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1. FXは上達するのか

小さなコツをいくつか覚えたって駄目です。勝てない原因をきちんと突き止めてからやり直しましょう。FXを楽しむためには「投資期間」が必要です。すぐに始めたって勝てないことは、FXに限らず、何事であれ同じなのです。だからこそ、その期間を短縮するための「方法論」が大切なのです。

 右矢印1 1-1. FXを楽しむために
   アマチュアらしく…
 右矢印1 1-2. いつか負けないはずがない!
   上手くなるまでは短期取引です
 右矢印1 1-3. 難しさの正体って何だ
   利確と損切の理解は大切です
 右矢印1 1-4. FXは上達するのか
   取引機会を絞り込むべきです
 右矢印1 1-5. 数字で掴もう
   その機会にどう臨むかです
2. 経済指標の楽しみ方

このブログで扱う取引の理想は、経済指標発表前後の反応を着実に刈り取り、ポジション保有時間を最短化してリスクを避けることです。でも、効率良く取引するにはそれなりに予備知識が必要です。大した話は紹介できませんが、基本だけは押さえておきましょう。

 右矢印1 2-1. 大きなゾウの隠れ方
   指標取引のための予備知識です
 右矢印1 2-2. ウソは嫌いだ!
   短期取引をやるときの指針です
 右矢印1 2-3. イグアナを見分ける前に
   このブログの指標取引での成績です
 右矢印1 2-4. 小ズルくいきましょう
   いわばジンクスで勝つ方法です

3. 指標取引分析手法

このブログでは経済指標への調査・分析を定型書式で行っています。定型書式を用いることで、反省を踏まえてやり方を進歩させたり、相場環境が変わったことを見つけやすくするため、です。

 右矢印1 3-1. 指標取引の予備知識
   指標発表前後の他の時間と違い
 右矢印1 3-2. ローソク足各部の名称
   全幅・値幅・跳幅とは?
 右矢印1 3-3. 4本足チャート
   このブログで使うチャート表記
 右矢印1 3-4. 反応方向の予備知識
   指標分類と反応方向の基本
 右矢印1 3-5. 取引通貨ペアの選択
   通貨ペアによる有利不利
 右矢印1 3-6. 指標分析の方法
   定量指標分析とは?
 右矢印1 3-7. 反応分析の方法
   定量反応分析とは?
 右矢印1 3-8. 分析の成績
   事前分析的中率
 右矢印1 3-9. ブレイク対応準備
   ついでに…
4. 経済指標DB

経済指標発表前後の短時間に分析期間を絞ることによって、指標への反応に一定の再現性(傾向)があることはわかりました。各国「政策決定指標」・「経済実態指標」の項に、主要な指標についての分析結果と分析事例を纏めてあります。

 右矢印1 4-0. 各国経済・通貨の特徴
 右矢印1 4-1. 日本経済
    4-1-1. 政策決定指標
    4-1-2. 経済実態指標
     (a) GDP速報値
     (e) 国際収支
 右矢印1 4-2. 米国経済
    4-2-1. 政策決定指標
     (a1) FOMC政策変更時
     (a2) FOMC政策変更直前
     (b1) UM消信指数速報
     (b2) CB消信指数
     (b3) ISM非製景指数
     (c1) NY連銀製景指数
     (c2) Phil連銀製景指数
     (c3) ISM製景指数
     (d1) 輸入物価指数
     (d2) 生産者物価指数
     (d3) 消費者物価指数
     (d4) PCEコアデフレータ
     (e1) ADP雇用統計
     (e2) 雇用統計
    4-2-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b1) 小売売上高
     (b2) 個人消費・所得
     (c1) 設備稼働率
     (c2) 耐久財受注
     (d1) 中古住宅販売件数
     (d2) 新築住宅販売件数
    4-2-3. 収支関連指標
     (a) 貿易収支
 右矢印1 4-3. 欧州経済
    4-3-1. 政策決定指標
     (a) ECB金融政策
     (c1) 独国ZEW景況感調査
     (c2) 独国Ifo業況指数
     (c3) 独国PMI速報値
     (d) 欧州HICP速報値
    4-3-2. 経済実態指標
     (a1) 独国GDP速報値
 右矢印1 4-4. 英国経済
    4-4-0. 英国経済指標反応要点
    4-4-1. 政策決定指標
     (a) BOE金融政策
     (c1) 製造業PMI
     (c2) サービス業PMI
     (d) 物価統計
     (e) 雇用統計
    4-4-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b) 小売売上高指数
     (c) 鉱工業生産指数
 右矢印1 4-5. 豪州・NZ経済
    4-5-1. 政策決定指標
     (a) RBA金融政策
     (b) RBNZ金融政策
     (c) WP消費者信頼感指数
     (d1) 四半期住宅価格指数
     (d2) 四半期消費者物価指数
     (e1) ANZ広告求人件数
     (e2) 雇用統計
    4-5-2. 経済実態指標
     (a) 四半期GDP
     (b) 貿易統計
     (c) 小売売上高
     (d) 住宅ローン件数

