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1. FXは上達するのか

小さなコツをいくつか覚えたって駄目です。勝てない原因をきちんと突き止めてからやり直しましょう。FXを楽しむためには「投資期間」が必要です。すぐに始めたって勝てないことは、FXに限らず、何事であれ同じなのです。だからこそ、その期間を短縮するための「方法論」が大切なのです。

 右矢印1 1-1. FXを楽しむために
   アマチュアらしく…
 右矢印1 1-2. いつか負けないはずがない!
   上手くなるまでは短期取引です
 右矢印1 1-3. 難しさの正体って何だ
   利確と損切の理解は大切です
 右矢印1 1-4. FXは上達するのか
   取引機会を絞り込むべきです
 右矢印1 1-5. 数字で掴もう
   その機会にどう臨むかです
2. 経済指標の楽しみ方

このブログで扱う取引の理想は、経済指標発表前後の反応を着実に刈り取り、ポジション保有時間を最短化してリスクを避けることです。でも、効率良く取引するにはそれなりに予備知識が必要です。大した話は紹介できませんが、基本だけは押さえておきましょう。

 右矢印1 2-1. 大きなゾウの隠れ方
   指標取引のための予備知識です
 右矢印1 2-2. ウソは嫌いだ!
   短期取引をやるときの指針です
 右矢印1 2-3. イグアナを見分ける前に
   このブログの指標取引での成績です
 右矢印1 2-4. 小ズルくいきましょう
   いわばジンクスで勝つ方法です

3. 指標取引分析手法

このブログでは経済指標への調査・分析を定型書式で行っています。定型書式を用いることで、反省を踏まえてやり方を進歩させたり、相場環境が変わったことを見つけやすくするため、です。

 右矢印1 3-1. 指標取引の予備知識
   指標発表前後の他の時間と違い
 右矢印1 3-2. ローソク足各部の名称
   全幅・値幅・跳幅とは?
 右矢印1 3-3. 4本足チャート
   このブログで使うチャート表記
 右矢印1 3-4. 反応方向の予備知識
   指標分類と反応方向の基本
 右矢印1 3-5. 取引通貨ペアの選択
   通貨ペアによる有利不利
 右矢印1 3-6. 指標分析の方法
   定量指標分析とは?
 右矢印1 3-7. 反応分析の方法
   定量反応分析とは?
 右矢印1 3-8. 分析の成績
   事前分析的中率
 右矢印1 3-9. ブレイク対応準備
   ついでに…
4. 経済指標DB

経済指標発表前後の短時間に分析期間を絞ることによって、指標への反応に一定の再現性(傾向)があることはわかりました。各国「政策決定指標」・「経済実態指標」の項に、主要な指標についての分析結果と分析事例を纏めてあります。

 右矢印1 4-0. 各国経済・通貨の特徴
 右矢印1 4-1. 日本経済
    4-1-1. 政策決定指標
     (a) 日銀短観
     (b1) 東京都区部CPI
     (b2) 全国CPI
    4-1-2. 経済実態指標
     (c) GDP一次速報
     (d) 機械受注
     (e1) 通関貿易統計
     (e2) 国際収支
 右矢印1 4-2. 米国経済
    4-2-1. 政策決定指標
     (a) FOMC
     (b1) UM消信指数速報
     (b2) CB消信指数
     (b3) ISM非製景指数
     (c1) NY連銀製景指数
     (c2) Phil連銀製景指数
     (c3) ISM製景指数
     (d1) 輸出・入物価指数
     (d2) 生産者物価指数
     (d3) 消費者物価指数
     (d4) PCEコアデフレータ
     (e1) ADP雇用統計
     (e2) 雇用統計
    4-2-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b1) 小売売上高
     (b2) 個人消費・所得
     (c1) 鉱工業生産
     (c2) 耐久財受注
     (d1) 中古住宅販売件数
     (d2) 新築住宅販売件数
    4-2-3. 収支関連指標
     (a) 貿易収支
 右矢印1 4-3. 欧州経済
    4-3-1. 政策決定指標
     (a) ECB金融政策
     (c1) ZEW企業景況感調査
     (c2) 独国Ifo企業景況指数
     (c3) 独国PMI速報値
     (c4) 欧州PMI速報値
     (d) 欧州HICP速報値
    4-3-2. 経済実態指標
     (a1) 独国GDP速報値
     (b) 独国貿易統計
     (c1) 独国製造業新規受注
     (c2) 独国鉱工業生産
 右矢印1 4-4. 英国経済
    4-4-0. 英国経済指標反応要点
    4-4-1. 政策決定指標
     (a) BOE金融政策
     (c1) PMI速報値
     (c2) 製造業PMI改定値
     (c3) サービス業PMI改定値
     (d) 物価統計
     (e) 雇用統計
    4-4-2. 経済実態指標
     (a1) 月次GDP
     (a2) 四半期GDP速報値
     (b) 小売売上高指数
     (c) 鉱工業生産指数
     (d) 貿易収支
 右矢印1 4-5. 豪州・NZ経済
    4-5-1. 政策決定指標
     (a) RBA金融政策
     (b) RBNZ金融政策
     (c1) NAB企業景況感指数
     (c2) WP消費者信頼感指数
     (d1) 四半期住宅価格指数
     (d2) 四半期生産者物価指数
     (d3) 四半期消費者物価指数
     (e1) 賃金指数
     (e2) ANZ求人広告件数
     (e3) 雇用統計
    4-5-2. 経済実態指標
     (a) 四半期GDP
     (b) 貿易収支
     (c) 小売売上高
     (d1) 住宅ローン件数
     (d2) 建設許可件数

ーーーーーーーー
【FX会社】
各社特徴があります。最初は資金にも限りがあるでしょうから1つの口座で、慣れたらいくつか口座を開いて自分が使いやすい会社を選ぶと良いでしょう。
ーーーーーーーー

DMM.com証券

FX口座数国内第1位はTVCMで有名。主要通貨のスワップポイントが高く、ドル円スプレッドも原則0.3銭と安い。2万円のキャッシュバック条件は、10万円入金+PC・スマホで3か月各500枚(週毎に各約40枚)の取引と意外に簡単!


ヒロセ通商

他社乗換ほか、キャッシュバックプログラム多数。スプレッドは、クロス円でUSD・EUR・NZDが有利、ドルストレートでEUR・GBP・AUDが有利。最小取引は1000通貨単位で初心者に優しい。スワップが良い会社です。


マトリックストレーダー

キャッシュバック条件はヒロセ通商と同じようです。特長は、スキャルピングOK公言・1日の取引上限なし・1000通貨単位取引可、といった点。


OANDA Japan

MT4業者はスプレッドが狭くても約定力が低い業者が多いなか、約定拒否なしが魅力。またHPの各種分析図表が美しく、あちこちのブログで引用されています。本ブログでは他人の著作物転載はしていないので、お見せできません。一度ご覧ください。


外為ファイネスト証券

特徴は、MT4最狭水準のスプレッド、EA利用可、指値制限なし、MT4サーバ国内設定、1000通貨取引可、です。

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2017年04月03日

豪州金融政策「RBA政策金利」発表前後のAUDJPY反応分析(2017年4月4日13:30発表結果検証済)

以下、「T.調査」「U.分析」を事前投稿し、「V.結果」「W.検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。事後投稿の日時は「V.結果」のタイトル行付近に記載しています。

2017年4月4日13:30に豪州金融政策「RBA政策金利」が発表されます。
本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。

  • 今回の市場予想は現状維持となっています。
    論拠は、前回3月に現状維持を決めた際に「政策スタンスを変更しないことが経済の持続可能な成長と、時間をかけてインフレ目標を達成することに一致すると判断」との声明をRBAが出しているため、です。
  • シナリオは次の通りです。
    直前1分足は陰線です。過去の陰線率が72%となっています。
    直後1分足は陽線です。過去の陽線率が75%となっています。
    直後11分足は陽線です。過去の陽線率が84%となっています。但し、直後11分足は、直後1分足との方向一致率が79%、方向一致時に終値が直後1分足終値より伸びたことが60%です。この数字なら、反応方向を確認してから追いかけても良いでしょう。よって、もし直後1分足が陰線ならば、あまり深追いせずに売ポジションで追撃です。陽線であれ陰線であれ、60%という数字は安心できる数字ではありません。反応方向を確かめたら焦らずに戻りを待ってポジションを取り、欲張らずに早めに利確しましょう。

