今日は、お金の話をします。
浪費癖や借金に関するお話です。
ニコ生配信で有名な関慎吾社長(しんごしゃちょー)は、母親よしえの貯金を総額三千万円ほど溶かしたことで、今も話題になっています。
自分の肉親に三千万円と云う大金すらないネットユーザーの間では、慎吾社長が溶かした金は「よしえマネー」と云われており、意外に羨んでいる人たちも多いとの事。
この三千万、今の日本では新築の高層マンションの一室がポンと買えてしまうくらいのお金ですね。
ちなみに、1960年代のフランスで、ジャン・リュック・ゴダールが『勝手にしやがれ』を撮った映画製作費は、ちょうどこの三千万円だったらしい。
三千万円と言えば、確かに一般人の私たちの間では高額な大金ですが、映画関係者や映画マニアなら御存知のようにこの『勝手にしやがれ』と云う映画は、当時、最も低予算の製作費を投じて作られた作品なのですね。
というのも、当時のフランスで一本の映画を作るのに投じられる製作費は、だいたい六千万円。
ゴダールの『勝手にしやがれ』は、その半額で撮った作品なので、確かに当時としては、驚きの低予算と云わざるを得ません。
ちなみに、異常な浪費癖と借金で生前は頭を抱えていた文豪バルザックには、幾らの借金があったのでしょうか。
フランス文学者・鹿島茂氏の本によれば、
「バルザックは小説家になる前にちょうど一億円の借金があったんです」
「それで最終的に、僕(鹿島茂氏)が計算した限りでは八千万円まで減ったんです。一億で出発したのがどんどん増えて、一億五千万円から六千万まで増えて、それが八千万まで減ったんだけれど、最終的にはやっぱり二億円近く借金が残っていたんです(笑)。小説家になってから(も?)一億円の借金をしたということになるんです」
つまり、バルザックは二億円の借金を残したまま、亡くなっているんですね。
日本の文豪の浪費癖だと、次のような話も出ています。
「近代日本文学者でだれが一番いい物を買ったかというと、川端康成ですよ。川端はもう格別にいい物(骨董品)を買っていたし、あの人は金をほとんど払わなかった。なにしろノーベル賞の賞金が三千万入ると聞いた途端に、三億円分の買物をしたという人ですからね」
ノーベル文学賞の賞金が三千万円と云うのは思ったより遥かに少ない額(結局、文学なんてこの程度しか儲からない)ですが、コレはゴダールが『勝手にしやがれ』を撮った映画製作費とちょうど同じ位だったのですね。
それと川端康成が買い物した三億円と云う額は、先程のバルザックが没後に遺した二億円の借金を超える額ですね。
ジュリアス・シーザーも30代前半の時は、天文学的な数字の借金で有名だったという話、ローマ史に詳しい方々なら御存知ですよね。
ロシアの文豪・ドストエフスキイの賭博熱・借金癖も知らない人はいないでしょう。
今回の記事は特に何かを主張したい訳でもなく、世に天才と云われる人たちはコレだけのお金を遣って浪費していますよという報告をするに留めておきます。
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