくなりアタリも増えるだろう」と、期待を募らせる。
 確かに、堰堤を越えた先の河川は魅力的な渓相を作るが、アタリは相変わらず少なく魚体も小さい。ここぞというポイントでも、ヒットするのは1ポイントに1匹だけで後が続かない。
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 そして、川は次第に登山道から離れて、急峻な崖の下を流れるようになってきた。両岸に樹木が迫り、登山道に立てられていた熊の出没に関する看板が頭をよぎった。
型は小さく、ヒットした数も少ないが、ここまで釣り上がってオショロコマの姿を確認した。当初の目的を果たしたことからと、言い訳のように入渓地点の1キロほど上流で脱渓した。

 この余市川上流よりもさらに山深い、余市川支流・白井川の最上流部で姿を見ることができなかったオショロコマを、リゾート地のキロロで見ることができるとは思いもよらなかった。どのようにして、オショロコマがこの流域に棲息するようになったのだろうか。

写真は、余市川最上流部の2段構築の堰堤、その堰堤を越えて山岳渓流の姿に変わる余市川。下は今回ヒットしたオショロコマ。これでも大きい方で、ほとんどが10センチ未満

 


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2016年08月02日

余市川水系で初のオショロコマ



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余市川上流と支流・朝里沢川へ釣行

 今月初めての釣行先は、7月28日の更新で取り上げた、余市川支流・朝里沢川と余市川の最上流部。
 前回の釣行では、強風と雨に見舞われて、入渓先を賀老の沢川と余市川本流に変更。その雨の影響が5日経った今でも、道東や道北で続いているとは予想もしなかった。

 幸い8月1日の余市川上流は、ただただ蒸し暑いだけで、釣りを行う分には何も問題は無かった。
 今回は、同じ水系の川でも、盤ノ沢滝から上流は、棲息する魚が下流とは異なるはず、と朝里沢川での釣行後、キロロリゾート内で二股に分かれる、余市川上流への入渓も行うことにした。
@.jpg



 初めに入った朝里沢川は、オショロコマが釣れるという情報で入渓。川に入る場所は多いが、何しろキロロリゾート内。車を道路から離れた場所に置いて、崖下の朝里沢川まで下る。
 大岩、小岩のフリーストーン状態の形相は、一目見ただけで荒れ沢だと分かった。川幅が狭い分、雨の後は増水が酷くて入渓は難しそう。
 川は、キロロスキー場の脇を流れていることから、山の中にいるという感覚はない。しかし渓相は本格的な山岳渓流。落差のある岩を越えるにも、足に力が入る。
A.jpg
 早速第1投、大岩の下の流れ出しに大型メイフライを流し込む。それを何度か繰り返して、入渓地点から50メートルほど上流で初めてのアタリ。
 ヒットしたのは、思いもかけない15センチほどの虹鱒。その後も20センチを筆頭とした虹鱒と、小さな岩魚だけで、オショロコマの姿は見えない。
 それが、入渓地点から300メートルほど上流に構築された砂防ダムまで続いた。

 砂防ダムの上流は、見た限りザラ瀬が続いているようだが、高巻きする術がない。オショロコマが棲息するとすれば、この上流なのだろう、と思いながらも、あきらめて今来たルートを下る。
  入渓地点からさらに釣り下ったが、ヒットするのは相変わらず虹鱒。もしかして、キロロの管理釣堀から逃げた虹鱒が野生化したのか。あるいは、定期的に放流しているのかもしれない、などと考えながら、脱渓して次に余市川上流に向かう。
B.jpg
 余市川上流に入渓するには、余市川から朝里沢川に分離する個所か、キロロリゾートのスキー場の脇を走る林道を経由するか、のどちらかを考えた。結局、見たこともない上流域に直接入ることに。

 その上流域は、余市川という大河が生まれた場所にふさわしい、豪快な流れ。山岳小渓流の朝里沢川と比べると、その違いが分かる。なにしろ大岩や滑床、小滝やその下の釜など、一つ一つの規模が大きい。その分川幅も広いが、遡行する分には苦にならない。

 落差の大きな、流れだしの作る深い淵に大型カディスを投じた。すると、3投目に淵の脇からアタリが。上げてみると、岩魚の魚体に薄いピンクの斑点のオショロコマ。

 このオショロコマを目的に、余市川支流の白井川、そのまた熊の闊歩する山奥の支流に釣行。そうした余市川上流への釣行を繰り返して、手にすることのなかった余市川水系のオショロコマがあっけなく釣れた。
C (1).jpg
C (2).jpg












