【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 ハムナプトラ 失われた砂漠の都 The Mummy (1999)(動画付) ※イタリア版4K ULTRA HDトリロジーボックス 「La Mummia: La Trilogia」より、 同梱の【ブルーレイ】のレビュー AMAZONイタリアで調べる ebayで調べる |
公式動画
映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」劇場予告
NBCUniversal Entertainment
NBCUniversal Entertainment
ソフト情報
■リリース:
発売:Universal Pictures Home Entertainment
時間:125 min
レーティング:-(日本) / PG-13(米国)
制作年:1999年
発売日:2017年5月24日
■映像:★同梱ブルーレイです
コーデック: VC-1 23.976Hz
解像度: 1080p
アスペクト: 2.35:1(スコープサイズ)
■映像:★4K Ultra HD です
コーデック: HEVC / H.265 23.976Hz
解像度: 2160p(3840x2160p)
アスペクト: 2.35:1(スコープサイズ)
■オーディオ:★同梱ブルーレイです
英語:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz 24bit
日本語:DTS 5.1ch 48kHz 24bit
その他(イタリア、フランス、ドイツ、スペイン):DTS 5.1ch 48kHz 24bit
■オーディオ:★4K Ultra HDです
英語:DTS:X
英語:DTS-HD Master Audio 7.1 48kHz 24bit
英語:DTS Headphone:X
日本語:DTS 5.1ch 48kHz 24bit
その他(イタリア、フランス、ドイツ、スペイン):DTS 5.1ch 48kHz 24bit
■字幕:★4K Ultra HD、ブルーレイ共通
日本語、英語、その他(ドイツ、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、イタリア、韓国、ノルウェイ、ポルトガル、スウェーデン、スペイン)
■ディスク:
Blu-ray Disc 3枚
片面2層 (BD-50GB)
4K Ultra HD Disk 3枚
片面2層(BD-66GB)
■リージョン:★同梱ブルーレイです
Region ALL
■リージョン:★4K Ultra HDです
Region A,B,C
■最大ビットレート(おおよそ)(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)(MPEG-4 MVC上限:66Mbps):
未計測
■平均ビットレート(おおよそ):★同梱ブルーレイです
29Mbps前後
■撮影カメラ:
Panavision Panaflex Platinum
■映画映像マスタ:
マスタ・フォーマット:35mmフィルム
■映画映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
Panavision(アナモフィック・フィルム編集)
VistaVision(特殊効果編集)
DeLuxe(フィルム仕上げ)
■映画音響:
DTS (Digital DTS Sound)、Dolby Digital、DATASAT
■映画音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
Universal Studios Sound Facilities(リ・レコーディング)
■制作背景
・制作予算:約80億円 /100円換算
・世界興行収入:416億円 /100円換算
・撮影:アメリカ、モロッコ、イギリス、エジプト
■賞:
20つの賞にノミネート(内、1つはアカデミー賞)、5つの賞を受賞しています。
キャスト情報
■監督:
スティーヴン・ソマーズ / Stephen Sommers
■出演者:
ブレンダン・フレイザー / Brendan Fraser
レイチェル・ワイズ / Rachel Weisz
アーノルド・ヴォスルー / Arnold Vosloo
ソフトについて
このレビューは、イタリア版4K Ultra HDのボックスセットに同梱されたブルーレイになります。
管理人は、まだ4K Ultra HDの再生プレーヤーを所有していませんので、レビューはブルーレイのみになります。