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。



T.調査

【1. 指標概要】

RBAとはオーストラリア準備銀行(Reserve Bank Of Australia)のことで、日本の日銀に相当します。RBAの金融政策は、金融政策決定理事会で決定されます。金融政策決定理事会は近年1月を除き毎月第1火曜日に実施されます。

金融政策は、物価を適正水準に保つため中央銀行が行う経済政策です。政策には金融緩和か金融引締という施策があって、政策金利もそのひとつと言えます。
現在、主要先進国で為替レートを適正水準に保とうとする行為は、それがその国の通貨を安くする場合に表向き否定されがちです。がしかし、現実問題として金利が動けば、金利差が広がったときに資金は金利の高い方へと移動します。そして、政策金利を動かした国の通貨の為替レートが動きます。




【2. 既出情報

本指標について既に公開されている情報を整理します。以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2014年12月分以降前回までの25回分のデータに基づいています。

1704豪州RBA100.png

そして、本指標の過去の動きを下図に示します。

1704豪州RBA120.png

今回の市場予想は現状維持となっています。論拠は、前回3月に現状維持を決めた際に「政策スタンスを変更しないことが経済の持続可能な成長と、時間をかけてインフレ目標を達成することに一致すると判断」との声明をRBAが出しているため、です。

では次に、「市場予想通りに現状維持」となったことは、調査期間において20回あります。この20回について、反応を調べてみました。

1704豪州RBA110.png

発表結果に対し最も素直に反応する直後1分足跳幅の平均値は24pipsです。そして、この平均値を超えて反応したことは20回中9回(45%)でした。



U. 分析


反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。

下表は、過去25回のうち「市場予想通りに現状維持」となったときの反応性分析です。

1704豪州RBA310.png

直後11分足は、直後1分足との方向一致率が79%、方向一致時に終値が直後1分足終値より伸びたことが60%です。この数字なら、反応方向を確認してから追いかけても良いでしょう。但し、60%という数字は安心できる数字ではないので、あまり深追いしない方が良いかも知れません。


反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。

下表は、過去25回のうち「市場予想通りに現状維持」となったときの反応性分析です。

1704豪州RBA320.png

直前1分足の陰線率が72%となっています。
直後1分足は陽線率が75%となっています。
直後11分足の陽線率は84%です。

【6. シナリオ作成】

シナリオは巻頭の箇条書きに記載しています。

ご参考までに、過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を以下に示しておきます。

1704豪州RBA210.png

1704豪州RBA220.png

1704豪州RBA230.png

1704豪州RBA240.png

以上




2017年4月4日13:30発表

以下は2017年4月5日22:40頃に追記しています。
V. 結果

【7. 発表結果】

以下、今回のRBA政策金利発表時の声明ざっくり版です。ぱっぱと適当に訳して頭を整理するために順序も入れ替えているので、正確な翻訳は別を当たってください。

  • 政策理事会は政策金利を1.50%に据え置くことを決定した。
  • 世界経済は、不透明感を残しつつも最近数カ月間の回復で、貿易と鉱工業生産が上向き雇用が改善している。その結果、多くの先進国で成長加速が見込まれる。
    但し、中国はインフラや不動産への投資が成長を下支えしており、これら投資が借り入れ急増を伴っているため中期的リスクがある。
  • 豪州経済は、世界経済の回復によるコモディティー価格上昇によって、国民所得を大きく押し上げた。インフレ率がほとんどの国で上昇した一方、コアインフレ率が依然として低水準となっているからだ。2013年以降の通貨安も、鉱業投資ブーム後の移行期の経済を支えている。(だから)通貨高はこの移行を難しくしかねない。
    (注記:コモディティー価格はざっくり資源・食糧価格と読み替えてOK、コアインフレはインフレから資源・食糧を除いたものと考えてOK)
  • 銀行は最近、投資家向けを中心に住宅ローンの引き上げを発表した。住宅市場の状況は地域差がみられ、一部の市場で価格が大幅に上昇している一方、他の市場では価格が下落している。
    家計の住宅購入ローン残高の増加は、引き続き家計収入を上回っている。がしかし、貸し出し基準の厳格化を実施したことによって、更なる増加リスクを抑えられるだろう。国内市場では、利息のみの返済が可能な融資への依存度が低下していることは進歩だと言える。
  • 長期債利回りは前年より上昇しているものの、歴史的に見れば依然として低水準な状態が続いている。米国金利は一段と上昇し、他の主要国でも追加緩和が実施される見込みはもうない。金融政策は効果を挙げているのだ。
  • かかるデータに基づいて、金融政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致している、と理事会は判断した。

前月の声明とほぼ変わりありません。

(7-1. 指標結果)

本指標発表結果及び反応は次の通りでした。

1704豪州RBA510.png

金融政策発表時にしては直後1分足と直後11分足の形状と大きさのバランスが変です。リアルタイムでチャートを見ていなかったのでわかりませんが、発表時刻が数分遅れたのでしょうか。

(7-2. 取引結果)

残念ながら取引できず、チャートもリアルタイムで見てませんでした。

結果は「市場予想通り現状維持」で、反応は直前1分足が陽線、直後1分足が陰線、直後11分足が陰線です。
もし取引していたなら、直前1分足と直後1分足で損切、直後11分足追撃でそれを取り返していた、という展開だったでしょう。イベント終了後に加速してトレンド復帰のパターンですから、うまく追撃できた人は多かったでしょう。
リアルタイムでチャートの動きを見ていませんが、少し発表が遅れたのでしょうか。直後1分足と直後11分足のpipsの形とバランスが、金融政策発表時にしてはちょっと変ですね。

【8. 調査分析検証】

事前調査分析内容を、以下に検証します

  • 今回の市場予想は現状維持となっています。
    論拠は、前回3月に現状維持を決めた際に「政策スタンスを変更しないことが経済の持続可能な成長と、時間をかけてインフレ目標を達成することに一致すると判断」との声明をRBAが出しているため、です。

結果は市場予想通り現状維持でした。

【9. シナリオ検証】

取引はできませんでしたが、検証しておきます。

  • 直前1分足は陰線です。過去の陰線率が72%となっています。
    直後1分足は陽線です。過去の陽線率が75%となっています。
    直後11分足は陽線です。過去の陽線率が84%となっています。但し、直後11分足は、直後1分足との方向一致率が79%、方向一致時に終値が直後1分足終値より伸びたことが60%です。この数字なら、反応方向を確認してから追いかけても良いでしょう。よって、もし直後1分足が陰線ならば、あまり深追いせずに売ポジションで追撃です。陽線であれ陰線であれ、60%という数字は安心できる数字ではありません。反応方向を確かめたら焦らずに戻りを待ってポジションを取り、欲張らずに早めに利確しましょう。

結果は、直前1分足が陽線、直後1分足と直後11分足がともに陰線で、反応は伸びていたようです。
取引を逃し、もったいないことをしました。このチャート形状なら、追撃で大きく利確できた可能性があります。
以上

もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。

ーーー以下は広告ですーーー




ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上

米国景気指標「ISM製造業景況指数」発表前後のUSDJPY反応分析(2017年4月3日23:00発表結果検証済)

以下、「T.調査」「U.分析」を事前投稿し、「V.結果」「W.検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。事後投稿の日時は「V.結果」のタイトル行付近に記載しています。

2017年4月3日23:00に米国景気指標「ISM製造業景況指数」が発表されます。今回発表は2017年3月分の集計結果です。
同時に、実態指標「建設支出(前月比)」が発表されるものの、こちらはISMに比べてほぼ反応しない指標です。ISMだけに絞って分析を行っていれば十分です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。

1703ISM製造業100.png

次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。

  • 指標についてです。
    今回の市場予想は、前回結果57.7を0.7ポイント下回る57.0と予想されています。先行するNY連銀・Phil連銀の3月分発表結果や、株価の水準を考慮すると、市場予想が前回結果より低下を見込み、前々回結果よりも高い水準を見込んでいることは妥当だと言えます。
    ただ、今回発表が市場予想と同程度の低下となった場合を考えてみましょう。株価が高値で不安を抱えた状況では、指標が6か月連続で前月を上回っている状況で、今回が前月より悪い結果がでれば迷いが生じます。そのまま株を持つか売りかに迷っても、買いという選択は少数派だと予想されます。
    よって、今回の指標結果は市場予想と同水準で、前月より低下し前々月より上、です。反応は陰線と予想しています。
  • シナリオは次の通りです。
    直後1分足は、上記指標定性分析結論に依り、陰線と見込みます。但し、直前10-1分足は、事後差異との方向一致率が83%です。そして、直後1分足は事後差異との方向一致率が75%となっています。つまり、直後1分足の方向は、直前10-1分足の方向を予兆と捉えることができます。よって、直前10-1分足が陽線となっていたならば、今回はこの指標発表を跨いだポジション取得を中止します。
  • 直後11分足は、直後1分足との方向一致率が79%で、方向一致時に終値が直後1分足終値よりも伸びていたことが79%です。この数字なら、比較的安心して指標発表後に反応方向を見極めてから追撃しても良さそうです。

