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1. FXは上達するのか

小さなコツをいくつか覚えたって駄目です。勝てない原因をきちんと突き止めてからやり直しましょう。FXを楽しむためには「投資期間」が必要です。すぐに始めたって勝てないことは、FXに限らず、何事であれ同じなのです。だからこそ、その期間を短縮するための「方法論」が大切なのです。

 右矢印1 1-1. FXを楽しむために
   アマチュアらしく…
 右矢印1 1-2. いつか負けないはずがない!
   上手くなるまでは短期取引です
 右矢印1 1-3. 難しさの正体って何だ
   利確と損切の理解は大切です
 右矢印1 1-4. FXは上達するのか
   取引機会を絞り込むべきです
 右矢印1 1-5. 数字で掴もう
   その機会にどう臨むかです
2. 経済指標の楽しみ方

このブログで扱う取引の理想は、経済指標発表前後の反応を着実に刈り取り、ポジション保有時間を最短化してリスクを避けることです。でも、効率良く取引するにはそれなりに予備知識が必要です。大した話は紹介できませんが、基本だけは押さえておきましょう。

 右矢印1 2-1. 大きなゾウの隠れ方
   指標取引のための予備知識です
 右矢印1 2-2. ウソは嫌いだ!
   短期取引をやるときの指針です
 右矢印1 2-3. イグアナを見分ける前に
   このブログの指標取引での成績です
 右矢印1 2-4. 小ズルくいきましょう
   いわばジンクスで勝つ方法です

3. 指標取引分析手法

このブログでは経済指標への調査・分析を定型書式で行っています。定型書式を用いることで、反省を踏まえてやり方を進歩させたり、相場環境が変わったことを見つけやすくするため、です。

 右矢印1 3-1. 指標取引の予備知識
   指標発表前後の他の時間と違い
 右矢印1 3-2. ローソク足各部の名称
   全幅・値幅・跳幅とは?
 右矢印1 3-3. 4本足チャート
   このブログで使うチャート表記
 右矢印1 3-4. 反応方向の予備知識
   指標分類と反応方向の基本
 右矢印1 3-5. 取引通貨ペアの選択
   通貨ペアによる有利不利
 右矢印1 3-6. 指標分析の方法
   定量指標分析とは?
 右矢印1 3-7. 反応分析の方法
   定量反応分析とは?
 右矢印1 3-8. 分析の成績
   事前分析的中率
 右矢印1 3-9. ブレイク対応準備
   ついでに…
4. 経済指標DB

経済指標発表前後の短時間に分析期間を絞ることによって、指標への反応に一定の再現性(傾向)があることはわかりました。各国「政策決定指標」・「経済実態指標」の項に、主要な指標についての分析結果と分析事例を纏めてあります。

 右矢印1 4-0. 各国経済・通貨の特徴
 右矢印1 4-1. 日本経済
    4-1-1. 政策決定指標
    4-1-2. 経済実態指標
     (a) GDP速報値
     (e) 国際収支
 右矢印1 4-2. 米国経済
    4-2-1. 政策決定指標
     (a1) FOMC政策変更時
     (a2) FOMC政策変更直前
     (b1) UM消信指数速報
     (b2) CB消信指数
     (b3) ISM非製景指数
     (c1) NY連銀製景指数
     (c2) Phil連銀製景指数
     (c3) ISM製景指数
     (d1) 輸入物価指数
     (d2) 生産者物価指数
     (d3) 消費者物価指数
     (d4) PCEコアデフレータ
     (e1) ADP雇用統計
     (e2) 雇用統計
    4-2-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b1) 小売売上高
     (b2) 個人消費・所得
     (c1) 設備稼働率
     (c2) 耐久財受注
     (d1) 中古住宅販売件数
     (d2) 新築住宅販売件数
    4-2-3. 収支関連指標
     (a) 貿易収支
 右矢印1 4-3. 欧州経済
    4-3-1. 政策決定指標
     (a) ECB金融政策
     (c1) 独国ZEW景況感調査
     (c2) 独国Ifo業況指数
     (c3) 独国PMI速報値
     (d) 欧州HICP速報値
    4-3-2. 経済実態指標
     (a1) 独国GDP速報値
 右矢印1 4-4. 英国経済
    4-4-0. 英国経済指標反応要点
    4-4-1. 政策決定指標
     (a) BOE金融政策
     (c1) 製造業PMI
     (c2) サービス業PMI
     (d) 物価統計
     (e) 雇用統計
    4-4-2. 経済実態指標
     (a1) GDP速報値
     (a2) GDP改定値
     (a3) GDP確定値
     (b) 小売売上高指数
     (c) 鉱工業生産指数
 右矢印1 4-5. 豪州・NZ経済
    4-5-1. 政策決定指標
     (a) RBA金融政策
     (b) RBNZ金融政策
     (c) WP消費者信頼感指数
     (d1) 四半期住宅価格指数
     (d2) 四半期消費者物価指数
     (e1) ANZ広告求人件数
     (e2) 雇用統計
    4-5-2. 経済実態指標
     (a) 四半期GDP
     (b) 貿易統計
     (c) 小売売上高
     (d) 住宅ローン件数

