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2019年02月15日
「他に手段はない」…麻薬組織のコカ農園で働くベネズエラ移民 コロンビア
「他に手段はない」…麻薬組織のコカ農園で働くベネズエラ移民 コロンビア
http://www.afpbb.com/articles/-/3211175
【2月15日 AFP】貧困と生活必需品不足から逃れるために国を出たベネズエラ移民が、隣国コロンビアの麻薬組織のためにコカの葉を収穫する仕事に就く例が増えている。
コカ農園の労働環境は厳しく過酷で、違法なコカイン生産の一端を担っていることに一抹の不安を抱きながらも、給料の良さにひかれて多くのベネズエラ人が働いている。
2人の幼い子どもがいるエドゥアルさん(23)は、2年前からコロンビアでコカを収穫する仕事を始めた。故郷への影響を恐れ、AFPの取材には本名ではなく仮名で応じた。
エドゥアルさんはベネズエラ中部でバイクタクシーの運転手をしていたが、昨年130万%にも達したともいわれるハイパーインフレで貯蓄が目減りしたため、国境に近いコロンビアのカタトゥンボ(Catatumbo)地方にやって来た。当初は建設作業員をしていたが、今では中腰になってコカの葉を収穫している。
「一番つらいのは手だ」とエドゥアルさんは語る。「コカの茂みをつかむと血が出る」と言いながら、布を巻き付けて保護していた水ぶくれだらけの手を見せてくれた。脚の痛みに耐えられなくなると、靴を脱いで、ぼろぼろの靴下にコカの葉をこすりつけるという。
過酷な仕事だが、1か月144ドル(約1万6000円)を稼ぐ。建設現場で働いていた時の3倍だ。多くのベネズエラ移民と同じように、エドゥアルさんはぎりぎりの生活費を残して、稼ぎはすべて故郷の家族に送る。
カタトゥンボは天然資源に恵まれているが、武力勢力がのさばり、左翼ゲリラ、麻薬組織、民兵、軍が入り乱れる流血の舞台となってきた。そのため働くには危険な場所で、かつてここに来るのはコロンビア人だけだった。だが、2016年頃から、ベネズエラ人とコロンビア人で仕事の奪い合いになっている。2017年以降、コロンビアの違法コカ農園の16.5%がカタトゥンボにある。
同じくベネズエラ移民のナイケジ・デルガド(Naikelly Delgado)さん(36)は2016年、姉妹でコロンビアのパセジ(Pacelli)に来た。以前は石油化学業界で働いていたが、パセジでは調理師の仕事を見つけた。だが、もっと稼ぐためにコカ畑で働くようになった。デルガドさんは「邪悪なことに手を染めている」ことに罪の意識を感じており、神に許しを乞うていると言う。
AFP
via AFPBB News アクセスランキング http://www.afpbb.com/
February 15, 2019 at 05:21PM
http://www.afpbb.com/articles/-/3211175
【2月15日 AFP】貧困と生活必需品不足から逃れるために国を出たベネズエラ移民が、隣国コロンビアの麻薬組織のためにコカの葉を収穫する仕事に就く例が増えている。
コカ農園の労働環境は厳しく過酷で、違法なコカイン生産の一端を担っていることに一抹の不安を抱きながらも、給料の良さにひかれて多くのベネズエラ人が働いている。
2人の幼い子どもがいるエドゥアルさん(23)は、2年前からコロンビアでコカを収穫する仕事を始めた。故郷への影響を恐れ、AFPの取材には本名ではなく仮名で応じた。
エドゥアルさんはベネズエラ中部でバイクタクシーの運転手をしていたが、昨年130万%にも達したともいわれるハイパーインフレで貯蓄が目減りしたため、国境に近いコロンビアのカタトゥンボ(Catatumbo)地方にやって来た。当初は建設作業員をしていたが、今では中腰になってコカの葉を収穫している。
「一番つらいのは手だ」とエドゥアルさんは語る。「コカの茂みをつかむと血が出る」と言いながら、布を巻き付けて保護していた水ぶくれだらけの手を見せてくれた。脚の痛みに耐えられなくなると、靴を脱いで、ぼろぼろの靴下にコカの葉をこすりつけるという。
過酷な仕事だが、1か月144ドル(約1万6000円)を稼ぐ。建設現場で働いていた時の3倍だ。多くのベネズエラ移民と同じように、エドゥアルさんはぎりぎりの生活費を残して、稼ぎはすべて故郷の家族に送る。
カタトゥンボは天然資源に恵まれているが、武力勢力がのさばり、左翼ゲリラ、麻薬組織、民兵、軍が入り乱れる流血の舞台となってきた。そのため働くには危険な場所で、かつてここに来るのはコロンビア人だけだった。だが、2016年頃から、ベネズエラ人とコロンビア人で仕事の奪い合いになっている。2017年以降、コロンビアの違法コカ農園の16.5%がカタトゥンボにある。
