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1. FXは上達するのか

小さなコツをいくつか覚えたって駄目です。勝てない原因をきちんと突き止めてからやり直しましょう。FXを楽しむためには「投資期間」が必要です。すぐに始めたって勝てないことは、FXに限らず、何事であれ同じなのです。だからこそ、その期間を短縮するための「方法論」が大切なのです。

 右矢印1 1-1. FXを楽しむために
   アマチュアらしく…
 右矢印1 1-2. いつか負けないはずがない!
   上手くなるまでは短期取引です
 右矢印1 1-3. 難しさの正体って何だ
   利確と損切の理解は大切です
 右矢印1 1-4. FXは上達するのか
   取引機会を絞り込むべきです
 右矢印1 1-5. 数字で掴もう
   その機会にどう臨むかです
2. 経済指標の楽しみ方

このブログで扱う取引の理想は、経済指標発表前後の反応を着実に刈り取り、ポジション保有時間を最短化してリスクを避けることです。でも、効率良く取引するにはそれなりに予備知識が必要です。大した話は紹介できませんが、基本だけは押さえておきましょう。

 右矢印1 2-1. 大きなゾウの隠れ方
   指標取引のための予備知識です
 右矢印1 2-2. ウソは嫌いだ!
   短期取引をやるときの指針です
 右矢印1 2-3. イグアナを見分ける前に
   このブログの指標取引での成績です
 右矢印1 2-4. 小ズルくいきましょう
   いわばジンクスで勝つ方法です

3. 指標取引分析手法

このブログでは経済指標への調査・分析を定型書式で行っています。定型書式を用いることで、反省を踏まえてやり方を進歩させたり、相場環境が変わったことを見つけやすくするため、です。

 右矢印1 3-1. 指標取引の予備知識
   指標発表前後の他の時間と違い
 右矢印1 3-2. ローソク足各部の名称
   全幅・値幅・跳幅とは?
 右矢印1 3-3. 4本足チャート
   このブログで使うチャート表記
 右矢印1 3-4. 反応方向の予備知識
   指標分類と反応方向の基本
 右矢印1 3-5. 取引通貨ペアの選択
   通貨ペアによる有利不利
 右矢印1 3-6. 指標分析の方法
   定量指標分析とは?
 右矢印1 3-7. 反応分析の方法
   定量反応分析とは?
 右矢印1 3-8. 分析の成績
   事前分析的中率
 右矢印1 3-9. ブレイク対応準備
   ついでに…
4. 経済指標DB

経済指標発表前後の短時間に分析期間を絞ることによって、指標への反応に一定の再現性(傾向)があることはわかりました。各国「政策決定指標」・「経済実態指標」の項に、主要な指標についての分析結果と分析事例を纏めてあります。

 右矢印1 4-0. 各国経済・通貨の特徴
 右矢印1 4-1. 日本経済
    4-1-1. 政策決定指標
    4-1-2. 経済実態指標
     (a) GDP速報値
     (e) 国際収支
 右矢印1 4-2. 米国経済
    4-2-1. 政策決定指標
     (a1) FOMC政策変更時
     (a2) FOMC政策変更直前
     (b1) UM消信指数速報
     (b2) CB消信指数
     (b3) ISM非製景指数
     (c1) NY連銀製景指数
     (c2) Phil連銀製景指数
     (c3) ISM製景指数
     (d1) 輸入物価指数
     (d2) 生産者物価指数
     (d3) 消費者物価指数
     (d4) PCEコアデフレータ
     (e1) ADP雇用統計
     (e2) 雇用統計
    4-2-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b1) 小売売上高
     (b2) 個人消費・所得
     (c1) 設備稼働率
     (c2) 耐久財受注
     (d1) 中古住宅販売件数
     (d2) 新築住宅販売件数
    4-2-3. 収支関連指標
     (a) 貿易収支
 右矢印1 4-3. 欧州経済
    4-3-1. 政策決定指標
     (a) ECB金融政策
     (c1) 独国ZEW景況感調査
     (c2) 独国Ifo業況指数
     (c3) 独国PMI速報値
     (d) 欧州HICP速報値
    4-3-2. 経済実態指標
     (a1) 独国GDP速報値
 右矢印1 4-4. 英国経済
    4-4-0. 英国経済指標反応要点
    4-4-1. 政策決定指標
     (a) BOE金融政策
     (c1) 製造業PMI
     (c2) サービス業PMI
     (d) 物価統計
     (e) 雇用統計
    4-4-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b) 小売売上高指数
     (c) 鉱工業生産指数
 右矢印1 4-5. 豪州・NZ経済
    4-5-1. 政策決定指標
     (a) RBA金融政策
     (b) RBNZ金融政策
     (c) WP消費者信頼感指数
     (d1) 四半期住宅価格指数
     (d2) 四半期消費者物価指数
     (e1) ANZ広告求人件数
     (e2) 雇用統計
    4-5-2. 経済実態指標
     (a) 四半期GDP
     (b) 貿易統計
     (c) 小売売上高
     (d) 住宅ローン件数

