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2019年11月22日

「びっくりどっきり怪獣大図鑑」

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 何となく気になっていたけど、ずっと買わなかった本のパート2。「びっくりどっきり怪獣大図鑑」(ビッグジャガーズ・立風書房)

 いわゆる、特撮怪獣がいっぱい載っている児童本ですが、すでに知ってる怪獣しか掲載されてないかもしれないので、ずっと買わないで、古本価格が500円以下(送料込み)になるまで待っておりました。その時がきたので、ついに購入した次第。

 やはり、知っている怪獣ばかりでしたが、いくつか、珍品のキャラも収録されていたので、まあ良し、といたしましょう。映画ポスター集は、初見のものもあり、そこそこ楽しめました。

 後半のモノクロページは日本の特撮映画のあらすじ紹介で、ほとんど不要な内容でしたが、なぜか「北京原人の逆襲」のあらすじも混ざっていたのが謎でした。


posted by anu at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本

2019年11月21日

「かげこの玉手箱」シリーズ

 パブーに「新編 かげこの玉手箱」「いじめられっ子の気持ち」付き)を追加させていただきました。

 これは、もともと、でじたる書房の方で公開していた電子書籍作品だったのですが、公開後、だいぶ経つのに、全く反応が無くなりましたので、先の場所は見限って、パブーの方に移動させた次第です。

 以前からパブーで公開していた「かげこの玉手箱」正編も、この度、無料に設定し直しましたので、これで私の「かげこの玉手箱」シリーズは、誰でも、全編をタダで読めるようになりました。

 私は、現在、新たなる「いじめっ子問題」シリーズの執筆も開始しておりまして、この「かげこの玉手箱」の無料開放は、実は、次なる一手への布石なのだったりもします。

 引き続き、私の過去の代表小説である「影の少女 rewrite」も、パブーへの移行を考慮しているところです。

「新編 かげこの玉手箱」
posted by anu at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年11月18日

「SF大全科」

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 何となく気になっていたけど、ずっと買わなかった一冊。秋田書店の「SF大全科」
 とうとう買ってしまいました。

 ほんとは、同シリーズの「怪奇大全科」みたいに、古いマニアックな日本未公開映画がズラッと並んで紹介されているのを期待していたのですが、そこまで望み通りの内容ではありませんでした。

 代わりに、SFの本らしく、宇宙船の内部図解が、やたらといっぱい掲載されています。好きな人なら、まあまあ、ずっと眺めていられるでしょう。SF小道具の大真面目な解説があちこちに載っているあたりも、当時のSF本らしいです。

 それと、「海底軍艦」や「緯度0大作戦」などの邦画で、登場メカやキャラに、まるで聞きなれない名前が添えられています。海外版で、それらの名が使われていたのかも調べてみましたが、どうも違うみたいです。なんか、変なモヤモヤが残ってしまいました。

posted by anu at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本

2019年11月12日

ビバ!ゆでたまご先生

 昨夜放送された「しくじり先生」は、なかなか良かったです。
 あの大ヒット漫画「キン肉マン」を、まさかのしくじり作品と称して、その内容の(有名な)書き間違いやら、設定の一貫性の無さなどを指摘していきます。

 本当に素晴らしかったのは、その事に対する作者・ゆでたまご(嶋田隆司)先生の返答でして、
「昔のマンガは、どれも、こんな感じだった」
の一言で切り捨てます。

 しかも、その具体例として挙げたのが、梶原一騎の「タイガーマスク」だから、どうやらパクリ疑惑まで指摘されちゃいそうです。(「キン肉マン」のシチュエーションの多数が、「タイガーマスク」から流用されたものだから

 でも、ゆでたまご先生と同じように、昔のマンガを読んで育った私の気持ちとしては、まさに、ゆでたまご先生の言う通りなのです。私は、「キン肉マン」を読んでてて、まるで矛盾点が気にならなかったのですが、やはり、思考が同じだったからなのでしょう。

 昨今の、やたらと、内容の整合性とか正しい書き方とかにうるさい傾向は、ほんと、糞食らえです。伸び伸びとした、自由な環境こそが、無限の想像を生むのです。

posted by anu at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ番組

2019年11月09日

シナリオを書きたい

 ひとまず、エロ小説からの脱却宣言をした訳ですが、今の私は、実は、今度はシナリオを書きたいな、などと思っております。「かげこシナリオ集」なんて作品集を発表できる事からも分かるように、私は、もともと、シナリオだって、いくらでも書けるのです。

