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2018年06月27日

【ブルーレイ映画ソフトレビュー】ボーン・レガシー / The Bourne Legacy

記事一覧TOP > 映画ブルーレイリスト > 【ブルーレイ映画ソフトレビュー】ボーン・レガシー / The Bourne Legacy


本作は、ボーンシリーズの外伝的な作品です。
ちょっと癖のある映像で、人によって評価がずいぶん違うと思われます。
コントラストが高く、ハイライトが透明ではない白色なので、独特の世界観です。
冒頭の山奥でのシーンでは、かなり自然な表現もできているので、グレーディングで色調変更をしていると思われます。
管理人はこの白色が好きで、何度も観たくなるフィルムルックなトーンが気に入っています。


コピーライトマーク 2012 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED.



ブルーレイ評価

映像89.jpg音質94.jpg






ソフト情報



■リリース:
 バージョン:ブルーレイ+DVDセット版
 発売:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
 時間:135 min
 レーティング:G(日本) / PG-13(米国)
 制作年:2012年
 発売日:2013年2月20日

■映像:Blu-ray
 コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
 解像度: 1080p
 アスペクト: 2.40:1(スコープサイズ)

■オーディオ:Blu-ray
 英語:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz 24bit(ロスレス)
 日本語:Dolby Digital 5.1ch 48kHz 24bit(ロッシー)

■字幕:Blu-ray
 日本語、英語

■ディスク:
 Blu-ray Disc 1枚
 片面2層 (BD-50GB)
DVD Disk 1枚

■リージョン:Blu-ray
 Region All

■平均ビットレート(おおよそ)
(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)
(MPEG-4 MVC上限:66Mbps)
:約26Mbps

■撮影カメラ:
 アリフレックス235, パナビジョン・プリモレンズ、アンジェニュー・オプティモレンズ
 アリフレックス435 Xtreme, パナビジョン・プリモレンズ、アンジェニュー・オプティモレンズ
 Bell & Howell Eyemo, パナビジョン・プリモレンズ
 Canon EOS 5D Mark II, Canon Lenses (some shots)
 パナフレックス・ミレニアムXL2, パナビジョン・プリモレンズ, PCZレンズ、アンジェニュー・オプティモレンズ

■映像マスタ:
 撮影マスタ・フォーマット:
 スーパー35mmフィルム
 HDTV (1080p/24)
 Digital Intermediate(DI):2K
 
■映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
 Deluxe社(フィルム)
 Company 3(DI)

■音響:
 Dolby Digital、Datasat、SDDS、Dolby Atmos

■音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
 Soundelux(ポストプロダクション)

■制作背景
・制作予算:約125億円 /100円換算
・世界興行収入:276億円 /100円換算
・撮影:フィリピン、カナダ、アメリカ、韓国

■賞:
1つの賞を受賞し、11の賞にノミネートしています。



キャスト情報


■監督:
トニー・ギルロイ / Tony Gilroy

■出演者:
ジェレミー・レナー / Jeremy Renner
レイチェル・ワイズ / Rachel Weisz
エドワード・ノートン / Edward Norton




映像クオリティ・レビュー総評



【画質】

フィルムルックの明快なコントラスト映像





ブルーレイ映像マスタ



映画マスターは、アリフレックスのフィルムカメラで撮影された映像です。
粒状性はかなり大粒で、フィルムグレインの黒い粒子もかなり多めに残した映像です。
輝度が足りないので、暗い印象ですが、白と黒が良く伸びますので、悪い印象はありません。
デジタル映像が好きな方にとっては、間違いなく画面が汚いと思うはずです。
プロジェクターで視聴する場合は、ランプ輝度を「強」にすると良いと思います。

ブルーレイのマスターは、2KのDIから転送したHDテープだと思います。
ハイライトは飛んで、暗部はちょっと階調が早く引き込んでしまいます。
ただ、色の再現性が良いので、なぜか気になりません。
「ジュラシック・ワールド」に似た映像クオリティで、クッキリした描写は全体的に好印象です。


解像感


精細感は感じませんが、クッキリした映像によって解像感もアップします。
顔の表現や衣服の詳細まで解像するような方向ではありません。
タッチは太めですが、ピントがジャストなのか、どこまでもクッキリです。
ちょっと評価が難しい解像度です。
ただし地デジよりも解像していて、悪いわけではありません。