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。



T.調査

【1. 指標概要】

本指数は、(1) 米国主要経済指標で毎月最も早く発表されること(第1営業日)、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 一般論として製造業の景況感は小売・消費・物価関連の他の指標への影響も大きいと考えられること、から重要度・注目度が高いとされています。
がしかし、後述するように過去のデータを見る限り反応(値動き)はそれほど大きくありません。

本指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
本指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、FRBが本指数が50%未満のときに利上げをしたことがないということ、です。

なお、ISMとはInstitute for Supply Management(米国供給管理組合)の省略形です。本指数は、製造業約350社の購買担当役員へのアンケート結果に基づく企業景況感を示した指標です。その内容は、「新規受注」「生産」「雇用」「入荷遅延」「在庫」の項目を、前月比で「良い」「悪い」「同じ」の三択で回答した集計結果に、季節調整を加えたものです。




【2. 既出情報

以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの26回分のデータに基づいています。

(2-1. 過去情報)

下図に過去の市場予想と発表結果を示します。

1703ISM製造業120.png

今回の市場予想は、前回結果57.7を0.7ポイント下回る57.0と予想されています。

直近の報道解説等の流れを見てみましょう。
3月はFRBが昨年12月の利上げから僅か3か月で再利上げを行っています。3月に再利上げするという報道は、予想も含めて1月下旬から目立つようになっていました。利上げは、設備投資意欲の減退に繋がります。
2月末には大統領議会演説があり、3月中旬に2018年予算教書を提示、入国制限の新大統領令に署名しました。そして、3月下旬に入国制限は再び裁判所命令で却下され、オバマケア代替法案の議会上程が共和党執行部判断で中止されています。
客観的に見て、これほど悪材料が並べば前回結果よりかなり悪化すると予想されます。

けれども、ISMは消費者調査ではなく企業調査です。
まず、先行指標である3月NY連銀製造業景気指数は、2月結果18.7を2.3ポイント下回って16.4に低下しました。3月Phil連銀製造業景気指標もまた、2月結果43.3を10.5ポイントも下回って32.8に低下しました。
そして株価は、3月に入ると右下がりとなり、下旬には大きな下げもありました。
がしかし、先行指標も株価のいずれも前月低下は、前々月のレベルよりは高くなっています。

つまり、市場予想が前回結果より低下を見込み、前々回結果よりも高い水準を見込んでいることは妥当だと言えます。では、今回発表が市場予想と同程度の低下となった場合、どう反応するでしょう。
株価が高値で不安を抱えた状況では、6か月連続で前月を上回っている状況で、前月より悪い結果がでれば迷いが生じます。そのまま持つか売りかに迷っても、買いという選択は少数派と予想されます。

よって、今回の指標結果は市場予想と同水準で、前月より低下し前々月より上、です。反応は陰線と予想します。

(2-2. 過去反応)

過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
直前1分足を除けば、全体に陽線が目立ちます。ただ、ポジション取得に有意な偏り70%以上となると、直後11分足が73%で、他はその水準に達していません。
また、直後1分足・直後11分足にはヒゲが目立ちません。後述する反応性分析の結果からは、本指標の反応が一方向に向かいやすいことが数字で裏付けられています。

1703ISM製造業210.png

1703ISM製造業220.png

1703ISM製造業230.png

1703ISM製造業240.png




U. 分析


反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。

1703ISM製造業310.png

直後11分足は、直後1分足との方向一致率が79%で、方向一致時に終値が直後1分足終値よりも伸びていたことが79%です。この数字なら、比較的安心して指標発表後に反応方向を見極めてから追撃しても良さそうです。


反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。

1703ISM製造業320.png

直後11分足の陽線率が73%となっています。がしかし、今回は反応性分析の結論を優先します。


指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。

1703ISM製造業330.png

直前10-1分足は、事後差異との方向一致率が83%です。そして、直後1分足は事後差異との方向一致率が75%となっています。つまり、直後1分足の方向は、直前10-1分足の方向を予兆と捉えることができます。

【6. シナリオ作成】

以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。

1703ISM製造業400.png

以上




2017年4月3日23:00発表

以下は2017年4月5日22:30頃に追記しています。
V. 結果

【7. 発表結果】

結果は57.2で、前回結果57.7を下回ったものの、市場予想57.0を上回りました。
内訳は、生産指数が57.6・新規受注指数が64.5に低下したものの、雇用指数が58.9・価格指数が70.5に増加しています。雇用指数は2011年6月以来、価格指数は2011年5月以来の高水準となりました。
また、原油価格回復に伴いエネルギー分野が好調で、これが機械需要を押し上げて製造業の回復を牽引している、という解説記事もありました。

(7-1. 指標結果)

本指標発表結果及び反応は次の通りでした。

1703ISM製造業510.png

(7-2. 取引結果)

取引結果は次の通りでした。

1703ISM製造業520.png

【8. 調査分析検証】

事前調査分析内容を、以下に検証します

  • 今回の市場予想は、前回結果57.7を0.7ポイント下回る57.0と予想されています。先行するNY連銀・Phil連銀の3月分発表結果や、株価の水準を考慮すると、市場予想が前回結果より低下を見込み、前々回結果よりも高い水準を見込んでいることは妥当だと言えます。
    ただ、今回発表が市場予想と同程度の低下となった場合を考えてみましょう。株価が高値で不安を抱えた状況では、指標が6か月連続で前月を上回っている状況で、今回が前月より悪い結果がでれば迷いが生じます。そのまま株を持つか売りかに迷っても、買いという選択は少数派だと予想されます。
    よって、今回の指標結果は市場予想と同水準で、前月より低下し前々月より上、です。反応は陰線と予想しています。

市場予想は分析時よりも上方改定されていました。分析結果はほぼ妥当だったと言えるでしょう。

【9. シナリオ検証】

シナリオは次の通りでした。

  • シナリオは次の通りです。
    直後1分足は、上記指標定性分析結論に依り、陰線と見込みます。但し、直前10-1分足は、事後差異との方向一致率が83%です。そして、直後1分足は事後差異との方向一致率が75%となっています。つまり、直後1分足の方向は、直前10-1分足の方向を予兆と捉えることができます。よって、直前10-1分足が陽線となっていたならば、今回はこの指標発表を跨いだポジション取得を中止します。
  • 直後11分足は、直後1分足との方向一致率が79%で、方向一致時に終値が直後1分足終値よりも伸びていたことが79%です。この数字なら、比較的安心して指標発表後に反応方向を見極めてから追撃しても良さそうです。

結果は、直後1分足が陽線、直後11分足が陰線でした。直後1分足の方向、直後11分足と直後1分足の方向一致とも、分析を誤りました。
直後1分足の陽線は変な動きでした。発表と同時に陽線に跳び跳ねると1-2秒で元に戻し、また上げようとしてまた下がり、3-5pips単位の動きが5-10秒程度続いたように見えました。雇用統計の週ですから、大手が自動売買のテストでもしていたのでしょうか。発表直後に買った人は、皆、刈られてしまったでしょう。
大きな動きとしては、発表前後には株価が落ち、金利も低下し始めたように見えました。金利主導の動きだったように思えます。
市場予想は発表前までに少し上に改定されていたようです(昨日までは57、直前は57.2)が、事前のストーリーが大きく変わるほどではなくて幸いでした。
発表後、2本目の1分足からは陰線側への動きが明確となり、その後はそのままどんどん落ちていきました。上述のように金利の方が先行していたようですが、金利・株価・為替が全て落ち始めました。不安感が強いときの動きがありました

本ブログを始めてから、本指標での取引結果を下表に纏めておきます。

1703ISM製造業530.png

以上

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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上

英国景気指標「製造業PMI」発表前後のGBPJPY反応分析(2017年4月3日17:30発表結果検証済)

以下、「T.調査」「U.分析」を事前投稿し、「V.結果」「W.検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。事後投稿の日時は「V.結果」のタイトル行付近に記載しています。

2017年4月3日17:30に英国景気指標「製造業PMI」が発表されます。今回発表は2017年3月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。