 しかし、この5、6年の創作活動は、コンテスト出品を目的に書いてきましたので、参加条件のキツい、リスキーなシナリオ作品には一切、手をつけませんでした。

 でも、この数年、コンテストと関係なく、エロ小説ばっかり書いてますと、なんか、わざわざコンテストにこだわる気持ちも失せてきまして、ちょっと伸び伸びと、本来、好きだったシナリオ作品も書きたくなってきた次第です。

 特に書きたく感じていたのは、ここ数ヶ月の間に再読した小説の「黒の放射線」(中尾明・作)と「時間ちょう特急(時の塔)」(レイ・カミングズ・作)の映画化向け脚色シナリオなのですが、これらは、なにぶん、著作権の関係がありますので、書いたとしても、ネット上で公開する事は無いでしょう。

 それよりも、「ルシーの明日とその他の物語」の方で、ボツネタ指定にしてあった「ルシーの明日」映画版「AI影の少女」のような、完全オリジナル作品こそ、いよいよ、本気を出して、書いてみたいな、と思い始めております。

 いっこうに、私がプロ作家になれそうな糸口は掴めておりませんし、そんな可能性を待ってから書く事にしていたのでは、これらの作品は永遠に執筆できないかもしれません。だから、もう、「映画化する為に、今のところ、内容はシークレットで」みたいな考え方をするのはヤメにして、私自身の創作への情熱に導かれるまま、「書きたいものは、すぐ書く」事に決めた訳です。

「ルシーの明日とその他の物語」


posted by anu at 14:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年11月08日

小説「スターの秘密」

 「半日天下の半公開エロ小説集」の方に収録し直した、エロ小説の一本です。
 でも、前半部分に関して言えば、オタクとアイドルの甘ったるい妄想ラブストーリーに過ぎず、後半から急激にエロい話に変化してゆきます。