ノイズ感


ザラザラしたフィルムグレインは、フィルムルックで良い意味で味になっています。
フィルム好きなら何度も観たくなるようなフィルムルックです。
ここは好みがはっきり分かれるところです。
一部のシーンで明部と暗部の境目に、緑がかった色ノイズが乗ります。
フィルム撮影の作品によく見られる傾向のものです。


鮮度感


鮮度はシーンによって違います。
これは恐らく複数の国で撮影された関係で、仕上がりなどにムラがあったのではないかと思います。
一部のシーンで、輝度が不足して、薄暗く感じます。
逆に、冒頭を除くデイシーンでは、白の純度が良く、空気感も良好です。
色滲みがあまりないため、明快なシーンが多く、印象としては総じて良いです。
ただし、既視感を伴うものではなく、フィルム独特の鮮度感ではあります。


階調性・コントラスト


白ピークが真っ白で良く伸びるため、洗い立ての新品の白いTシャツのようです。
ちょっと油絵で厚く塗ったような白ではありますが・・・。
暗部階調はちょっと甘く、黒がくすんでいる印象もありますが、コントラストが良いため、明快です。
緑の中間階調のにじみで、階調性は今一つです。
総じてコントラストは高いため、いかにも映画を観ているという感覚になります。


カラー


グレーディングによって、青緑のシーンとマットホワイトを基調にしたシーンに仕上げています。
白が、油絵の白を塗ったように透明感はなく、白色です。
伝わり難いかもしれませんが・・・。

終盤のアジアでのシーンでは、あまり色調は変えていないように感じます。
基本的には、色数は多くなく、これはマスターの問題かと思います。
脱色したわけでもなさそうですし、DIでの制作環境の色域設定関係だと推測されます。
そのため、人物の肌色は、デイシーンではかなりホワイト寄りですし、曇りや屋内のシーンでは薄い茶褐色です。
視聴環境の輝度を上げることで、多少は改善されます。



音声クオリティ・レビュー総評



【音質】

ブルーレイとしては標準的なサラウンド音声






ブルーレイ音声マスター


映画マスターは、音にこだわりのあるサウンデラックス社によるものです。
Dolby Atmosでも制作されています。
ブルーレイは、DTSHDMA5.1chで残念ですが、4K UltraHDのソフトは、DTS:Xです。
管理人は未試聴ですが、ブルーレイが良い音なので期待できると思います。
サウンデラックス社は、銃声などにもこだわりがあり、それが反映された音になっています。
ブルーレイは、現代的な1音1音に粒々感のあるほどの情報量はありませんが、良いサウンドデザインによって、緊迫感のある音に仕上がっています。


ダイナミックレンジ(音域バランス)


ダイナミックレンジは良く伸びます。
情報量が多い方ではありませんが、S/Nが良く、静寂と大音量とのコントラストが良いです。
管理人的には、ボリューム感を含め非常にリアルな音に感じます。
日常で、こういう爆発をしたら、こういう音がするだろうな、と感じるイメージです。
※実際に爆発音のボリュームをリアルにしたら、こんなものでは済まないはずですが・・・。


瞬発力・量感(キレと強さ)


瞬発力がまずは良いです。
サウンデラックス社のこだわりデザインによって、非常に瞬発力があります。
銃声や爆発音は切れがあって、その前のシーンでは音がほとんどないような使い方をします。
銃声でドキッとすると言えば、判りやすいと思います。
銃を撃つ瞬間のシーンもあるので、撃つことはわかっているのですが、それでもドキッとするのは、銃声が良いからです。
こういうサウンドデザインは、大好きです。
爆発音もそうですね。
ミサイルが飛んでいるので、着弾すると爆発するのはわかっていますが、爆発するとドキッとするのです。

スピード感もあって、重量感もあります。
緊迫した音が好きな管理人にとってはお気に入りの音声です。


情報量(台詞、SE音、音楽)


台詞:
台詞はクリアで、結構細かい音も拾います。
舌使いもわかる明瞭度です。
アクションシーンでも聴き取り難いことがありません。

SE音:
強弱の効いた作り込みをしています。
全編で何か鳴っているような作りではなく、要所で強調された音を配置しています。
芝居部分の音は環境音もしっかりしていて、サラウンドの包囲感もあります。
銃声や爆発音、バイクの音、ドローンの音などは良く出来ています。

音楽:
サントラは普通に部屋を包囲します。
ジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽がガンガンかかるようなことはありません。
ダイナミックレンジは広いため、効果的に要所要所で鳴り、芝居を邪魔することはありません。
結構上品な使い方です。