新たに4Kリマスターされたという宣伝を見て、恐らく同梱のブルーレイもそのリマスター版になると想像していましたので、先行して購入したわけです。
【2018年2月19日追記】
同梱ブルーレイは、既発ブルーレイと同じマスターを使っています。
エンコードはちょっと変えています。
ビットレートも違います。
2作目は、4K UHD同梱のブルーレイの音声が既発ブルーレイよりクオリティが下がっていましたが、本ブルーレイは、映像と音声ともに若干ですがクオリティが向上しています。
2018年1月現在、4K Ultra HDの輸入盤で、ブルーレイが日本語(字幕、音声)に対応しているものは、ほぼ皆無です。
※「ザ・コンサルタント」などほんの一部だけです。
4K Ultra HDのメディアのほうは、それなりに日本語対応しています。
本イタリア版4K ULTRA HDトリロジーボックス「La Mummia: La Trilogia」(ハムナプトラ:トリロジー)は、4K Ultra HDもブルーレイも、日本語対応しています。
イタリア版は、3部作セットのボックスでの発売のみです。
※2018年1月現在。
その他の海外でも、最初はボックスのみの発売でしたが、米国をはじめ、単品販売も開始しています。
日本版は、逆に単品しか発売はありません。
※2018年1月現在。
ボックスにすると、2万円になって、誰も買わないかもしれないからだと思います・・・。
イタリア版の4K Ultra HDの3部作ボックス価格は、約6,500円/135円ユーロ換算です。
1作あたり、2,200円程度です。
日本版は、1作で約6,500円ですので、3倍ですね。
まだまだ日本での4K Ultra HDは、価格から考えて黎明期ですね。
早く廉価版が登場して欲しいものです。
こういう状況もあり、管理人はまだ4K Ultra HDのプレーヤーは所有していないわけです。
HDRもまだ規格策定中だったり、まだまだですね。
映像クオリティ・レビュー総評
【画質】
既発ブルーレイと同じマスターですが画質は向上
【フィルムの情報を引き出した解像度の良いクッキリした映像】
ブルーレイ映像マスタ
デラックス社仕上げのフィルムで撮影されたフィルムマスタです。
DIはまだこの時代はありませんでした。
【2018年2月19日追記】
既発ブルーレイと同じマスターですが、エンコードを変えたためか、解像感などが向上しています。
アップコンバートでもしたかのような感じです。
色の純度が上がったせいかもしれません。
別途レビューしますが、色にじみなどから想像できるのは、インターポジの状態が悪かったのか、またはインターポジから何段も落ちたポジをマスタにしているためだと思います。
ネガティブではないと思います。
【※2018年2月18日追記】
既発ブルーレイと同じマスターを使っているため、そうなるわけです。
フィルムリール(シーンごと)によって、画質に差が結構でます。
フィルムの状態がかなり良くなかったのだと思います。
DVD並の解像度になるシーン(1分以内程度)があったりするのは、そこの部分はフィルムが痛んで使えなかったので、ブルーレイとかのマスターを使った可能性もあります。
数シーン点在しています。
基本的にほとんどのシーンが、高解像度で階調も良く、暗部も良く沈みます。
欠点は、全体的に赤かぶりの色です。
また数シーンですが、中間暗部階調(特に顔や髪)に、褐色の擬似色が乗ります。
こちらは比較的多く出現し、数分のシーンが何十個かあります。
トータル30分以上はあると思います。
これはマスタの問題だと思います。
全く擬似色がない、高品位なシーンのほうと半々な印象なためです。
映像総評
本作である第一作のDVDは、かなりクオリティが悪くモヤついた暗い映像でしたから、かなり向上しています。
4K Ultra HDだけリマスター映像で、同梱のブルーレイが今までのブルーレイの余ったものを入れていたらどうしようと、考えていました
【※2018年2月18日追記】
大丈夫ではありませんが、既発ブルーレイより向上しています。
古い映画ですので、ここまでフィルムの情報を引き出せたなら、ブルーレイとしては十分でしょう。
以前の映像を知っている人なら、楽しく感じると思います。
「インディ・ジョーンズ」のブルーレイに似ている感じです。
古い作品とは言え、1999年の映画ですので、そんなに悪くならなさそうですが、リールによって、ずいぶん画質は違います。
保存が良くなかったか、マスタとして保存してたフィルムそのものも品位が最初から悪かったのか、だと思います。
今回は両方な気がします。
