私が青山 梅窓院 祖師堂に着いたのが12時前だった。終了予定の18:00を40分オーバーした18:40終了までいたので6時間40分楽しませてもらったことになる。
ダイナミックオーディオ「第35回マラソン試聴会」2011年10月30日(日)のプログラムは次の通りだ。
11:00〜12:30 担当;島 健悟氏〔ダイナミックオーディオ5555 4F〕
12:45〜14:15 担当;東 登 氏〔ダイナミックオーディオ5555 6F〕
14:30〜16:00 担当;厚木 繁伸氏〔ダイナミッオーディオトレードセンター3F 店長〕
16:15〜18:40 担当;川又 利明氏〔ダイナミックオーディオ5555 7F 店長〕
まずは昨日の続きと言うことで「16:15〜18:40 担当;川又 利明氏」のプログラムを追記しておこう。川又店長は「この舞台は14メートルあり次々と演奏する機材が変わる劇場型試聴会です。」と言っていた。
試聴したスピーカーの順番は次の通り。
1.MORDAUNT-SHORT Performance6(65万)
2.Kiso Acoustic HB-1(130万)
3.FRANCO SERBLIN Accordo(予価110万)
4.FRANCO SERBLIN Ktema(450万)
5.TAD-E1(200万)
6.TAD Reference one(700万)
7.Sonus faber The Sonus faber(2000万)
2.Kiso Acoustic HB-1(130万)
試聴曲は次の3曲
1)チェロ・デュオ ポップス・カバー曲 (曲名聞き取れず)
2) ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ:ギター・デュオ曲 (曲名聞き取れず)
3) モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
今年は1台でも問題なく音を響かせていた。とにかくギターの曲がハマリ過ぎ。演奏も良いが見事に奏でるHB-1にも感心する。飛騨のギター工場で月産20台の手作りスピーカーと聞きこの音を聴いてしまうと価格に納得してしまいそうになるから怖い。川又店長は「今まで30台以上売ってきたので販売ステータスホルダーだろう」と語っていた。
4.FRANCO SERBLIN Ktema(450万)
試聴曲は次の3曲
1)交響詩ジャングル大帝2009年改訂版:ジャングルの朝
2)イエロー:(曲名聞き取れず)
3)リチャードソン(?):(曲名聞き取れず)
良い音ではあるが余り印象に残らなかった。
5.TAD-E1(200万)
試聴曲は次の3曲
1)アデル:(曲名聞き取れず)
2) トランペットとオルガンのための名曲集:(曲名聞き取れず)
3)スティング:(曲名聞き取れず)
構成はTAD M600(500万)+TAD C600(300万)+TAD D600(250万)というフルTADシステム。
その音は優等生的で個性的なスピーカーの中だと埋もれてしまい印象が薄くなってしまった。(苦笑)
6.TAD Reference one(700万)
試聴曲は次の3曲
1) マイケル・ブーブレ:(曲名聞き取れず)
2)SACD Tutti!:(曲名聞き取れず)
3) SMAPPIES Rhythmsticks:テーマ・オブ007(ジェームス・ボンド・テーマ)
構成はTAD-E1と同様でスピーカーのみ交換。フルTAD Referenceシステムとなる。さすがに物量に物を言わせた凄みのある音だ。今回聴いたシステムの中でもトップクラスの低音を響かせる。新製品プリのTAD C600の音が気になるが、この試聴会では曲もシステムも全て変わってしまい比較対象が無いので分かりません。(苦笑)
2011年10月31日
2011年10月30日
【速報版】第35回マラソン試聴会で6時間40分聴き続けてみた
ダイナミック・オーディオ「第35回マラソン試聴会」が10月29日(土)と30日(日)に青山 梅窓院 祖師堂で開催された。30日(日)に参加出来たのでレポートしようと思う。毎年招待葉書が送られてくるが今年はなくメンバーズカードも忘れたので毎年お馴染みのカレンダーはもらえないのかと思っていたら受付で頂けたので嬉しかった。「ありがとうございます」
速報版として特に記憶に残った3台のスピーカーをレポートする。
1.MORDAUNT-SHORT Performance6(65万)
今回使用されたスピーカーの中で最低価格。しかししっかりとハイエンド的な音を聴かせてくれる。パワーも入り解像度も高くキャビネットの仕上げも美しい。スリムだけどちゃんと低音も出て楽しく音楽を聴かせてくれた。川又 利明氏曰く「昨日の試聴会でカタログが無くなってしまいました。B&W802を下取りにするとお釣りが戻ってくる稀有なスピーカーです」とのこと。この試聴会に来ると金銭感覚が狂うけど一般的には高価なモデルだぞ。(笑) この価格帯のスピーカーにまた1台優秀なモデルが追加されたことになる。
2.FRANCO SERBLIN Accordo(予価110万)
FRANCO SERBLINの新製品とのことでシリアルナンバー1の原器を日本に送ってもらったとのこと。残念ながら来週開催される「東京インターナショナルオーディオショウ」には出品されないので今日ここで聴ける人は幸運らしい。なお大阪には出品される予定と言っていた。この価格になればサイズを感じさせずマーラー交響曲3番を立派な音で聴かせてくれる。Kiso Acoustic HB-1(130万)と比べて音の抑制が効いて音像が引き締まっているので私の好みだ。再生途中に音の振動で太くて重いアンプのACケーブルが抜けてしまいカットアウトで終了となった。(苦笑)
3.Sonus faber The Sonus faber(2000万)
昨年の「東京インターナショナルオーディオショウ」に出品されていながら聴き損ねたので楽しみにしていたモデルだ。TAD-R1も大きいと思っていたが高さ1713mm重さ305kgって呆れるサイズだ。3モデルが並び立っている写真の壮大なこと。(笑)
3.5ウェイ+2ウェイ、7スピーカー構成でサブウーファー内蔵というから特徴のある低音を聴かせるのかと思っていたらいたって普通の音だった。R1より優しいが現代的な音で音楽のジャンルを選らばないように思えた。
観客の拍手で試聴会は終了。今年も大変楽しませて頂いた。
速報版として特に記憶に残った3台のスピーカーをレポートする。
1.MORDAUNT-SHORT Performance6(65万)
今回使用されたスピーカーの中で最低価格。しかししっかりとハイエンド的な音を聴かせてくれる。パワーも入り解像度も高くキャビネットの仕上げも美しい。スリムだけどちゃんと低音も出て楽しく音楽を聴かせてくれた。川又 利明氏曰く「昨日の試聴会でカタログが無くなってしまいました。B&W802を下取りにするとお釣りが戻ってくる稀有なスピーカーです」とのこと。この試聴会に来ると金銭感覚が狂うけど一般的には高価なモデルだぞ。(笑) この価格帯のスピーカーにまた1台優秀なモデルが追加されたことになる。
2.FRANCO SERBLIN Accordo(予価110万)