サウンドデザイン(音像感と音場感含む)


サウンデラックス社のこだわりの音は優秀で、ソフトにも反映されています。
音像感がしっかりしていて、音で緊迫感を感じます。
1音1音の芯がかなり鋭く、スピード感があります。
また音場は自然で、部屋を包囲します。


サラウンド(移動感含む)


サラウンドの情報量は、結構良い出来で、芝居部分の環境音から要所のアクションシーンまで音が豊富です。
冒頭の雪山では、自然環境音を程よくサラウンドで満たします。
ドローンの飛行音や爆撃音は、なかなかの移動感と瞬発力があり、鋭い音響で迫力があります。
銃撃音も凝っていて、山の反響音まで的確にサラウンド配置しています。
研究所での銃撃シーンでは、緊張感のある銃声など、ブルーレイとしてのマルチチャンネル音声が楽しめます。



クオリティ・レビュー詳細



★総合クオリティ     :90点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


★映像クオリティ     :89点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


 解像感        :87点
 ノイズ感       :87点
 鮮度感        :88点
 階調性・コントラスト :94点
 カラー        :87点




★音声クオリティ     :94点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


 ダイナミックレンジ  :94点
 (音域バランス)
 瞬発力・量感     :95点
 (キレと強さ)
 情報量        :92点
 (台詞、SE音、音楽)
 サウンドデザイン   :94点
 (オリジナルとメディア化)
 サラウンド      :94点
 (移動感含む)




レビュー基準についてはこちらInternal_Link_15px.png
クオリティレビューは、あくまで管理人が感じたことや調べた範囲の事柄であり、記載していることが全て正しい情報とは限りません。
ご容赦下さい。
映画のマスターに関する記述はこちらです。

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【オンライン】
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2018年06月22日

【ブルーレイ映画ソフトレビュー】沈黙の戦艦 / Under Siege

記事一覧TOP > 映画ブルーレイリスト > 【ブルーレイ映画ソフトレビュー】沈黙の戦艦 / Under Siege



本作は「沈黙」シリーズの第一弾であり、ワーナーのブルーレイ第一弾でもあります。
また、ワーナーのDVD第一弾でもありました。(たしか・・・)
ワーナーの看板ソフトというわけです。
その後、スティーヴン・セガール主演映画はほぼ全てに「沈黙のxx」とタイトルが付けられますが、本作の本当のシリーズは2部作です。
役名の「ライバック」シリーズと言えば判りやすいかもしれません。
続編は、「暴走特急(Under Siege 2)」です。
そのあとに制作された「沈黙の断崖(Fire Down Below)」は、沈黙シリーズ完結と宣伝やパッケージに記載されていたので、3作目かと思っていましたが、ただの誇大広告でした。
作品を見たら、役名がジャック・タガートと違っていましたので、無関係とすぐにわかりましたが・・・。

当時、「ダイ・ハード3」が豪華客船を舞台とした脚本で進行していましたが、本作が先に公開されたため、NYの陸上を舞台とした脚本に変更されたことは有名ですね。
DVDが発売された頃は、まだレーザーディスクやVHSビデオが同時販売されていた頃でもあります。
レーザーディスクは、TVサイズとワイドスクリーンの2種類があり、どちらもスクイーズなしのレターボックスでした。
音声もDolby Stereo(2ch)でした。
DVDになって、Dolby Digital5.1ch音声と、スクイーズ画面になって、かなり感動したことを覚えています。

またこの頃のブルーレイ販売時期は、HD DVDも同時発売されていた時期でもあります。
その後、「日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ」が2014年に発売され、音声がDTS-HDMA5.1chになっていることを知り、また購入してしまうわけです。
なお、この日本語吹き替えブルーレイと通常版の比較をしていませんので、レビューはまた別の機会になりますが、あまりクオリティは変わっていない印象です。
比べながら視聴すると違いがあるのかもしれませんが・・・。

管理人は、渋谷パンテオンの大画面で視聴したことで、お気に入りの作品となり、その後、全てのメディアに投資してきました。
その結果、画質と音質の悪さに翻弄される結果になった作品でもあります。



コピーライトマーク 1992 Warner Brothers Productions, Ltd., Regency Enterprises VOF and Studio Canal+. All rights reserved.


