現在会員2名
FX手法研究会のApajiです。     そして写真はM君です。さんの画像
FX手法研究会のApajiです。     そして写真はM君です。
プロフィール
 右矢印1 何でも食べるな!
   このブログの広告です
 右矢印1 イエティはいるのか
   このブログの内容です
 右矢印1 モストアンラッキー
   このブログの謝罪です

にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ
にほんブログ村


FX・オリジナル手法ランキング

1. FXは上達するのか

小さなコツをいくつか覚えたって駄目です。勝てない原因をきちんと突き止めてからやり直しましょう。FXを楽しむためには「投資期間」が必要です。すぐに始めたって勝てないことは、FXに限らず、何事であれ同じなのです。だからこそ、その期間を短縮するための「方法論」が大切なのです。

 右矢印1 1-1. FXを楽しむために
   アマチュアらしく…
 右矢印1 1-2. いつか負けないはずがない!
   上手くなるまでは短期取引です
 右矢印1 1-3. 難しさの正体って何だ
   利確と損切の理解は大切です
 右矢印1 1-4. FXは上達するのか
   取引機会を絞り込むべきです
 右矢印1 1-5. 数字で掴もう
   その機会にどう臨むかです
2. 経済指標の楽しみ方

このブログで扱う取引の理想は、経済指標発表前後の反応を着実に刈り取り、ポジション保有時間を最短化してリスクを避けることです。でも、効率良く取引するにはそれなりに予備知識が必要です。大した話は紹介できませんが、基本だけは押さえておきましょう。

 右矢印1 2-1. 大きなゾウの隠れ方
   指標取引のための予備知識です
 右矢印1 2-2. ウソは嫌いだ!
   短期取引をやるときの指針です
 右矢印1 2-3. イグアナを見分ける前に
   このブログの指標取引での成績です
 右矢印1 2-4. 小ズルくいきましょう
   いわばジンクスで勝つ方法です

3. 指標取引分析手法

このブログでは経済指標への調査・分析を定型書式で行っています。定型書式を用いることで、反省を踏まえてやり方を進歩させたり、相場環境が変わったことを見つけやすくするため、です。

 右矢印1 3-1. 指標取引の予備知識
   指標発表前後の他の時間と違い
 右矢印1 3-2. ローソク足各部の名称
   全幅・値幅・跳幅とは?
 右矢印1 3-3. 4本足チャート
   このブログで使うチャート表記
 右矢印1 3-4. 反応方向の予備知識
   指標分類と反応方向の基本
 右矢印1 3-5. 取引通貨ペアの選択
   通貨ペアによる有利不利
 右矢印1 3-6. 指標分析の方法
   定量指標分析とは?
 右矢印1 3-7. 反応分析の方法
   定量反応分析とは?
 右矢印1 3-8. 分析の成績
   事前分析的中率
 右矢印1 3-9. ブレイク対応準備
   ついでに…
4. 経済指標DB

経済指標発表前後の短時間に分析期間を絞ることによって、指標への反応に一定の再現性(傾向)があることはわかりました。各国「政策決定指標」・「経済実態指標」の項に、主要な指標についての分析結果と分析事例を纏めてあります。