FRANCO SERBLINの新製品とのことでシリアルナンバー1の原器を日本に送ってもらったとのこと。残念ながら来週開催される「東京インターナショナルオーディオショウ」には出品されないので今日ここで聴ける人は幸運らしい。なお大阪には出品される予定と言っていた。この価格になればサイズを感じさせずマーラー交響曲3番を立派な音で聴かせてくれる。Kiso Acoustic HB-1(130万)と比べて音の抑制が効いて音像が引き締まっているので私の好みだ。再生途中に音の振動で太くて重いアンプのACケーブルが抜けてしまいカットアウトで終了となった。(苦笑)
3.Sonus faber The Sonus faber(2000万)
昨年の「東京インターナショナルオーディオショウ」に出品されていながら聴き損ねたので楽しみにしていたモデルだ。TAD-R1も大きいと思っていたが高さ1713mm重さ305kgって呆れるサイズだ。3モデルが並び立っている写真の壮大なこと。(笑)
3.5ウェイ+2ウェイ、7スピーカー構成でサブウーファー内蔵というから特徴のある低音を聴かせるのかと思っていたらいたって普通の音だった。R1より優しいが現代的な音で音楽のジャンルを選らばないように思えた。
観客の拍手で試聴会は終了。今年も大変楽しませて頂いた。
2011年10月29日
【追記版】ソニーTA-DA5700ES視聴会は66万のプロジェクターでプレゼンテーション
「イベントの間のカメラ、ビデオ撮影、録音は禁止とさせていただきます。」美しい女性のイベントコンパニオンのアナウンスでプレゼンテーションが始まった。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第4回目は「16:00〜16:45 ソニー TA-DA5700ES」だ。昨年までは30分間だったものが+15分されて内容がどう充実したのか期待して席に着いた。
機器構成はAVアンプTA-DA5700ES(27.3万)+BDレコーダーBDZ-AX2700T(実売価格22万)+プロジェクターVPL-VW95ES(66.5万)+SACDプレーヤーSCD-XA5400ES(17.6万)+スピーカーSS-AR2(63万)×3本+スピーカーSS-K30ED(5.8万)×4本+サブウーファーSA-W3000(2.6万)×8本だ。毎年変わるのはAVアンプ、BDレコーダーとプロジェクターの3台で他はソニーの定番モデルとなっている。
プレゼンテーション内容と視聴ソフトは以下の通り。禁止と言われたことでリアルタイムにメモ入力が出来ず終わった頃にはCDとBDのタイトルと曲名を忘れてしまった。(汗)
1) CD1曲
2) BDクラシック1曲
“A.P.M.(Automatic Phase Matching=オートマチック・フェーズ・マッチング)”解説
3) SACD Chaotic Planet Special Master Edition:Scarborough Fair
“スピーカーリロケーション with A.P.M.”解説
4) BD グリーン・ホーネット:チンピラ退治のシーン
“サウンド・オプティマイザー”解説
5) BD スパイダーマン3:サンドマン誕生のシーン
“スピーカーリロケーション with A.P.M.フロントハイチャンネル再配置 ボーカル・ハイトモード”解説
6) BD ビリージョエルLive at Shea Stadium:1曲
そうだった、評論家がいないソニーのデモは真面目なプレゼンテーションになるのだった。VPL-VW95ESを使ってパワーポイントのスライドを映すなんてなんと贅沢な!15分伸びたのも紹介したい機能が増えたからで、来年のモデルでまた機能が追加されたら60分になっているかもしれない。(苦笑) HYPSのマルチチャンネルSACDを使うのも3年目でそろそろデモに最適な新作マルチチャンネルSACDソフトを発売して欲しいものだ。
機能説明の後にオンでソフトを再生して、次にオフで再生して、最後にオンで再確認というデモなので効果は間違い無く誰でも分かる親切さ。(笑)
その中でも聴感補正技術“サウンド・オプティマイザー”の有効性は高い。Audyssey Dynamic EQと同じ効果を狙っているがソニーの方はモード切り替えがなく使い易そうだ。これは今後のAVアンプには是非とも欲しい機能だ。
一方”フロントハイチャンネル再配置 ボーカル・ハイトモード”に関しては、効果は分かるが私は積極的に使いたくないと思った。映画の台詞や音楽のボーカルという重要な音をセンタースピーカーよりコストの掛かっていないフロントハイスピーカーから鳴らして良いのか?音質が劣化するだろうし、センタースピーカー無しのファントムモードみたいに定位が甘くなるのも好みではない。
実質的な試聴時間は短くTA-DA5700ESがTA-DA5600ESよりどの程度音質が向上したのか分からなかった。(冷汗)
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第4回目は「16:00〜16:45 ソニー TA-DA5700ES」だ。昨年までは30分間だったものが+15分されて内容がどう充実したのか期待して席に着いた。
機器構成はAVアンプTA-DA5700ES(27.3万)+BDレコーダーBDZ-AX2700T(実売価格22万)+プロジェクターVPL-VW95ES(66.5万)+SACDプレーヤーSCD-XA5400ES(17.6万)+スピーカーSS-AR2(63万)×3本+スピーカーSS-K30ED(5.8万)×4本+サブウーファーSA-W3000(2.6万)×8本だ。毎年変わるのはAVアンプ、BDレコーダーとプロジェクターの3台で他はソニーの定番モデルとなっている。
プレゼンテーション内容と視聴ソフトは以下の通り。禁止と言われたことでリアルタイムにメモ入力が出来ず終わった頃にはCDとBDのタイトルと曲名を忘れてしまった。(汗)
1) CD1曲
2) BDクラシック1曲
“A.P.M.(Automatic Phase Matching=オートマチック・フェーズ・マッチング)”解説
3) SACD Chaotic Planet Special Master Edition:Scarborough Fair
“スピーカーリロケーション with A.P.M.”解説
4) BD グリーン・ホーネット:チンピラ退治のシーン
“サウンド・オプティマイザー”解説
5) BD スパイダーマン3:サンドマン誕生のシーン
“スピーカーリロケーション with A.P.M.フロントハイチャンネル再配置 ボーカル・ハイトモード”解説
6) BD ビリージョエルLive at Shea Stadium:1曲
そうだった、評論家がいないソニーのデモは真面目なプレゼンテーションになるのだった。VPL-VW95ESを使ってパワーポイントのスライドを映すなんてなんと贅沢な!15分伸びたのも紹介したい機能が増えたからで、来年のモデルでまた機能が追加されたら60分になっているかもしれない。(苦笑) HYPSのマルチチャンネルSACDを使うのも3年目でそろそろデモに最適な新作マルチチャンネルSACDソフトを発売して欲しいものだ。
機能説明の後にオンでソフトを再生して、次にオフで再生して、最後にオンで再確認というデモなので効果は間違い無く誰でも分かる親切さ。(笑)
その中でも聴感補正技術“サウンド・オプティマイザー”の有効性は高い。Audyssey Dynamic EQと同じ効果を狙っているがソニーの方はモード切り替えがなく使い易そうだ。これは今後のAVアンプには是非とも欲しい機能だ。