特に中間部の色にじみは、シーンによりますので、スキャンなどの失敗ではなく、マスターテープの問題だと思われます。
インターポジからのテレシネなどは、本ブルーレイは行われなかったことを意味します。
フィルムの再スキャンで大体終わるようです。
特に色補正は、全体のトーンの変化にも繋がりますから、手を出すと全編編集しないといけなくなるからかもしれません。
【※2018年2月18日追記】
4K UHD本編は確認できていませんが、本ブルーレイは既発ブルーレイのマスターのため、色かぶりなどマスターテープの悪い所が出ています。
なお、モヤつくような表現はありません。
また元々のデラックス社の濃密な色は、本作でも健在です。
レビューするまでは、デラックス社とは知りませんでしたが、視聴中にこれはデラックス社だろうと、思っていました。
クオリティは、ほぼ全編にわたり解像度、階調、ノイズ感など良好です。
一部のリールだけ解像度が落ちたり、コントラストがなくなりハレーションしていたり、擬似色がのったりするシーン分を減点する感じで評価しています。
解像感
解像度は既発のDVDと比べると、天と地の差はあります。
既発のブルーレイとは若干ですが、向上し、その結果、良好な映像となっています。
フィルムの状態が良くない作品ならではの、シーンによって悪くなったりするため、人によって印象は違うかもしれません。
解像度そのものは、ブルーレイとして「上の下」から「上の中」くらいだと思います。
色の再現度があまり良くないため、化粧の乗り具合などのような微妙なニュアンスがあと一歩です。
※例えば化粧が赤っぽいのか、顔が赤いのか、炎の照り返しなのか、色かぶりか、それともカラーコレクションで色調調整をオリジナルがしていたのか、判り難い感じです。
ノイズ感
フィルム撮影ですが、あまり粒状性や黒い粒子は目立ちません。
デジタル要素のノイズはほぼ感じませんが、擬似色はあります。
これは、マスタフィルムの制作時期に出来た、何かだと思います。
オリジナルからあったとは思えないです。
全く擬似色がないシーンのほうが多いため、今回のリマスターのタイミングとも考えにくいです。
【※2018年2月18日追記】
これは既発ブルーレイと同じテープのマスターの問題です。
鮮度感
フィルムがマスターの時にありがちな、白いモヤがかかったようなノイズ感がないので、空気感や透明感があって、なかなか良いです。
色の問題で鮮度を損なうシーンはそこそこあります。
絵の具を塗ったような不自然さがあります。
【※2018年2月18日追記】
これは既発ブルーレイと同じテープのマスターの問題です。
階調性・コントラスト
急に沈んだり、飛んだりはしませんが、暗部はちょっと沈み込みが早いです。
デジカメなどでもそうですが、ISO感度が悪いとそうなりますね。
そんな感じで、階調が浅いイメージです。
コントラストはかなりしっかりしています。
暗いシーンが多いのですが、全く気になりません。
また虹のような階調がカクカクになるようなこともありません。
カラー
ちょっとフィルムリールによって、退色していたり、張り付いていたりすることもあります。
これはポジティブフィルムマスターの保管状態の影響だと思います。
時折、色純度も良く、完全に現代的で艶のあるシーン(リール)もあったりします。
一方、赤かぶりで、色にじみのシーンも結構たくさんあります。
本ブルーレイの大きな減点ポイントです。
【※2018年2月18日追記】
これは既発ブルーレイと同じテープのマスターの問題です。
音声クオリティ・レビュー総評
【音質】
DTS-HD Master Audioによる高品位音声
【1世代前の切れ味の良い高音質サウンド】
ブルーレイ音響マスタ
音声に関する情報はありませんが、DTS-HDMA(ロスレス)音声は、既発のブルーレイよりも向上しています。
【※2018年2月18日追記】
これは既発ブルーレイと同じテープのマスターですが、エンコードを変えて向上しています。
音が立ってきて解像感やレンジ感が向上しています。
レンジ感が広がり、音場は広く、音像もクッキリしてきました。
情報量が増えたことも影響していると思います。
元々、アカデミー賞ノミネートは、音響効果賞だったこともあり、音の良い映画です。
そういう素材だったため、さらに良くなったわけです。
音響総評
基本的に、1990年代後半のサウンドです。
2018年現在の緻密で音数の多い現代的サウンドとは違いますが、それでも切れ味が良く、繊細さもあり、HD音声です。
日本語は、DTS 5.1chでDVDと同じロッシー(DTSコアかDolby Digital)ですが、結構良い音がします。
ロッシー音声の中では上位クラスです。