 右矢印1 4-0. 各国経済・通貨の特徴
 右矢印1 4-1. 日本経済
    4-1-1. 政策決定指標
    4-1-2. 経済実態指標
     (a) GDP速報値
     (e) 国際収支
 右矢印1 4-2. 米国経済
    4-2-1. 政策決定指標
     (a1) FOMC政策変更時
     (a2) FOMC政策変更直前
     (b1) UM消信指数速報
     (b2) CB消信指数
     (b3) ISM非製景指数
     (c1) NY連銀製景指数
     (c2) Phil連銀製景指数
     (c3) ISM製景指数
     (d1) 輸入物価指数
     (d2) 生産者物価指数
     (d3) 消費者物価指数
     (d4) PCEコアデフレータ
     (e1) ADP雇用統計
     (e2) 雇用統計
    4-2-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b1) 小売売上高
     (b2) 個人消費・所得
     (c1) 設備稼働率
     (c2) 耐久財受注
     (d1) 中古住宅販売件数
     (d2) 新築住宅販売件数
    4-2-3. 収支関連指標
     (a) 貿易収支
 右矢印1 4-3. 欧州経済
    4-3-1. 政策決定指標
     (a) ECB金融政策
     (c1) 独国ZEW景況感調査
     (c2) 独国Ifo業況指数
     (c3) 独国PMI速報値
     (d) 欧州HICP速報値
    4-3-2. 経済実態指標
     (a1) 独国GDP速報値
 右矢印1 4-4. 英国経済
    4-4-0. 英国経済指標反応要点
    4-4-1. 政策決定指標
     (a) BOE金融政策
     (c1) 製造業PMI
     (c2) サービス業PMI
     (d) 物価統計
     (e) 雇用統計
    4-4-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b) 小売売上高指数
     (c) 鉱工業生産指数
 右矢印1 4-5. 豪州・NZ経済
    4-5-1. 政策決定指標
     (a) RBA金融政策
     (b) RBNZ金融政策
     (c) WP消費者信頼感指数
     (d1) 四半期住宅価格指数
     (d2) 四半期消費者物価指数
     (e1) ANZ広告求人件数
     (e2) 雇用統計
    4-5-2. 経済実態指標
     (a) 四半期GDP
     (b) 貿易統計
     (c) 小売売上高
     (d) 住宅ローン件数

ーーーーーーーー
【FX会社】
各社特徴があります。最初は資金にも限りがあるでしょうから1つの口座で、慣れたらいくつか口座を開いて自分が使いやすい会社を選ぶと良いでしょう。
ーーーーーーーー

DMM.com証券

FX口座数国内第1位はTVCMで有名。主要通貨のスワップポイントが高く、ドル円スプレッドも原則0.3銭と安い。2万円のキャッシュバック条件は、10万円入金+PC・スマホで3か月各500枚(週毎に各約40枚)の取引と意外に簡単!


外為ジャパン

キャッシュバック条件はDMM.comと同じ。0.1枚単位から取引可能で、ドル円中心の取引ならばスプレッドも原則0.3銭と安い。最初に口座開設したり自分で手法研究するために良いと思います。


ヒロセ通商

他社乗換ほか、キャッシュバックプログラム多数。スプレッドは、クロス円でUSD・EUR・NZDが有利、ドルストレートでEUR・GBP・AUDが有利。最小取引は1000通貨単位で初心者に優しい。スワップが良い会社です。


マトリックストレーダー

キャッシュバック条件はヒロセ通商と同じようです。特長は、スキャルピングOK公言・1日の取引上限なし・1000通貨単位取引可、といった点。


OANDA Japan

MT4業者はスプレッドが狭くても約定力が低い業者が多いなか、約定拒否なしが魅力。またHPの各種分析図表が美しく、あちこちのブログで引用されています。本ブログでは他人の著作物転載はしていないので、お見せできません。一度ご覧ください。


ライブスター証券

特徴は、スワップポイントが業界最高水準、証券口座とFX口座との間でリアルタイム資金連携。株とFXと両方やる方にお薦めです。



外為ファイネスト証券

特徴は、MT4最狭水準のスプレッド、EA利用可、指値制限なし、MT4サーバ国内設定、1000通貨取引可、です。

ファン


ランキングサイトに登録すると、やっぱりランキングは気になります。でもせっかくだから、他の人の記事もご覧ください。



2018年10月29日

米国物価指標「PCEコアデフレータ」・実態指標「個人消費(PCE)・個人所得」発表前後のUSDJPY反応分析(3訂版)

米国物価指標「PCEコアデフレータ」・実態指標「個人消費(PCE:Personal Comsunption Expendeture)・個人所得」の指標発表前後の反応分析には、
@ PCEコアデフレータの前月比と前年比
(以下「CD前月比」「CD前年比」と略記)
A PCE前月比
(以下「PCE」と略記)
B 個人所得前月比
(以下「個人所得」と略記)
を用います。