1703英国製造業PMI100.png

次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。

  • 本指標での取引における注意点が3点あります。
    まず、英国重要指標全般に言えることですが、指標発表結果への反応が大きいことです。
    そして本指標の場合、発表前にも直前10-1分足跳幅が10pips以上だったことが16回(母数26回)、20pips以上だったことが7回、もあります。ちなみに、発表前に大きく動いたから発表後も大きく動くという関係は見出せていません。
    最後に、指標一致性分析の結果、本指標には直後1分足・直後11分足と事後差異の方向一致率が100%・88%と極めて高い、という特徴があります。
  • 今回発表についてです。
    市場予想が前回結果よりも0.4ポイント改善というのは甘く、むしろ悪化するのではないでしょうか。
    論拠は、先週発表された3月GFK消費者信頼感調査が対前月同値でマイナスとなっていたこと、2月の鉱工業生産指数前月比・製造業生産指数前月比が悪化していたこと、そして3月の現地報道は、EU離脱交渉の難航を予想させる内容が多く、MPCメンバーから利上げ主張が行われるほどインフレが急速で、今後の消費低迷に繋がる懸念を示す報道が多かったように見受けられるため、です。
  • シナリオです。
    まず、直前1分足の陰線率が73%となっています。跳幅の過去平均である9pipsを狙います。
    次に、上項の定性分析結論に依り、直後1分足は陰線と見込みます。跳幅の過去平均24pipsを狙います。
    そして、直後11分足は、直後1分足との方向一致率が84%、方向一致時に終値が直後1分足終値より伸びていたことが56%となっています。直後11分足跳幅を狙って、短時間ならば追いかけても良いと考えています。直後1分足終値と直後11分足跳幅の差は過去平均で19pipsです。発表直後跳幅に次いで2番頂(谷)をつけることが多い発表後4分頃までにポジション解消とします。

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。



T.調査

【1. 指標概要】

PMIは、企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。

一般論として、製造業の材料・部品調達は、数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うため先行性がある、と考えられます。それよりは先行性が劣るものの、サービス業も販売機会喪失を避けるため、消費者の動向に先んじようと必死です。
但し、景況感の「先行性」については、以前ほど当てにならないようです。昔とは違って、流通経路が可視化・効率化され、企業購買部門の力量が向上し、国内サービス業を介さずに海外と直接取引を行うことができるから、です。サービス業の仕入れに至っては、ほぼ消費動向とリアルタイムで一致しつつあるのです。

指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。



【2. 既出情報

以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの26回分のデータに基づいています。

(2-1. 過去情報)

下図に過去の市場予想と発表結果を示します。

1703英国製造業PMI120.png

今回の市場予想は、前回結果より0.4ポイントの改善となっています。
なお、先週発表された3月GFK消費者信頼感調査では対前月同値でマイナスとなっていました。
2月は、小売売上高指数前月比が改善し、失業保険申請件数がマイナスとなったものの、鉱工業生産指数前月比・製造業生産指数前月比が悪化しています。そして、3月の現地報道は、EU離脱交渉の難航を予想させる内容が多かったようです。
3月はブリグジット関連法案が議会承認され、月末に英国はEUに離脱通告を行いました。EU側からは「英国の良いとこ取りは許さない」という発言が行われ、国民投票時に離脱派が訴えていた分担金負担が当面は免除されず、分担金を始め英国が義務を果たさない限りEUは通商協議を始めない、との報道が多く行われました。
MPC政策金利発表時や2016年10-12月期GDP確報値発表時には、成長率は高かったものの、インフレ率がBOE目標に達し(物価上昇)、MPCメンバーから利上げ主張や、今後の消費低迷に繋がる懸念を示す報道も多かったように見受けられます。
市場予想が前回結果よりも0.4ポイント改善というのは甘く、むしろ悪化するのではないでしょうか。

(2-2. 過去反応)

過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
直前10-1分足跳幅が10pips以上だったことが16回(母数26回)、20pips以上だったことが7回、もあります。そして直前1分足跳幅も10pips以上に達したことが7回あります。発表前から、かなり動くことが多いのでご注意ください。
ちなみに、発表前に大きく動いたから発表後も大きく動くという関係は見出せていません。

1703英国製造業PMI210.png

1703英国製造業PMI220.png

1703英国製造業PMI230.png

1703英国製造業PMI240.png




U. 分析


反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。

1703英国製造業PMI310.png

直後11分足は、直後1分足との方向一致率が84%、方向一致時に終値が直後1分足終値より伸びていたことが56%となっています。直後11分足跳幅を狙って、慎重になら追いかけても良いかも知れません。但し、跳幅狙いですから、ポジション保有時間は短くすべきでしょう。


反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。

1703英国製造業PMI320.png

直前1分足の陰線率が73%となっています。


指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。

1703英国製造業PMI330.png

本指標では、今回から事後差異に前回結果を含まず、市場予想と発表結果の差を事後差異としています。
事後差異と直後1分足・直後11分足との方向一致率が100%・88%と極めて高くなっています。

【6. シナリオ作成】

以下のシナリオで臨みます。

1703英国製造業PMI400.png

以上




2017年4月3日17:30発表

以下は2017年4月5日22:15頃に追記しています。
V. 結果

【7. 発表結果】

結果は54.2で、市場予想55.0を下回りました。2月も55.6から54.5に下方修正されたものの、発表結果はそれをも下回りました。
今回発表結果は4カ月ぶりの低い水準でした。インフレ圧力が高まっており、消費者向け製品への需要が低迷しているため、という解説記事がありました。
これで、製造業PMIは12月からは3カ月連続で低下しており、今年1-3月期の製造業は減速となるでしょう。

(7-1. 指標結果)

本指標発表結果及び反応は次の通りでした。

1703英国製造業PMI510.png

(7-2. 取引結果)

取引結果は次の通りでした。

1703英国製造業PMI520.png

【8. 調査分析検証】

事前調査分析内容を、以下に検証します

  • 市場予想が前回結果よりも0.4ポイント改善というのは甘く、むしろ悪化するのではないでしょうか。
    論拠は、先週発表された3月GFK消費者信頼感調査が対前月同値でマイナスとなっていたこと、2月の鉱工業生産指数前月比・製造業生産指数前月比が悪化していたこと、そして3月の現地報道は、EU離脱交渉の難航を予想させる内容が多く、MPCメンバーから利上げ主張が行われるほどインフレが急速で、今後の消費低迷に繋がる懸念を示す報道が多かったように見受けられるため、です。

発表結果は前回結果を下回り、ほぼ分析通りの結果となりました。

【9. シナリオ検証】

シナリオは次の通りでした。

  • まず、直前1分足の陰線率が73%となっています。跳幅の過去平均である9pipsを狙います。
    次に、上項の定性分析結論に依り、直後1分足は陰線と見込みます。跳幅の過去平均24pipsを狙います。
    そして、直後11分足は、直後1分足との方向一致率が84%、方向一致時に終値が直後1分足終値より伸びていたことが56%となっています。直後11分足跳幅を狙って、短時間ならば追いかけても良いと考えています。直後1分足終値と直後11分足跳幅の差は過去平均で19pipsです。発表直後跳幅に次いで2番頂(谷)をつけることが多い発表後4分頃までにポジション解消とします。

結果は、直前1分足・直後1分足・直後11分足のいずれも陰線でした。直後11分足終値は、直後1分足終値よりも反応が伸びました。

本ブログを始めて、本指標での取引結果を下表に纏めておきます。

1703英国製造業PMI530.png

以上

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以上

2017年04月02日

豪州実態指標「小売売上高(前月比)」発表前後のAUDJPY反応分析(2017年4月3日10:30発表結果検証済)

以下、「T.調査」「U.分析」を事前投稿し、「V.結果」「W.検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。事後投稿の日時は「V.結果」のタイトル行付近に記載しています。

2017年4月3日10:30に豪州実態指標「小売売上高(前月比)」が発表されます。今回発表は2017年2月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。