ブルーレイ評価

映像66.jpg音質77.jpg






ソフト情報



■リリース:
 バージョン:ブルーレイ通常版
 発売:ワーナー ブラザース ジャパン
 時間:102 min
 レーティング:R(日本) / R-15(米国)
 制作年:1992年
 発売日:2006年11月23日

■映像:
 コーデック: VC-1 23.976Hz
 解像度: 1080p
 アスペクト: 1.85:1(ビスタサイズ)

■オーディオ:
 英語:Dolby Digital 5.1ch 48kHz 24bit(ロッシー)
 日本語:Dolby Digital 2.0ch 48kHz 24bit(ロッシー)

■字幕:
 日本語、英語、吹替え用日本語

■ディスク:
 Blu-ray Disc 1枚
 片面2層 (BD-50GB)

■リージョン:
 Region A

■平均ビットレート(おおよそ)
(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)
(MPEG-4 MVC上限:66Mbps)
:約21Mbps

■撮影カメラ:
 パナフレックス・ゴールド

■映像マスタ:
 撮影マスタ・フォーマット:
 35mmフィルム
 DI(Digital Intermediate):なし
 
■映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
 Continental Film Laboratories(フィルム)
 テクニカラー(フィルム)

■音響:
 Dolby Stereo (4 channels)

■音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
 Chicago Audio Works(プロダクション・サウンドサービス)
 SoundStorm(サウンド編集)

■制作背景
・制作予算:約35億円 /100円換算
・世界興行収入:156億円 /100円換算
・撮影:アメリカ(アラバマ、ハワイ、カリフォルニア)

■賞:
3つの賞を受賞し、3つの賞にノミネート、うちアカデミー賞の音響部門2部門にノミネートしています。



キャスト情報


■監督:
アンドリュー・デイビス / Andrew Davis

■出演者:
スティーヴン・セガール / Steven Seagal
トミー・リー・ジョーンズ / Tommy Lee Jones
ゲイリー・ビジー / Gary Busey




映像クオリティ・レビュー総評



【画質】

初期2KテレシネのDVDマスターと同じビデオ画質





ブルーレイ映像マスタ



映画マスターは、パナビジョン・パナフレックス・ゴールドで撮影された35mmフィルムです。
この当時は、アナログ時代でDVDもありませんので、DIもありません。
そうすると、フィルムのマスターが全てになります。

ブルーレイのマスターは、DVDと同じ初期2Kテレシネのビデオ(テープ)かと思われます。
レーザーディスク、DVDと同じ悪い部分が変わってません。
ブルーレイでの違いは解像感とコントラスト、輝度にあたりになるかと思います。
ブルーレイ化にあたり、初期リリースであるため、VC-1のコーデックで、HD-DVDと同じかと思います。
とにかくビデオの悪い部分はそのままで、色に透明感がなく、色が混濁しています。
吹き替え追加収録版も所有していますが、画質はほぼ変わらない印象です。
もし、4K Ultra HDがリリースされる際には、新しくフィルムスキャンから行ってほしいものです。


解像感


2Kレベルはあり、120インチ画面でもボケることはありません。
ただし、地デジレベル以下の感じで、初期2Kテレシネの限界を感じます。
DVDをSDから2Kアップコンバートしたようなレベル感です。


ノイズ感


暗いシーンが多いため、ビデオ映像では限界があります。
よくあるVHSビデオや初期DVDのアナログ的なノイズ感があり、パッと見で、画面全体の混濁感を感じるはずです。
白や光は濁っていて、主に水色と薄い緑色にかぶり、赤茶色にふちどりがあったりします。
暗部ノイズとしては、赤茶色に混濁し、ザラザラしています。
これはフィルムグレインにも偽色が乗っているためです。
テレシネが原因かと思います。
また、デジタルノイズも結構あり、DVDと似ています。
輪郭補正が目立ちます。


鮮度感


輝度が低く、暗いシーンでは、暗部がベタっとしていたり、黒浮き気味だったり、安定しません。
何と言うか、全編で逆光撮影したように、被写体が暗いです。
また光に色が乗って、かぶりがあるため、透明感とは無縁です。
90年代のレンタルビデオ映像風です。


階調性・コントラスト


ブルーレイではDVDよりもコントラストは、向上していますが、ほんの少しです。
階調性もビデオ風のため、立体感はほとんどありません。
暗いシーンでは、暗部がモヤつくため、見通しが悪いです。


カラー


色数もビデオ並です。
DVDよりはほんの少し色が多めで、純度が上がっていますが、あくまで比較の問題です。
総じて、色は少なく、ビデオを見ている感じです。
元々、暗いシーンが多いためと、色温度が高めの撮影環境だった関係もあると思います。
テクニカラー社のカラーでもあり、あっさりしています。