 しばし、手に取った渓流の宝石といわれる姿を眺めて、感慨にふける。オショロコマは、札幌近郊の河川では絶滅状態にあり、今は棲息河川のよほどの上流にでも行かなければ見ることができない。

 丁重にリリースして、再び釣り上がる。深い淵や流れ出しのあとの平瀬でポツポツアタリが。針がかりしないサイズが多いが、ヒットするのは岩魚とオショロコマだけ。
 そして川は二つに分かれて、いずれの川も堰堤にぶつかる。魚がとても越えられる高さではないので、上流はまた固有の魚の棲息圏となっているのかもしれない。
 
 その楽しみを後日に残して、ここで脱渓。それにしても、白井川上流のオショロコマは、どこに棲息するのか。まだ好奇心は尽きない。

 写真は上から、初めに入った朝里沢川の渓相と、ここでヒットした虹鱒、余市川上流部の豪快な流れ、薄いピンクの斑点が愛らしいオショロコマ



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2016年07月28日

賀老の沢川から余市川本流へ



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オショロコマ目指してキロロに釣行も・・・

 仕事が休みの日は、約束事のように天気の荒れる日が多い。それでも、このひと月ほどの休日は、そんなに無茶ぶりはなかったはず。
 なのに、しっかりと釣行計画を立てた今回は、再び雨男に変身した。
 昨日の天気は、胆振や日高で大荒れとなったが、札幌圏ではそれほどひどくはなかった。しかし、釣行したキロロ方面は、強風が吹き付け雨が叩きつける悪天候。

 今回は、余市川水系でのオショロコマ釣りを目的に、他のアングラーから聞きこんだポイントを訪れることにした。キロロは余市川の最上流部にあたり、リゾートを離れるとそこは険阻な山岳渓流に変わる。

 緯度が高く冷水と、オショロコマが棲息していても当然なのだが、これまで入渓地点が分からず、釣行するのを躊躇っていた。そして、確実にオショロコマの姿を捉えることができるのが、キロロで余市川に合流する朝里沢川だと、知り合いのアングラーからの情報。
2016y07m28d_101552138.jpg
 この朝里沢川を目指して、朝5時に札幌を出発。途中の毛無峠から降り始めた雨は、それほどひどいものではなかった。
 ところが、キロロの敷地内を流れる朝里沢川を目にした途端、雨は大粒に変わり、風は大木を揺らすほどに吹き荒れていた。

 しばらく様子を見たが、止む見込みがないので、釣行先をここから下流の余市川本流に切り替える。
 本流でいつも入るポイントは、月見橋から賀老の沢川手前の砂防ダムの間と、落合橋周辺。今回は月見橋から上流を釣り上がることにした。

 幸い、雨による増水はまだ見られず、遡行も厳しくはなかったが、100メートルも行かずに上流から釣り下ってくる餌釣りの釣人が。
 それまで、一度もアタリがなかったこともあり、急きょ入渓地点を変更。上流にある砂防ダムから、釣り上がることにした。
2016y07m28d_101404766.jpg
 その前に、賀老の沢川で竿を出して様子を見ることに。
 この余市川支流は、上水道の取水地となっており、もしかしたら規制がかかっているのかもしれないが、それらしき看板が見られない。
 以前竿を出した時には、こんなに小さな川なのに、15センチ平均のヤマメが次々に釣れた記憶がある。今回もそれを狙う。

 小さな魚を避けるために大型カディスをセットし、川幅3メートル足らずの渓流を遡行。しばらくすると、居着いていそうな淵や流れだし、平瀬からアタリが出てきた。
 ほどんとが針がかりのしないサイズだが、しっかりとフッキングしたのはヤマメではなく岩魚。
 100メートルほど先にある上水道取水口を越えて、さらに上流に釣り上がっても、ドライにヒットするのは岩魚だけで、ヤマメの姿は見えない。季節の違いか、それとも釣人に抜かれたのか。

