アドラー心理学を解説した本で、生きるのが楽になるヒントが多く書かれた素晴らしい本です。
私は2014年くらいにKindleで読んでいたのですが、主人が最近買って読んでいたようで、机の上に置かれていました。(主人は電子書籍が嫌いで紙の本しか読まないので、私がKindleで買った本は共有できません。)
"嫌われる勇気"は、アドラー心理学の説明をする哲人と、アドラー心理学について教えを請う青年の対話形式の本なのですが、久しぶりに手に取ってみて、「あぁ、青年やっぱうざいな。」と思いました。
なんか、暑苦しいというか、厚かましいというか、セリフがいちいち劇画チックなんです。
以下にその劇画チックなセリフの一部をご紹介します。
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「ははっ!大きく出ましたね!おもしろいじゃありませんか、先生。今すぐ論破して差し上げますよ!」
「ありえません!そんな議論はオカルトです!」
「…いやはや先生、あなたは優しそうな仮面を被って、相当に恐ろしいニヒリストですね!」
「ははっ!ついに尻尾を出しましたね!ご持論を撤回されるわけですか?」
「なっ……!!」
「手短に!手短にお願いします!」
「ええい、このサディストめ!!あなたは悪魔のような御方だ!」
「世間の人たちは、わたしのことなんて注目していない。たとえ私が通りを逆立ちで歩いていたとしても、気にもとめない!」
「先生、あなたはやはりニヒリズムの毒に冒されている!」
「むずかしい、むずかしいですよ、それは!」
「そんな横暴な理論には感情が追いつきません!」
「ははっ!先生、あなたはニヒリストでありながら、アナーキストであり、同時に享楽主義者なのですね!呆れるのを通り越して、笑いがこみあげてきましたよ!」
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なんか、今どきの青年でここまで劇画チックなセリフを言う人は少ないと思います。
この青年は、もともと悩みが多く、「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる」と説く哲人の主張に納得がいかず、哲人の元を訪ねてきたという設定なのですが、悩みが多いのはその性格のせいなのでは…という気がしないでもありません。
ちなみに、"嫌われる勇気"読後の主人に、「青年ウザくなかった?」と聞いたところ、「いや、別にウザくなかったよ。俺も少しああいうところあるし。」と言われました。そうなんだ。
ま、青年はうざいですが、"嫌われる勇気"自体は良い本なので、もしまだ読んだことがない方はぜひ読んでみてください。
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