本稿は、過去の指標結果と反応方向の関係を分析することによって、本指標発表前後のUSDJPY取引に役立つ特徴を見出すことがテーマです。

この分析の調査範囲は、2015年1月集計分〜2018年8月集計分(同年9月発表)の44回分です。

ーーー$€¥£A$ーーー

結論から述べます。本指標の特徴は以下の通りです。
以下の特徴を踏まえた取引を行うか、その日の値動きが異常なら取引を止めるかがベターな選択と考えています。少なくとも過去の傾向に反した取引方法は、長い目で見ると勝率をさげてしまいがちです。

  • 本指標に先立って同月集計分が発表されるCPI小売売上高は、本指標の一部結果を示唆することがあります。がしかし、それら先行指標を参考にできる場合は限られていることを知っていなければ、そんな話を信じても取引では勝つことはできません。

  • 本指標は以前から安定して反応が小さい指標です。
    指標発表前こそPCEや個人所得の事前差異も影響しますが、指標発表後にはそれらへの関心は無用です。指標発表後はまず、CDの事後差異の有無に反応方向が影響を受けています。但し、CDは市場予想と発表結果がズレないことも多くあります。CD前月比・前年比の事後差異が0だったとき、PCEや個人所得の良し悪しと反応方向に一貫した素直さはありません。

過去の傾向に基づく具体的な取引方針はV節末尾に記載しています。
本指標に関する説明と上記結論の論拠を以下に示します。




T.指標分析

以下、事前差異(=市場予想ー前回結果)と事後差異(=発表結果ー市場予想)と実態差異(発表結果ー前回結果)の関係を多用します。差異がプラスのとき陽線・マイナスのとき陰線と対応していれば、反応が素直だと言うことにします。

【1.1 指標概要】

個人所得は、当該月の所得増減を示しています。ここで言う所得とは、給与・配当・還付等が入ります。所得の増減は消費の増減と関係すると考えられます。

PCEは、当該月の消費増減を示しています。増減方向については、小売売上高と同時的に高い相関性があります。よって、同月集計結果の小売売上高の増減方向と異なるときしか、あまり反応に寄与しません。

CDは、実際に消費活動に費やした名目PCEを、そこから物価上昇分を差し引いた実質PCEで割って求めます。もしPCEが1%増えても、その間の物価上昇が1%なら、実質的な消費増は起きていないことになります。実質的な消費増を期待するから、最初に挙げた個人所得増が関係する訳です。

同時発表される個人所得・PCE・CDへの反応は、後記詳述するように、指標発表前こそPCEや個人所得の事前差異も影響しますが、指標発表後にそれらへの関心は後回しで構いません。指標発表後はまず、CDの事後差異の有無に反応方向が影響を受けています。但し、CDは市場予想と発表結果のズレがないことも多いため、その場合にPCEの事後差異に注目すれば良いのです。

ーーー$€¥£A$ーーー

CDは、FRBが金融政策の参考にしている四半期PCEデフレータの基データとなります。
FRBがCPIではなくCDを物価動向の参考にしている理由は、@ CPIが消費者調査でCDが企業調査で、CPIよりもCDの方が信頼性が高いから、A CPIは2年毎の商品基準価格調査に基づくため、毎月毎期のスパンでの物価変動を知るのに適していないから、です。

@について、消費者調査よりも企業調査の方が信頼がおけるというのは、医療費を例に挙げて説明されます。では、それほどに米国の医療費は消費に占める比率が高いのでしょうか。かなり高いのです。

CDは政府補助金や保険会社の医療費支払いを含めているのに対し、CPIにはそれらが含まれていません。補助金や保険会社による支払いも含めて自分の医療費にいくら払ったかは、個人には把握できません。
つまり、この話は、CPIで過小評価されがちな高額医療費がCDに含まれています。企業側調査では、最も金額規模が大きいサービスが医療費となりがちです。家計では一般的にそうなりません。

【1.2 指標推移】

過去の市場予想と発表結果の推移を以下に示します。本指標発表値は前月分の集計データです。グラフ横軸は集計月基準となっています。
市場予想は発表直前の値を用い、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままを用います。これは本指標発表直前直後の反応程度や反応方向との関係を重視しているためです。
本項は、本記事の更新と別に、適宜、最新に差し替えます。

