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2018年10月18日

10/25 (木)朝英語の会梅田のテーマ:観光立国と自由主義経済―マリカーの規制から考える





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10/25(木)7:30AM〜 朝英語の会梅田@スタートアップカフェ大阪で利用するThe Japan Times紙の記事の電子版が配信されました。任天堂が知的財産権侵害で提訴していた「マリカー」と呼ばれる人気ゲーム・キャラクター「マリオカート」そっくりのカートの公道での利用禁止に関しての判決です。記事を読んで、驚いたのは、日本ではミニカー(カート)の公道での利用に関して、この形状の車に特化した法規制がいまだ存在しない事です。

この記事が掲載されているThe Japan Timesの紙版は10/16(火)に発売されましたが、電子版は以下のサイトから閲覧可能です。

Let’s discuss Nintendo’s case against MariCar
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/10/15/language/lets-discuss-nintendos-case-maricar/#.W8a292gzbIV

「マリカー」を運営していた企業のWebサイトによると、普通運転免許(オートマ可)があれば誰でも運転ができるそうです。そして、このミニカーを特別に規制する日本の法律がないため、以下の様に、ミニカーに関しては現行法のもとで、その利用を管理しています。

問題は、和氣良浩弁護士によれば、下記の様に、日本ではミニカーが法律上「自動車かモーター付き自転車か」判別できない状態で走行していることです。

「ミニカーは道路交通法上は『自動車』に、道路運送車両法上は『原動機付自転車』に位置づけられるからです(総排気量、定格出力、車室の有無、輪距など、各法令の規定を満たしていることを前提とします)」


そして、この二つの法律によって規制されることにより、以下のような問題が生じるといいます。

「上の例で言えば、ミニカーは、道路交通法上の『原動機付自転車』ではないので、交差点における二段階右折義務やヘルメットの着用義務はありません。一方で、道路運送車両法上では『原動機付自転車』に定義されるため、座席ベルトの設置義務がありません。そして、道路交通法上『自動車』には座席ベルトの装着義務がありますが、道路運送車両法上、座席ベルトの設置義務があるものが対象となっています。ミニカーは座席ベルトが設置義務がないので、装着義務がありません。」


公道を疾走するのはマリオ? 街中でよく見かけるカートの法的位置付け
https://www.bengo4.com/c_2/n_5575/


観光客に人気があるとはいえ、公道でのミニカーの利用には事故の危険性が極めて高く、それに対応したインフラや規制などもまだ追いついていないと言えます。

公道カートは長さ2メートル、高さ1メートルほどと小さいため、自動車やトラックの死角に入ってしまい、ドライバーたちから「見えにくくて怖い思いをした」という声が上がっています。しかもボディに覆われることなく人の体はむき出し状態です。さらにシートベルトもヘルメットも必要ありません。


実際、車も人も多い東京都ではミニカーに関する事故も多発しており、その多くは外国人観光客が起こしたケースのようです。

警視庁によると、2017年3月からの1年間で、東京都内で起きた公道カートの事故は50件あり、そのうち9割近くが外国人関連でした。


公道マリオカート(マリカー)で交通事故!規制や保険はどうなるのか
https://jikobengoshi-link.com/column/isharyo/3431/

マリオカートのケースはわが国における「市場と規制のあり方」や「公共性」を考えるうえで見逃せない点がいくつかあります。

近年、わが国は「観光立国」を提唱し、実際多くの外国人観光客が日本を訪れるようになっています。欧米やアジアの「観光先進国」から見たら、それでも観光客は少ない方なのですが、それに伴うインフラ整備が全く追いついていません。

ここでいうインフラは空港、交通、ホテル等の「ハード」なものと、法規制、情報の収集・管理・発信、人材育成などの「ソフト」なインフラの構築を指しています。前者と後者は密接に結びついています。十分な情報収集が出来ていないために、観光推進に必要な設備投資がされていなかったり、それに伴う人材育成が出来ていないという点があります。

そして需要が増えて、市場が拡大すれば、当然それに付随して新たに発生する様々な問題を解決するための法の整備が重要になってきます。実は自由主義経済を維持するためには、逆説的なのですが、経済活動を円滑に運営し、次々に生まれてくる不正を防止する為の新しい法令や、リスクを軽減するための新たな保険商品等のサービスが迅速に作られる必要があります。そして紛争を解決するための法制度もどんどん複雑になり、それを支える弁護士を始めとする多数の司法の専門家に対するニーズが劇的に増えるのです。

