【DVD映画ソフトレビュー】 アサルト13 要塞警察 Assault on Precinct 13 posted with カエレバ |
公式予告編
Assault on Precinct 13 Trailer (英語)
(NBC Universal)
(NBC Universal)
ソフト情報
■リリース:
発売:角川ヘラルド映画(販売:ポニーキャニオン)
※2018年現在は廃盤のようです。
時間:110 min
レーティング:G(日本) / R(米国)
※日本ではレーティングは全く重視されていないのですが、米国ではR指定(17歳未満の観賞は保護者の同伴が必要)なので注意してください。
日本は海外とギャップがありすぎるので要注意です。
制作年:2005年
発売日:2006年8月2日
■映像:
コーデック: MPEG-2
解像度: 480i
アスペクト: 2.35:1(スコープサイズ)
■オーディオ:
英語:Dolby Digital 5.1ch 48k
日本語:Dolby Digital 2ch 48k
■字幕:
日本語、英語
■ディスク:
DVD Disc
片面2層 (2 DVD-8.5GB)
■リージョン:
Region 2
■平均ビットレート(おおよそ)(MPEG-2上限:10.08Mbps):
6.9Mbps
■撮影カメラ:
Panavision Cameras
■映画映像マスタ:
素材:スーパー35(35mmフィルム)
映画マスタ:DI(Digital Intermediate):2K
上映マスタ:35mm(フィルム)
■映画映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
Deluxe Post-Production(現像、映像ポスト・プロダクション)
EFilm (digital intermediate)
■映画音響:
DTS、Dolby Digital
■映画音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
Foley One(サウンド・ポスト・プロダクション)
■制作背景
・制作予算:約20億円 /100円換算
・世界興行収入:35億円 /100円換算
・撮影:カナダ、アメリカ
■賞:
2つの賞にノミネート、1つの賞を受賞しています。
キャスト情報
■監督:
ジャン=フランソワ・リシェ / Jean-François Richet
■出演者:
イーサン・ホーク / Ethan Hawke
ローレンス・フィッシュバーン / Laurence Fishburne
ガブリエル・バーン / Gabriel Byrne
映像クオリティ・レビュー総評
【画質】
高コントラストのフィルム映像
DVD映像マスタ
Deluxe社仕上げのフィルム撮影で、いつも通り濃厚な色。
本作のマスタプリントは、スーパー35で、DIは2Kです。
ちょうど、HD-DVDが登場したタイミングの映画なので、マスターはHD-DVD用のものを使用しています。
日本ではHD-DVDもブルーレイも発売されず、DVDのみです。
(2018年現在)
日本のDVDのマスターは、微妙ですが恐らくデジタルベータカムのSDテープがマスターだと思われます。
HDカムなどのHDテープかもしれませんが、微妙です。
ハイライトは飛ばしているのですが、テープのために単純に飛んでいて、階調性がなくなってます。
元々コントラストが高いので、暗いシーンでも見やすい画です。
DVDは暗いシーンになると、急に悪い映像になったりするソフトが非常に多いのですが、本作はしっかりしています。
これはオリジナルのマスターが2KのDIだからだと思います。
映像総評
明るい昼間の映像は、撮影地の関係か、意図しているのかわかりませんが、光が飛んでいます。
これはフィルムらしい表現でわざとそうしている気がします。
その冒頭以外ではほぼ全編、夜のシーンで室内もほぼ電気が消えて街灯と雪の反射光(の設定だと思います)だけになるので、基本的には暗い場面設定です。
警察署の電気は前半早々に消えてしまいます。
舞台の孤立感を出すために吹雪の設定にしたそうですが、暗いシーンでもコントラストがついて判りやすい映像になっています。
昔からの撮影手法で、明るい照明で撮影し編集で暗くすると、ノイズも少なく結構見やすい映像になります。
DVDなので解像度はそこそこですが、コントラストが高くて色は濃厚なので、ボケた感じはあまりありません。
解像感
解像度は地デジ並には到達していませんが、ピンボケにならず、気にならないレベルです。
輪郭強調があり、タッチは太いので、見やすい映像です。
ノイズ感