一方”フロントハイチャンネル再配置 ボーカル・ハイトモード”に関しては、効果は分かるが私は積極的に使いたくないと思った。映画の台詞や音楽のボーカルという重要な音をセンタースピーカーよりコストの掛かっていないフロントハイスピーカーから鳴らして良いのか?音質が劣化するだろうし、センタースピーカー無しのファントムモードみたいに定位が甘くなるのも好みではない。
実質的な試聴時間は短くTA-DA5700ESがTA-DA5600ESよりどの程度音質が向上したのか分からなかった。(冷汗)
2011年10月28日
【追記版】富士通テンTD712zMK2BK×5+TD725swの217万セット視聴
国内外のトップアーティストたちが使用しているというタイムドメインスピーカーTD712zMK2。一度は聴いてみたいと思っていたが過去2年の音展では富士通テンのイベント整理券がもらえず悔しい思いをしていた。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第3回目は「14:00〜15:00 富士通テン TD712zMK2BK 潮晴男先生」だ。「3年目でやっと整理券ゲットだぜ!」
機器構成はスピーカーTD712zMK2BK(34.7万)×5本+サブウーファーTD725sw(44.1万)の5.1ch仕様。これらをJVCプロジェクターDLA-X9(105万) +アキュフェーズAVプリアンプVX-700(98万)+アキュフェーズ6chパワーアンプPX-650(66万)+ケンブリッジオーディオ ユニバーサルプレーヤーAzur751BDで鳴らす。プレーヤーの音声はアナログ接続だ。アキュフェーズのAV機器を聴くのは初めてなのでこちらも楽しみだ。
視聴ブルーレイは以下の通り。3D作品上映前にメガネが渡された。
1) 第一回ジョージ・ガーシュイン賞受賞記念コンサート 2007(Paul Simon & Friends: Library of Congress):The Boxer - Alison Krauss, Shawn Colvin and Jerry Douglas
2) RED/レッド:空港での戦闘シーン
3)ランゴ(輸入版BD):砂漠で猛禽類に襲われるシーン
4) グリーン・ホーネット IN 3D:カーチェイス・シーン
5) トロン:レガシー 3D:ライトサイクル戦のシーン
6) デイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ2:トゥ・ラヴ・ユー・モア/シャリース
潮先生は「富士通テンはタイムドメインという新しい価値観を提唱してスピーカーを開発して今年で10周年を迎えた。」と解説してくれた。音の時間軸に注目して音の波形を忠実に再現すると言う。ここ数年の間に発売されたAVアンプであればパイオニアのフルバンド・フェイズコントロールやソニーのオートマチック・フェーズ・マッチング等のデジタル信号処理でスピーカーの位相特性を自動的に揃えることは可能だが、それをアナログ物理的にスピーカーで行っている訳だ。
確かに音の繋がりは自然でサラウンド音場は正確だ。台詞も明瞭に聴かせてくれる。6枚のBDは楽しく観られた。だがやはり12cmフルレンジの限界を感じてしまう。もっと高音域が伸びていれば魅力が増すのにと残念に思った。ボクサーの音数が少なく寂しい演奏に聴こえたが、これはコンサート自体がそうだったのか先の2回のイベントで耳が肥えてしまったのが原因なのか気になる所だ。
一方サブウーファーTD725SWは良い仕事するなあと感心。静かに必要な所でしっかりとした低音を出す。あることを忘れるくらいTD712zMK2との音の繋がりも良い。潮先生も「TDシリーズは使っていなくてもこのサブウーファーを使っている人はかなりいます」と言っていた。ニッパーの置物が上にあるのは不要な振動は出さないという証明の為に置いたとのことだ。
映画では映像にのめり込むと段々気にならなくなるが音楽ソフトになると周波数特性的に物足りなくなる。潮先生お気に入りのペコちゃんことシャリース嬢の声の伸びが不足気味。このエンクロージャーにパイオニアのCSTドライバーを搭載したら凄いスピーカーになるのではないか?そんな夢を見たくなるスピーカーだった。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第3回目は「14:00〜15:00 富士通テン TD712zMK2BK 潮晴男先生」だ。「3年目でやっと整理券ゲットだぜ!」
機器構成はスピーカーTD712zMK2BK(34.7万)×5本+サブウーファーTD725sw(44.1万)の5.1ch仕様。これらをJVCプロジェクターDLA-X9(105万) +アキュフェーズAVプリアンプVX-700(98万)+アキュフェーズ6chパワーアンプPX-650(66万)+ケンブリッジオーディオ ユニバーサルプレーヤーAzur751BDで鳴らす。プレーヤーの音声はアナログ接続だ。アキュフェーズのAV機器を聴くのは初めてなのでこちらも楽しみだ。
視聴ブルーレイは以下の通り。3D作品上映前にメガネが渡された。
1) 第一回ジョージ・ガーシュイン賞受賞記念コンサート 2007(Paul Simon & Friends: Library of Congress):The Boxer - Alison Krauss, Shawn Colvin and Jerry Douglas
2) RED/レッド:空港での戦闘シーン
3)ランゴ(輸入版BD):砂漠で猛禽類に襲われるシーン
4) グリーン・ホーネット IN 3D:カーチェイス・シーン
5) トロン:レガシー 3D:ライトサイクル戦のシーン
6) デイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ2:トゥ・ラヴ・ユー・モア/シャリース
潮先生は「富士通テンはタイムドメインという新しい価値観を提唱してスピーカーを開発して今年で10周年を迎えた。」と解説してくれた。音の時間軸に注目して音の波形を忠実に再現すると言う。ここ数年の間に発売されたAVアンプであればパイオニアのフルバンド・フェイズコントロールやソニーのオートマチック・フェーズ・マッチング等のデジタル信号処理でスピーカーの位相特性を自動的に揃えることは可能だが、それをアナログ物理的にスピーカーで行っている訳だ。
確かに音の繋がりは自然でサラウンド音場は正確だ。台詞も明瞭に聴かせてくれる。6枚のBDは楽しく観られた。だがやはり12cmフルレンジの限界を感じてしまう。もっと高音域が伸びていれば魅力が増すのにと残念に思った。ボクサーの音数が少なく寂しい演奏に聴こえたが、これはコンサート自体がそうだったのか先の2回のイベントで耳が肥えてしまったのが原因なのか気になる所だ。
一方サブウーファーTD725SWは良い仕事するなあと感心。静かに必要な所でしっかりとした低音を出す。あることを忘れるくらいTD712zMK2との音の繋がりも良い。潮先生も「TDシリーズは使っていなくてもこのサブウーファーを使っている人はかなりいます」と言っていた。ニッパーの置物が上にあるのは不要な振動は出さないという証明の為に置いたとのことだ。
映画では映像にのめり込むと段々気にならなくなるが音楽ソフトになると周波数特性的に物足りなくなる。潮先生お気に入りのペコちゃんことシャリース嬢の声の伸びが不足気味。このエンクロージャーにパイオニアのCSTドライバーを搭載したら凄いスピーカーになるのではないか?そんな夢を見たくなるスピーカーだった。
2011年10月27日
日本の食糧自給率40%はカロリーベース、では生産額ベースだと?