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【FX会社】
各社特徴があります。最初は資金にも限りがあるでしょうから1つの口座で、慣れたらいくつか口座を開いて自分が使いやすい会社を選ぶと良いでしょう。
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DMM.com証券

FX口座数国内第1位はTVCMで有名。主要通貨のスワップポイントが高く、ドル円スプレッドも原則0.3銭と安い。2万円のキャッシュバック条件は、10万円入金+PC・スマホで3か月各500枚(週毎に各約40枚)の取引と意外に簡単!


外為ジャパン

キャッシュバック条件はDMM.comと同じ。0.1枚単位から取引可能で、ドル円中心の取引ならばスプレッドも原則0.3銭と安い。最初に口座開設したり自分で手法研究するために良いと思います。


ヒロセ通商

他社乗換ほか、キャッシュバックプログラム多数。スプレッドは、クロス円でUSD・EUR・NZDが有利、ドルストレートでEUR・GBP・AUDが有利。最小取引は1000通貨単位で初心者に優しい。スワップが良い会社です。


マトリックストレーダー

キャッシュバック条件はヒロセ通商と同じようです。特長は、スキャルピングOK公言・1日の取引上限なし・1000通貨単位取引可、といった点。


OANDA Japan

MT4業者はスプレッドが狭くても約定力が低い業者が多いなか、約定拒否なしが魅力。またHPの各種分析図表が美しく、あちこちのブログで引用されています。本ブログでは他人の著作物転載はしていないので、お見せできません。一度ご覧ください。


ライブスター証券

特徴は、スワップポイントが業界最高水準、証券口座とFX口座との間でリアルタイム資金連携。株とFXと両方やる方にお薦めです。



外為ファイネスト証券

特徴は、MT4最狭水準のスプレッド、EA利用可、指値制限なし、MT4サーバ国内設定、1000通貨取引可、です。

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2018年10月11日

米国物価指標「輸入物価指数」発表前後のUSDJPY反応分析(3訂版)

米大統領があちこちへの貿易赤字を発言する度に、為替相場が影響を受けています。そして、為替相場が影響を受けると、輸入物価高騰が問題視されるか、輸出競争力低下が問題視されます。どう転んでも問題になるのです。
FX取引上の魅力はないものの、それらの関係を知るため、米国物価指標「輸入物価指数」について調べておきます。指標発表前後の反応分析には輸入物価指数前月比を用います。

本稿は、過去の指標結果と反応方向の関係を分析することによって、本指標発表前後のUSDJPY取引に役立つ特徴を見出すことがテーマです。そのため一定期間毎に数値を最新に更新しています。加えて、今回の改訂では取引方針の見直しを行い、全体構成を変更しました。

この分析の調査範囲は、2015年1月集計分〜2018年8月集計分(同年9月発表分)の44回分です。がしかし、反応方向の分析はこの間の19回に絞り込みます。
反応方向の分析を行わない25回は、小売売上高Phil連銀製造業景気指数・住宅着工件数・週次失業保険申請件数のいずれかと同時発表されていたためです。本指標とこれら指標とが同時発表された場合、反応方向は本指標結果に対してでなく、同時発表された方の指標結果の影響を強く受けてしまいます。

ーーー$€¥£A$ーーー

結論から述べます。本指標の特徴は以下の通りです。
以下の特徴を踏まえた取引を行うか、その日の値動きが異常なら取引を止めるかがベターな選択と考えています。少なくとも過去の傾向に反した取引方法は、長い目で見ると勝率をさげてしまいがちです。