同じくベネズエラ移民のナイケジ・デルガド(Naikelly Delgado)さん(36)は2016年、姉妹でコロンビアのパセジ(Pacelli)に来た。以前は石油化学業界で働いていたが、パセジでは調理師の仕事を見つけた。だが、もっと稼ぐためにコカ畑で働くようになった。デルガドさんは「邪悪なことに手を染めている」ことに罪の意識を感じており、神に許しを乞うていると言う。
AFP
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February 15, 2019 at 05:21PM
15歳でISに加わった英女性、帰国希望も「後悔ない」 処遇が課題
15歳でISに加わった英女性、帰国希望も「後悔ない」 処遇が課題
http://www.afpbb.com/articles/-/3211240
【2月15日 AFP】2015年に15歳でシリアに渡り、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に加わった英国の女性が14日、英紙タイムズ(Times)とのインタビューで、帰国を希望していると述べた。女性は渡航を後悔していないと語っており、帰国したIS支持者をどう処遇すべきかという西側諸国共通の課題が浮き彫りになった。
この女性はシャミーマ・ベガム(Shamima Begum)さん(19)。2015年に学校の友人2人と共にロンドンを離れ、シリアに渡った。ISが樹立を宣言した「カリフ制国家」が崩壊に向かう中、現在はシリア東部の避難民キャンプに身を寄せており、このキャンプでインタビューに応じた。
べガムさんは「ここに来たことを後悔していない」と述べる一方、これまでに子ども2人を亡くし、3人目の子どもを授かっていると説明。「ただ耐え切れなくなった」と語った。
さらにベガムさんは「(IS支配地域に)とどまった場合、生まれてくる子どもが、私のほかの子どもたちのように死んでしまうのが恐かった」とし、「だからカリフ制国家から逃げた。今はとにかく英国に帰りたい」と述べた。
英内務省のベン・ウォレス(Ben Wallace)治安担当閣外相は、シリア、イラクで紛争に加わった後に帰国する国民の扱いは多くの政府が直面する難しい問題だと指摘。BBCラジオに対し、「われわれすべてにとっての課題だ」と語った。(c)AFP/ Alice RITCHIE
AFP
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February 15, 2019 at 01:20PM
http://www.afpbb.com/articles/-/3211240
【2月15日 AFP】2015年に15歳でシリアに渡り、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に加わった英国の女性が14日、英紙タイムズ(Times)とのインタビューで、帰国を希望していると述べた。女性は渡航を後悔していないと語っており、帰国したIS支持者をどう処遇すべきかという西側諸国共通の課題が浮き彫りになった。
この女性はシャミーマ・ベガム(Shamima Begum)さん(19)。2015年に学校の友人2人と共にロンドンを離れ、シリアに渡った。ISが樹立を宣言した「カリフ制国家」が崩壊に向かう中、現在はシリア東部の避難民キャンプに身を寄せており、このキャンプでインタビューに応じた。
べガムさんは「ここに来たことを後悔していない」と述べる一方、これまでに子ども2人を亡くし、3人目の子どもを授かっていると説明。「ただ耐え切れなくなった」と語った。
さらにベガムさんは「(IS支配地域に)とどまった場合、生まれてくる子どもが、私のほかの子どもたちのように死んでしまうのが恐かった」とし、「だからカリフ制国家から逃げた。今はとにかく英国に帰りたい」と述べた。
英内務省のベン・ウォレス(Ben Wallace)治安担当閣外相は、シリア、イラクで紛争に加わった後に帰国する国民の扱いは多くの政府が直面する難しい問題だと指摘。BBCラジオに対し、「われわれすべてにとっての課題だ」と語った。(c)AFP/ Alice RITCHIE
AFP
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February 15, 2019 at 01:20PM