 上流は、次第に両岸に藪が押し寄せて、竿の振れる場所が少なくなる。また、雨による鉄砲水の恐れを感じて2時間ほどで脱渓。
 ヤマメの姿は確認できなかったが、キャッチアンドリリースを徹底している限り、この川は魚影の豊かな川として居続けるだろう。
2016y07m28d_103536363.jpg
 今度は、賀老の沢川を下って、余市川本流に向かった。昨年同じコースで本流に出たが、その時は20センチほどの岩魚(アメマス)が3匹ほどと、思っていたよりは釣果が上がらなかった。
 しかし、途中の大淵でニンフに大物がヒットして、ラインごと持って行かれたという、悔しい思い出もある。

 本流は、思いのほか穏やかな流れを形成。上流での雨の影響はなさそうだが。
まず、二股の流れ出しに投入すると、2投目に15センチほどの岩魚がヒット。今日はいける、と思ったがそれ以降はノーヒット。
 昨年悔しい思いをした大淵でもアタリはこない。
 結局、ここでも3時間ほど釣り上がったが、この川の難しさを再認識したのに留まった。
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 帰りしな、もし条件が改善されているのならば入渓しょうと、キロロに立ち寄る。ところが、先ほどよりも雨風が強まり、さらに悪化の様子。
 賀老の沢川から3キロと離れていないのに、これほど天気が異なるとは。
 ただ、賀老の沢川に続き、余市川上流の入渓ポイントを確認できたので、いずれかの釣行に役立てたいと思っている。

写真は上から本格的な山岳渓流の流れに岩魚やヤマメが棲息している賀老の沢川の様子、この川でヒットした岩魚、本流の余市川の流れは魅力的だが・・、ここで辛うじてヒットした岩魚

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2015年11月06日

今年最後の余市川支流(前編)



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落合ダム上流と白井川上流に釣行

 9月以来、2ヶ月ぶりで余市川水系に釣行した。尻別川ほどではないが、余市川も支流を含めると今年は6、7回訪れた。9月の釣行では、余市川の支流・白井川上流で尺越えの岩魚がヒットしたが、主だった釣果はそれぐらいしかない。そして今回は、賀老の沢川の流れ出る、余市川本流に架かる砂防ダム直下の落ち込みが釣行先。

 ここには、春先には遡上した大型アメマスが溜まるという。ところが、すでに先客がルアー竿を出していて、入ることができない。仕方なく、そこから車で10分ほどの落合ダム上流にある、小樽川の流れる常磐貯水池に移動することにした。
 この貯水池の落ち込み下では、今年6月に岩魚を数匹釣り上げたことはあるが、それほど魚影が濃い場所ではない。下流の落合ダムは渇水状態なのに、上流にある貯水池は、前回と打って変わって水量は多く、勢いよく流れ出ている。
@ (1).jpg
 その流れ出しとは逆の溜まりに、#10のカディスを打ち込むが、まったく反応はない。あらためて、流れ出し直下と流れの先にフライを打ち込む。ここには、5センチほどの小魚が群れているのが見えるが、フライを引き込むような魚は出てこない。

 流れの先には、コンクリートブロックの沈む淵が作られていた。岩礁のようなもので、そこに#12にダウンサイズしたカディスフを流す。すると、15センチほどの魚が数匹底から浮きあがり、フライにヒット。全体が濃い茶色で、やや紫がかった斑点をした岩魚だった。濁りのきつい小樽川にあわせて擬態したものだろう。
 その後も、同じようなサイズの岩魚やウグイがヒットするが、型ものの気配はしない。
A.jpg
 再び場所を移動。今度は、9月に釣行した白井川上流を訪れることにした。ただ、現地には途中の林道に掛かるゲートが開いていなければ行くことができない。開いていることを祈りながら林道を走ると、ゲートは全開していた。

まず、第一関門は突破。次の問題は増水の状況。途中の白井川の流れが増水気味にあるのは見て取れた。目的地は、遡行できるほどの流れだろうか。そして、前回と同じような型ものの岩魚が居着いているだろうか、と頭をよぎる。
 
 現地に着いて、さっそく入渓地点の「轟中の川橋」から河原に降りる。橋の下には、本流も含めて三本の渓流が流れ込んでいる。まず、「轟中の川」と「右の沢川」が流れ出して築かれた、小さな淵にフライを打ち込む。しかしドライはピクリともしない。少し下で、本流と出合う流れ込みも魚の気配がしない。この下流の先には砂防ダムが築かれている。

 前回は、白井川本流を500メートルほど遡行して、40センチほどの岩魚が釣り上げたほか、「轟中の川」でも尺に足りない岩魚が数匹ヒットした。今回は、この「轟中の川」の上流にある砂防ダムまで遡行しようという計画。果たして、型ものの岩魚が釣れるだろうか。
B.jpg


