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2017年09月27日

【CDソフトレビュー】ダイアナ・クラール / Diana Krall : ラヴ・シーンズ / Love Scenes{DTS 5.1 MUSIC DISK版}

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ダイアナ クラール.JPG【CDソフトレビュー】

ダイアナ・クラール / Diana Krall
ラヴ・シーンズ / Love Scenes
{DTS 5.1 MUSIC DISK版}



posted with カエレバ

コピーライトマーク 1997 GRP Records, Inc.






ソフト情報



■リリース:
 発売:DTS Entertainment
 時間:44 min
 発売日:1998年12月15日
 ※初回通常盤は1997年8月26日

■オーディオ:
 CD 5.1ch 44.1kHz 24bit ※
   ※5.1chなどCDの規格とは合わないのですが、プレイヤーの認識などはCDのため、ここではCDとしています。

■ディスク:
 CD Disc
 片面1層 (1 CD)
※ここがこのディスクの難しいところですが、プレイヤーの表記は「DTS CD」です。(???)
24bitなので、CD-DAではないはずです。
本当のディスクとしては、何になるのかよくわかりません。
「DTS-CD」という特別な規格なのでしょうか?
とにかくDTSデコーダー(DTSマーク付き)のあるプレイヤーかアンプで再生できます。
また、某通販大手では、ジャンルを「DVD-Audio」と表記していますが、本作はそれではありません。
「DVD-Audio」の商品は、2003年に発売されており、DTSではなく、Dolby Digitalです。
なお、Dolby Digitalの「DVD-Audio」版は、以下の内容です。
・Dolby Digital 5.1ch 44.1kHz/24bit
・Dolby Digital 2.0ch 96kHz/24bit
・Dolby Digital 5.1ch 96kHz/24bit
です。
詳しくは、別途レビューの機会があれば行います。


■ジャンル:ジャズ /女性ボーカル

■プロデューサー:
・Tommy LiPuma(オリジナル)
・Bill Neighbors(DTS版エグゼクティブ・プロデューサー)
・Rory S. Kaplan(DTS版エグゼクティブ・プロデューサー)
・Sabrina Heraux(DTS版制作コーディネーター)
・Marsha Black(DTS版プロジェクトコーディネーター)
・David DelGrosso(DTS版クリエイティブディレクター)

■作曲:
・全てカバー曲

■編曲・アレンジ:
・全てカバー曲

■レコーディング / ミックス:
・Al Schmitt(オリジナル)
・Al Schmitt(DTS版リミックス)

■レコーディングスタジオ:
・Avatar Studios(オリジナル版レコーディング)
・Bill Schnee Studios(オリジナル版ミックス)
・The Mastering Lab(オリジナル版マスタリング)
・Capitol Studios(DTS版ミックス)
・Gateway Mastering Studios(DTS版マスタリング)

■マスタリング:
・Bob Ludwig(DTSエンコーディング、20bitデジタルマスター制作)



クオリティ・レビュー総評



本作は、1997年のカナダアルバムチャート47位、全米アルバムチャート109位ながら、自身初のプラチナ・ディスク認定(100万枚以上)を記録した4作目のアルバムになります。
その「Love Scenes」のDTS 5.1 MUSIC DISK版(1998年)です。
「Love Scenes」のオリジナル版は、グラミー賞にノミネートされています。
米国版は紙ジャケット・デジパック仕様とジュエルケース仕様の2種類です。
オリジナルマスターから直接20bitデジタルマスターを起こし、DTSマルチチャンネルにしたDVDになります。
DTS版リミックスは、オリジナルのミックスを行ったアル・シュミットが担当し、同一人物によるミックスのため、オリジナルから外れることなく高品質です。

本作は、DTS Diskというちょっと購入対象者を選ぶソフトであったためか、追加プレスはないようで、手に入れるのは難しいかもしれません。


オーディオクオリティとしては、DTS社の肝入りでのリリースのため、高品質です。
マルチチャンネルによる濃密で隙間のない音は、音楽もののマルチチャンネルとしてはトップクラスです。
どのチャンネルからも独立した音圧の高い音が飛び出してきます。
基本的にはパーカッションとピアノがサラウンド側に配置されています。
そういった意味では、非現実的な音場ではあります。
(現実のスタジオ等ではこういう配置はあり得ませんので)
定位感は、フロント・センター定位というより、脳内定位するサラウンド・ヘッドホンのような感じです。
なぜか、ベースだけがフロント2chの中心でCDのようにクッキリと明快な解像感を伴って定位します。
ボーカルは、2ch定位感は弱めで、センターchに割り振られています。




アーティスト情報



ダイアナ・クラールは、1964年生まれのカナダのジャズボーカル、ピアニストです。
一部、作曲もしますので、シンガーソングライターでもあります。
基本的には、ピアノ弾き語りスタイルです。
グラミー賞には、13回ノミネートされ、5回受賞しています。
2011年までのセールスは、全世界で1,500万枚以上です。
2000年には、カナダのブリティッシュコロンビア勲章を授与されています。