1702豪州小売売上高100.png

平均値より大きく反応したことは32%しかありません。

次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。

  • 先にご注意です。
    直後11分足は、直後1分足との方向一致率が80%もあるものの、終値が直後1分足終値よりも伸びたことが44%しかありません。とても追いかけてポジションを取れる数字ではありません。この指標は最初に大きく跳ねたら、それで終わりという傾向が強いのです。
    但し、今回は本指標発表から15分後に中国製造業PMIが発表されます。10:00中値でUSDJPYが落ち着いたら、AUDJPYの動きを見ておきましょう。10:00からの10:25頃のAUDJPYが下降しているなら、小売売上高の発表がどうあれ3-4分後から下降に転じる(or 加速する)可能性が高いと思われます。上記期間が上昇なら、前述の通り、追いかけてポジションを持つべきではありません。
  • 市場予想は前月比0.3%増となっています。
    ところが、NAB企業景況感指数では、1月16に対し2月は9と大きく減少しています。また、新規雇用者数も2月は5か月ぶりにマイナスとなり、失業率も1月より0.2%悪化しています。
    そして、同時発表される2月住宅建設許可件数(前月比)も、市場予想ではマイナスとなっています。
    小売売上高前月比が+0.3%増という今回の市場予想は、少し高すぎるのではないでしょうか。
  • シナリオは次の通りです。
    直前1分足の陰線率が91%です。直前1分足のローソク足を見ればわかるように、直前1分足にはヒゲがほとんどありません。利確は指標発表直前まで粘った方が良いかも知れません。但し、過去の平均跳幅は5pipsしかありません。
  • 指標定性分析の結論から、今回は市場予想を下回ると予想しています。指標一致性分析の結果、事後差異と直後1分足の方向一致率は83%と高いので、指標発表直前に売ポジションを取ってみます。直後1分足跳幅で利確です。過去平均だと17pipsですが、反応性分析で最近は反応が小さくなっているため、10pipsも取れれば利確で良いでしょう。
  • 上記注意書きとの通り、10:00〜10:25頃のAUDJPYが下降で、且つ、初期反応が陰線なら追撃です。それ以外は指標発表後の取引を見合わせます。

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。



T.調査

【1. 指標概要】

豪州小売売上高は、小売・サービス業の月間売上高をサンプル調査に基づき算出しています。発表は豪連邦統計局(ABS:Australian Bureau of Statistics)が行い、翌々月上旬に月次発表されています。

豪州と言えば資源関連企業に注目が集まります。ところが、資源関連企業の収益は、資源価格が頭打ちとなるにつれて伸び悩んでいます。もともと豪州GDPに占める鉱工業生産高は1割程度しかないのです。その一方、非資源関連企業の収益は、小売売上高が長期的に拡大傾向と見なされており堅調と言えます。
その背景として、豪州は毎年約20万人の移民を受け入れており、2050年までに自然増も含めて約40%の人口増加が見込まれています。豪州は先進国で人口増加率の最も高い国のひとつです。
最近の小売売上高は、この人口増加と低金利と豪ドル安が個人消費を押し上げており、堅調に拡大しています。

注意すべき点として、豪州経済指標が発表される時間帯に前後して、中国経済指標の発表が行われることがあります。その場合、中国指標の影響でAUDJPYが1円以上動くことがあります。また、専門家による市場予想が方向も値もまるで当たらない指標です。
ご注意ください。



【2. 既出情報

以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの25回分のデータに基づいています。

(2-1. 過去情報)

下図に過去の市場予想と発表結果を示します。

1702豪州小売売上高120.png

市場予想は前月比0.3%増となっています。
ところが、NAB企業景況感指数では、1月16に対し2月は9と大きく減少しています。また、新規雇用者数も2月は5か月ぶりにマイナスとなり、失業率も1月より0.2%悪化しています。
そして、同時発表される2月住宅建設許可件数(前月比)も、市場予想ではマイナスとなっています。
小売売上高前月比が+0.3%増は市場予想が高すぎるのではないでしょうか。

(2-2. 過去反応)

過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
上から2番目の直前1分足をご覧ください。こりゃひどい。

1702豪州小売売上高210.png

1702豪州小売売上高220.png

1702豪州小売売上高230.png

1702豪州小売売上高240.png




U. 分析


反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。

1702豪州小売売上高310.png

直後11分足は、直後1分足との方向一致率が80%もあるものの、終値が直後1分足終値よりも伸びたことが44%しかありません。とても追いかけてポジションを取れる数字ではありません。


反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。

1702豪州小売売上高320.png

直前1分足の陰線率が91%です。
また、直後11分足は直後1分足と方向一致率が80%と高いものの、反応性分析の項で記したように、本指標では反応が伸びないので、追いかけてポジションを取るべきではありません。


指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。

1702豪州小売売上高330.png

直後1分足や直後11分足は、事後差異との方向一致率が83%と71%となっています。基本的には、素直に反応する指標です。

【6. シナリオ作成】

本記事巻頭の箇条書きを参照ください。
以上




2017年4月3日10:30発表

以下は2017年4月5日21:00頃に追記しています。
V. 結果

【7. 発表結果】

(7-1. 指標結果)

本指標発表結果及び反応は次の通りでした。

1702豪州小売売上高510.png

(7-2. 取引結果)

取引結果は次の通りでした。

1702豪州小売売上高520.png

【8. 調査分析検証】

事前調査分析内容を、以下に検証します。

  • 市場予想は前月比0.3%増となっています。
    ところが、NAB企業景況感指数では、1月16に対し2月は9と大きく減少しています。また、新規雇用者数も2月は5か月ぶりにマイナスとなり、失業率も1月より0.2%悪化しています。
    そして、同時発表される2月住宅建設許可件数(前月比)も、市場予想ではマイナスとなっています。
    小売売上高前月比が+0.3%増という今回の市場予想は、少し高すぎるのではないでしょうか。

結果は、市場予想を下回り、反応は陰線でした。
ほぼ分析通りの展開だったと思います。陰線が平均値に届かなったとことは、同時発表された住宅建設許可件数が市場予想を大きく上回ったため、と思われます。

【9. シナリオ検証】

シナリオは次の通りでした。

  • 直前1分足の陰線率が91%です。直前1分足のローソク足を見ればわかるように、直前1分足にはヒゲがほとんどありません。利確は指標発表直前まで粘った方が良いかも知れません。但し、過去の平均跳幅は5pipsしかありません。
  • 指標定性分析の結論から、今回は市場予想を下回ると予想しています。指標一致性分析の結果、事後差異と直後1分足の方向一致率は83%と高いので、指標発表直前に売ポジションを取ってみます。直後1分足跳幅で利確です。過去平均だと17pipsですが、反応性分析で最近は反応が小さくなっているため、10pipsも取れれば利確で良いでしょう。
  • 上記注意書きとの通り、10:00〜10:25頃のAUDJPYが下降で、且つ、初期反応が陰線なら追撃です。それ以外は指標発表後の取引を見合わせます。

直前1分足・直後1分足・直後11分足のいずれも陰線となりました。直後11分足は直後1分足よりも反応が伸びしました。

本ブログを始めてからの本指標での取引結果を下表に示します。

1702豪州小売売上高530.png

以上

もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。

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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上

6-2. EURJPY週次分析(2017年4月2日更新)

EURは、そろそろ5月の仏大統領選を睨んだ報道が増えてくるでしょう。
極右政党代表の支持率が下がるほど、EURが買われる状況となり、たまに逆の報道があって「どん」と落ちる、の繰り返しではないでしょうか。このパターンは、英EU離脱国民投票・米大統領選のときのパターンです。
つまり、チャート・テクニカル・ファンダメンタルといった分析よりも、苦手な定性分析の方がEURの動きを当てやすい時期になってきます。こんな時期は定量分析に凝っても仕方ありません。

【6-2-1. 現状チャート】

直近のEURJPYの週足チャートを示します。

170401EURJPY_C.png

先週末終値は119.60円です。
上図週足チャートでは、先々週に引いたレジスタンスが青線(123円付近)です。そして、先週引いた平行線が赤線です。赤線は、間隔が3円で並び、4月3日週に高値120円付近・安値117円付近の幅に収まることを示唆しています。
そして今週、新たに緑線(121円付近と118.4付近)を追加しました。緑線は、先々週引いた青線と、2〜2.5円の平行線にも見えます。緑線を参考にすると、4月3日週に高値121円付近・安値118.4円付近の幅に収まることを示唆しています。

さて、次に一目均衡表を見ます。
お手元のご自身のツールで週足の一目均衡表をご確認ください。月足では122円付近に雲下端が頭を押さえる配置となっており、週足では118.2円付近に基準線がサポートとなっており、日足は遅行線がローソク足を上抜けたところで、あと3日〜4日でローソク足にぶつかります。

そして3通貨ペアの関係を見ると、今年になってからEURJPYが陽線になるときには、EURUSDもUSDJPYも陽線となったときだけです。次週USDJPYが陽線になるかは微妙ですが、EURUSDは日足一目均衡表で先週木曜に遅行線がローソク足を上抜いています。