ーーーーーーーー
【FX会社】
各社特徴があります。最初は資金にも限りがあるでしょうから1つの口座で、慣れたらいくつか口座を開いて自分が使いやすい会社を選ぶと良いでしょう。
ーーーーーーーー

DMM.com証券

FX口座数国内第1位はTVCMで有名。主要通貨のスワップポイントが高く、ドル円スプレッドも原則0.3銭と安い。2万円のキャッシュバック条件は、10万円入金+PC・スマホで3か月各500枚(週毎に各約40枚)の取引と意外に簡単!


外為ジャパン

キャッシュバック条件はDMM.comと同じ。0.1枚単位から取引可能で、ドル円中心の取引ならばスプレッドも原則0.3銭と安い。最初に口座開設したり自分で手法研究するために良いと思います。


ヒロセ通商

他社乗換ほか、キャッシュバックプログラム多数。スプレッドは、クロス円でUSD・EUR・NZDが有利、ドルストレートでEUR・GBP・AUDが有利。最小取引は1000通貨単位で初心者に優しい。スワップが良い会社です。


マトリックストレーダー

キャッシュバック条件はヒロセ通商と同じようです。特長は、スキャルピングOK公言・1日の取引上限なし・1000通貨単位取引可、といった点。


OANDA Japan

MT4業者はスプレッドが狭くても約定力が低い業者が多いなか、約定拒否なしが魅力。またHPの各種分析図表が美しく、あちこちのブログで引用されています。本ブログでは他人の著作物転載はしていないので、お見せできません。一度ご覧ください。


ライブスター証券

特徴は、スワップポイントが業界最高水準、証券口座とFX口座との間でリアルタイム資金連携。株とFXと両方やる方にお薦めです。



外為ファイネスト証券

特徴は、MT4最狭水準のスプレッド、EA利用可、指値制限なし、MT4サーバ国内設定、1000通貨取引可、です。

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2018年10月26日

米国経済指標「四半期GDP速報値」発表前後のUSDJPY反応分析(改訂版)

米国実態指標「四半期GDP速報値」の指標発表前後の反応分析には、
@ 四半期GDP
(以下「GDP」と略記)
A 四半期GDPデフレータ
(以下「GDPdf」と略記)
B 四半期コアPCEデフレータ
(以下「ⅽPCEdf」と略記)
B 四半期PCE
(以下「PCE」と略記)
を用います。いずれも前期比年率換算値が発表されます。

本稿は、過去の指標結果と反応方向の関係を分析することによって、本指標発表前後のUSDJPY取引に役立つ特徴を見出すことがテーマです。

この分析の調査範囲は、2013年1-3月期集計分〜2018年1-3月期集計分(同年4月発表分)の22回分です。

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結論から述べます。本指標の特徴は以下の通りです。
以下の特徴を踏まえた取引を行うか、その日の値動きが異常なら取引を止めるかがベターな選択と考えています。少なくとも過去の傾向に反した取引方法は、長い目で見ると勝率をさげてしまいがちです。

