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【管理人注:2018年1月修正:エンド・オブ・キングダムと評価がさかさまでしたので、大幅にレビュー修正しています】
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Asmik Ace
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映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』 予告編
Asmik Ace 公式チャンネル(劇場公開 / 発売元)
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ソフト情報
■リリース:
発売:TCエンタテインメント
時間:120 min
レーティング:PG-12(日本) / PG-12(米国)
制作年:2013年
発売日:2013年11月22日
■映像:
コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
解像度: 1080p
アスペクト: 2.35:1(スコープサイズ)
■オーディオ:
英語:DTS-HD Master Audio 5.1ch FORS EX SOUND 96kHz 24bit
日本語:DTS-HD Master Audio 5.1ch FORS EX SOUND 96kHz 24bit
※オリジナルマスターから、FORS技術により高品位・高精度に96kHz 24bitにアップコンバートしたものと表記があります。
FORS EX SOUND 96Kについて(外部)
■字幕:
日本語、日本語吹替用字幕
■ディスク:
Blu-ray Disc
片面2層 (1 BD-50GB)
■リージョン:
Region A
■最大ビットレート(おおよそ)(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)(MPEG-4 MVC上限:66Mbps):
未計測
■平均ビットレート(おおよそ):
未計測
■撮影カメラ:
Arricam LT
Arricam ST
■映画映像マスタ:
素材:Super 35 (フィルム)
マスタ・フォーマット:Digital Intermediate (2K)
■映画映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
Modern VideoFilm(ポスト・プロダクション)
Cineworks Digital Studios(フィルム・テレシネ)
DeLuxe(フィルム仕上げ)
Modern VideoFilm(DI制作)
■映画音響:
Dolby Digital、DATASAT
■映画音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
Wildfire Studios(ポスト・プロダクション)
Dolby Laboratories(サウンド・ミックス)
■制作背景
・制作予算:約70億円 /100円換算
・世界興行収入:161億円 /100円換算
・撮影:アメリカ(ルイジアナ、ニューヨーク)
■賞:
5つの賞にノミネート、1つの賞を受賞しています。
キャスト情報
■監督:
アントワーン・フークア / Antoine Fuqua
■出演者:
ジェラルド・バトラー / Gerard Butler
アーロン・エッカート / Aaron Eckhart
モーガン・フリーマン / Morgan Freeman
公式予告編
エンド・オブ・ホワイトハウス
Asmik Ace 公式チャンネル(劇場公開 / 発売元)
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映像クオリティ・レビュー総評
【画質】
薄暗くて色が滲む画
ブルーレイ映像マスタ
スーパー35のフィルムで撮影されたマスタです。
DIは2Kです。
2KのDIを制作するプロセスで、テレシネがうまくなかったのか、ポスト・プロダクション時の色々な工程でおかしくなったのか、どちらかだと思われます。
解像度はHD並ですが、薄暗く、一見すると出来の悪いDVDのような画質です。
本作の制作予算は、著名な俳優を多く使ったアクション映画にしては、あまり多くはありません。
制作もメジャースタジオではありません。
続編も同様です。
恐らくそのためだと思いますが、予算が足りないことや、施設や設備をちゃんとしたところで使えなかったためかと思います。