写真@:落合ダム上流に築かれた常磐貯水池下の流れ、同A:ヒットしたのは濃い茶色の岩魚、同B:白井川上流の流れ。轟中の川と右の沢川が流れ込み、絶好のポイントに見えるが・・・(写真はpanasonic ウェアラブルカメラHX-A100で撮影、画像に転換したもの)




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2015年09月09日

余市・白井川上流にリベンジ



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待望の40センチ級岩魚が

 余市川支流の白井川には、多くの支流が流れ込んでいる。そのうち、2つの支流が同じ場所で合流する上流域に釣行した。この上流部には、6月20日に一度入渓したが一匹の魚も釣れず、今回そのリベンジとして訪れた。

 白井川に沿って上流部に延びる林道には、国道から4キロほど入った地点にゲートが設けられている。ゲートが開放されていない限り、2本の川が流れ込む上流部には入渓できない。初めて入った6月はゲートが開けられていたが、再び訪れた7月には固く閉じられていて、入渓を諦めた経緯がある。今回は、是が非でも入渓したいために、先行する工事車両の後ろについてゲートを潜った。
1.JPG
 3カ月ぶりに訪れた上流域は、本流に架かる轟中の川橋から見る限り、真ん中を流れる「轟中の川」に少し濁りが入っていることや、水量、流れに以前と大きな変化は見られない。橋を降りて、まず「轟中の川」と「右の沢川」が流れ出して築かれた、小さな淵にドライを打ち込む。しかし、ドライはピクリともしない。少し下で本流と出合う流れ込みも魚の気配がしない。「今日もまた坊主か」との思いがよぎる。

 前回は、左から流れ出る本流を遡行。本流は完全な山岳渓流で、大岩や小滝、釜や淵、ゴルジュが連続。遡行する毎に現れるポイントに、メイフライを投じたが反応は薄く、ヒットする魚はいなかった。上流に向かう毎に雪代により水流が強まって、フライでは太刀打ちできる状況ではなかった。

 今回も、本流の遡行を始めてから30分ほどは、全くアタリはなかった。しかし、ザラ瀬だった川底が滑床に換わったあたりから小さなアタリが。そして、そのすぐ後にこの川では初めての、小さな岩魚がヒットした。ドライで釣れる魚がいたことに、ひとまずホッとする。そして、水深のある平瀬から40センチちかくの岩魚がドライに食いついた。

 入渓地点から300メートルほど釣り上がると、左手に滝が現れた。支流の「昭越の沢川」らしい。本流は一段と渓相が険阻となり、大岩が立ち塞がり、えぐれた川底や今にも崩れ落ちそうな崖が次々に現れる。400メートルほどして現れた小滝は、高巻きしなければ遡行が出来そうもない。これ以上の深追いは危険と、一度入渓地点まで下ることにした。
2.JPG

 下流で合流する「右の沢川」は、川幅が狭くフライをうまく打ち込むことが出来そうにない。「轟中の川」も、濁りが入っていて渓相の魅力は乏しいが、遡行するには問題なさそう。あまり期待をかけずに釣りあがった。
 「轟中の川」の遡行を始めてしばらくして、小さな淵が現れた。そこにドライを流し込むと、くわえたフライを右に左に、元気に逃げ回る岩魚が。目測では尺に足りない型だが、その上流でも同じようなサイズの岩魚が飛び出た。

 そして、川幅の狭まった流れ出しから、派手なスプラッシュでドライをくわえたのは、この日2番目の大きさの岩魚。白井川本流よりも、濁りが入って川底の浅い「轟中の川」のほうが魚影は濃いようだ。
 これから先の上流は、川幅が一段と狭まり河岸を見通すことが出来ない。熊との遭遇も考えられることから、入渓地点まで下って脱渓した。ひとまず、リベンジはできたようだ。
3.JPG
尚、この白井川上流の釣行をyoutubeに動画投稿、次回のブログに掲載予定。よかったら見てください。



写真説明@:3河川が合流する白井川の上流部、同A:白井川本流でヒットした40センチ前後の岩魚、同B:遡行途中、昭越の沢川から流れ落ちる滝が現れた

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長い人生の中で、お金はなくても時間だけは贅沢に使える今しかできないこと、やりたいことが沢山ある。それを少しづつでも実現していきたい。
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