チャート、一目均衡表、3通貨関係から、今週は陽線への転換をうかがう週ではないでしょうか。

【6-1-2. 現状テクニカル】

直近の移動平均線(SMA)とRSI(14日)を示します。
SMA(1日)は単に週足終値を、SMA(5日)は先週5日間の終値の平均値を表しています。週次分析ですから主役は5日線です。現在、5日線は119.81円に位置しています。
RSI(14日)は、過去14本の日足における陽線幅の比率を表しています。世界で最も多くの人が参考にしていると思われる14日を採用しています。現在は21%に位置しています。

170401EURJPY_T.png


SMAは、3月20日週に上から21日線・5日線・1日線の配置となり、下降トレンド配置となっていました。次週末に21日線は121円横這いになるでしょうから、今週は1日線が21日線上抜けにトライしても、5日線が現在の120円から121円を抜けるのは困難です。仮に上昇トレンド転換サインが近々に灯るとしても、今週は難しいでしょう。

RSI(14日)は、先々週・先週と大きく下げ、21%の売られ過ぎとなっています。RSIが20%を下抜けたら、その日は売り追撃の下降加速サインですが、現在値の下にはレジスタンスが集まり始めているので、大きく下げることは難しいでしょう。

テクニカルは、大きく上げることも大きく下げることも難しいことを示唆しているように見受けられます。

【6-1-3. 現状ファンダメンタル】

直近の両国10年債金利と株価の動きを示します。それぞれの動きはご自身でご確認ください。
以下、日米の金利差の前週との差を「Δ金利差」と表記します。また、日米の主要株価指標の比の前週との差を「Δ株価比差」と表記します。
通常時の金利と株価の動きは、方向が反対になりがちなことが知られています。通常時には、為替が金利>株価の影響を受けることも知られています。何が原因で何が結果かはよくわかりませんが、これらの関係が成り立たないときは通常時でないことならわかります。
下図は、上から「方向とボラティリティ」「Δ金利差」「Δ株価比差」を表しています。

170401EURJPY_F.png

Δ金利差とΔ株価比差は、年明け第1週のデータがありません。取引日数が各国揃わず、日数も少ないため、年明け第1週を除外しています。

Δ金利差は、年明けから週足と12週のうち11週で方向一致しています。Δ株価比差も、12週のうち9週が方向不一致となっています。先週は、Δ金利差が週足と方向不一致、Δ株価比差が週足と方向不一致となっており、金利に異常が見られます。但し、Δ金利差とΔ株価比差は方向不一致で正常です。
Δ金利差の異常は、独金利低下が原因のようです。
先週、ECB高官は「緩和的政策を継続する」旨の発言を行っています。経済成長やインフレ率がECBの当面の目標に達しつつある状況で、引き締め時期・手順に関する報道が増え始めていたからでしょう。独株価の上昇もその解釈で間に合います。

【6-1-4. 今週以降の定性分析】

わかりません。
ただ、今後は5月の仏大統領選を睨んだ報道が増えてきます。極右政党代表の支持率が下がるほど、EURが買われる状況となり、たまに逆の報道があって「どん」と落ちる、の繰り返しではないでしょうか。このパターンは、英EU離脱国民投票・米大統領選のときのパターンです。
つまり、チャート・テクニカル・ファンダメンタルといった分析よりも、苦手な定性分析の方がEURの動きを当てやすい時期になってきます。

【6-1-5. まとめ】

今週から週を追うごとに仏大統領選絡みで動くことが増えると予想されます。現時点では、悲観論(極右勝利)よりは楽観論(新保守勝利)と予想する報道が多いようです。つまり、EURが買われやすい報道が増えると考えています。

以上

ーーー注記ーーー

ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。



6-1. USDJPY週次分析(2017年4月2日更新)

【6-1-1. 現状チャート】

直近のUSDJPYの週足チャートを示します。

170401USDJPYチャート.png

先週末終値は111.86円です。
上図週足チャートでは、先々週に引いたレジスタンスが青線(112円付近)です。そして、先週引いた平行線が赤線です。今週、新たな線を追加する必要はないでしょう。
赤線は、間隔が3.5円で並び、4月3日週に高値112.6円付近・安値109円付近の幅に収まることを示唆しています。

さて、次に一目均衡表を見ます。
お手元のご自身のツールで週足の一目均衡表をご確認ください。先週は、先々週から下げていたローソク足が111.2円付近で始まり、そのまま下ヒゲを伸ばしたものの、長いレンジで俯瞰すると、週足一目均衡表の雲の上端(111.4円付近)で跳ね返されて上昇に転じるか迷っているように見えます。一方、先週末はレジスタンス112円を一時的に上ヒゲが抜いたものの、結果的に跳ね返されてた形となっています。
次に、日足の一目均衡表をご確認ください。次週前半は遅行線が2月24日の実体線にぶつかるため、既に先週に下ヒゲをつけた110円付近までは落下しやすい形状に見えます。もし112円に再トライするなら、2月28日の下ヒゲを遅行線が潜り抜けてからと予感させます。遅行線が2月28日の下ヒゲを潜り抜けられるとしても、それが起きるのは次週金曜です。
つまり、次週は一旦下がって最後にちょい上げるか、そのまま下げる、という動きを示唆しています。

【6-1-2. 現状テクニカル】

直近の移動平均線(SMA)とRSI(14日)を示します。
SMA(1日)は単に週足終値を、SMA(5日)は先週5日間の終値の平均値を表しています。週次分析ですから主役は5日線です。現在、5日線は111.33円に位置しています。
RSI(14日)は、過去14本の日足における陽線幅の比率を表しています。世界で最も多くの人が参考にしていると思われる14日を採用しています。現在は27%に位置しています。

170401USDJPY_T.png

SMAは、3月20日週に上から21日線・5日線・1日線の配置となり、下降トレンド配置となっていました。次週末に21日線は112.4円付近まで下降すると見込まれるものの、まだ5日線が21日線に接するには、期間不足と思われます。よって、上昇トレンドへの転換サインが次週中に出ることはなさそうです。

RSI(14日)は、3月20日週に25.7%まで下がったものの、先週末時点では若干戻して27%となっています。RSIが20%を下抜けたら、その日は売り追撃の下降加速サインですが、次週1週でそこまで下げるのは難しそうです。

【6-1-3. 現状ファンダメンタル】

直近の両国10年債金利と株価の動きを示します。それぞれの動きはご自身でご確認ください。
以下、日米の金利差の前週との差を「Δ金利差」と表記します。また、日米の主要株価指標の比の前週との差を「Δ株価比差」と表記します。
通常時の金利と株価の動きは、方向が反対になりがちなことが知られています。通常時には、為替が金利>株価の影響を受けることも知られています。何が原因で何が結果かはよくわかりませんが、これらの関係が成り立たないときは通常時でないことならわかります。
下図は、上から「方向とボラティリティ」「Δ金利差」「Δ株価比差」を表しています。

170401USDJPY_F.png

Δ金利差とΔ株価比差は、年明け第1週のデータがありません。取引日数が各国揃わず、日数も少ないため、年明け第1週を除外しています。

Δ金利差は、年明けから週足と12週のうち10週で方向一致しています。Δ株価比差も、12週のうち9週が方向不一致となっています。がしかし、先週はΔ金利差が週足と方向不一致、Δ株価比差が週足と方向一致となっており、ともに不自然な関係となっています。但し、Δ金利差とΔ株価比差は方向不一致で正常です。つまり、為替のみが不自然な動きをしていたことになります。
おそらく、期末レバトリで実需が結構動いたのではないでしょうか。だとすれば、次週からはまた正常な関係に戻るはずです。

先週末のNY連銀総裁の「年内利上げ2回」発言で、米金利が下がり米株価が上がる、と仮定してみましょう。日本側の金利は動いても無視できるので日経が下がると、Δ金利差↓・Δ株価比差↑が確定するので、USDJPYは↓が正常な方向です。
残る「米金利が上がる」「米株価が下がる」「日経が上がる」という他の想定をひとつずつ当てはめて考えても、「米株価が下がる」以外はあまり大きな動きが生じる要素がないようです。現在の米景気を踏まえると、あまり考えられませんね(漠然とした高値不安感からの急落は、考えて予測できることではありません)。

【6-1-4. 今週以降の定性分析】

まず米側の都合です。
先週末は、NY連銀総裁発言でUSD売が進みました。次週月曜23:30には再びNY連銀総裁の講演が予定されています。年内利上げがあと3回なら6月利上げが堅い予想になるものの、年内利上げがあと2回という発言は、6月利上げの可能性を減じることになります。
米利上げ時期延期はUSD売に動きます。