ーーーーーーーー
【FX会社】
各社特徴があります。最初は資金にも限りがあるでしょうから1つの口座で、慣れたらいくつか口座を開いて自分が使いやすい会社を選ぶと良いでしょう。
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DMM.com証券

FX口座数国内第1位はTVCMで有名。主要通貨のスワップポイントが高く、ドル円スプレッドも原則0.3銭と安い。2万円のキャッシュバック条件は、10万円入金+PC・スマホで3か月各500枚(週毎に各約40枚)の取引と意外に簡単!


外為ジャパン

キャッシュバック条件はDMM.comと同じ。0.1枚単位から取引可能で、ドル円中心の取引ならばスプレッドも原則0.3銭と安い。最初に口座開設したり自分で手法研究するために良いと思います。


ヒロセ通商

他社乗換ほか、キャッシュバックプログラム多数。スプレッドは、クロス円でUSD・EUR・NZDが有利、ドルストレートでEUR・GBP・AUDが有利。最小取引は1000通貨単位で初心者に優しい。スワップが良い会社です。


マトリックストレーダー

キャッシュバック条件はヒロセ通商と同じようです。特長は、スキャルピングOK公言・1日の取引上限なし・1000通貨単位取引可、といった点。


OANDA Japan

MT4業者はスプレッドが狭くても約定力が低い業者が多いなか、約定拒否なしが魅力。またHPの各種分析図表が美しく、あちこちのブログで引用されています。本ブログでは他人の著作物転載はしていないので、お見せできません。一度ご覧ください。


ライブスター証券

特徴は、スワップポイントが業界最高水準、証券口座とFX口座との間でリアルタイム資金連携。株とFXと両方やる方にお薦めです。



外為ファイネスト証券

特徴は、MT4最狭水準のスプレッド、EA利用可、指値制限なし、MT4サーバ国内設定、1000通貨取引可、です。

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2018年10月31日

米国雇用指標「ADP雇用統計」発表前後のUSDJPY反応分析(再訂版)

こちらのお詫びのように、過去、本指標の分析シートには重大な間違いがありました。以前ご参考にして頂いていた方々には重ねてお詫びするとともに、問題の分析シートの修正が終わったことを報告いたします。
今後とも、宜しくお願いいたします。


ーーー$€¥£A$ーーー

米国雇用指標「ADP雇用統計」の指標発表前後の反応分析には「民間雇用者数」のみを用います。

本稿は、過去の指標結果と反応方向の関係を分析することによって、本指標発表前後のUSDJPY取引に役立つ特徴を見出すことがテーマです。
その分析の調査範囲は、2015年1月集計分〜2018年9月集計分(同年10月3日発表分)の46回分です。

ーーー$€¥£A$ーーー

結論は次の通りです。
以下の特徴を踏まえた取引を行うか、その日の値動きが異常なら取引を止めるかがベターな選択と考えています。少なくとも過去の傾向に反した取引方法は、長い目で見ると勝率をさげてしまいがちです。

  • FRBの関心は持続的な成長に移っており、以前に比べると相対的に雇用者数の重要度や注目度は低下しているようです。その結果、最近の本指標への反応はかなり小さくなっています。但し、指標発表後の反応方向は結果の良し悪しにかなり素直です。