  • 判別式に基づく取引がかなり有効な指標だと言えます。判別式の解の値と反応の大きさには相関がなく、解の符号と反応方向の関係だけに注目すべきです。

  • 反応方向は、指標発表前が事前差異と、発表時刻を跨いでが事前差異と、発表直後が事後差異と同じになりがちです(いずれも期待的中率70%以上)。また、発表から1分を過ぎると実態差異と逆方向にポジションを取るタイミングを窺いましょう。

過去の傾向に基づく具体的な取引方針はV節末尾に記載しています。
本指標に関する説明と上記結論の論拠を以下に示します。




T.指標分析

以下、事前差異(=市場予想ー前回結果)と事後差異(=発表結果ー市場予想)と実態差異(発表結果ー前回結果)の関係を多用します。差異がプラスのとき陽線・マイナスのとき陰線と対応していれば、反応が素直だと言うことにします。

【1.1 指標概要】

本指標の意義は、当該期の総合的な経済実態を表し、政府や中銀の政策に影響を与える点です。
主要国では、翌期に速報値・改定値・確定値が順次発表され、平均的な反応が最も大きいのは速報値です。
米国のGDP速報値は1・4・7・10月に発表されます。

GDP関連でわかりにくい点は、GDPが名目と実質の二種類あることです。大雑把に言えば、名目GDPは付加価値の金額を合計したものです。実質GDPは、名目GDPから物価変動分を除いたものです。名目GDPを実質GDPで割ると、物価指標にあたる「GDPデフレータ」が算出されます。

つまり、名目GDPが+2%あっても、この間の物価上昇(GDPデフレータ)が+2%なら、実質GDPは0%、ということになります。これは、金額(名目)こそ2%増えたものの、それは全部インフレ(デフレータ)のせいだから、この間で生み出された付加価値は去年と実質的に同じ、と言い換えられます。
よって、関心を持つべき対象は実質GDPでなければいけません。発表値は実質GDPです。

【1.2 指標推移】

過去の市場予想と発表結果の推移を以下に示します。
市場予想は発表直前の値を用い、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままを用います。これは本指標発表直前直後の反応程度や反応方向との関係を重視しているためです。
本項は、本記事の更新と別に、適宜、最新に差し替えます。

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まずGDPです。
前期確定値発表結果と当期速報値市場予想と当期発表結果とを示しています。

1810米国GDP速報値210.png

一見、以前と比べて最近は、速報値とその2か月後に発表される確定値の差が小さくなっていることに気が付きます。そして、速報値が確定値よりも高く見積もられていたことは6回(頻度27%)しかなく、特に2015年4-6月期以降はたった1回しかありません(頻度8%)。また、1-3月期は低くなる季節性があり、1-3月期の季節調整操作には批判も多かったと記憶しています。
なお、2014年1-3月期の急激な落ち込みは、大雪による物流麻痺や外出手控え(天候要因)が原因とされています。

次にGDPdfです。

1810米国GDP速報値220.png

GDPdfは、大きな上下動を伴いながら、2015年1-3月期をボトムに少しずつ上昇基調のようにも見えます。GDPとは違い、速報値の精度が高い(確定値との誤差が少ない)ことがわかります。一方、速報値市場予想の精度は高くありません。

そしてⅽPCEdfです。

1810米国GDP速報値230.png

速報値発表結果に対する市場予想の精度が高く、確定値発表結果に対する速報値の精度が高いことがわかります。
精度が高いだけに、2017年4-6月期に落ち込みがあった直後のFOMC議事要旨には、最終的に「軟調な物価は特殊要因が原因と大半の当局者が判断」したものの「幾人かの当局者がインフレが鈍化した可能性を懸念」したことが議事要旨に記録されました。
また、直近2回は確定値が2期続けて2%を上回った点が、FRBだけが「緩やか」だと言う最近の利上げペースと結びつきます。

最後にPCEです。

1810米国GDP速報値240.png

米国では個人消費がGDPの70%を占めるため、速報値市場予想の精度が低いことがGDP速報値への反応を(改定値や確定値より)大きくしています。

【1.3 指標結果良否判定方法】

注目すべき項目が多すぎて、指標結果の良し悪しの判断が困難です。
そうした場合、GDPの良し悪しだけに注目しても、事前差異と直前10-1分足の方向一致率が65%、事後差異と直後1分足の方向一致率は78%、事後差異(実態差異でなく)と直後11分足の方向一致率は72%です。