次に日本側の都合です。
ロイターは1日、東芝の決算が再延期という可能性の指摘記事を載せています。昨年暮にWHで数千億円規模の損失が出る可能性があると発表し、その3カ月後の3月末にWHがチャプター11の適用申請をしています。これほど突然にWHが経営破綻するならば、WHの会計処理は2015年から既に不適切だった可能性を、米監査法人が見過ごせない、という内容です。
日米不協和はリスクなのでJPY高に動きます。

次週の大きな経済指標には、豪政策金利発表と米雇用統計があります。
豪中銀はこれまで、現状維持こそが経済成長やインフレ目標に合致、と声明しています。よって、JPYやUSDを大きく動かす可能性は非常に小さいでしょう。
米雇用については、既にFRBが現状に満足しており、平均時給に注目が移っています。物価上昇局面にあるため、それに見合う賃金増が起きないと、景気指標・実態指標(消費・小売)が悪化に転じる恐れがあるため、です。よって、雇用統計では、悪い結果でのUSD売の方が、良い結果でのUSD買よりも大きく動く状況です。

【6-1-5. まとめ】

どうも、USDJPYが↓が正常で、逆に↑と考える根拠が見当たりません。
どうしてもUSDJPY↑を願うなら、日足チャートでパラボリックを表示してみてください。先週金曜に上昇トレンドに転換したばかりです。
以上

ーーー注記ーーー

ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。



2017年04月01日

4-0. 各国経済・通貨の特徴(2017年4月1日編集)

【4-0-1. JPY】

海外から見た日本の政治経済的特徴は、GDPが世界3位(2016年USD換算)のG8構成国という先進国・経済大国で、公的債務の対外比率が小さく対外資産が多い、といった点ではないでしょうか。
一方、先進国の中は貧困率・自殺率が高く(OECD資料)、その原因が少子高齢化による構造的なもので、公的債務(国・地方の合計)が1100兆円以上にも達するため、今後の長期的経済成長が見込みにくい、と映るのではないでしょうか。
こうした姿は、30-40年前の英仏のイメージに重なる、という気がします。だから、いずれそれなりに盛り返すのかな、と楽観的です。
ともあれ、日本円(JPY)は、1日当たり取引シェアが3位(22%:2016年4月)、外貨準備で4位(2.9%:2011年)で、あまり知られていませんが、ジンバブエの法定通貨のひとつでもあります(同国の法定通貨は他に8通貨ある)。
過去・現在の政治経済基盤と欧米から離れた地理的条件から、多くの局面でリスク回避通貨として扱われます。何しろ、日本で大震災があっても北朝鮮が日本海にミサイルを撃っても、過去の実績からはJPYが買われているぐらい、リスクにはめっぽう強い通貨です。


【4-0-2. USD】

USDの特徴は、国際決済に占めるUSD決済が90%近く占めることで生じます。
米国の経済規模は名目GDPで世界全体の約20%です。世界全体の20%の規模の国でCPIが1%上がると、世界の消費者物価が平均値で0.2%上がると考えても良いのでしょうか(わかりません)。でも、間違っていたとしても偶然なのか、ちょうど、そう考えて良いぐらいの為替変化(現在USDJPY=115の0.2%は約20pips)がCPI発表時には観察できます。
そう考えると、経済規模が小さな国や対外債務の多い国にとって、米金利よりも米景気の方が発表指標が多くて大変な関心事になっても良いような気がします。


【4-0-3. EUR】

EURは、USDに次ぐ取引規模となります。USD・EURに次ぐ規模の通貨はJPY、その次がGBPです。

英国がEUを抜けるにも関わらず、多少の成長率やインフレ率の改善でEUR高の動きが生じることは、正直意外です。英国EU離脱で英国が支払うコストを単純化すると関税分に過ぎないのに、域内2位の経済規模・域内1位の金融取引規模だった英国を失う欧州の方が、経済規模縮小という点でも政治的理想の毀損という点でもダメージは大きい、と思うのですが。
がしかし、実際の通貨の動きを見ていると、GBPがEURより売られているように見受けられます。やはり、単純に数値化できないことを捉えることは、我々アマチュアがプロフェショナルに勝てない、ということなのでしょう。

英EU離脱問題を除いても、最近の欧州は、ギリシャ債務問題・主要国選挙・独貿易黒字への懸念・地域格差拡大・一部地域での高い失業率と、多くの政治課題を抱えています。一方、いろいろ批判の多かったECBの政策が、経済指標の好転に伴って再評価され、報道解説記事では既に緩和策から緊縮策への転換時期・方法についてが多くなってきました。
もともと欧州は、どの中銀でも政策目標中核となる物価・雇用について、金融政策をECBに一元化しているため解決が困難です。近年、新たに加わる国が相対的に貧しい一方、経済活動・移動の自由を理念に掲げた上、各国財政政策にも債務への強い縛りがある以上、国ごとの有効な経済政策を打つことが難しいのは当然です。課題だけを並べて見ると、日米よりも中国との類似点の方が多く見受けられるぐらいです。
こうした課題解決の難易度を考慮すれば、ECBは結果を高く評価されて然るべき、と思われます。

欧州が財政負担の大きな強国の圧力に抗してECBの独立性を担保し、中国が政権主流派が財政・金融も一元化しそうな現状況は、権限の分散と集中のどちらが物価・雇用に有効な施策を行いやすいかの実験にも見えます。不謹慎かもしれませんが。
ともあれ、以前にも書きましたが、EUR取引は経済指標分析だけで行うのが特に難しい通貨です。


【4-0-4. GBP】

ここ1年ぐらい、GBPの動きはアマチュアの定量分析が通用しない状況です。どちらかと言えば、先行き経済への見通しが誰にもわからないのです。こういう定性分析は、プロのエコノミストさえ外してしまうことが多いぐらいですから、アマチュアが太刀打ちできなくても当然です。

さて、ブリグジット騒ぎ以前は、EUにおいて独国に次ぐ経済好調な印象がありました。スコットランド独立騒動があったものの、一時はGBPJPYが200円近くまで上昇し、当時の解説記事では200円突破を確実視するような内容が多かったという記憶があります(2015年夏頃)。約1年後、2016年6月には国民投票でEU離脱が決まり、10月には安値122円までGBPは売られました。
ところが、2016年6月以降現在までをそれ以前と比べて、GDPはもとより実態指標・物価指標・国際収支・雇用指標のいずれも悪化したとは言えません。一時的に景気指標が悪化し、それが元に戻っても、GBPが売られ続けている訳です。データなんか関係なしに不安感がGBPを売る動きに結び付いているようです。但し、株価(FTSE)だけは、凸凹こそあれ、この期間にも右上がりとなっています。
今後も暫くは、EU離脱通告・同交渉開始(条件開示と双方牽制発言)・スコットランド独立騒動再燃・資源価格低迷(原油価格が70ドルに達しない)と、GBPに悪い印象を与える事態が続きます。でもそろそろ、EU離脱しても英国ならそこそこやっていけそうだ、という見方も出始めて良い時期だと思います。もう少し時間がかかるでしょうけど。

現在、GBPは、取引量こそ4位です(国際決済銀行統計)が、金融商品の取引ではロンドン市場の規模が最も大きいのです。EU離脱によって、この地位が脅かされるという話があります。また、EU離脱後はEU域内との金融取引に、これまで免除されていた許認可を得る必要があるでしょう。金融への不安は、為替に最も影響を与えます。
おそらくこれが、もっともすっきりするGBPの動きへの説明だと思います。

2017年3月に発表された物価指標はBOE目標に達しました。直後に今後は利上げを始め、金融引き締め・利上げに関する解説記事が増えるだろう、と記しましたが、その通りになり始めているようです。ただ、伝統的にBOEは簡単に政策変更しない中銀として有名です。今後はしばらく、資産買入額の縮小がいつから始まるかについて、MPC開催毎にGBPが買われ終了毎に失望売りという状況が続くのではないでしょうか。
でも、EU離脱交渉はこれからです。離脱後の姿が見えないうちに予防措置を講じるというのは、BOEらしくはありませんよね。


【4-0-5. AUD】

AUDは、資源国通貨であり、中長期的には成長が見込まれるものの、中国経済との結びつきが高いとされ(?です)、中国経済減速に伴って過去にない低金利をここ数年続けている、という状況です。
以前の資源投資ブームの時期ほどではないにせよ、現在も海外からの投資資金が多く流入しています。先進国で経済発展見通しも楽観視されており、おまけに高金利通貨なのだから当然です。がしかし、それだけにリスクにはからっきし弱い通貨と言えます。