ちなみに、声優は誰を使っているのか、調べていませんが、違和感のある声優はいないように感じました。
劇中のジョナサン役の声だけは、違和感満載でしたが、それでも声優素人俳優ではないと思います。
オリジナルが良い上、新しいロスレス音声は、第一印象の音からとても良いです。
切れ味が良く、銃声は重量感を伴いながら、引き締まってスピード感があります。
映画館に観に行った作品ですが、劇場での印象と似ていて、古い作品がここまでの音がすればブルーレイとしては十分だと思います。
台詞も明瞭で、芯があり、解像感もあります。
マルチチャンネルのサウンドメイクもしっかりしていて、移動感も十分にあります。
アクション映画らしい重厚なマルチチャンネルサウンドです。
ダイナミックレンジ(音域バランス)
ダイナミックレンジは既発のDVDに比べ、かなり広くなりました。
音域バランスも良く、サントラは広大な音場が出現します。
古い映画ですが、かなり頑張っていて現代的な音色です。
「アルマゲドン」の音に似ていて、それに低域を足してバランスが良くなった感じです。
瞬発力・量感(キレと強さ)
オリジナルがちゃんとしたサウンドメイクなので、どこかの帯域が不足したりしません。
銃声は、1990年代の音声でリアル感はありませんが、ちゃんと加工してあり悪くありません。
これは映画の時代設定が1900年代前半ということもあり、そのあたりの銃声の再現を狙ったのかもしれません。
大音量で楽しむソフトです。
情報量(台詞、SE音、音楽)
台詞:
台詞はかなり明瞭です。
元々アフレコを多用していて、スタジオも2つ使っているほどです。
現代的に緻密な情報量にあふれるタイプの音声ではありませんが・・・。
SE音:
SE音は切れ味鋭い作りで、それなりに音数も多く作り込んでいます。
アカデミー賞候補の音です。
情報量も多く、画面外の音もサラウンドを含め、楽しい作りです。
マルチチャンネル環境であれば、楽しいブンブンと鳴るアクション映画のサウンドメイクです。
音楽:
サントラは芝居部分を邪魔することなく、一方でテーマソングが良く鳴り響きます。
ミックスバランスが良いのだと思います。
音域は広めで、サラウンドを含め、音楽で部屋を包囲します。
サウンドデザイン(音像感と音場感含む)
アカデミー賞候補の音です。
情報量があり、各チャンネルの配置がしっかりしています。
芯を伴った音像感が、飛び出してきます。
音場表現も広大で、抜かりはないです。
サラウンド(移動感含む)
既発のブルーレイでは、こじんまりとしていたイメージがありますが、サラウンドは良く包囲するように改善されています。
音像感が強めになって、チャンネルの繋がりがよく、画面に合わせぐるぐると音が動きます。
高さ方向の移動感も時折感じられ、遺跡ではよく雰囲気が出ます。
基本的には音楽中心のサラウンド音声ですが、芝居部分では空間表現もしっかりしているのが特徴です。
クオリティ・レビュー詳細
★総合クオリティ :82点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
★映像クオリティ :81点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
解像感 :89点
ノイズ感 :84点
鮮度感 :77点
階調性・コントラスト :84点
カラー :70点
★音声クオリティ :83点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :84点
(音域バランス)
瞬発力・量感 :84点
(キレと強さ)
情報量 :80点
(台詞、SE音、音楽)
サウンドデザイン :85点
(オリジナルとメディア化)
サラウンド :84点
(移動感含む)
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
【4K Ultra HDイタリア版単品】
イタリア版4K ULTRA HDトリロジーボックス:「La Mummia: La Trilogia」
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2017 Universal Studios. All Rights Reserved.
TM & 1981, 2013 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved. Used Under Authorization.
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