  • 本指標での取引は、本指標単独で発表される場合に限られます。他の指標と同時発表される場合、本指標結果がチャートに反映されることはほぼありません。影響力が小さな指標です。本指標の影響力は、発表後せいぜい数pips・数10秒程度です。
    このことは、米大統領があちこちで貿易摩擦を起こし始めた2017年後半からも同じです。

  • 奇妙なことに、同月集計分の本指標結果と生産者物価指数(PPI)結果とは、過去方向一致率が30%弱(不一致率70%強)しかありません。もっと奇妙なことに、本指標結果とPPIとは、一方を前後3か月ずらして比べてみても、いつも不一致率>一致率となっているのです。
    このことは、USD高で輸入物価が下がっているのに賃金が上昇しているからPPIが上がる、と解釈するしかありません。単月毎の輸入物価は、PPIに影響が見受けられません。

  • でも残念ながら、本指標とPPIとにこうし関係があっても、本指標がPPIよりも後で発表されるときは、その関係を活用することはできません。本指標は発表結果の良し悪しと直後1分足の方向一致率が60%しかなく、過去にあまり素直に反応していないからです。
    具体的な取引方針はV節末尾に記載しています。

本指標に関する説明と上記結論の論拠を以下に示します。




T.指標分析

以下、事前差異(=市場予想ー前回結果)と事後差異(=発表結果ー市場予想)と実態差異(発表結果ー前回結果)の関係を多用します。差異がプラスのとき陽線・マイナスのとき陰線と対応していれば、反応が素直だと言うことにします。

【1.1 指標概要】

輸入物価指数は、米国輸入時点における物価水準を、2000年を100として指数化したものです。対象は約2,000の企業と4,000の物品です。軍事関連は含まず、サービスは含まれています。

残念ながら、本指標は取引の魅力に欠けます
「魅力に欠ける」とは、
@ 本指標単独で発表されるとき以外には、事前分析が役に立たないこと、
A その本指標単独での発表は年に数回しかないこと、
B その数回の本指標単独で発表されたときにも、反応が小さい上にあまり素直に反応していないこと、
を指しています。

以下の分析は、本指標が単独で発表されたときに5pips程度の利確を狙い、年間3勝1敗で10pips程度を稼ぐためのものです。

【1.2 指標推移】

市場予想は発表直前の値を用い、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままを用います。これは本指標の推移そのものより、指標発表直前直後の反応程度や反応方向との関係を重視しているためです。

過去の市場予想と発表結果の推移を以下に示します。
この図は本記事の更新とは別に、適宜、最新のものに差し替えます。

1809米国輸入物価215.png

※ 2018年10月13日に2018年10月発表分までの図に更新済
2015年から2016年半場までは上下動が激しく、2015年1月にボトム、5月にピーク、8月に直近ボトム、2016年5月に直近ピーク、を形成しています。その後は上下動が小さくなっています。

直観的には、輸入物価は為替の影響を大きく受けると思われます。
がしかし、後述するように少なくともたかだか数年ぐらいの為替レートの変化は、米国の輸入物価指数に影響していません。もし影響していたとしても、それを抽出して取引に利用できるほど、影響は大きくありません。

【1.3 指標結果良否判定方法】

本指標発表前後の反応分析には輸入物価指数前月比のみを用いています。
よって、事前差異判別式(=市場予想ー前回結果)・事後差異判別式(=発表結果ー市場予想)と実態差異判別式(発表結果ー前回結果)は、それぞれ簡単に求められます。

ここで、判別式の「判別」とは、市場予想や発表結果が前回結果や市場予想に対し良いか悪いかの判別です。陽線での反応はUSD買、陰線での反応はUSD売、なので、これが指標結果の良し悪しの判断基準です。過去の指標結果と反応方向を見比べると、どちらかと言えば輸入物価上昇でUSD買、下降でUSD売となっています。

事前差異判別式の解の符号(プラスが陽線、マイナスが陰線に対応)は、直前10-1分足と過去63%の方向一致率です。
事後差異判別式の解の符号は、直後1分足と過去60%の方向一致率です。
実態差異判別式の解の符号は、直後11分足と過去44%の方向一致率です。
これら数値から、本指標はあまり素直な反応が期待できないことがわかります。

以後は、これら「判別式の解」やその「符号」を、特に断りなく単に「事前差異」「事後差異」「実態差異」と略記します。解の値を示しているのか、解の符号を示しているのかは、前後の文脈から判断願います。

【1.4 指標間一致性分析】

(1.4.1 本指標と主要USDストレート通貨ペアの関係)