  • 本指標が注目されていた理由は、雇用統計NFPの先行指標に位置づけられていたためです。また、ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数の雇用指数の先行指標にも位置づけられていました。がしかし、少なくとも2015年以降、本指標はそれらの結果を先行示唆していません。
    逆に、本指標実態差異の良し悪しを先行示唆しているのは、本指標発表直近直前の4週平均失業保険申請件数です。けれども、両指標の方向一致率も十分高いとは言えません。

  • 本指標は市場予想後追い型で、発表後の反応は一方向に伸びがちで、追撃・再追撃は徹底すべきです。特に、直後1分足値幅が20pipsを超えたら更に追撃を続け、超えなければ平均的に直後1分足終値に向けて戻す動きで微益を狙いましょう。
    現在、反応がかなり小さい時期ですが、反応の大きさの割に大きく稼ぎやすい特徴を有した指標だと言えます。

過去の傾向に基づく具体的な取引方針はV節末尾に記載しています。
本指標に関する説明と上記結論の論拠を以下に示します。




T.指標分析

以下、事前差異(=市場予想ー前回結果)と事後差異(=発表結果ー市場予想)と実態差異(発表結果ー前回結果)の関係を多用します。差異がプラスのとき陽線・マイナスのとき陰線と対応していれば、反応が素直だと言うことにします。

【1.1 指標概要】

本指標は、米国雇用統計を翌日(ないしは翌々日)に控え、NFP(非農業部門雇用者数)の直前先行指標としての重要度・注目度が高いものです。

最近の米国雇用統計は、NFPよりも平均時給の増減への関心が高いようです。その結果、以前に比べると本指標の位置づけも低くなったように思えます。後述するように、最近は本指標結果への反応程度が明らかに小さくなっています。

NFPの先行指標としての本指標には、おもしろい話があります。
確か「前月結果に対する増減を無視し、市場予想に対する増減だけに着目します。このとき、ADP発表結果に沿ってポジションを持つと、ほぼ3勝2敗で2日後のNFPの増減方向と一致する」という話です。そして、「本指標発表後にポジションを取得し、雇用統計直前に解消するポジションの持ち方をADP手法という」のだそうです。
ADP手法の勝率は60%付近だと言われていたので、相対的にNFPの重要度が低下している現在は、もっと勝率が下がっているかも知れません。
いずれにせよ、本ブログではポジション長持ちに繋がる手法は扱いません。

【1.2 指標推移】

過去の市場予想と発表結果の推移を以下に示します。本指標発表値は前月分の集計データです。グラフ横軸は集計月基準となっています。
市場予想は発表直前の値を用い、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままを用います。これは本指標発表直前直後の反応程度や反応方向との関係を重視しているためです。
本項は、本記事の更新と別に、適宜、最新に差し替えます。

過去の指標推移を下図に示します。

1810ADP210.png

市場予想は発表結果の推移と関係なく安定しています。「やる気あるのか」と思っていたら、2017年9月集計分では、急落を見事に当てています。
こうした市場予想がほぼ一定の指標では、前月が良ければ翌月が悪く、前月が悪ければ翌月は良くなる、という予想解説が多くなります。
こういうことはきちんと確認しておきましょう。

前回までの46回で、市場予想と発表結果の大小関係が入れ替わった回数は16回です(入れ替わり頻度35%)。つまり、本指標は「前月の反動」を起こすというより、「市場予想が指標トレンドを追いかける後追い型」である点に着目した方が良さそうです。その期待的中率が100%ー35%=65%です。

このことを図示して、市場予想後追い型指標での取引方法を説明します。図の見方は特に説明が不要だと思います。

1810ADP281.png

もし青に転じたら翌月からは発表結果が市場予想を上回り、もし赤に転じたら翌月からは発表結果が市場予想を下回る、と予想しましょう。すると、この予想は最初の転換2015年1月から前月まで、29勝16敗1分(勝ち越し13:勝率64%)となります。事後差異と直後1分足の方向一致率が高い指標なら、指標発表直前にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切すれば良いのです。