けれども、豪州経済自体は中長期的な人口増加見通しを背景に、国内経済を楽観視した分析が多いのです。金利は以前ほど高くないにせよ、先進国の中では最も高い通貨です。対GDP公的債務の割合も小さく、いざというときの財政出動にも余力があるという見方を伝える記事もありました。
JPYよりAUDの方がよっぽどリスクに対し安心な気がします。
実際が逆な点は、先述の通り豪州は投資されている国で日本は投資している国だということと、両国の対外純資産が圧倒的に日本の方が大きくリスクに備えた分散投資ができており、何よりJPYが一応は国際決済通貨であることの信用ではないでしょうか。

以下、豪州経済要点を纏めておきます。

  • 人口=約2,413万人(2016年6月)
  • 産業=第一次産業2.2%、第二次産業26.9%、第三次産業70.9%(2015-2016年GDPシェア)
  • 経済=名目GDP1.22兆USD米ドル、成長率2.9%、CPI1.5%(2016年)
  • 貿易=総額6,693億豪AUD(中国23.2%、米国10.5%、日本9.7%、2015年)


【4-0-6. NZD】

NZは安定した経済成長が続き、NZDはスワップが大きいため、長期保有する人が多いようです。一方、スプレッドが高く、現地報道等の直接情報に触れる機会に乏しいため、相対的に短期取引には向かない通貨と言えるでしょう。

NZは経済成長率が2014年3.02%・2015年3.00%・2016年(2.77%:未確定)と高く、その裏付けが人口増・世界食糧需給見通し・燃料輸入負担減なので、中長期見通しはしっかりしています。
がしかし、NZDの取引規模が小さく、中国経済との関係が強く、資源国通貨(食糧、特に乳製品)にも分類されています。これらのことは、不意に大きくNZDが下がるリスクに備えなければならない、という意味があります。
また、中国・資源に関わる報道は国内でも目にするものの、米国・豪州・中国とNZの二国間関係や、乳製品需給に関する報道はあまり目にすることがありません。これらのことは、指標の動きを追うときに背景知識不足から、間違った解釈に繋がりかねないこと、を意味します。

さて、(一財)Jミルクという団体があります。そのHPに掲載されているグラフに依れば、現在は乳製品国際価格が上昇局面と見受けられます。もちろん、乳製品価格だけでNZDの動きが見通せる訳ではありません。
次に、NZ企業全体の業績を見るには、ブルームバーグHPのマーケット情報の項に株価という項があります。そこでNZX動向を見ると参考になるでしょう。直近5年は日米独豪のどこも右上がりと言って良いでしょう。がしかし、NZXの右上がりの仕方を見ると、米ダウに次いで凸凹が小さな右上がりの仕方のように見受けられます。正直、豪ASXや上海指数よりも、凸凹が小さな点は意外な気がします。

ここからは、ポジションは超短期保有が原則のアマチュア(当会メンバーを含む)に向けての話です。
投資の基本は、FXであれ株であれ何であれ、保有期間が長くレバレッジが高いほど、資本に対するポジション保有率を小さくしなければいけません。いくら中長期的に魅力がある通貨でも、遊ばせるほどの大金がなければ、中長期投資は貯蓄的投資法(レバレッジがない)しか庶民にはできません。
普通のサラリーマンがFXで取引するには向いていない通貨だと思います。NZDを取引するなら、反応方向を確認してから追いかけてポジションが取っても、大きくpipsが稼ぎやすい指標だけが適しています。それにはRBNZ政策金利発表時の取引だけしか薦められません。
以上



4-6. NZ経済指標DB(2017年4月版、4月1日更新)

NZの経済指標発表前後の取引はNZDJPYで行っています。

【4-6-1. 政策決定指標】

金融政策

市場予想がほぼ的中し、且つ、それにも関わらず反応が大きい政策金利にだけ注目しておけば十分です。

政策決定指標

金融政策

RBNZ政策金利の発表では市場予想がほぼ的中します。そして、他の中銀の政策金利発表時と比較して、「現状維持」のときに発表後の反応が一方向に続く傾向があります。反応方向を確認してから追いかけてポジションが取ってもpipsが稼ぎやすい、という特徴があります。
 (1) RBNZ政策金利(2017年3月23日発表結果検証済)
以上




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4-3. 欧州経済指標DB(2017年4月版、4月1日更新)

欧州の経済指標発表前後の取引はEURJPYで行っています。
直近の関心事は、ECBの資産買い入れ額縮小がどう影響するか、です。がしかし、4月23日の仏大統領選第1回投票が近づいているため、EURの動きは報道に影響されることが増えてきます。

【4-3-1. 政策決定指標】

金融政策

過去の緩和政策が効果をあげたのか、欧州の成長率・物価は上向きつつあります。他の国であれば、次はいつどのように引き締めを開始するかに注目すべきです。がしかし、欧州の場合は、成長の地域格差が大きく、若年失業率が高いという問題があります。金融取引では域内1位・経済規模で域内2位だった英国を失う悪影響をどう軽減していくかも、いずれ議論が始まるでしょう。

 (1) ECB政策金利(2017年4月27日20:45発表結果検証済)

景気指標

関連指標同士の関係も整合性があり、発表直後の反応は比較的素直です。反応は小さいものの、実態指標分析の裏付けとなるし、練習にはもってこいかも知れません。但し、指標発表前後の指標の影響は、日米豪に比べて短時間しかない、という感触があります。

 (1) 独国Ifo景況指数(2017年3月27日発表結果検証済)
 (2) 独国ZEW景況感調査・欧州ZEW景況指数(2017年2月14日発表結果検証済)
 (3) 独国PMI速報値(2017年4月21日発表結果検証済)
 (4) 欧州PMI速報値(2017年4月21日発表結果検証済)

物価指標

ECB政策転換の時期を探るため、暫く注視しておきたい指標です。

 (1) 消費者物価指数(HICP)速報値(2017年2月発表結果記載済)
 (2) 消費者物価指数(HICP)改定値

【4-3-2. 政策決定指標】

経済成長

欧州GDPは、発表結果と反応方向とがあまり関係ありません。むしろ、そのときどきのトレンドや、タイミング毎の動きに偏りがあります。「タイミング毎の動きの偏り」は、以下の分析をご覧ください。

 (1) 独国四半期GDP(季調済)速報値(2017年2月14日発表結果検証済)
 (2) 欧州四半期GDP(季調済)速報値

B3. 実態指標

地域間格差が大きく、何を見て因果関係を掴めばよいかがわかりません。
以上




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2017年3月第5週までの成績と、4月第1週主要指標の過去反応pips

多くのFX関連書籍・記事で主流・基本だと言うトレンドフォローでの取引は、多くの結果が示す通り、ほとんどの人に適していません。普通の人がFXを始める際には、もっと適した方法があると思って、このブログを始めました。このブログでは、経済指標発表前後の短期シナリオ手法というやり方を紹介しています。詳細は「FXは上達するのか」をご覧ください。




【1. 今週成績及び所感】

今週は取引指標が少ない週でした。と言っても、リクエストに応えて2017年からは期待的中率70%でもポジションを取るようにしたので、昨年より3倍ぐらい取引が多いのですが。

今週からの成績表は、年次・月次・週次の小計を、以前の記事を見ながら転記しておきました。

20170331成績書.png

先週の取引時間は27分25秒、損益は+3,355円でした。シナリオ単位では負けた指標もありましたが、指標単位では5勝0敗と運が良かった。

当月は5週あった割に、取引時間を3時間以内に抑えることができました。先月が4時間弱の取引時間となったため、年次では月平均3時間を超えています。
今年は、前述の通り取引する指標を増やした結果、月平均ポジション保有時間が3時間を超えています。おかげで、3か月の収益率も15%弱にも達している訳です。がしかし、ポジション保有時間を許容リスク以下に抑えることは最優先すべきです。4月は2時間40分以内に取引を抑え、月平均3時間以内に戻します。

【2. 次週主要指標の過去反応】

毎月第1週は、取引に適した指標が多いので、このブログを始めてから準備が大変です。ただ、記事に図表を付けるようになったせいか、数字ばかりのデータシートを見て取引していたときよりも、勝率が高くなっているような気がします。可視化すると生産性が上がる、という仕事の話と同じですね。

下表に、次週の主要発表指標について、過去の反応の大きさを一覧しておきます。

20170331翌週予定.png

この表の右3列の数字は、過去の直後1分足跳幅・値幅・直後11分足値幅の平均pipsです。データはまだ、前回記事で用いた値ですから、3月発表時の反応を踏まえた値にはなっていません。よって、3月発表時のpipsも含めると、誤差が1-3pips程度あるかも知れません。そのつもりでご覧ください。
以上






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