輸入物価と言えば為替の影響が思い浮かびます。けれども、USDは基軸通貨で、おまけに為替のせいにしたダンピングにはベラボーにうるさい国です。もし米国に為替操作国と見なされたら、もっと面倒なことになってしまいます。
それはさておき、為替レートが本当に米国の輸入物価に影響するのでしょうか。

先の輸入物価指数で変化が大きかった2015年の米国の輸入額が大きい国を並べて見ましょう。

1809米国輸入物価231.png

次に、メキシコを除く上位の中国・EU諸国・カナダ・日本の対USDレートを月足終値でグラフにしてみましょう。
各通貨ペアは、グラフの上下方向を揃えるため通貨ペア表記をUSDXXXとなるようにしています。また、各通貨ペア毎に異なる係数を掛けて、通貨ペア毎の上下動の比率を見比べやすくしています。だから、上下動の程度は正しくても、値は実際のレートと違っています。

1809米国輸入物価240.png

見比べやすいように、1.2項に挙げた輸入物価指数のグラフを再掲しておきます。

1809米国輸入物価220.png

どの通貨ペアとも上下動の特徴が一致していません。
つまり、輸入物価と言えば為替の影響が連想されるものの、実際の米国輸入物価指数は為替の影響が見出せません
何か意外じゃないでしょうか。

(1.4.2 本指標とPPIの関係)

詳細は『米国物価指標「生産者物価指数(PPI)」発表前後のUSDJPY反応分析』を参照願います。

結論は次の通りです。
輸入物価指数の実態差異を前後3か月ずらしても、PPI実態差異との方向一致率は50%以下となっています。むしろ、全体的には輸入物価指数が低下すればPPIが上昇し、輸入物価指数が上昇すればPPIは低下する、と言った方が良いぐらいです。この結論は、一方の指標を前後3か月ずらしても同じです。

つまり、輸入物価指数はPPIと逆相関がある可能性があります。事実がそうであれ、そうなってしまう理由はわかりません。




U.反応分析

分析は、反応程度の大きさだけを取り上げる方法と、反応方向だけを取り上げる方法と、それらを事前に示唆する予兆がないか、について行います。

【2.1 反応程度】

過去の4本足チャートの各ローソク足平均値と、最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅の分布を下表に纏めておきます。

1809米国輸入物価110.png

指標発表直後の跳幅が過去平均でたった3pipsしかありません。しかも6pips跳ねたことさえ1度もありません。この指標での取引は、指標発表直後の方向を当ててもあまり意味がありません。

一方、直後11分足は過去平均跳幅が10pips、同値幅が7pipsです。以下分析の主眼は、直後11分足の方向を示唆する兆候の有無に絞られます。

【2.2 期間推移】

けれども、直後11分足の方向を当てても、それほど利幅を稼げないようです。

下図は、1年毎に区切った直前10-1分足と直後1分足と直後11分足の反応程度の推移です。この図では、反応の方向を無視して大きさだけを比べるため、データは絶対値の平均値を用いています。絶対値というのは、例えば−1も1も大きさを1と見なすことです。

1809米国輸入物価170.png

直後11分足は2017年だけ大きくなっており、例年は4・5pipsしか反応しないことがわかります。また、2017年を除けば、直後1分足値幅と直後11分足値幅の差は平均3pipsです。
本指標発表後は、この3pipsを狙うことになります。

いやはや、やる気なくなるような数字です。

次に、1年毎に区切った事前差異・事後差異・実態差異の判別式の解の平均値の推移を下図に示します。このデータも絶対値処理しています。

1809米国輸入物価181.png

先の反応差異の図と見比べると、指標差異が反応差異に影響していないことがわかります

【2.3 個別反応分析】

個別反応分析は、勝率よりも期待値を重視して取引するための分析です。合理的とは言えるものの、例え連敗が続いてもずっと同じやり方で取引を続ける不屈さが必須です。

下左図は、過去発表時の事後差異(横軸)に対する直後1分足値幅(縦軸)の分布です。
この図から明らかなように、指標結果の市場予想に対する良し悪しがどうあれ、直後1分足がどちらに反応するか関係ありません。本指標事後差異は、チャートに影響していないのです