事前に調べておくことは、後追いに連続性があるか(指標トレンドを市場予想が後追いしやすい指標か)、それとも反転頻度の方が高いか(翌月に市場予想を超える反動が起きやすい「過大反動」指標か)の確認です。反転頻度が高ければ高いで、例えば2回続けて同じ色の翌月は逆張りするなり、事後差異が一定値を超えた翌月は逆張りすれば良いだけです。
但し、事後差異と直後1分足の方向一致率が高い指標でなければ、何をやっているのかわからなくなっちゃう取引方法なので、それも事前に確認しておいてください。

驚くほどあほらしい取引方針ですが、馬鹿にしちゃいけません。ほぼ4年に亘って来月の経済の良し悪しを言い訳なしに2勝1敗ペースで当てられるアマチュアなんて滅多に居ないのも事実です。

【1.3 指標結果良否判定方法】

判別式は、事前差異・事後差異・実態差異のいずれも

  • 民間雇用者数の差異

です。
判別式と対応する期間のローソク足の方向一致率は、事前差異と直前10-1分足が41%、事後差異と直後1分足が80%、実態差異と直後11分足が70%、です。発表後の反応は素直なことがわかります。

【1.4 指標間一致性分析】

(1.4.1 雇用統計NFPとの対比)

対比するのは、同月集計分の本指標実態差異と雇用統計NFP実態差異です。実態差異同士を比べるのは、市場予想が絡まないためです。

1810ADP240.png

結果は、意外なことに2015年以降40%しか方向一致していません。
本指標結果の良し悪しは、雇用統計のNFPを示唆していません。

(1.4.2 その他指標との対比)

対比するのは、本指標発表直近直前の4週平均失業保険申請件数と、同月集計分のISM製造業景況指数の雇用指数と、同月集計分のISM非製造業景況指数の雇用指数です。
同時期集計分のそれら3つの指標の実態差異と本指標実態差異の良し悪しを対比した結果を下図に示します。4週平均失業保険申請件数は、本指標結果との実態差異の方向不一致率を、ISMは実態差異の方向一致率です。

1810ADP250.png

最も参考になるのが、本指標発表直近直前の4週平均失業保険申請件数です。ISM雇用指数は両指標とも本指標の良し悪しを示唆していません。

【1.5 指標分析結論】

  • FRBの関心は持続的な成長に移っており、以前に比べると相対的に雇用者数の重要度や注目度は低下しているようです。それでも、指標発表後の反応方向は結果の良し悪しにかなり素直です。
  • 本指標が注目されていた理由は、雇用統計NFPの先行指標に位置づけられていたためです。また、ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数の雇用指数の先行指標にも位置づけられていました。
    がしかし、2015年以降の本指標結果とNFPの実態差異の方向一致率は40%しかありません。また、ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数の雇用指数の実態差異とも、それぞれ47%・53%しか方向一致率がありません。
    少なくとも2015年以降、本指標はそれらの結果を先行示唆していません。
  • 逆に、本指標実態差異の良し悪しを先行示唆しているのは、本指標発表直近直前の4週平均失業保険申請件数です。けれども、両指標の方向一致率は63%と、アテにできる数字(2勝1敗の67%以上、3勝1敗の75%)には及びません。
  • 恥ずかしいので最後に書くと、本指標は「市場予想後追い型」の特徴だけをアテにして、経済なんてこれっぽっちも関係なしにそこそこの勝率が稼げます。




U.反応分析

分析は、反応程度の大きさだけを取り上げる方法と、反応方向だけを取り上げる方法と、指標発表後の程度や方向を示唆する予兆がないか、について行います。

【2.1 反応概要】

過去の4本足チャートの各ローソク足の順跳幅と値幅の平均値とそれらの分布を下表に纏めておきます。

1810ADP100.png

指標結果に最も素直に反応する直後1分足跳幅は過去平均で13pipsです。反応程度は平均的な指標です。

直後1分足の過去の反応分布を見ると、跳幅は61%が、値幅は59%が平均値以下の反応となっています。一方、反応が平均値の1.5倍超となるのは、年に2・3回しかありません。
有名な指標の割にはあまり反応が大きくありません