音声クオリティ・レビュー総評



【音質】

アカデミー賞ノミネートのサウンドミックス






ブルーレイ音声マスター



映画マスターは、アカデミー賞の音響部門2部門にノミネートされているほど、当時としては優秀だった音響です。
映画館でも観ましたが、F/A-18 ホーネットの飛行音や戦艦の砲撃音など、当時としては芯のある迫力の音声だったのを覚えています。
本作制作時には、Dolby Digitalなどのマルチ音声がないため、音はマイルドなものが多かった時代ですが、本作はなかなか鋭い音響ですごいと思ったものです。
そういう時代背景もあり、音響は記憶の中で美化されている気もしますが、それにしてもブルーレイではそういう良さはあまり感じられません。
DVDを最初に見た時は、映画館ほどではないにしても、Dolby Digital5.1chの鋭い音響に感動したものです。
ブルーレイは、DVDとはほぼ変わっていない印象です。
これは映像と同じで、音声のマスターもDVDと同じだと思います。
DD5.1chのロッシーであることからもわかります。
俗に言う、DVDの焼き直しと同等(ちょっとは違いがありますが)の仕上げと言えます。


ダイナミックレンジ(音域バランス)


ダイナミックレンジはDVDレベルで、本作はDVD時代からそもそも広くありません。
バランスは取れていて、高域も低域も普通にあります。
音量レベルは低いので、心配になるほど、他のブルーレイに比べボリュームを上げないと迫力が出ません。


瞬発力・量感(キレと強さ)


瞬発力そこそこあり、要所ではミリタリー音響が楽しめます。
聴きどころは、やはりF/A-18 ホーネット、20mm機関砲のキレと芯のある音だと思います。
ヘリの爆発音なども90年代らしいのですが、迫力ある音に仕上がっています。


情報量(台詞、SE音、音楽)


台詞:
台詞はさらっとしていますが、音量は適切で聞き取りやすさを重視していると思います。

SE音:
現代的な音数はありませんが、クッキリした音作りです。
基本的には細かい音はあまりなく、要所に注力している作りです。
本作の制作年を考えますと、良く作り込んでいると言えそうです。

音楽:
サントラは、比較的ボリュームが大きく、本作の最大音量もこのサントラあたりになります。
ただ、要所で使っていることや、芝居部分ではうるさくない作曲をしているので、使い分けが出来ています。
包囲感を使ったサントラの配置です。


サウンドデザイン(音像感と音場感含む)


アカデミー賞のサウンド部門に2部門もノミネートされていますので、優秀なのだと思います。
またヘリの音も優秀で、厚みのある音でサラウンドも活躍します。
銃声は、いかにも90年代の銃声で、初期ダイ・ハードと似ています。
ヘリや戦闘機の音はちゃんと作り込んでいるので、そっちの印象が強いと思います。
90年代としては優秀ですが、ちょっと物足りない印象です。
DVDやブルーレイの音声は似ていて、新しく作った音声ではないので、4Kが出る場合は、映像と同様、ちゃんと作って欲しいものです。
オリジナルは、4chで制作されているわけですから、リミックスするのは難しくないと思います。


サラウンド(移動感含む)


初期DVDと同じマスターを使用していると思われますが、サラウンドはちゃんとしています。
もちろん、DVD初期のレベル感ですので、フロント中心のマルチチャンネルではあります。
要所とサントラでサラウンドする配置です。
サラウンドスピーカーで鳴り分けるような作りではなく、全体的に包囲する感じです。



クオリティ・レビュー詳細



★総合クオリティ     :72点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


★映像クオリティ     :66点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


 解像感        :74点
 ノイズ感       :61点
 鮮度感        :63点
 階調性・コントラスト :70点
 カラー        :61点




★音声クオリティ     :77点

(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)


 ダイナミックレンジ  :70点
 (音域バランス)
 瞬発力・量感     :70点
 (キレと強さ)
 情報量        :68点
 (台詞、SE音、音楽)
 サウンドデザイン   :73点
 (オリジナルとメディア化)
 サラウンド      :80点
 (移動感含む)




レビュー基準についてはこちらInternal_Link_15px.png
クオリティレビューは、あくまで管理人が感じたことや調べた範囲の事柄であり、記載していることが全て正しい情報とは限りません。
ご容赦下さい。
映画のマスターに関する記述はこちらです。

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映画のマスターについて考える





商品ソフト紹介


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