ーーー$€¥£A$ーーー

グラフをひとつずつよく見ていきましょう。CDからです。

1809米国PCE310.png

CDはFRBが金融政策の参考資料として重要視しています。けれども、この図の通り市場予想の精度が高いため、本来ならもっと大きく反応しても良い本指標の反応が小さい一因だと考えられます。

さて、FRBは2015年12月に利上げ後、かなり慎重に利上げを進めていました。2015年12月以降、2016年12月、2017年3月・6月・12月、2018年3月・6月・9月と、利上げはこれまで徐々にペースを上げながら9回行われました。
CD前年比の推移を見ると、2017年夏にかけて下がったものの、その後2018年に急上昇し、2018年2月にやっと2%に達しました。逆に言えば、一旦は落ち込んだ2017年も利上げしていなければ、現在の物価上昇はもっと激しくなっていた可能性もあります。
2017年前半には、FRBの慎重さによって利上げの機会を逸した可能性も取りざたされていたことを思い出すと、全米の金融行政を任されている理事たちの慧眼には驚くばかりです。

次にPCEです。

1809米国PCE320.png

PCEは、2015年2月集計分以降、0かプラスが続いています。

また、2015年5月・2016年4月・2017年9月には、突出していることに気づきます。この3回の全て+0.7%以上の市場予想となっており、発表結果は全て市場予想を上回っています。
逆に、市場予想が+0.2%以下だったことは過去15回あり、15回全てで発表結果が市場予想以下となっています。
PCEの市場予想は、良すぎそうなときと悪すぎそうなときに慎重になる特徴があります。

そして個人所得です。

1809米国PCE330.png

個人所得は、調査範囲において1回もマイナスに転じていません。
個人所得は、+0.3%を中心に上下動しているように見えます。市場予想と発表結果の乖離も最も大きく多く発生しているものの、反応にはあまり結び付かないようです。

【1.3 指標結果良否判定方法】

注目すべき項目が多すぎて、指標結果の良し悪しの判断が困難です。そこで、過去に素直な反応方向をしたことが多くなるのように、判別式を求めておきます。

事前差異判別式は、

  • 1✕CD前年比の事前差異ー1✕CD前月比の事前差異+1✕PCEの事前差異ー1✕個人所得の事前差異

とします。この判別式の解の符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)と、直前10-1分足の方向一致率は70%です。事前差異に対し、指標発表直前は素直に反応しています。

事後差異判別式は、

  • 2✕CD前年比の事前差異+1✕CD前月比の事前差異

とします。この判別式の解の符号と、直後1分足の方向一致率は73%です。判別式はアテにでき、反応方向は指標結果の良し悪しに素直です。

実態差異判別式も事後差異判別式と同じ係数で、

  • 2✕CD前年比の実態差異+1✕CD前月比の実態差異

とします。この判別式の解の符号と、直後11分足の方向一致率は59%です。前回結果に対する良し悪しは、指標発表前の反応で調整されているため、指標発表後には影響が小さいようです。

ともあれ、CDが反応方向に影響しており、PCEや個人所得は影響が小さいようです。

【1.4 指標間一致性分析】

(1.4.1. コアCPIとCDの対比)

下図は、コアCPIの前月比と前年比の推移です。全体的には明らかに本指標の推移とほぼ同じ傾向があります。

1809米国PCE350.png

さて、先にコアCPIが発表され、本指標CDの推移は明らかにそれと全体的な印象が一致するのに、なぜ勝ったり負けたりする人がいるのでしょう。それは、全体的な印象を正しく捉えても、その印象に基づいて取引をしても良い場面を知らないと、勝ったり負けたりしてしまうのです。

そのことを説明するために、毎月の実態差異(=発表結果ー前回結果)に注目します。そして、実態差異がコアCPIも本指標CDもともに0でないときだけに注目します。すると、過去44回のコアCPIと本指標CDは、前月比がたった15回(頻度34%)、前年比も21回(頻度48%)しか注目対象になりません。この注目対象のコアCPIの実態差異が増えたり減ったときに、本指標CDの実態差異が増えたか減ったかをカウントします。
この集計結果を下表に整理します。