ここでは、もう少し精度を上げるため、以下の判別式を用います。

直前10-1分足は、

  • 1✕GDPの事前差異+2✕ⅽPCEdfの事前差異

という判別式の解の符号(正が陽線、負が陰線に対応)と、過去75%の方向一致率があります。
直後1分足は、

  • 2✕GDPの事後差異+1✕GDPdfの事後差異+1✕ⅽPCEdfの事後差異+1✕PCEの事後差異

という判別式の解の符号と、過去86%の方向一致率があります。
直後11分足は、

  • 2✕GDPの実態差異+1✕GDPdfの実態差異+2✕ⅽPCEdfの実態差異+1✕PCEの実態差異

という判別式の解の符号と、過去24%の方向一致率(74%の不一致率)があります。

【1.4 指標分析結論】

  • 判別式に基づく取引がかなり有効な指標だと言えます。判別式の解の値と反応の大きさには相関がなく、解の符号と反応方向の関係だけに注目すべきです。
    反応方向は、指標発表前が事前差異と、発表時刻を跨いでが事前差異と、発表直後が事後差異と同じになりがちです(いずれも期待的中率70%以上)。また、発表から1分を過ぎると実態差異と逆方向にポジションを取るタイミングを窺いましょう。
  • GDPは、例年1-3月期速報値は落ち込むパターンがあります。最近は、速報値の精度が高く2か月後に発表される確定値との誤差が少なくなっています。速報値が確定値よりも高く見積もられていたことは6回(頻度27%)しかなく、特に2015年4-6月期以降はたった1回しかありません(頻度8%)。




U.反応分析

分析は、反応程度の大きさだけを取り上げる方法と、反応方向だけを取り上げる方法と、それらを事前に示唆する予兆がないか、について行います。

【2.1 反応概要】

過去の4本足チャートの各ローソク足平均値と、各ローソク足の順跳幅と値幅の分布を下表下図に示します。

1810米国GDP速報値110.png

指標発表結果に最も素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均23pipsです。改定値ではそれが15pips、確定値では11pipsです。速報値への反応が最も大きくなる理由は、発表結果と市場予想の乖離が最も大きいからです。

分布は、直後1分足の順跳幅も値幅も過去平均の0.5倍超〜1.5倍以内に80%強が収まっています。また、直後1分足順跳幅が過去平均の2倍を超えたことはありません。

【2.2 期間推移】

2013年以降の反応平均値の推移を下図に示します。

1810米国GDP速報値170.png

2017年は以前よりも直後1分足が大きく反応した年でした。2018年は以前よりも直後11分足が伸びない年でした。

次に、事前差異と事後差異と実態差異の平均値推移です。

1810米国GDP速報値160.png

両図を見比べると、本指標は各差異と各ローソク足の大きさが関係ないことがわかります。

【2.3 個別反応分析】

個別反応分析は、勝率よりも期待値を重視して取引するための分析です。合理的とは言えるものの、例え連敗が続いてもずっと同じやり方で取引を続ける不屈さが必須です。

多くの指標では、事後差異と直後1分足の方向一致率が高くなりがちなことがわかっています。けれども、事後差異の大きさと直後1分足値幅が比例的になる指標は少ないこともわかっています。
事後差異判別式の解(横軸)と直後1分足終値(縦軸)の関係を下図に示します。

1810米国GDP速報値130.png

回帰線(青線)上下にドットのばらつきが多く、あまり相関は高くありません。

直後1分足値幅と直後11分足値幅の分布も確認しておきましょう。

1810米国GDP速報値140.png

直後1分足値幅(x)に対する直後11分足値幅(y)は、回帰式(赤線)の傾きがほぼ1で、平均的には反応が伸び悩んでいます。そして、対角線(黒線)上下のドット分布を見ると、いわゆる「抜けたら追う」べき閾値(しきいち)がありません。
追撃も難しい指標のようです。