今朝10/27(木)のモンサテで「賛否二分TPP問題の本質は?」という特集がありバークレイズ・キャピタル証券チーフエコノミストの森田京平氏が解説してくれた内容が私にとって分かり易く勉強になったので記事にしておきたい。
昨日(10/26)千代田区で『TPP交渉参加に反対し日本の食といのちを守る全国決起集会』が開催されTPP断固阻止向けて3,000人の農業従事者とその関係者、161人の国会議員が参加した。
参加農業従事者へのインタビューがあった。
Q「反対の一番の理由は食の安全面か」
A「安心なものを消費者に国民の皆様に食べてもらうのが我々の責務」
Q「所得を確保するには関税が必要か」
A「そうです。それは否めない」
A「日本農家の平均面積1.4ha、アメリカは140倍、オーストラリアは1500倍なので太刀打ちできっこない」
森田氏は「TPPはそれ自体が目的ではない。国内の雇用機会の安定化と確保が重要」と語る。
日本企業が抱える6重苦(問題点)
1)円高 2)高い法人税率 3)厳しい労働規制 4)環境制約 5)電力制約 6)関税自由化の遅れ(グローバルな競争条件の平準化の遅れ)
をあげ「雇用機会が海外(の売り上げ)で確保出来るのか、(雇用が)海外に流出するかその岐路に立っている」と言う。アナウンサーも「課題があるのなら海外に出て企業活動がしたほうが良いということになる」と述べた。
「農業保護の重要性として自給率の問題が取りざたされるが」と言って提示されたグラフの内容は以下の通りだった。
1)生産額ベース:日本国民の食費の70%以上は国産品に支払われ、この比率を15年以上保っている。
2)カロリーベース:輸入した家畜飼料や作物肥料を使った生産物は含まないから率が低くなる。95年以降40%前後で推移している。
「日本の特徴としてTPP反対者はカロリーベースの数字を前面に押し出して農業政策を語る。2001小泉改革市場原理主義で自給率は低くなった訳ではなく既に下げ止まっている。」
森田氏は「農業の雇用をこの先どう考えるのかが大切だ。雇用を増やすには農業が儲かる必要がある。それには市場を広げなくてはならない。だが国内は今後人口減少と高齢化により消費カロリー量が減る。よって海外に市場を見つけ売る機会を得る必要がある。」と分析している。
「TPP参加で関税が無くなると海外の安い農産物が入り利益が出せなくなる。」との声には「TPPは特定産業の利益を出す為のものではない。雇用機会を考えるたった一部のことでしかない。農業が産業として発展していくためには国内市場だけで伸びていくとは思えない。」と将来を見据えた意見を述べた。
TPP反対者の一部からは「FTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)ならテーブルに付いてもいい」という声があるがTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉加盟国9カ国の経済規模を見れば、日本が交渉参加表明すれば事実上日米FTAと同じだと言えるとのことだ。
「民主党は2009年マニフェストで日米FTAを進めると謳っていた。日米FTAとTPPの違いを国民に説明しないといけない。日米FTA対策として農家個別所得保障は段階的に進んでいる。」
アナウンサーの「TPPに参加しないのであれば雇用をどうするのか対案を持って臨む必要がある」との発言に森田氏は「雇用政策は別途示される必要がある」と締めくくった。
「政治と野球と宗教の話はブログでNG」とイエスは言っていた(聖☆おにいさん第4巻29話参照)ので扱うつもりは無かったが既得権益を守ろうとする人達とその票田を守ろうとする国会議員の多さに対してTPP推進派の集会が400人だけというニュースを見て思わず取り上げてしまった。食料自給率でカロリーベースの数字ばかりアピールすることは嘘ではないが誠実ではなく一消費者として不信感を持った。消費者はバカではないのだから"安全な食品"or"安い食品"を選ぶ自由が欲しいと思う。
昨日(10/26)千代田区で『TPP交渉参加に反対し日本の食といのちを守る全国決起集会』が開催されTPP断固阻止向けて3,000人の農業従事者とその関係者、161人の国会議員が参加した。
参加農業従事者へのインタビューがあった。
Q「反対の一番の理由は食の安全面か」
A「安心なものを消費者に国民の皆様に食べてもらうのが我々の責務」
Q「所得を確保するには関税が必要か」
A「そうです。それは否めない」
A「日本農家の平均面積1.4ha、アメリカは140倍、オーストラリアは1500倍なので太刀打ちできっこない」
森田氏は「TPPはそれ自体が目的ではない。国内の雇用機会の安定化と確保が重要」と語る。
日本企業が抱える6重苦(問題点)
1)円高 2)高い法人税率 3)厳しい労働規制 4)環境制約 5)電力制約 6)関税自由化の遅れ(グローバルな競争条件の平準化の遅れ)
をあげ「雇用機会が海外(の売り上げ)で確保出来るのか、(雇用が)海外に流出するかその岐路に立っている」と言う。アナウンサーも「課題があるのなら海外に出て企業活動がしたほうが良いということになる」と述べた。
「農業保護の重要性として自給率の問題が取りざたされるが」と言って提示されたグラフの内容は以下の通りだった。
1)生産額ベース:日本国民の食費の70%以上は国産品に支払われ、この比率を15年以上保っている。
2)カロリーベース:輸入した家畜飼料や作物肥料を使った生産物は含まないから率が低くなる。95年以降40%前後で推移している。
「日本の特徴としてTPP反対者はカロリーベースの数字を前面に押し出して農業政策を語る。2001小泉改革市場原理主義で自給率は低くなった訳ではなく既に下げ止まっている。」
森田氏は「農業の雇用をこの先どう考えるのかが大切だ。雇用を増やすには農業が儲かる必要がある。それには市場を広げなくてはならない。だが国内は今後人口減少と高齢化により消費カロリー量が減る。よって海外に市場を見つけ売る機会を得る必要がある。」と分析している。
「TPP参加で関税が無くなると海外の安い農産物が入り利益が出せなくなる。」との声には「TPPは特定産業の利益を出す為のものではない。雇用機会を考えるたった一部のことでしかない。農業が産業として発展していくためには国内市場だけで伸びていくとは思えない。」と将来を見据えた意見を述べた。
TPP反対者の一部からは「FTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)ならテーブルに付いてもいい」という声があるがTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉加盟国9カ国の経済規模を見れば、日本が交渉参加表明すれば事実上日米FTAと同じだと言えるとのことだ。
「民主党は2009年マニフェストで日米FTAを進めると謳っていた。日米FTAとTPPの違いを国民に説明しないといけない。日米FTA対策として農家個別所得保障は段階的に進んでいる。」