このブログでは、フォルムグレインなどのフィルム由来のノイズは味というか、背景みたいなものと考えて減点していません。
フィルムグレインは普通の大きさですが、ザラザラした黒い粒子は多い方でクッキリしています。
ブリーチバイパスをしてわざと残しているように見えますが、恐らく全編夜間の室内撮影になるので、高感度フィルムを使った関係だと思います。
冒頭の明るいシーンの光が強いのは、この高感度フィルムを使ったためだと思います。
そのせいもあって暗部ノイズは気になり難いレベルです。
一方、DVDですので、圧縮に伴うデジタルノイズは各種あります。
モスキートノイズは小さいですが、輪郭部分だけでなく平面部の暗部にも散見されます。
DVDなので、暗いシーンでは細かいブロックノイズがあります。
鮮度感
DVDの映像ですので、鮮度感はあまりありませんが、DVDとしては並み以上はあります。
フィルムルックのDVDですので、鮮度感は薄いですが、悪いわけではありません。
階調性
SDテープのマスタに依存しますが、テープの階調性です。
ハイライトはよく伸びていますが飛んでいるシーンもあります。
また暗部は、べったりしている感じですが、結構粘ります。
カラー
DVDらしい色が抜けている感じはなくフィルムの濃厚な発色です。
DVDの特徴で、色数は多くはありませんし、色かぶりがあります。
大よそ赤色に被りがあります。
暗部階調では緑の擬似色が出ます。
音声クオリティ・レビュー総評
【音質】
DVDでは上位レベルの銃声とサラウンド音声
DVD音響マスタ
米国ではDTS版やHD-DVD、ブルーレイも発売されていることから、制作時期を考えるとオリジナルのマスターは凝った音声です。
日本版はDolby Digital5.1chで普通ですが、オリジナルの良さは出ています。
音響総評
ガンアクションものの映画音響で、切れ味は良く、低域まで結構伸びます。
情報量は意外とあり、サラウンドを多用してホームシアターとして楽しめる音声です。
DVDの中では高評価のソフトです。
ダイナミックレンジ(音域バランス)
ダイナミックレンジは、ちょっと圧縮している感じがあります。
音場は広めでそこそこ音域も広めです。
瞬発力・量感(キレと強さ)
音離れが良く、結構瞬発力もあります。
ストーリーにあった緊迫感を生むサウンドメイクです。
メインの銃声は、高域の切れ味と低域のタイトさもあって芯を感じます。
ボリュームも問題ありません。
銃声のDVDベスト20(10では厳しいかも)に入りそうな音です。
情報量(台詞、SE音、音楽)
台詞:
結構情報量があって、解像感もあります。
細かいニュアンスまで表現できています。
SE音:
SE音はずいぶん凝っていて、吹雪の轟音から環境音まで作り込んでいることがわかります。
銃声や吹雪は、マルチチャンネル環境であれば、十分、楽しいサウンドメイクです。
音楽:
サントラは芝居部分を邪魔することなく、音場感は広めです。
サウンドデザイン(音像感と音場感含む)
音場は広く創出され、情報量もかなりあります。
1つ1つの音は音像感もあり、緊張感を生むサウンドメイクです。
サラウンド(移動感含む)
サラウンドはかなり活躍します。
あちこちから銃声や吹雪の音がします。
チャンネルの繋がりや移動感はそれほどありませんが、包囲感で攻めてくる印象です。
クオリティ・レビュー詳細
★総合クオリティ :72点 /85点満点
(DVDお勧めレベルは75点以上)
(1〜85点)
★映像クオリティ :57点 /70点満点
(DVDお勧めレベルは60点以上)
(1〜70点)
DVD映像の満点は【HD画質】(地デジ平均):70点を超えない基準
解像感 :64点
(1〜73点)
ノイズ感 :55点
(1〜65点)
鮮度感 :55点
(1〜75点)
階調性 :60点
(1〜73点)
カラー :50点
(1〜68点)
★音声クオリティ :86点
(DVDお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :85点
(音域バランス)
瞬発力・量感 :85点
(キレと強さ)
情報量 :80点
(台詞、SE音、音楽)
サウンドデザイン :85点
(オリジナルとメディア化)
サラウンド :94点
(移動感含む)
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
アサルト13 要塞警察 [DVD] | ||||
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【オンライン】
アサルト13 要塞警察(字幕版) | ||||
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