メジャースタジオ制作ですと、低予算でもある程度の契約している環境(または自社設備)で編集をすることになるからです。
これは米国ソニーピクチャーズ版の画質評価が良くないことからも、マスタDIの出来が良くなかったと推測可能です。
インディペンデント系の制作で、アクション大作風の制作をすれば、おのずと予算のしわ寄せがあるということですね。
映像総評
米国版は、ソニーピクチャーズから発売されていて、ブルーレイのスペックが違います。
日本版は、TCエンタテインメント(発売元はAsmik Ace)からの発売です。
映像面での違いは、ありません。
大元のインディペンデント系の制作のマスタが良くなかったことと、仕入れ作品のため、もらったマスタデータが、元々そういうものだのだと思います。
※音声に関しては、日本のキュー・テック社が96kHzにアップコンバートをしています。
薄暗い感じの画です。
まずわかっていることは、監督のアントワーン・フークアは、映像の輝度を落とすカラーコレクション作業をすることが多いので、まずはそういう薄暗い映像になっていることは想像可能です。
しかし、この監督作の別の作品を見ても、薄暗い処理をしても、コントラストなどは悪くない作品も多くあります。
本作は、薄暗いだけでなく、映像全体が良くないので、オリジナルマスタの問題ではなく、途中のマスター化で品位が落ちたと推測できます。
コントラストが全く足りずに、非常に平板です。
偶然ですが、続編の「エンド・オブ・キングダム」も、コントラストは良くないです。
解像度は地デジ並ですが、悪いとは言えません。
階調性は薄暗いので、はっきりしませんが、暗部は沈まず、ハイライトは輝度が足りません。
太陽の出ている午前中の空が、夕方に見えます。
それから一番の問題は、色です。
まず、元々のポスト・プロダクションの段階で、濃度を落としています。
これは作風なので、そういうものです。
しかし、ブルーレイでは色にじみが結構あります。
解像感
解像度は地デジ並はありブルーレイとしてはまあ普通か、ちょっと下のレベルです。
これまた続編と同様なのですが、被写界深度の浅い明るいレンズを多用している関係で、フォーカスポイント以外はボケているのですが、それは表現の問題なので・・・。
例えば、バストショットでフォーカスが手前の片目だったとすると、奥の片目やその他はボケています。
これは解像感とは別の話になります。
写真好きの方なら、意味はわかると思います。
本作は、被写界深度の浅い画が多いため、解像度不足がさらに冗長されている気もします。
ノイズ感
フィルム撮影ですが、あまり粒状性や黒い粒子は目立ちません。
そもそも映像が暗いので、余計に目立たないのだと思います。
デジタル要素のノイズは少ないのですが、白いモヤがかかったようなノイズ感があります。
鮮度感
明るいシーンでは、鮮度感はそこそこですが、色にじみで今一つです。
DVDでよく見かけるパッとしない感じです。
コントラストが薄い映像のため、実在感は損ないます。
階調性・コントラスト
オリジナルマスタの輝度が抑えめのため、そもそも浅い印象です。
階調そのものは暗い映像なので、はっきりしません。
ただ、急に沈んだり、飛んだりはしませんが、全体的に黒浮き気味です。
コントラストがないので、浅い印象の階調です。
カラー
シーンによってですが、色温度の高いシーンでは青っぽい暗さの中に茶色が混じっていたり、昼の色温度はちょっと低め(若干オレンジ)のはずが、紫が強い色になっていたりします。
また白いはずの部分が、薄い黄色になっています。
特にハイライトの部分がその色になっていて、DVDでよく見かける色にじみです。
偏っているのではなく、本来とは違う色が付いていたり、色が混ざって別の色になったりしています。
制作プロセスが重なり、どんどんずれていった場合に、こうなるのだと思います。
色かぶりとは違うと思います。
色かぶりはRGBのバランスがどこかへ寄った状態なので、補正ですぐに修正出来ますが、そういうずれではないですね。
さんざん、DVD時代は、この色にじみに手を焼きました。
3管式や初期液晶のプロジェクターの色調を合わせる調整をしてきましたので、修正が出来ない色にじみです・・。
色の純度もあまりありません。
公式予告編
映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』 特報
Asmik Ace 公式チャンネル(劇場公開 / 発売元)
Asmik Ace 公式チャンネル(劇場公開 / 発売元)
音声クオリティ・レビュー総評
【音質】
96kHzアップコンバート優秀音響クオリティ
ブルーレイ音響マスタ
米国版は、ソニーピクチャーズから発売されていて、ブルーレイのスペックが違います。