アナウンサーの「TPPに参加しないのであれば雇用をどうするのか対案を持って臨む必要がある」との発言に森田氏は「雇用政策は別途示される必要がある」と締めくくった。
「政治と野球と宗教の話はブログでNG」とイエスは言っていた(聖☆おにいさん第4巻29話参照)ので扱うつもりは無かったが既得権益を守ろうとする人達とその票田を守ろうとする国会議員の多さに対してTPP推進派の集会が400人だけというニュースを見て思わず取り上げてしまった。食料自給率でカロリーベースの数字ばかりアピールすることは嘘ではないが誠実ではなく一消費者として不信感を持った。消費者はバカではないのだから"安全な食品"or"安い食品"を選ぶ自由が欲しいと思う。
2011年10月26日
【追記版】パイオニア試聴室 TAD-E1試聴
SC-LX85の視聴が終わるとちょうどTADの整理券を配っており早速手に入れて待ち時間の30分間に富士ソフトアキハバラプラザ会場の5,6,7階を見て廻りイベントの時間を把握しておく。富士通テンが12時から整理券を配り始めていたのでもらっておく。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第2回目は「12:30〜13:30 パイオニア試聴室 TAD TAD-E1山之内先生」だ。期待のTAD-E1を視聴した。
機器構成はTAD-E1(ペア210万)+TAD D600(250万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)のフルTADだ。ハイレゾ音源用に山之内先生ご持参のMac Airも置かれている。再生ソフトはAudioGate、外部記憶装置はSSD、常駐ソフトは最小限、クリプトンUSBケーブルUC-HRシリーズによる接続と高音質用に最適化していると言っていた。
試聴曲は次の通り。
1)CD:ムジカなんとか (曲名聞き取れず)
2)CD:ショスタコーヴィチの曲 (曲名聞き取れず)
3)CD:バイオリンの曲 第4楽章 (曲名聞き取れず)
4)CD:ハイドン ピアノ協奏曲
5)HR:ハイドン ピアノ協奏曲 96kHz/24bitハイレゾ
6)HR:キャロル・キッドの歌 192kHz/24bitハイレゾ (曲名聞き取れず)
7)HR:レスピーギ バレエ「シバの女王ベルキス」組曲 第2楽章”War Dance”176.4kHz/24bitハイレゾ
8)藤井カルテットの曲 (曲名聞き取れず)
前半はTAD D600によるCD、後半はMacによるハイレゾ音源再生という構成だった。私の知らない曲が多くタイトル不明で申し訳ない。4曲目と5曲目で同じ演奏をCDとHRで比較試聴している。
TAD C2000はアシンクロナス トランスファー(非同期転送)モード対応のUSB入力端子を搭載している。山之内先生は「高価なCDプレーヤーの10分の1以下の価格のPCでハイレゾ音源を再生すれば高音質で楽しめます」と口を滑らせていた。確かに私の耳にはHRの方が音が細やかに優しくなったように聴こえて好ましかった。
肝心のTAD-E1の音は分解能と定位の良さ、スピード感のある低音に高音域から中音域の繋がりの良さはS-1EXの美点そのまま。さすがにTAD-R1の物量から来る凄みのある音は出ないが優秀なハイエンドスピーカーであることに間違いは無い。S-1EXの大きさと重さで導入を躊躇った人でもこのサイズなら設置可能だ。10mm厚のアルミベースにネットワークフィルターを宙吊りにして取り付けてベース部に格納している点、スピーカー端子がキャビネットに無いことによる強度アップ等6年間の技術の進歩が聴き取れれば84万の価格差も納得出来るだろう。
山之内先生の「CSTドライバーは1基で8.5オクターブを再生できます。18cmウーファー2基は25 cmウーファーに相当します」といった説明は6年前のS-1EX発表時の解説と同じで思わず苦笑してしまった。そのS-1EXが反対側にはあるのだから、出来ればこの構成でスピーカーをS-1EXに交換して聴き比べしたかった。(笑)
音展閉幕の2日後、10/25(火)TAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)はReferenceシリーズのプリアンプTAD-C600を発表した。12月下旬発売で価格は315万円だ。これでReferenceシリーズはフルラインナップが揃った。残るはEvolutionシリーズのプレーヤーのみだ。どんなモデルが登場するのか楽しみだ。
5回予定の「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」詳細レポートの第2回目は「12:30〜13:30 パイオニア試聴室 TAD TAD-E1山之内先生」だ。期待のTAD-E1を視聴した。
機器構成はTAD-E1(ペア210万)+TAD D600(250万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)のフルTADだ。ハイレゾ音源用に山之内先生ご持参のMac Airも置かれている。再生ソフトはAudioGate、外部記憶装置はSSD、常駐ソフトは最小限、クリプトンUSBケーブルUC-HRシリーズによる接続と高音質用に最適化していると言っていた。
試聴曲は次の通り。
1)CD:ムジカなんとか (曲名聞き取れず)
2)CD:ショスタコーヴィチの曲 (曲名聞き取れず)
3)CD:バイオリンの曲 第4楽章 (曲名聞き取れず)
4)CD:ハイドン ピアノ協奏曲
5)HR:ハイドン ピアノ協奏曲 96kHz/24bitハイレゾ
6)HR:キャロル・キッドの歌 192kHz/24bitハイレゾ (曲名聞き取れず)
7)HR:レスピーギ バレエ「シバの女王ベルキス」組曲 第2楽章”War Dance”176.4kHz/24bitハイレゾ
8)藤井カルテットの曲 (曲名聞き取れず)
前半はTAD D600によるCD、後半はMacによるハイレゾ音源再生という構成だった。私の知らない曲が多くタイトル不明で申し訳ない。4曲目と5曲目で同じ演奏をCDとHRで比較試聴している。
TAD C2000はアシンクロナス トランスファー(非同期転送)モード対応のUSB入力端子を搭載している。山之内先生は「高価なCDプレーヤーの10分の1以下の価格のPCでハイレゾ音源を再生すれば高音質で楽しめます」と口を滑らせていた。確かに私の耳にはHRの方が音が細やかに優しくなったように聴こえて好ましかった。
肝心のTAD-E1の音は分解能と定位の良さ、スピード感のある低音に高音域から中音域の繋がりの良さはS-1EXの美点そのまま。さすがにTAD-R1の物量から来る凄みのある音は出ないが優秀なハイエンドスピーカーであることに間違いは無い。S-1EXの大きさと重さで導入を躊躇った人でもこのサイズなら設置可能だ。10mm厚のアルミベースにネットワークフィルターを宙吊りにして取り付けてベース部に格納している点、スピーカー端子がキャビネットに無いことによる強度アップ等6年間の技術の進歩が聴き取れれば84万の価格差も納得出来るだろう。
