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僕が初めて母を背負った日

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何となく思い出した「船の科学館」。理由は後述。



今回、特に嫁はそんなに関係ありません。一応おことわりしておきます。
夫である僕と、嫁の実家とのお話です。


嫁の父上からいきなり呼び出されたのだが


ある休日の夕方。僕はちょっと遅めのシエスタをしようと思い、寝転がりました。
そんなところへ、嫁の父上から着信が。

正直、嫌な予感がしました。というのも、嫁の母上はもう先がいくらもないとのことなので、いつなんどき何があってもおかしくありません。嫁は最近このことで、憂鬱な日々を過ごしているくらいです。

電話の内容は、「今から実家へ来てくれないか」
嫁の母上は、病気とは関係なく過日軽い骨折をしており療養中でした。どうもその怪我が響いて、とうとう立てなくなったのだそうです。急遽病院へ連れていったそうですが、これといってできる処置もなく「自宅で静養」とのこと。余所の病院への転院も考えたそうですが、どうも上手くいかなかった模様。よって、嫁の父上は母上をそのまま連れて帰ることに。

ところが、往路は救急車を呼んだので救急隊員に母上を運び出してもらったのですが、復路は父上ひとりで何とかしなくてはなりません。加えて嫁の実家は、4F建てビルの3Fにあるというちょっと変わった仕様。ということは、どうにかして動けない母上を3Fまで担ぎ上げていかなくてはなりません。

ということで、身内で近場にいて運べそうな人間ということで、僕に指名がやってきました。
特に用もなかったですし、嫁に事の次第を話して実家に急遽赴くことになりました。

なお、父上がこれを嫁に知らせなかったのは、うっかり嫁のコンディションが悪いときにこのような知らせを伝えるとうつ状態が悪化すると思っているからです。普段顔を見ているわけではないので、これは仕方ないと思います。なので、何かある際にはまず僕に連絡が来ることになっているのです。


そして僕は初めて「母親」を背負った


話を聞いて、実家の位置もあって「こりゃ母上を背負って階段を昇らなくてはならないだろうな」と思いました。

そこで僕は、笹川良一氏を思い出しました。幼少の頃から、日本船舶振興会(現・日本財団)のあの有名なCMを見せられて育った世代です。笹川氏が母を背負って金比羅さんの階段を登るアレです。真っ先にこの映像と、「一日一善」の言葉が浮かんできました。このせいか、僕の親孝行のイメージとしてまず浮かんでくるのが、この老いた母を背負って階段を往くということです。実母ではないですが、まあ親には変わりありません。

余談になりますが、そうして出てきたのが、冒頭の画像「船の科学館」です。
ここへ僕は、幼少の頃から何度となく親に連れられて訪問してきました。上述の笹川良一氏はこの科学館の設立に深く関わっていますし、敷地内には笹川氏の像が立っています。ここで見上げた日本海軍・二式大型飛行艇は壮観でした。僕の大好きな場所のひとつです。

とにかくこうして、嫁の母上を背負うことを想定して出かけました。幸い嫁は、今更ようやく『アナと雪の女王』を観ていてコンディションは悪くなかったため、事情を話して一緒に出かけることになりました。ついでに、子どもらを連れて行ったらなお安心するだろうと思い、結局家族全員で実家に行きました。

実家で父上と合流し、母上の搬送開始。車椅子を利用して母上を階段の目の前に連れていき、そこから僕は母上を背負っていきました。母上は小柄な体型の御仁ですが、近年動けないことが多いことと病気の影響で、思いのほか重たかったです。介護の仕事をしている人をこの日ほど尊敬したことはありません。そのくらいの労力でした。

ともあれ、何とか無事に母上を実家フロアに送り届けることができました。同時に、自らの運動不足を痛感しました。これでは、とてもじゃないけど金比羅さんの階段なんて踏破できない。実際普通に歩いて昇ったことはありますが、確か785段でしたか。高校の修学旅行でチャレンジしましたが、単独で歩くだけでも結構しんどいのに。

その後母上を自宅の介護用ベッドに何とか寝かせて一段落。それから、しばらく家の中でも車椅子の生活になるようなので、必要な場所全て車椅子が通行可能かどうか調べました。ちょっと狭い場所などは、ドアを外すなどして一先ず必要な場所全てに行けるようにはできました。

嫁および嫁の両親からは、いたく感謝されました。別にそんな、いいんですけどね。自分の母親は、背負う必要もなく往きましたし、親父も足腰は元気そうですし、嫁の母上を背負ったくらいで罰は当たらないでしょう。普段あまり訪問するわけでもなし、顔を合わせるわけでもないので、こうした時くらい明確に役に立てて何よりです。無事帰宅できて、本当によかったと思います。

そして、この一連の流れを経て嫁が落ち込んでいない様子なので、そちらもまたホッとしております。


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