1809米国PCE360.png

こうして、先に発表されたコアCPIの実態差異が0でないときしか、コアCPIは本指標CDを先行示唆しません。その期待的中率は、前月比が87%、前年比が67%です。これなら十分に高い的中率です。

(1.4.2. 小売売上高とPCEの対比)

下図は小売売上高前月比の指標推移です。

1806米国PCE250.png

小売売上高前月比は、2015年以降7回の例外を除いて+0.7%以下で推移しています。一方、本指標PCEが、同じ期間に6回の例外を除いて+0.5%以下で推移しています。
この7回と6回の例外を下表に整理しました。

1806米国PCE271.png

どちらかが例外の8回のうち、5回は他方も例外となっています。実用上の観点から言えば、先に発表される小売売上高前月比が例外だった7回のうち、PCEは5回の例外となっています(期待的中率71%)。
小売売上高が例外的に大きく伸びた集計月のPCEは、大きく伸びがちです。

【1.5 指標分析結論】

  • 本指標に先立って同月集計分が発表されるCPI小売売上高は、本指標の一部結果を示唆することがあります。がしかし、それら先行指標が適用できる場合は限られています。適用場面を間違えると、これら先行指標は本指標結果を先行示唆していません。
  • 先行指標の適用場面と過去結果は次の通りです。
    CD前月比は、同月集計分のコアCPI前月比実態差異が0でなかったとき、コアCPI前月比実態差異との方向一致率が87%です。CD前年比は、同月集計分のコアCPI前年比実態差異が0でなかったとき、コアCPI前年比実態差異との方向一致率が67%です。
    また、同月集計分の小売売上高前月比が+0.8%以上だった月のPCEは+0.6%以上になりがちです(期待的中率71%)。
    PCEの市場予想は、結果が良すぎそうなときと悪すぎそうなときに慎重になりがちです。市場予想が+0.7%以上のときは発表結果がそれ以上に、市場予想が+0.2%以下のときは発表結果がそれ以下になりがちです(期待的中率)。
  • 発表後の反応方向への影響力は、CDの事後差異だけに注目しておきましょう。但し、CDは市場予想の精度が高いため、事後差異が0となることも多々あります。
    PCEと個人所得は、指標発表後の反応方向への影響力がほぼありません。CD事後差異が0だったときは、PCEや個人所得が良くても悪くてもどちらに反応するか一貫した傾向がありません。




U.反応分析

分析は、反応程度の大きさだけを取り上げる方法と、反応方向だけを取り上げる方法と、それらを事前に示唆する予兆がないか、について行います。

【2.1 反応概要】

過去の4本足チャートの各ローソク足平均値と、各ローソク足の順跳幅と値幅の分布を下表下図に示します。

1809米国PCE100.png

指標発表結果に最も素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均7pipsです。
分布を見ると、直前1分足跳幅の57%が2pips未満しか跳ねておらず、直前1分足は取引すべきではありません。また、直後1分足値幅は57%が5pips以下しかありません。
反応が小さな指標です。

【2.2 期間推移】

2015年以降の毎年の反応平均値の推移を下図に示します。

1809米国PCE120.png

ただでさえ反応が小さな指標でしたが、2018年に入ってからは極端に反応が小さくなっています。

1809米国PCE130.png

両図を見比べると、本指標は各差異と各ローソク足の大きさが関係ないことがわかります。

【2.3 個別反応分析】

指標発表結果とその直後1分足の関係を下図に示します。

1809米国PCE150.png

回帰線(青線)は無視しましょう。これほどばらついては回帰の意味がありません。
ドットの分布は、事後差異がプラスのときこそ陽線での反応が多いものの、事後差異が0かマイナスのときは陽線で反応するか陰線で反応するのか読み取れません