自由主義経済をリードし、とりわけ他の先進国に比して「小さな政府」を国家の方向性として維持してきた米国の司法制度が高度に発達し、膨大な数の司法の専門家が存在するのはこのような理由からです。日本が観光という新たな市場を発展させるためには法制度や関連サービスに対して、人材や資金をもっと投入する必要があるのです。先日の台風21号の発生時の政府の関西国際空港の管理に見られるように、多くの政府関係者や企業は自由主義経済がもたらす社会的・経済的リスクに十分に注意を払っていないように見えます。

皆さんは今回のケースをどのように分析しますか?マリカーに関する新聞記事の背景が分かりにくかったと思いますが、当日の議論に期待しています。

トリバゴ



2018年10月09日

10/11(木)グローバル社会でのアイデンティティと国籍: The New York Times紙、東京支局長からのメッセージ

トリバゴ


「アイデンティティと国籍」に関しての追加記事

注目を集めていた沖縄県知事選が終了し、日米ハーフとして沖縄で生まれ育った玉城デニー氏が初当選を果たしました。このニュースを受けて、米国生まれで現在The New York Times紙の東京支局長を務めるMototo Rich氏も日米両国で育った経験から大坂なおみさん、玉城デニー氏など、日本でハーフと呼ばれる人のアイデンティティ、レイシズム、純血主義について語っています。

Naomi Osaka, a New Governor and Me

https://www.nytimes.com/2018/10/06/sunday-review/naomi-osaka-mixed-race-japan.html

日本でも米国でも「よそ者」として扱われた過去の経験は多くの移民や帰国子女に通じるものがあると思います。



2018年10月05日

10/11(木)朝英語の会梅田のテーマ:グローバル社会でのアイデンティティと国籍

【TripAdvisor】


10/11(木)7:30AM〜 朝英語の会梅田@スタートアップカフェ大阪で利用するThe Japan Times紙の記事の電子版が配信されました。全米女子テニス選手権に20歳で優勝という快挙を成し遂げた大坂なおみ選手の来日記者会見時に記者の質問から話題を呼んだ「アイデンティティー」「国籍」がテーマです。紙版は10/2(火)に発売されましたが、電子版は以下のサイトから閲覧可能です。


Let’s discuss Naomi Osaka’s nationality
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/10/01/language/lets-discuss-naomi-osakas-nationality/#.W7Yx_2gzbIV


米国在住の作家・翻訳家の渡辺由佳里氏の寄稿文「プロスポーツが教えてくれる多様性社会の変化」は様々な国籍を持つ才能が集まるプロスポーツ界におけるアイデンティティと国籍の関係について分析を試みています。一方五輪のようなアマスポーツの国際試合は国別対抗戦になっているため、国籍が注目を集める結果となります。そして、様々な人種的ルーツを持つ個人のアイデンティティと国の代表選手としてのナショナリズムとは何かを改めて考えさせられる機会となっています。 


プロスポーツが教えてくれる多様性社会の変化
https://cakes.mu/posts/22600


しかしながら、記者会見とメディア報道を見る限り、いまだに日本人の多くは「国籍=人種=アイデンティティ」と無意識に考えている様に見えます。しかし、移民国家の米国、カナダ、豪州でなくても、EU圏内ではメンバー国の国民であれば、国境を越えた移動の自由が認められているため、各国で外国人の就労が当たり前になっています。多様性社会がスタンダードになりつつある世界で個人のアイデンティティとは何か? 近年、多様性社会が進展する日本でも、個人主義、国家の役割とは何かについて考えさせられるニュースが相次いでいます。


ニューヨーク在住の堂本かおる氏も「アイデンティティ」に関して興味深い記事を書いています。


大坂なおみ選手のアイデンティティ〜「ハイチ系の家庭で育ちました」
https://wezz-y.com/archives/58857


また、確固とした自我を確立するためにも アイデンティティー は重要で、様々な社会運動に欠かせないファクター(労働者、マイノリティー、女性、LGBT等)として認識されています。ベストセラーとなったThe Power of Identity (by Manuel Castells) に代表されるように欧米の社会科学では アイデンティティは政治学・社会学・経営・自己啓発のコアになる概念です。しかし、その重要性にもかかわらず、多くの日本人が考えるアイデンティティは、いまだ驚くほど矮小な概念であると言えます。


Book Review: The Power of Identity (Manuel Castells)
https://networkmovements.wordpress.com/2012/03/06/book-review-the-power-of-identity-manuel-castells/


また、アイデンティティとナショナリズムが政治に与える負の影響も見過ごせません。下の記事のタイトルのEnglishnessを日本人らしさと置き換えてみると、近年の多様性社会における外国人差別の心理を理解できるでしょう。


Nationalism, racism, and identity: what connects Englishness to a preference for hard Brexit?
http://blogs.lse.ac.uk/politicsandpolicy/englishness-racism-brexit/


やや難解なテーマですが、皆さんの活発な議論を期待しています。


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