クオリティ・レビュー詳細



・ボーカル:
エコーの効いたボーカル録音で、マルチチャンネルによる反響音も重なり、CDとは印象が違っています。
マルチチャンネルによりフロント2chの定位は甘くなりますが、ボーカル残響がサラウンドして、部屋を包みます。
DTSの影響で、映画風のため、エッジは若干甘めで、解像感や生々しさが若干削がれ気味です。
要所で生々しい表現をします。


・楽器:
緊張感のあるような鮮度や解像度の方向ではありません。
はっとするよりも、音場を部屋中に満たしているような印象。
ホリー・コールのCDにあるような演奏サウンドで、そのCDが思い浮かびました。
音圧は高く、高域から低域までよく伸びます。
リミックスによって、楽器の分離感は映画館並みに広いのですが、それがリアルではないため、2chオーディオファンには不評かもしれません。


・ダイナミックレンジ:
映画や音楽のDVDやブルーレイのソフトと比べても、高レンジで、お店のデモで受けそうなお手本のような作りです。
SACDやハイレゾのレンジ感や音圧とはちょっと違っています。
あまり視聴された方はいないかもしれませんが、DTSやDolbyの店頭音楽デモの商用版といったところでしょうか。


・ボーカル情報量・解像感:
ボーカルはエコーが効いています。
これは恐らく、フロント2chはある程度、通常版CDと同様の定位感なのかもしれませんが、サラウンドに残響が乗っている関係かもしれません。
そのため、解像感の印象は太くて濃密な一方、繊細さがそがれている印象です。
それでも濃厚な音場とCD以上のセンターch(フロント2chにも音はあります)からのボーカルは印象的です。


・演奏情報量・解像感:
フロント2chにミックス分離された楽器は、通常版CDの音場を超えて左右だけでなく、奥行・手前へ3次元的表現をします。
ボーカル同様、エッジが丸く、マイルドなサウンドですが、音域が広いため、甘さは感じません。
このあたりがこのディスクの不思議なところです。


・バランス(帯域と楽器再現度):
通常版CDと違い、分析的に聴くようなサウンドではなく、音場と広いレンジで迫ってきます。
一方で大味さは感じないので、不思議です。
音域バランスは、ど真ん中で偏りがない珍しいディスクです。
これはどの帯域も良く伸びて、全く気になることがありません。
ただし、最低域がドシンと来たり、最高域がキラっと目立つこともないため、良いのか悪いのか判断が難しいところです。
「おっ」と気を引くような個別の音がないので、バランスが良いのか、それとも伸びが足りないのか・・・、良く分かりません・・・。


・分離感:
オリジナルの分離感があるマスターを本作用に同じミキサーであるAl Schmittによって、リミックスしているため、さらに磨きがかかっています。
オリジナルの制作メンバーがリミックスを手掛けるケースは意外と少ないので、これは良い結果になっています。
マルチチャンネルに分離するだけでなく、フロント2chとセンターchにさらに分解してミックスしているため、スピーカーの存在を超えて分離・定位します。
あちこちから音が降り注ぐ感じで、サラウンドスピーカーの配置や音場補正などのオーディオセッティングを問われるソフトでもあります。

※管理人がこのソフトを買った当時(1998年)のオーディオセッティングは、機材も部屋も今とは1つも同じではないため、濃密な音場もなく、残響や要所で振られた音(ピアノソロやパーカッションなど)が、特定のスピーカーから聞こえている状態でした。
これでは、音が色々なところで鳴って落ち着かないという印象しかなく、単純に2chで聴きたい、と思ってました。
改めて、現在の管理人のオーディオ環境で視聴すると、全く印象が違いました。
まあ、それでも人によって、2chのCDをマルチチャンネルで聴くことに好き嫌いは、はっきりと2極化すると思いますが・・・。



☆注意点☆
本作は、DTS DVD DISKですが映像はなく、マルチチャンネル音楽であるため、「その他CD」の扱いでレビューします。
そのため、比較対象となる評点基準は、CDとなります。



★音声クオリティ(1〜100点)(CDお勧めレベルは85点以上):94点

 ダイナミックレンジ(広さと偏り):98点
 ボーカル情報量・解像感     :90点
 演奏情報量・解像感       :90点
 バランス(帯域と楽器音量)   :94点
 分離感             :98点



レビュー基準についてはこちらInternal_Link_15px.png





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アーティスト情報



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オーディオとホームシアターが三度の飯より好きなアラフィフ管理人です。どちらかと言えばホームシアターのほうがオーディオより好きです。映画ソフトはかなりたくさん観てきましたので、機器だけではなくソフトのクオリティ・レビューも気ままにしていきたいと考えてます。機材検討やソフト購入検討のお役に立てれば幸いです。
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