【2.2 期間推移】

2015年以降の反応平均値の推移を下図に示します。

1810ADP260.png

2018年以降、本指標への反応は極端に小さくなっています
気を付けましょう。重要度や注目度が高く位置づけられている指標で、思ったほど反応が伸びないと、利確の機会を逃して、せっかくの含益が含損になってしまうことがあります。

次に、2015年以降の各差異平均値の推移を下図に示します。

1810ADP270.png

両図を見比べると、前回結果と市場予想と発表結果の差異の大きさが反応程度と関係ないことがわかります。

このことは、前節1.5項に記した「FRBの関心が雇用者数から離れている」旨が、大筋で間違っていないという根拠になります。そしてそれは、2018年に極端に顕在化したものの、2015年〜17年にかけてもそう言える兆しがあったように、差異の大きさと反応の大きさに相関が見られません。

但し、大筋ではそうでも、毎月個々の発表毎に見れば、少し話が違ってきます。

【2.3 個別反応分析】

個別反応分析は、勝率よりも期待値を重視して取引するための分析です。合理的とは言えるものの、例え連敗が続いてもずっと同じやり方で取引を続ける不屈さが必須です。

多くの指標では、事後差異と直後1分足の方向一致率が高くなりがちなことがわかっています。方向一致率さえ高ければ、指標結果の良し悪しを事前に分析する意義がありますが、そうでなければ事前に指標結果の良し悪しを分析しても、取引を行う上で役に立ちません。
また、事後差異の大きさと直後1分足値幅が比例的(相関が強い)になる指標は限られています。相関が強いほど、指標発表後に追撃を続けるべきか逆張りに転じるべきかという判断の確度が高まります。

下図は、事後差異(横軸)と直後1分足終値(縦軸)の関係を示しています。

1810ADP220.png

相関係数R^2値の0.57は、各ドットと回帰線(青線)に相関があるものの、両者の乖離が大きいことを示しています。
図の左半分(事後差異<0)を見ると、△2万人より少なくなければ、素直に陰線で反応しがちとは言えません
右半分(事後差異>0)では、+3万人までは陽線で反応し、+3〜6万人の間は陰線で反応する、と読むべきではありません。+6万人より多くなければ素直に陽線で反応しがちとは言えない、と読むべきです。

次に、直後1分足終値(横軸)に対する直後11分足(縦軸)を下図に示します。

1810ADP230.png

回帰線(赤線)の傾きは1.04で、相関係数R^2値の0.64は各ドットと回帰線の相関があるものの乖離が大きいことを示しています。
直後11分足終値は、ばらつくものの平均的には直後1分足終値付近を目指しがちです。

【2.4 回数反応分析】

回数反応分析は、何よりも短時間取引で勝率を重視するための分析です。程度を問題にせず、比較対象同士の大小関係や方向一致した回数だけに注目します。けれども、利確や損切のタイミングを見切れないと、分析結果を活かせないという欠点があります。

この分析には、指標一致性分析反応一致性分析を用います。ともに、程度や平均値を問題にせず、方向が一致した回数のみを扱う分析です。
指標一致性分析は、事前差異・事後差異・実態差異といった各差異の符号(プラスが陽線に対応、マイナスが陰線に対応)が、反応方向のどれだけ一致したかを調べています。反応一致性分析は、先に形成されたローソク足と後で形成されるローソク足の方向一致率を調べています。

1810ADP310.png

1810ADP320.png

直前1分足は過去陰線率が81%、直後1分足は過去陽線率が73%、と偏りが目立ちます。

事後差異と直後1分足・直後11分足の方向一致率は80%です。実態差異と直後1分足・直後11分足の方向一致率は70%です。
また、直前10-1分足・直前1分足と直後1分足は、方向一致率が各36%・33%(不一致率が各64%・67%)です。

次に、反応性分析を用いて、過去発表後に反応を伸ばしたか否かを調べています。直後1分足と直後11分足の跳幅同士・値幅同士を比べます。この分析も、どの程度反応を伸ばしたかを問題にせず、反応を伸ばした回数だけを取り上げています。

1810ADP330.png

直後1分足と直後11分足との方向一致率は79%です。そして、その79%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは91%です。そして、指標発表から1分を経過しても、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは64%です。