1809米国輸入物価150.png

そして、上右図は、直後1分足(横軸)に対する直後11分足(縦軸)の分布です。

無理に読めばやや右上がりの分布と言えます。けれども、先の事後差異に対する直後1分足の分布が、本指標のチャートへの影響がないことを示唆している点を踏まえれば、ここに無理に意味を見出しても仕方ありません。

過去の反応方向や反応程度から合理的に取引することも難しそうです

【2.4 回数反応分析】

回数反応分析は、何よりも勝率を重視するための分析です。程度を問題にせず、比較対象同士の大小関係や方向一致した回数だけに注目します。けれども、利確や損切のタイミングを見切れないと、分析結果を活かせないという欠点があります。

指標一致性分析は、各差異と反応方向の一致率を調べています。反応一致性分析は、先に形成されたローソク足と後で形成されるローソク足の方向一致率を調べています。

1809米国輸入物価310.png

1809米国輸入物価320.png

前回結果と市場予想と発表結果の大小関係に過去偏りはありません。直後1分足は過去陰線率が73%と偏りがあります。

直前10-1分足は、事後差異を示唆している可能性があります(方向一致率81%)。けれども事後差異・実態差異と直後1分足の方向一致率は、それぞれ60%・50%と、あまり高くありません。
また、直前1分足は直後11分足との方向一致率が21%しかありません(不一致率79%)。

次に反応性分析で、過去発表後に反応を伸ばしたか否かを調べています。

1809米国輸入物価330.png

直後1分足と直後11分足の方向一致率は61%しかありません。拙速な追撃は避けた方が良いでしょう。
むしろ、直後1分足終値がつく頃、逆張りを狙う方が良さそうです。直後1分足終値に対し、その後10分間で直後1分足の値幅が削られたことと、直後1分足と反転したことは71%に達しています。




V.取引方針

以下に過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示し、それぞれの期間の取引方針を纏めておきます。
図の歯抜け部分は、他の指標と同時発表されたときで分析対象外です。

【3.1 直前10-1分足】

下図は直前10-1分足の始値基準ローソク足です。

1809米国輸入物価410.png

直前10-1分足の過去平均跳幅は6pips、同値幅は4pipsです。過去陽線率は56%で、事前差異との方向一致率は63%です。
大して反応する訳でもないし、無理に根拠もなしに取引する必要はないでしょう。

【3.2 直前1分足】

下図は直前1分足の始値基準ローソク足です。

1809米国輸入物価420.png

直前1分足の過去平均跳幅は2pips、同値幅は1pipsです。過去陽線率は57%で、事前差異との方向一致率は50%、直前10-1分足との方向一致率は57%です。
スプレッドが0.3pipsで過去平均値幅1pipsを利確目安にした場合、SL解消勝率は68%です。SL解消勝率に達する根拠がない以上、この期間の取引も見合わせます。

【3.3 直後1分足】

下図は直後1分足の始値基準ローソク足です。

1809米国輸入物価430.png

直後1分足は、過去平均跳幅が3pips、同値幅が2pipsです。過去陽線率は73%、事後差異との方向一致率は60%、直前10-1分足との方向一致率は40%(不一致率60%)です。

直前10-1分足は、事後差異を示唆している可能性があります(方向一致率81%)。けれども事後差異と直後1分足の方向一致率は60%しかありません。
直前10-1分足に注目するなら、跳幅が10pips以上に達するかどうかです。そうしたことは過去3回あります(頻度16%)。この3回のうち2回は直後1分足が逆方向に反応しており、1回は直後1分足が始値-終値同値となっています。
事例数が少なくまだ信頼に足りないので合わせ技で、直前10-1分足が陽線側に10pips以上跳ねたら、指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切しても良いでしょう。負けても大したことありません。

【3.4 直後11分足】

下図は直後11分足の始値基準ローソク足です。

1809米国輸入物価440.png

直後11分足の過去平均跳幅は10pips、同値幅は7pipsです。過去陰線率は56%、事前差異との方向一致率は39%、事後差異との方向一致率は50%です。直前1分足との方向一致率は21%(不一致率79%)です。

指標発表直前は、直前1分足が陰線になりそうならロング、陽線になりそうならショートと、逆方向にポジションを取り、利確/損切の目安を5pipsぐらいにしておき、少し長めにポジションを持つつもりでいましょう。