山之内先生の「CSTドライバーは1基で8.5オクターブを再生できます。18cmウーファー2基は25 cmウーファーに相当します」といった説明は6年前のS-1EX発表時の解説と同じで思わず苦笑してしまった。そのS-1EXが反対側にはあるのだから、出来ればこの構成でスピーカーをS-1EXに交換して聴き比べしたかった。(笑)
音展閉幕の2日後、10/25(火)TAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)はReferenceシリーズのプリアンプTAD-C600を発表した。12月下旬発売で価格は315万円だ。これでReferenceシリーズはフルラインナップが揃った。残るはEvolutionシリーズのプレーヤーのみだ。どんなモデルが登場するのか楽しみだ。
2011年10月25日
【追記版】パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85視聴
「オーディオ&ホームシアター展TOKYO2011」の受付を済まそうと秋葉原UDX会場へ行くが、去年までは外にあった受付が今年は中に設置されており、つい探してしまった。公式ガイドブックをもらうとそのまま富士ソフトアキハバラプラザ会場へ向かう。
さあ今日から5回予定で詳細レポートをまとめていく。1回目は「11:00〜12:00 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85 大橋先生」だ。パワーアンプの素子が変わりSC-LX85の音はどう変化したのか?絶対聴き逃せないイベントだ。
富士ソフトアキハバラプラザ会場F6-1へ向かうとちょうど整理券を配っておりすぐにSC-LX85(33万)が視聴出来た。2009年から毎年同じブースで行ってくれるので探す必要も無く助かる。今年から整理券を配るようになり、しかも座席位置を希望出来るようになっているのは嬉しい心配りだ。
構成はSC-LX85+BDP-LX91+S-1EX+S-7EX+S-2EX+S-W1EX+KURO50インチの5.1chバイアンプ接続となる。反対側にTADシステムが設置されているため9.1chシステムに出来なかったと説明があった。BDP-LX91を使っていると言うことはアナログ音声接続の可能性がありそうだ。
視聴BDは次の通り。
1)ジュラシックパーク(1作目):T-REX登場
2)スターウォーズEP1:ポッドレース
3)ブラックスワン:クライマックスの踊りのシーン
4)ゲンスブールと女たち:「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の売り込みシーン
5)英国王のスピーチ:全英ラジオ放送による会戦演説のシーン
大橋先生は冒頭に6作品を観てもらう予定と言っていたが5本で時間切れとなってしまった。「以前大阪P社のプロジェクターのイベントでうっかりラストのネタばれシーンを流してしまい苦情が出て首になったので今日は寸止めします」と言って笑いを取っていた。
視聴の合間合間に大橋先生がSC-LX85の説明を行った。ダイレクトPowerMOSFETはレクティア社製で既にTADパワーアンプM2500(160万)とM4300(190万)に採用されている実績のある素子をAVアンプに搭載したとのこと。
「デジタルパワーアンプは何社も取り組んではみるものの2chでは何とかなるノイズ処理や発熱の問題がマルチチャンネル分となると大変難しく開発を止めてしまう。毎年確実にノウハウを積み重ねているのはパイオニアだけだ。S社も型番9が付くAVアンプ以降はアナログに戻ってしまった。AVアンプは欧米では数が出るので手馴れたアナログアンプを搭載して売った方が開発コストの掛からない分利益率が良い」という業界裏話までしてくれた。
SC-LX85の音は鮮烈でスピード感があり情報量が多い。予想以上の完成度で唸らされてしまった。LDやDVDで何度も観たT-REX登場シーンの迫力は一層増しており「これはBD-BOX買うしかないな」と背中を押された感じだ。(笑)
緊張感から始まった英国王のラジオ演説が徐々に熱を帯びてくるのと同時にバックで流れるベートーベン第九が盛り上がる。音響面から「さすがアカデミー賞作品、面白そうだから是非観なくては」と思わされてしまった。
大橋先生はハイレゾファイルを用意しているが時間が足りなくてお聞かせ出来ないと言っていた通り2chステレオのデモが無かったのは残念だった。HR音楽再生でSC-LX85(33万)+S-1EX(ペア126万)がTAD-E1(ペア210万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)の音に肉薄したら困ると言う大人の事情ではないかと勘繰ってしまった私はSC-LX85を買い被り過ぎなのだろうか。
ということで「英国王のスピーチ」に感動して第九が聴きたくなったらカラヤンのベートーベン交響曲集をどうぞ、と昨日の記事に繋げてみる。勿論私は帰宅してすぐ聴きました。(笑)
さあ今日から5回予定で詳細レポートをまとめていく。1回目は「11:00〜12:00 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85 大橋先生」だ。パワーアンプの素子が変わりSC-LX85の音はどう変化したのか?絶対聴き逃せないイベントだ。
富士ソフトアキハバラプラザ会場F6-1へ向かうとちょうど整理券を配っておりすぐにSC-LX85(33万)が視聴出来た。2009年から毎年同じブースで行ってくれるので探す必要も無く助かる。今年から整理券を配るようになり、しかも座席位置を希望出来るようになっているのは嬉しい心配りだ。
構成はSC-LX85+BDP-LX91+S-1EX+S-7EX+S-2EX+S-W1EX+KURO50インチの5.1chバイアンプ接続となる。反対側にTADシステムが設置されているため9.1chシステムに出来なかったと説明があった。BDP-LX91を使っていると言うことはアナログ音声接続の可能性がありそうだ。
視聴BDは次の通り。
1)ジュラシックパーク(1作目):T-REX登場
2)スターウォーズEP1:ポッドレース
3)ブラックスワン:クライマックスの踊りのシーン
4)ゲンスブールと女たち:「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の売り込みシーン
5)英国王のスピーチ:全英ラジオ放送による会戦演説のシーン
大橋先生は冒頭に6作品を観てもらう予定と言っていたが5本で時間切れとなってしまった。「以前大阪P社のプロジェクターのイベントでうっかりラストのネタばれシーンを流してしまい苦情が出て首になったので今日は寸止めします」と言って笑いを取っていた。
視聴の合間合間に大橋先生がSC-LX85の説明を行った。ダイレクトPowerMOSFETはレクティア社製で既にTADパワーアンプM2500(160万)とM4300(190万)に採用されている実績のある素子をAVアンプに搭載したとのこと。