【2.4 回数反応分析】

回数反応分析は、何よりも勝率を重視するための分析です。程度を問題にせず、比較対象同士の大小関係や方向一致した回数だけに注目します。けれども、利確や損切のタイミングを見切れないと、分析結果を活かせないという欠点があります。

指標一致性分析は、各差異と反応方向の一致率を調べています。反応一致性分析は、先に形成されたローソク足と後で形成されるローソク足の方向一致率を調べています。

1810米国GDP速報値310.png

1810米国GDP速報値320.png

本指標は、ローソク足の動きを見るより、前期確定値と速報値予想と速報値結果を見ていた方が、勝率が稼げそうなことがわかります。

事前差異は、直前10-1分足・直後1分足との方向一致率が各75%・71%です。
事後差異は、直後1分足・直後11分足との方向一致率が各76%・76%で、素直に反応します。

次に、反応性分析では、過去発表後に反応を伸ばしたか否かを調べています。

1810米国GDP速報値330.png


直後1分足と直後11分足との方向一致率は82%です。その82%の方向一致時だけに注目すると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは67%です。そして、指標発表から1分を経過して、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことが45%しかありません。




V.取引方針

以下に過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示し、それぞれの期間の取引方針を纏めておきます

【3.1 直前10-1分足】

下図は直前10-1分足の始値基準ローソク足です。

1810米国GDP速報値410.png

直前10-1分足の過去平均(順)跳幅は6pips、同値幅は4pipsです。但し、2018年に入ってからの発表時には、平均跳幅が3pips、同値幅が2pipsと、かなり小さくなっています。そもそも、直前10-1分足が10pips以上跳ねたことは、2013年から2度しかありません。

狙うのは3pips程度にしておいた方が良さそうです。
方向は、指標一致性分析で記したように、事前差異との方向一致率が75%にも達しています。

【3.2 直前1分足】

次に、下図は直前1分足の始値基準ローソク足です。

1810米国GDP速報値420.png

直前1分足は、過去平均跳幅が4pips、同値幅が2pipsです。但し、2018年に入ってからの発表時には、それぞれ3pips・1pipsしか平均的に動いていません。
pipsが小さいので逆ヒゲ形成時に逆張りを狙いたいところですが、過去の実績から言えば期待できません。2013年以降、逆ヒゲの方が順ヒゲより長くなったことは1度もありません。

そこで、過去陰線率が75%に達する点に注目します。ここで、直前10-1分足と直前1分足の始値基準ローソク足同士を見比べてください。
直前10-1分足が陽線側に5pips以上跳ねたことは過去8回あります(頻度36%、平均跳幅)。この8回の平均跳幅は7.5pipsです。もし、直前10-1分足が陽線側に5pips跳ねるのを待ち伏せて逆張りすれば、直前1分足終値は直前10-1分足の+5pipsの位置から、+1・△10・△3・△5・0・△8・△7・0pipsの位置に移っています(平均△4pips)。
よって、直前10-1分足が形成され始めたら、+5pipsの位置に指値でショートを置き、利確の目安を3pipsとし、安全を見て指標発表5秒前にはこのポジションは決済します。

【3.3 直後1分足】

そして、下図は直後1分足の始値基準ローソク足です。

1810米国GDP速報値430.png

直後1分足の過去平均跳幅は23pips、同値幅は16pipsです。但し、2018年に入ってからの発表時には、それぞれ17pips・13pipsしか平均的に動いていません。

指標一致性分析の項で述べたように、直後1分足は事前差異との方向一致率が71%です。指標発表直前に事前差異と同じ方向にオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
方向が当たったときに粘っても、直後1分足跳幅が過去平均値の1.5倍に達した(34pips)ことは19%しかありません。23pips以上跳ねたことは48%と半分以下です。最近の反応の小ささも踏まえると、10pipsも取れたら利確した方が良いでしょう。