指標発表後は、少し様子を見ましょう。
そして、発表から数分間は逆張りの機会を窺います。直後1分足終値に対し、その後10分間で直後1分足の値幅が削られたことと、直後1分足と反転したことは71%に達しています。
直後1分足終値を超えて反応を伸ばしたら逆張りの機会を窺い、直後1分足の値幅を削るか同始値を超えて反転したら利確です。利確/損切の目安は2・3pipsで良いでしょう。

ーーー$€¥£A$ーーー

過去の傾向に基づく取引方針を整理しておきます。

  • 直前10-1分足が陽線側に10pips以上跳ねたら、指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切します。
    また、直前1分足が陰線になりそうならロング、陽線になりそうならショートと、指標発表直前に逆方向にポジションを取り、利確/損切の目安を5pipsぐらいにしておきましょう。
    もし、ふたつのポジションが重複しても矛盾しても構いません。

  • 直後1分足終値を超えて反応を伸ばしたときに逆張りし、直後1分足の値幅を削るか同始値を超えて反転したら利確です。利確/損切の目安は3〜5pipsで良いでしょう。




W.分析結論

本指標の特徴は以下の通りです。
以下の特徴を踏まえた取引を行うか、その日の値動きが異常なら取引を止めるかがベターな選択と考えています。少なくとも過去の傾向に反した取引方法は、長い目で見ると勝率をさげてしまいがちです。

  • 本指標での取引は、本指標単独で発表される場合に限られます。他の指標と同時発表される場合、本指標結果がチャートに反映されることはほぼありません。影響力が小さな指標です。本指標の影響力は、発表後せいぜい数pips・数10秒程度です。
    このことは、米大統領があちこちで貿易摩擦を起こし始めた2017年後半からも同じです。

  • 奇妙なことに、同月集計分の本指標結果と米国PPI結果とは、過去方向一致率が30%弱(不一致率70%強)しかありません。もっと奇妙なことに、本指標結果とPPIとは、一方を前後3か月ずらして比べてみても、いつも不一致率>一致率となっているのです。
    このことは、USD高で輸入物価が下がっているのに賃金が上昇しているからPPIが上がる、と解釈するしかありません。単月毎の輸入物価上昇は、PPI上昇に繋がっていません。

  • でも残念ながら、本指標とPPIとにこうし関係があっても、本指標がPPIよりも後で発表されるときは、その関係を活用することはできません。本指標は発表結果の良し悪しと直後1分足の方向一致率が60%しかなく、過去にあまり素直に反応していないからです。

X.過去成績

下表は、2018年10月の本指標発表以降、適宜、最新のものに差替えを行っていきます。以下は、2018年10月13日に差し替えています。

取引成績は、この分析に記載方針に沿って実際に取引を行った結果だけを纏めています。実際に取引した結果以外は、例え事前方針が妥当だったとしてもここには含みません。また、事前方針に挙げていない取引(方針外取引)の成績は、この表には含めていません。

実際の取引は、例え結果的に陽線だったとしても終値1秒前まで長い陰線側へのヒゲをずっと形成していたりします。そういった場合、事前のその期間の取引方針がロングが正解かショートが正解か、わかりません。実際の取引で利確できたか損切せざるを得なかったかだけが公平な判定基準だと言えます。そして、方針外取引をここに含めると、事前分析の有効性が後日検証できなくなってしまいます。

取引方針の記述を、勝ちやすく・分析結果を誤解しにくく・自己裁量部分がわかるように、進歩・改善していくしかありません。記述はがんじがらめ過ぎても取引がうまくいきません。その兼ね合いが難しいので、試行錯誤しています。

1809米国輸入物価900.png

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上




DMM FXは、FXをやらない人もTVCMで知っている会社で、そういう意味で安心感があります。取り扱い金融機関も約380と多く、信頼の裏付けになります。

スプレッドはUSDJPYが0.3、EURJPYが0.5、GBPJPYが1.0、AUDJPYが0.7なので、最も安い方の業者になります。
スキャルで取引する方にスワップは関係ありませんが、新規取引1枚毎に1ポイント(¥1)が付与されるというのはちょっと足しになります。もちろん、スワップやポイントをアテにして取引なんかしたら駄目なのですが、何ももらえないより嬉しくなります。

何より、口座申し込みから3か月以内の500枚取引でのキャッシュバック¥20,000は、かなり魅力的です。
レバレッジが25倍固定で1枚からの取引なので(2018年10月10日20:15調べI)、口座開設するなら¥50万ぐらいは原資を用意した方がいいと思います。
広告以上
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