次に、この初期反応から反応を伸ばすか否かを下図に示します。

1809米国PCE160.png

平均的には、直後1分足終値よりも直後11分足終値は14%反応を伸ばしがちです。けれども、直後1分足値幅は過去平均で5pipsしかありません。5pipsの14%では0.7pipsにしかなりません。0.7pipsのために、10分もポジションを保有するのは割に合いません。

【2.4 回数反応分析】

回数反応分析は、何よりも勝率を重視するための分析です。程度を問題にせず、比較対象同士の大小関係や方向一致した回数だけに注目します。けれども、利確や損切のタイミングを見切れないと、分析結果を活かせないという欠点があります。

この分析には、指標一致性分析反応一致性分析を用います。ともに、程度や平均値を問題にせず、方向が一致した回数のみを扱う分析です。
指標一致性分析は、事前差異・事後差異・実態差異といった各差異の符号(プラスが陽線に対応、マイナスが陰線に対応)が、反応方向のどれだけ一致したかを調べています。反応一致性分析は、先に形成されたローソク足と後で形成されるローソク足の方向一致率を調べています。

1809米国PCE210.png

1809米国PCE220.png

事前差異と直前10-1分足の方向一致率は70%です。

事後差異や実態差異と直後1分足の方向一致率は各73%・76%です。指標発表後は市場予想や前回結果に対する良し悪しに素直に反応しています。
逆に、事後差異と実態差異の符号が不一致ならば、どうなっていたか確認しておきます。事後差異か実態差異が0でない場合は、過去19回しかありません(頻度43%)。そして、その19回のうち、事後差異と実態差異の方向が一致したことは18回(方向一致率95%)です。
事後差異だけ見てりゃ良い訳です。

次に、反応性分析を用いて、過去発表後に反応を伸ばしたか否かを調べています。直後1分足と直後11分足の跳幅同士・値幅同士を比べます。この分析も、どの程度反応を伸ばしたかを問題にせず、反応を伸ばした回数だけを取り上げています。

1809米国PCE230.png

直後1分足と直後11分足との方向一致率は74%です。その74%の方向一致時だけに注目すると、直後11分足跳幅が直後1分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは81%です。そして、指標発表から1分経過時点を基準にすると、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは60%あります。発表から1分を過ぎても、どちらかと言えば、順張りの方が分が良いようです。

【2.5 反応分析結論】

  • 指標発表前は、事前差異との方向一致率が高い(70%)ものの、反応程度は以前から一貫して小さい指標です。
  • 指標発表直後は、反応方向が素直なものの(事後差異と直後1分足の方向一致率73%)、反応程度は以前から一貫して小さな指標(直後1分足跳幅の過去平均7pips)です。但し、素直な反応が期待できるのは事後差異がプラスのときだけで、マイナスのときは陽線で反応するか陰線で反応するかわかりません。
  • 追撃は、直後1分足と直後11分足との方向一致率は74%で、その74%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは81%です。但し、指標発表後1分時点で追撃を開始した場合、それから10分後の期待勝率は60%に下がってしまいます。




V.取引方針

以下に過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示し、それぞれの期間の取引方針を纏めておきます。

【3.1 直前10-1分足】

下図は直前10-1分足の始値基準ローソク足です。

1809米国PCE410.png

直前10-1分足の過去平均跳幅は5pips、同値幅は3pipsです。また始値-終値が同値だったことが8回(頻度18%)あります。事前差異との方向一致率は70%です。

直前10-1分足は事前差異と同じ方向に3pipsを狙います
2018年になってからは、平均跳幅3pips、同値幅2pipsです。欲張らないようにしましょう。

【3.2 直前1分足】

次に、下図は直前1分足の始値基準ローソク足です。

1809米国PCE420.png

直前1分足は過去平均跳幅が3pips、過去平均値幅が2pipsです。2018年に入ってからは平均跳幅2pips、平均値幅1pipsです。
動きが小さ過ぎて、この期間の取引は薦められません。

【3.3 直後1分足】

そして、下図は直後1分足の始値基準ローソク足です。

1809米国PCE430.png

直後1分足の過去平均跳幅は7pips、過去平均値幅は5pipsです。2017年8月集計分で大きく反応したのを最後に、それ以後は反応が明らかに小さくなっています。また、逆跳幅の方が順跳幅よりも長くなったことは過去1回しかありません。