日本版は、TCエンタテインメント(発売元はAsmik Ace)からの発売です。
日本版は、高品位メディアマスタリングで定評のあるキュー・テック社によって、英語、日本語ともにDTS-HD Master Audio 5.1ch 96kHz 24bitにアップコンバートしています。
米国版は、48kHzです。
監督のアントワーン・フークアは、音には凝っている作品制作をするので、そもそも良く作り込んでいます。
サウンド制作にはメジャーなところは使っていないのですが、日本でのブルーレイ化にあたってはキュー・テック社のFORS技術で、タイトで芯のあるサウンドになっていて、頑張っていると思います。
しかし、現代的な粒々な粒度の細かい現代的なサウンドには届いていません。
並みのブルーレイのクオリティは超えていますが、全体的にこもった感じです。
音響総評
基本的に、インディペンデント制作にしては、細かく音作りをしています。
日本語もDTS-HD Master Audio 5.1ch 96kHz 24bitで高評価です。
日本語音声は、大抵は手抜きで、DVDと同じロッシー(DTSコアかDolby Digital)がほとんどだからです。
爆破や航空機襲撃シーンなどは音数も多く、大迫力です。
レンジ感も広く、描写力もあります。
これは作り込んだSE音なども手伝っていると思います。
芝居部分の音数は多くはないので、そこは低予算の作品ならではかと思います。
ここぞというシーンでは、きっちりと音作りをしています。
監督の手腕(こだわり)なのだと思います。
マルチチャンネルのサウンドメイクもしっかりしていて、移動感も十分にあります。
アクション映画らしい重厚なマルチチャンネルサウンドです。
ただし、マスタの出来か、オリジナルかわかりませんが、せっかくFORS技術でアップコンバートしていますが、こもり感があり、クリアさはどうしても足りません。
切れ味抜群で、粒粒の現代的な音はちょっと望めません。
ダイナミックレンジ(音域バランス)
ダイナミックレンジは普通です。
1音1音の粒立ちはあと一歩足りません。
ちょっと詰まった感じがきになります。
瞬発力・量感(キレと強さ)
ちゃんとしたサウンドメイクなので、どこかの帯域が不足したり、銃声がしょぼかったりはしません。
銃声は、空砲の音ではなく、ちゃんと加工してあり音量もありますが詰まった感じもします。
大音量で楽しむソフトです。
情報量(台詞、SE音、音楽)
台詞:
台詞は平板です。
中低域寄りで厚みがあり、アクション映画らしい感じです。
SE音:
SE音は切れ味鋭い作りで、航空機襲撃の音響は聴きどころです。
主に特撮シーンでのSEの作り込みはよく、画面外の音もサラウンドを含め、楽しい作りです。
マルチチャンネル環境であれば、楽しいアクション映画のサウンドメイクです。
音楽:
サントラは芝居部分を邪魔することなく鳴ります。
あまり印象には残っていません。
サウンドデザイン(音像感と音場感含む)
ちょっと控えめです。
サラウンド(移動感含む)
アクション映画らしく、サラウンドにも低域成分が結構あり、音像感が強めの音です。
サラウンドチャンネルの繋がりがよく、画面に合わせぐるぐると音が動きます。
高さ方向の移動感もあり、部屋が音場に包まれ、音量もあるので大音量だと部屋が飽和します。
クオリティ・レビュー詳細
★総合クオリティ :80点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
★映像クオリティ :76点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
解像感 :83点
ノイズ感 :79点
鮮度感 :75点
階調性 :73点
カラー :71点
★音声クオリティ :84点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :90点
(音域バランス)
瞬発力・量感 :84点
(キレと強さ)
情報量 :83点
(台詞、SE音、音楽)
サウンドデザイン :83点
(オリジナルとメディア化)
サラウンド :82点
(移動感含む)
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
エンド・オブ・ホワイトハウス スペシャル・プライス [Blu-ray] | ||||
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【オンライン】
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【DVD】
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