本指標は、初期反応方向への早期追撃開始と追撃徹底に向いています

【2.5 反応分析結論】

  • 以前から反応があまり大きくなかった指標ですが、最近は反応が非常に小さくなっています。
  • 指標発表前の方向を示唆しているのは、直前1分足の過去陰線率が81%と偏りがある点だけです。
  • 指標発表時刻前後では、直後1分足の過去陽線率が73%と偏りがある点と、直前10-1分足・直前1分足と直後1分足の方向一致率が各36%・33%(不一致率が各64%・67%)となっている点に注目します。
  • 直後1分足は事後差異との方向一致率が80%と高く、その後の反応も同じ方向に続きがちです。がしかし、直後11分足終値は直後1分足終値付近に戻りがちな点を覚えておいた方が良いでしょう。




V.取引方針

以下に過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示し、それぞれの期間の取引方針を纏めておきます。

【3.1 直前10-1分足】

下図は直前10-1分足の始値基準ローソク足です。

1810ADP410.png

直前10-1分足の過去平均順跳幅は4pips、同値幅は3pipsです。過去陰線率は51%、事前差異との方向一致率は41%です。
この期間はアテにできる根拠がなく、取引を勧められません

なお、直前10-1分足跳幅が10pips以上だったことは過去3回(頻度7%)あります。この3回の直前10-1分足と直後1分足の方向が一致したのは1回です。
つまり、直前10-1分足が大きく跳ねても、慌てて釣られてはいけません。

【3.2 直前1分足】

次に、下図は直前1分足の始値基準ローソク足です。

1810ADP420.png

直前1分足の過去平均順跳幅は4pips、同値幅は3pipsです。
過去の陰線率は81%と偏りがあり、事前差異との方向一致率は60%です。直前10-1分足との方向一致率は51%です。

ショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pipsとすれば良いでしょう。
過去の直前1分足が陽線側に伸びたときは大きく、損切は確実に行いましょう。

【3.3 直後1分足】

そして、下図は直後1分足の始値基準ローソク足です。

1810ADP430.png

直後1分足は過去平均順跳幅が13pips、同値幅が9pipsです。但し、2018年以降は、各6pips・3pipsしかありません。また、過去陽線率は73%あるものの、上図をご覧ください。最近に限っては陽線率が高くありません。

本指標は市場予想後追い型で、事後差異と直後1分足の方向一致率も80%です。
また、直前1分足の跳幅が10pips以上だったことは過去5回(頻度11%)あります。この5回の直前1分足と直後1分足の方向は4回(80%)一致しています。但し、まだ事例数が少ない点で信頼に欠けます。
そこで、指標発表直前に前月の事後差異と同じ方向にポジションを取り、発表直後の跳ねで利確/損切します。但し、直前10-1分足が10pips以上、それとは逆に跳ねたら取引を中止します。

次に、直後1分足と直後11分足との方向一致率は79%です。そして、その79%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは91%です。
初期反応方向を超えてその後も反応を伸ばしがちなのだから、追撃は早期開始です。最近の反応の小ささを踏まえると、狙いは3〜6pipsで良いでしょう。

【3.4 直後11分足】

最後に、直後11分足の始値基準ローソク足を下図に示します。

1810ADP440.png

直後11分足の過去平均順跳幅は17pips、同値幅は12pipsです。但し、2018年に入ってからは、それらは各9pips・7pipsです。

直後1分足終値と直後11分足終値は、両者が方向一致したとき82%の事例で反応を伸ばしています。方向一致しなかった場合を含めても64%の事例で反応を伸ばしています。けれども、直後1分足終値と直後11分足終値は、平均的にはほぼ同じになります。このことは、同じ方向に反応を伸ばすときに小さく、そうでないときは大きく直後1分足値幅を削る可能性が高い訳です。
追撃は徹底すべきものの、損切は確実に行うようにしましょう。
直後1分足終値で追撃を開始し、最近の直後1分足終値と直後11分足跳幅の平均の差6pips弱が利確/損切の目安となります
また、直後1分足終値より6pips以上離れたら、直後1分足終値方向に3pips程度戻すのを狙いましょう