直後1分足と直後11分足との方向一致率は82%です。その82%の方向一致時だけに注目すると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは67%です。そして、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が同じ方向に伸びていたことが45%しかありません。
よって追撃は、直後1分足が10pips未満のときに始め、同じ方向に直後11分足が20pipsぐらいまで伸びる頃には終えたいので、この間に何度か3pips強を狙うやり方にしましょう。

【3.4 直後11分足】

最後に、直後11分足の始値基準ローソク足を下図に示します。

1810米国GDP速報値440.png

直後11分足の過去平均跳幅は29pips、値幅のそれは19pipsです。但し、2018年に入ってからの発表時には、それぞれ22pips・13pipsしか平均的に動いていません。

直後11分足は、実態差異との方向一致率が24%(不一致率76%)です。この判別式は、2✕GDPの実態差異+1✕GDPdfの実態差異+2✕ⅽPCEdfの実態差異+1✕PCEの実態差異、です。
この判別式の解の符号と直後11分足値幅方向は、2015年4-6月期以降前期まで13回続けて不一致です。この13回で、直後1分足終値で実態差異判別式の解の符号にポジションをオーダーした場合、7勝6敗と勝率はあまり高くありません。けれども、7勝したときは合計107pipsが取れ、6敗したときは合計29pipsしか失っていません(差し引き+78pips=1回あたり平均+6pips)。この13回のうち3回で直後1分足と直後11分足が反転しており、そこで63pipsを稼いでいたのです。
このことは、逆張りというものの性質を良く表している現象だと思います。

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取引方針を整理しておきます。

  • 直前10-1分足は、事前差異と同じ方向に3pips程度を狙います。
  • 直前10-1分足が形成され始めたら、陽線側+5pipsの位置に指値でショートを置き、利確の目安を3pipsとし、安全を見て指標発表5秒前にはこのポジションは決済します。
  • 指標発表直前に事前差異と同じ方向にオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。もし大きく伸びそうな気がしても、10pipsも取れたら利確です。
  • 追撃は、直後1分足が10pips未満のときに始め、同じ方向に直後11分足が20pipsぐらいまで伸びる頃には終えたいので、この間に何度か3pips強を狙うやり方にしましょう。
  • 直後1分足終値が付く頃に、実態差異と逆方向にポジションをオーダーし、直後11分足終値で決済します。過去の実績から、損切は40pipsの含損を抱えたらです。





V.分析結論

本指標の特徴は以下の通りです。
以下の特徴を踏まえた取引を行うか、その日の値動きが異常なら取引を止めるかがベターな選択と考えています。少なくとも過去の傾向に反した取引方法は、長い目で見ると勝率をさげてしまいがちです。

  • 判別式に基づく取引がかなり有効な指標だと言えます。判別式の解の値と反応の大きさには相関がなく、解の符号と反応方向の関係だけに注目すべきです。

  • 反応方向は、指標発表前が事前差異と、発表時刻を跨いでが事前差異と、発表直後が事後差異と同じになりがちです(いずれも期待的中率70%以上)。また、発表から1分を過ぎると実態差異と逆方向にポジションを取るタイミングを窺いましょう。

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上




OANDA社には「FX会社を選ぶ基準はスプレッドとキャッシュバックキャンペーンだけではない」と公言するだけの特徴があります。

まず「OANDA FX ラボ」の分析画面です。個人ブログでその分析画面をコピー・ペーストして用いている事例はよく見受けられます。これは無許諾転載なら著作権法に触れますが、そういう事例でよく転載されているのが、同社の分析画面です。それぐらい同社は綺麗でわかりやすい分析画面となっています。

次にNDD (No Dealing Desk)方式での約定を行っていることです。NDD方式というのは、顧客のオーダーをOANDA社を介さずに市場レートで処理する方式のことです。通常、FX会社は、注文状況や市場の様子を考慮しつつ、調整しながらレートを提示しているため、実勢レートのズレやスプレッドに開きが生じがちです。その心配がない点が同社特徴と言えます。

そして、1通貨単位での取引というのは日本でもSBI FXトレード社が行っていますが、秒単位でのスワップ付与というのは日本で聞いたことがありません。驚きです。
広告以上
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