「デジタルパワーアンプは何社も取り組んではみるものの2chでは何とかなるノイズ処理や発熱の問題がマルチチャンネル分となると大変難しく開発を止めてしまう。毎年確実にノウハウを積み重ねているのはパイオニアだけだ。S社も型番9が付くAVアンプ以降はアナログに戻ってしまった。AVアンプは欧米では数が出るので手馴れたアナログアンプを搭載して売った方が開発コストの掛からない分利益率が良い」という業界裏話までしてくれた。
SC-LX85の音は鮮烈でスピード感があり情報量が多い。予想以上の完成度で唸らされてしまった。LDやDVDで何度も観たT-REX登場シーンの迫力は一層増しており「これはBD-BOX買うしかないな」と背中を押された感じだ。(笑)
緊張感から始まった英国王のラジオ演説が徐々に熱を帯びてくるのと同時にバックで流れるベートーベン第九が盛り上がる。音響面から「さすがアカデミー賞作品、面白そうだから是非観なくては」と思わされてしまった。
大橋先生はハイレゾファイルを用意しているが時間が足りなくてお聞かせ出来ないと言っていた通り2chステレオのデモが無かったのは残念だった。HR音楽再生でSC-LX85(33万)+S-1EX(ペア126万)がTAD-E1(ペア210万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)の音に肉薄したら困ると言う大人の事情ではないかと勘繰ってしまった私はSC-LX85を買い被り過ぎなのだろうか。
ということで「英国王のスピーチ」に感動して第九が聴きたくなったらカラヤンのベートーベン交響曲集をどうぞ、と昨日の記事に繋げてみる。勿論私は帰宅してすぐ聴きました。(笑)
2011年10月24日
Beethoven: The Symphonies [Box set, Hybrid SACD] Herbert von Karajan
カラヤンのベートーベン交響曲集SACD BOX [ASIN: B0000C03AH] を購入した。アマゾンカスタマーレビューの評価の高さから【輸入盤 2枚買ったら10%OFF】キャンペーン対象商品のセットとして選択した。
なるほど60年代前半の音とは思えない良録音だ。少しテンポが速く感じるが劇的に盛り上げる演奏はクラシックビギナーにも分かり易く楽しめるだろう。SACD6枚組みでこの値段ならお買い得だと思う。
なるほど60年代前半の音とは思えない良録音だ。少しテンポが速く感じるが劇的に盛り上げる演奏はクラシックビギナーにも分かり易く楽しめるだろう。SACD6枚組みでこの値段ならお買い得だと思う。
2011年10月23日
【速報版】オーディオ&ホームシアター展TOKYOでイベント5つをハシゴしてみた
今日23日(日)で「オーディオ&ホームシアター展 TOKYO」(音展)が閉幕するので東京秋葉原へ見学に行った。予定表を見て可能な限り整理券をもらってイベントを隙間無く詰め込んでみた。今日は速報版として各社の内容を短くまとめてみたい。
11:00〜12:00 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85 大橋先生
まずは絶対聴き逃せないSC-LX85の視聴だ。構成はSC-LX85+BDP-LX91+S-1EX+S-7EX+S-2EX+S-W1EX+KURO50インチの5.1chバイアンプ接続となる。ダイレクトPowerMOSFETはレクティア社製で既にTADパワーアンプM2500(160万)とM4300に採用されている実績のある素子をAVアンプに搭載したとのこと。その音は鮮烈でスピード感があり情報量が多い。予想以上の完成度でお見事と言うしかない。
12:30〜13:30 パイオニア試聴室 TAD TAD-E1山之内先生
次に期待のTAD-E1を視聴した。機器構成はTAD-E1(ペア210万)+TAD D600(250万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)だ。分解能と定位の良さ、スピード感のある低音に高音域から中音域の繋がりの良さはS-1EXの美点そのまま。S-1EXの大きさと重さで導入を躊躇った人でもこのサイズなら設置可能。84万の価格差から6年間の技術の進歩が聴き取れるかも。出来ればこの構成でスピーカーをS-1EXに交換して聴き比べしたかった。(笑)
14:00〜15:00 富士通テン TD712zMK2BK 潮先生
なるほどサブウーファーTD725SWは良い仕事するなあと感心。静かに必要な所でしっかりとした低音を出す。あることを忘れるくらいTD712zMK2との音の繋がりも良い。肝心のTD712zMK2はやはりフルレンジの限界を感じてしまう。もっと高音域が伸びていればなあと残念に思った。
15:10〜15:45 価格帯別コンポの魅力を探る 麻倉怜士先生
最後の予算200万のコンポを聴いた。構成はスピーカークリプトンKX-1000P(ペア99.8万)+プリメインアキュフェーズE-560(63万)+SACDプレーヤーラクスマンD-05(31.5万)だ。7Fのプレゼンルームは満員で何とか室内に入りドア付近で聴く羽目になった。このイベントのまとめとして麻倉先生は「コンポの音はスピーカーで決まります。予算の配分はスピーカー65、アンプは25いや30、そしてプレーヤーは15です。」この時は何気なく聞き流していたが文字にすると「先生!110ポイント制になっています!?」(爆)
16:00〜16:45 ソニー TA-DA5700ES
毎年新機能を搭載してくるソニーのAVアンプだが、聴感補正技術「サウンド・オプティマイザー」の有効性は高い。これは欲しい機能だ。
結局昼食の時間も取れず胃袋は空っぽになったが耳には良い音、目には美しい映像のご馳走が振舞われ大満足。やはり1日では5箇所しか見て廻れず残念だ。土曜日が休めればと悔しい想いをした。
11:00〜12:00 パイオニア試聴室 AVアンプSC-LX85 大橋先生
まずは絶対聴き逃せないSC-LX85の視聴だ。構成はSC-LX85+BDP-LX91+S-1EX+S-7EX+S-2EX+S-W1EX+KURO50インチの5.1chバイアンプ接続となる。ダイレクトPowerMOSFETはレクティア社製で既にTADパワーアンプM2500(160万)とM4300に採用されている実績のある素子をAVアンプに搭載したとのこと。その音は鮮烈でスピード感があり情報量が多い。予想以上の完成度でお見事と言うしかない。
12:30〜13:30 パイオニア試聴室 TAD TAD-E1山之内先生
次に期待のTAD-E1を視聴した。機器構成はTAD-E1(ペア210万)+TAD D600(250万)+TAD C2000(190万)+TAD M2500(160万)だ。分解能と定位の良さ、スピード感のある低音に高音域から中音域の繋がりの良さはS-1EXの美点そのまま。S-1EXの大きさと重さで導入を躊躇った人でもこのサイズなら設置可能。84万の価格差から6年間の技術の進歩が聴き取れるかも。出来ればこの構成でスピーカーをS-1EXに交換して聴き比べしたかった。(笑)