指標発表後は、事後差異との方向一致率が73%と高く、指標結果の良し悪しには素直に反応します。何より、直後1分足と直後11分足の方向一致率は74%あり、その74%の方向一致時には直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を81%の事例で超えています。
反応が素直で伸びることを示しているのだから、初期反応方向を確認したら直ぐに追撃です。追撃は過去平均値幅の3pips未満でポジションオーダーに成功すると、利確の可能性が高まります。利確/損切の目安は3pips程度です。

【3.4 直後11分足】

最後に、直後11分足の始値基準ローソク足を下図に示します。

1809米国PCE440.png

直後11分足の過去平均跳幅は13pips、過去平均値幅は9pipsです。
直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは60%です。再追撃の利確・損切の目安は、直後1分足終値と直後11分足終値の平均値の差である4pipsで良いでしょう。

【3.5 取引方針結論】

  • 直前10-1分足は事前差異と同じ方向に3pipsを狙います。
  • 同月集計分のコアCPI前月比・コアCPI前年比・小売売上高前月比が先行性適用条件を満たしていたら、指標発表直前にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
  • 発表後は、直後1分足が3pips未満で方向を決めて追撃開始し、目安3pipsで利確/損切です。
  • 再追撃の利確・損切の目安は、直後1分足終値と直後11分足終値の平均値の差である4pipsです。




W.分析結論

本指標の特徴は以下の通りです。
以下の特徴を踏まえた取引を行うか、その日の値動きが異常なら取引を止めるかがベターな選択と考えています。少なくとも過去の傾向に反した取引方法は、長い目で見ると勝率をさげてしまいがちです。

  • 本指標に先立って同月集計分が発表されるCPI小売売上高は、本指標の一部結果を示唆することがあります。がしかし、それら先行指標を参考にできる場合は限られていることを知っていなければ、そんな話を信じても取引では勝つことはできません。

  • 本指標は以前から安定して反応が小さい指標です。
    指標発表前こそPCEや個人所得の事前差異も影響しますが、指標発表後にはそれらへの関心は無用です。指標発表後はまず、CDの事後差異の有無に反応方向が影響を受けています。但し、CDは市場予想と発表結果がズレないことも多くあります。CD前月比・前年比の事後差異が0だったとき、PCEや個人所得の良し悪しと反応方向に一貫した素直さはありません。


X.過去成績

下表は、適宜、最新のものに差替えを行っていきます。

取引成績は、この分析に記載方針に沿って実際に取引を行った結果だけを纏めています。実際に取引した結果以外は、例え事前方針が妥当だったとしてもここには含みません。また、事前方針に挙げていない取引(方針外取引)の成績は、この表には含めていません。

実際の取引は、例え結果的に陽線だったとしても終値1秒前まで長い陰線側へのヒゲをずっと形成していたりします。そういった場合、事前のその期間の取引方針がロングが正解かショートが正解か、わかりません。実際の取引で利確できたか損切せざるを得なかったかだけが公平な判定基準だと言えます。そして、方針外取引をここに含めると、事前分析の有効性が後日検証できなくなってしまいます。

取引方針の記述を、勝ちやすく・分析結果を誤解しにくく・自己裁量部分がわかるように、進歩・改善していくしかありません。記述はがんじがらめ過ぎても取引がうまくいきません。その兼ね合いが難しいので、試行錯誤しています。

1808米国PCE900.png

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上




FX口座数『国内第1位』(※2017年1月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ2017年1月口座数調査報告書)で、TVCMでも有名です。特徴は、『時事通信社』ニュース配信、取引通信簿(年初来の取引結果の一目瞭然図示)、24時間電話サポート、です。キャッシュバックは口座申込日から3か月以内の500枚売買(1日平均8〜9枚の売買)です。口座開設日からではない点は要注意です。
広告以上

この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://fanblogs.jp/tb/7227464

この記事へのトラックバック