若い女性が多い職場で働くと、必ず、その給料で親に何をプレゼントしたかというのが話題になる。
私は男なので、自分が働く動機を考えると、どうしても名誉欲や自分の偶像化を成し遂げたいという野心が念頭に来るが、女性たちが働く動機はそうではない。
真面目に働いている若い女の子たちの場合、必ず、その働く動機とは、親孝行だったり、彼氏の為だったり、育児の為だったりする。
女性は常に、誰かの為に犠牲になる道を選び、その為に真面目に勤労する人たちが多いのだ。
一方、男が一生懸命に働く動機とは、親孝行の為ではなく、浮気を重ねる為だったり、自分をイケメンにしたり偶像化したりしたいという場合に限られるのではないか?
無職の男ですら、掲示板に書き込んだり、ネット配信をしたりして、常に自分を何らかの偶像にしたいと考えている。
女性とデートをするようになると、頼んでもいないのにプレゼントをして来る人たちが多い。
私が何かを頼んだり、その女性に何かをしてあげたわけでもないのに、そうした女性たちは常に何らかの奉仕をするのである。
コレは何故なのだろう? と考えていたら、どうやら女性の脳には、「エピソード記憶」というのが顕著で、このエピソード記憶が回想される頻度が男性の脳に比べ、圧倒的に多いという事が大脳生理学の研究で明らかになっているらしい。
この「エピソード記憶」とは、自分は相手にこういう良い事をして貰った、あるいは、相手に自分はこういう嫌な事をされたとか、自分が相手にされた事のエピソードの集積である。
女性にモテるには、その女性が喜ぶ事やその女性に親切な事をすれば良いというのは常套句だが、それは女性たちの脳内で「エピソード記憶」がリピートされる率が高いからである。
同時に、女性が信頼した相手に対し、奉仕したり、自己犠牲の道を歩んだりするのも、彼女たち自身の脳内でエピソード記憶が常にリピートされているからだろう。
多くの女性たちの働く動機が親孝行の為だったり、彼氏の為だったり、育児の為だったりするのは、彼女たち自身の脳内でエピソード記憶が作動する率が高いので、それが奉仕したいという欲求に切り替わるからである。
一方で、エピソード記憶が作動しない男の場合は、何かに尽くしたり、誰かの為に働くという観念が最初からないというケースが多い。
働く動機それ自体が、金儲けして、何人もの女性とセックスをして、自分を時代の象徴(=偶像)にしたいと考えている男たちが大半なのではないか。
しかも、男の場合は、無職でも、そういう信念に基づいて行動している事が殆どなのだ。
何の為に生きているかという動機は、男と女の違いを決定付ける要因でもある。
何の為に生きているかという動機が変われば、仕事をする意味や働く動機も変わって来るだろう。
女性の場合、若い時はアイドルのように美しくても、年齢を重ねれば、その容色が衰えていく事は事実である。
男性も60歳を過ぎれば、かなり容貌が変わってしまうが、石原慎太郎のようにメイクをして、格好良く見せる事に成功している男もいる。
若い女の子はアイドルになる時でさえ、その稼いだお金でいつか親孝行したいという願望を口にする。
風俗で働く動機でさえ、実は親孝行がしたかったからと答える女性もいるらしい。
私はどんな仕事をしても、自分の名誉欲を優先したり、自分を時代の象徴(=偶像)にしたいと考えたりする馬鹿なタイプの男である。
実際には、大半の男たちにとって、セックスの欲求と云うのは、
性衝動それ自体の欲求よりも、女性とのセックスをたくさん経験した事で、自分を伝説にしたいという動機の方が強い気がする。
女性たちの中にも、グラビアアイドルとして世間の耳目を集めて、芸能人やファッションモデルとして成功したいと考える子たちは多いようだが、二十年も三十年も経てばその容貌が衰える事は、他ならぬ彼女たち自身が良く弁えているわけで、
老後の事まで考える場合は、自分たちを本当に大切にしてくれる人を見つけたいと彼女たちの大半は思うようである。