14:00〜15:00 富士通テン TD712zMK2BK 潮先生
なるほどサブウーファーTD725SWは良い仕事するなあと感心。静かに必要な所でしっかりとした低音を出す。あることを忘れるくらいTD712zMK2との音の繋がりも良い。肝心のTD712zMK2はやはりフルレンジの限界を感じてしまう。もっと高音域が伸びていればなあと残念に思った。
15:10〜15:45 価格帯別コンポの魅力を探る 麻倉怜士先生
最後の予算200万のコンポを聴いた。構成はスピーカークリプトンKX-1000P(ペア99.8万)+プリメインアキュフェーズE-560(63万)+SACDプレーヤーラクスマンD-05(31.5万)だ。7Fのプレゼンルームは満員で何とか室内に入りドア付近で聴く羽目になった。このイベントのまとめとして麻倉先生は「コンポの音はスピーカーで決まります。予算の配分はスピーカー65、アンプは25いや30、そしてプレーヤーは15です。」この時は何気なく聞き流していたが文字にすると「先生!110ポイント制になっています!?」(爆)
16:00〜16:45 ソニー TA-DA5700ES
毎年新機能を搭載してくるソニーのAVアンプだが、聴感補正技術「サウンド・オプティマイザー」の有効性は高い。これは欲しい機能だ。
結局昼食の時間も取れず胃袋は空っぽになったが耳には良い音、目には美しい映像のご馳走が振舞われ大満足。やはり1日では5箇所しか見て廻れず残念だ。土曜日が休めればと悔しい想いをした。
2011年10月22日
パイオニアS-1EX-LTD EP.3:設置
10/05(水)の記事と順番は逆になってしまったがS-1EXの設置について語ろうと思う。
S-1EXの外形寸法は422×1283×609mm(幅×高さ×奥行き)、重量は66kgととても1人で手に負える大きさと重さではなかったので配達時に設置をお願いした。料金は15,000円だったと記憶している。
箱から出して運送用毛布の上に寝かせてスパイクを取り付ける。立ててスパイク受けに乗せる時には私も手伝ったので最終的には大人3名いないと安全な設置は厳しいだろう。この時設置方法を見ていたのが後にS-3EXを1人で設置する時に役立ったのだから勉強料としたら安いものだったと言える。
S-1EXには大型のスパイク受けが付属しているが叩けばキンキンと鳴るから音質的には良いとは思えない。ただしカグスベール等を貼るとスピーカーの位置決めに調整しやすいので大きいことはいいことだ。これがS-3EXとS-7EXに付属している小型スパイク受けだと滑らせているうちにカグスベールがずれて不便で仕方ない。
同じS-1EXを愛用している人達は足元に何を使っているのだろうか?とググってみると”J1プロジェクト ICP 大型ハイブリッドタイプB50HB/2P”(2個1組税込7,350円)とか”AIRBOW METAL-BUBBLE/L”(1個税込6,000円)の名前が見つかった。S-1EXの場合だと計8個必要なのでトータルで結構良い値段になってしまう。そこで私はサンシャインのメタルスペンサーL(4枚入り税込7,875円)を選択した。これなら2セットで実売価格14,000円弱で済んでしまう。
メタルスペンサーは叩いてもまったく響かない。これは効果が期待出来そうだ。実際スパイク受けを付属のものからメタルスペンサーLに交換したところ付帯音が無くなりS/Nが良くなった様に聴こえる。結構音質が改善されて満足だ。
ただスパイク受けとして企画されたアクセサリーではないので位置を固定できないのが不便だ。その為震度5の地震ではスペンサーから外れて66kgの体重でダンスされてしまいフローリングの床にスパイクの痕が幾つも残ってしまった。スパイクを受ける物がないものか?と探していたところPhile-webコミュニティで硬貨をインシュレーターとして使う日記が掲載されておりそのアイディアを拝借させてもらった。
スパイク受けとして5円玉の穴の大きさがちょうど良い。ここで昨日10/21日(金)の記事の”被害はオーディオ用のインシュレーターとして使うつもりで集めていた5円玉8個”に繋がる訳だ。(笑) 今日警察に届けて現場検証は終わった。被害額は40円でも済んだが窓格子を壊されておりその修理費が発生するのでやはり痛い被害になりそうだ。(涙)
S-1EXの外形寸法は422×1283×609mm(幅×高さ×奥行き)、重量は66kgととても1人で手に負える大きさと重さではなかったので配達時に設置をお願いした。料金は15,000円だったと記憶している。
箱から出して運送用毛布の上に寝かせてスパイクを取り付ける。立ててスパイク受けに乗せる時には私も手伝ったので最終的には大人3名いないと安全な設置は厳しいだろう。この時設置方法を見ていたのが後にS-3EXを1人で設置する時に役立ったのだから勉強料としたら安いものだったと言える。
S-1EXには大型のスパイク受けが付属しているが叩けばキンキンと鳴るから音質的には良いとは思えない。ただしカグスベール等を貼るとスピーカーの位置決めに調整しやすいので大きいことはいいことだ。これがS-3EXとS-7EXに付属している小型スパイク受けだと滑らせているうちにカグスベールがずれて不便で仕方ない。
同じS-1EXを愛用している人達は足元に何を使っているのだろうか?とググってみると”J1プロジェクト ICP 大型ハイブリッドタイプB50HB/2P”(2個1組税込7,350円)とか”AIRBOW METAL-BUBBLE/L”(1個税込6,000円)の名前が見つかった。S-1EXの場合だと計8個必要なのでトータルで結構良い値段になってしまう。そこで私はサンシャインのメタルスペンサーL(4枚入り税込7,875円)を選択した。これなら2セットで実売価格14,000円弱で済んでしまう。
メタルスペンサーは叩いてもまったく響かない。これは効果が期待出来そうだ。実際スパイク受けを付属のものからメタルスペンサーLに交換したところ付帯音が無くなりS/Nが良くなった様に聴こえる。結構音質が改善されて満足だ。
ただスパイク受けとして企画されたアクセサリーではないので位置を固定できないのが不便だ。その為震度5の地震ではスペンサーから外れて66kgの体重でダンスされてしまいフローリングの床にスパイクの痕が幾つも残ってしまった。スパイクを受ける物がないものか?と探していたところPhile-webコミュニティで硬貨をインシュレーターとして使う日記が掲載されておりそのアイディアを拝借させてもらった。
スパイク受けとして5円玉の穴の大きさがちょうど良い。ここで昨日10/21日(金)の記事の”被害はオーディオ用のインシュレーターとして使うつもりで集めていた5円玉8個”に繋がる訳だ。(笑) 今日警察に届けて現場検証は終わった。被害額は40円でも済んだが窓格子を壊されておりその修理費が発生するのでやはり痛い被害になりそうだ。(涙)