直後11分足値幅が30pips以上だったことは8回あります(頻度17%)。この8回のうち、直後1分足値幅が20pips未満だったことが1回しかありません。
つまり、直後1分足値幅が20pipsを超えたことを確認次第、その方向に追撃開始すべきです。がしかし、これは直後11分足が終値を付けるまでポジションを保持した方が良い、という話ではありません。指標発表から10分以内に10pips以上の利確の機会があるだろう、という話です。

【3.5 取引方針結論】

  • 直前1分足はショートをオーダーし、利確・損切の目安を2・3pipsとします。
  • 指標発表直前に前月の事後差異と同じ方向にポジションを取り、発表直後の跳ねで利確/損切します。但し、直前10-1分足が10pips以上、それとは逆に跳ねたら取引を中止します。
  • 初期反応方向を確認したら、追撃は早期開始です。最近の反応の小ささを踏まえると、狙いは3〜6pipsで良いでしょう。
  • 直後1分足終値で再追撃を開始し、最近の直後1分足終値と直後11分足跳幅の平均の差6pips弱が利確/損切の目安とします。
  • 直後1分足終値より6pips以上離れたら、直後1分足終値方向に3pips程度戻すのを狙いましょう。
  • 直後1分足値幅が20pipsを超えたことを確認次第、その方向に追撃を開始します。利確/損切の目安は10pipsとします。




W.分析結論

本指標の特徴は以下の通りです。
以下の特徴を踏まえた取引を行うか、その日の値動きが異常なら取引を止めるかがベターな選択と考えています。少なくとも過去の傾向に反した取引方法は、長い目で見ると勝率をさげてしまいがちです。

  • FRBの関心は持続的な成長に移っており、以前に比べると相対的に雇用者数の重要度や注目度は低下しているようです。その結果、最近の本指標への反応はかなり小さくなっています。但し、指標発表後の反応方向は結果の良し悪しにかなり素直です。

  • 本指標が注目されていた理由は、雇用統計NFPの先行指標に位置づけられていたためです。また、ISM製造業景況指数とISM非製造業景況指数の雇用指数の先行指標にも位置づけられていました。がしかし、少なくとも2015年以降、本指標はそれらの結果を先行示唆していません。
    逆に、本指標実態差異の良し悪しを先行示唆しているのは、本指標発表直近直前の4週平均失業保険申請件数です。けれども、両指標の方向一致率も十分高いとは言えません。

  • 本指標は市場予想後追い型で、発表後の反応は一方向に伸びがちで、追撃・再追撃は徹底すべきです。特に、直後1分足値幅が20pipsを超えたら更に追撃を続け、超えなければ平均的に直後1分足終値に向けて戻す動きで微益を狙いましょう。
    現在、反応がかなり小さい時期ですが、反応の大きさの割に大きく稼ぎやすい特徴を有した指標だと言えます。

X.過去成績

下表は、適宜、最新のものに差替えを行っていきます。

取引成績は、この分析に記載方針に沿って実際に取引を行った結果だけを纏めています。実際に取引した結果以外は、例え事前方針が妥当だったとしてもここには含みません。また、事前方針に挙げていない取引(方針外取引)の成績は、この表には含めていません。

実際の取引は、例え結果的に陽線だったとしても終値1秒前まで長い陰線側へのヒゲをずっと形成していたりします。そういった場合、事前のその期間の取引方針がロングが正解かショートが正解か、わかりません。実際の取引で利確できたか損切せざるを得なかったかだけが公平な判定基準だと言えます。そして、方針外取引をここに含めると、事前分析の有効性が後日検証できなくなってしまいます。

取引方針の記述を、勝ちやすく・分析結果を誤解しにくく・自己裁量部分がわかるように、進歩・改善していくしかありません。記述はがんじがらめ過ぎても取引がうまくいきません。その兼ね合いが難しいので、試行錯誤しています。

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以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上




有名なFX会社ですが、スプレッドは新興FX会社に引けを取らない最狭水準です。
口座開設時のキャッシュバックだけでなく、取引量に応じたキャッシュバックや食品プレゼントがある点が特徴です。
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