 実は、私は、アイドルの子と付き合っていた。注目の若手女優として、最近、テレビや映画でもやたらともてはやされていた蛙里いずみが、そのお相手だ。
 私たちは、けっこう大胆に、二人っきりのデートとかも強行していたのだが、マスコミや世間に騒がれる事もなかった。
 理由の一つとして、いずみは没個性的な美人だったので、彼女のファンの少女たちが髪型や化粧などを真似すると、皆がいずみそっくりに化ける事ができて、本物のいずみまでもが紛れ込んでしまった事があげられた。おかげで、いずみは、堂々と街の中を歩いてみても、実物であるにも関わらず、そっくりさんに勘違いされて、周囲には、ほぼ気付かれずに済んだのだ。
 そして、もう一つのより大きな理由として、私といずみではかなり歳が離れていた。私は、すでに40歳を超えた中年だったのだ。その為、いずみと並んで立っていても、その組み合わせは仲のいい父娘にしか見えず、誰も恋人同士などとは疑わなかったのである。
 いずみの事務所のスタッフや芸能記者ですら、私の事をいずみの父親か親類みたいなものだと勝手に誤解していたようだ。でも、いずみの本当の父親は、実際には、いずみが小さな頃に失踪していたのである。
 さらに、いずみが大変に社交的だった事も、私たちの交際には有利に働いていた。彼女には沢山の友達や仕事仲間がいて、彼女はその一人一人との交流を大切にしていたのである。それこそ、彼女の関係者は、学生時代の友達から一度だけ共演した芸能人に至るまで、多岐に渡っていた。その中の一人に、地味な私なぞは完全に埋没していたのである。若く美しいいずみには、私なんかよりも、他の彼女と同世代の男たちの方が、ずっと交際相手にふさわしく見えた。その為、彼女の本命は私であったにも関わらず、周囲の予想としては、私は全くのノーマークだったみたいなのである。
 私といずみが交流するようになった出会いからして、彼女の並外れた人懐っこさがキッカケとなっていた。
 私は、あるシリーズ・アニメの大ファンだったのだが、飲食店にて、そのアニメのムック本を熱心に読んでいたところ、一人の若い女性にいきなり明るく話しかけられたのである。それが、蛙里いずみだった。
 普通だったら、見ず知らずの人間に急に話しかける女なんて、かなりアヤシイ奴じゃないかと警戒するところだろう。しかし、いずみは、あまりにも美しすぎた。しかも、彼女の表情や態度には、全く邪気が感じられなかったのだ。それで、私も、その時、つい彼女にと心を許してしまったのである。
 本当の事を言うと、この段階では、私は、彼女が有名アイドルの蛙里いずみであった事に、全然気付いていなかった。それ以前に、私は、芸能界には全く興味がなかったので、蛙里いずみの顔もよく知らなかったのである。彼女の事をただの変わった女の子だと思ったからこそ、話しかけられても気兼ねなく受け入れたとも言え、今考えると、まさにラッキーな話だったのかもしれない。
 いずみは、この時、私の好きなアニメの劇場版に声優出演する事が決まったばかりであった。それで、仕事には常に真摯な姿勢だった彼女は、今度自分が参加するアニメの事が気になり、その詳しい内容を知りたくて、たまたま、そのアニメのムック本を読んでいた一般人の私に声をかけたと言う次第なのだった。
 つまり、私に、そのアニメの内容(ストーリー)を分かりやすくレクチャーしてほしかったようなのだ。そんな事を、いきなり知らない他人へと持ちかけちゃうあたりが、彼女の社交ぶりもよく表していたのだった。
 で、彼女は、そのまま私と相席しちゃったのだが、私も自分の大好きなアニメの話をたっぷり説明できる訳なのだから、こんな楽しい事はない。しかも、講釈する相手が可愛らしい女の子なのだ。
 私は、すっかり熱が入って、アニメの事を語りまくってしまったのだった。それを、いずみは、最後まで、面白そうに聞き続けてくれた。彼女は、本当に良い子だったのである。
 私は、学生時代から、このアニメの大ファンであった。しかし、それが災いして、クラスの女子からはオタクと陰口を叩かれて、ついには彼女たちとの距離を縮められないまま、学校生活を終えてしまった。その事は、社会に出てからも尾を引き、私は自分の趣味を笑われるのが怖くて、なかなか女性と交際する事もできず、とうとう、この歳になるまで独身を通してしまったのである。
 いずみの出現は、私に大いなるライフショックを与えた。世の中には、こんな素敵な女性もいたのである。
 いずみは、私がいくらオタクっぷりを発揮しても、少しも呆れたりはしなかった。それどころか、私の事をすっかり尊敬してくれて、「アニメの先生」とまで呼んで、心から慕ってくれたのである。
 こうして、私といずみの関係は始まったのだった。
 一度っきりでは、例のアニメの全ては語り尽くせなかったし、いずみも、もっともっと、私の話を聞きたがったのである。それから、私たちは、その飲食店で、週一度ぐらいのペースで会うようになった。その度に、私たちは、例のアニメを肴にして、時間を忘れるようなお喋りを楽しんだ。
 私も、早いうちに、彼女が本物の蛙里いずみであった事を理解したのだが、その事で物怖じするような事態にもならなかった。私はアイドルにも芸能界にもまるで関心がなかったからである。私にしてみれば、彼女は、ただの私を慕ってくれる可愛い女の子に過ぎなかった。そして、私がそのような特別扱いしない態度を取れたからこそ、ますます二人の仲は深まっていったのだと思われるのである。
 やがて、彼女は、いつもアニメの講義をしてくれるお礼として、私に何かプレゼントしたい、と言い出した。私の方は謝礼など全然期待していなかったのだが、彼女の優しい気持ちを素直に受け取る事にした。
 こんな感じで、私といずみは、アニメの話以外の事でも、親しく接するようになりだしたのである。
 とにかく、いずみは、私がはじめて出会ったようなタイプの女性だった。最初は、今どきの若い女性(こ)全体の傾向なのかとも思ったのだが、どうやら、いずみ個人が特別だったらしい。
 彼女は、あらゆる点で、真っ直ぐで、純情であり、ストイックだったのだ。
 私のようなアニメおたくのおっさんにも、まるで偏見を持っていなかった。むしろ、好意的な興味すら抱いてくれた。私の方も、そんな彼女と一緒にいると、たいへん心が和まされたのであった。
 例えば、二人で路上を歩いていたとしよう。途中で犬を見つけたりすると、彼女は「可愛い」と言って、無邪気にはしゃぎ出す。その彼女の様子が愛らしくて、私も微笑ましい気分になれるのだった。一方で、私は、犬なんて見かけると、可愛がるよりも、つい犬のウンチクなどを喋りたくなってしまう。しかし、いずみは、私のそんな知識自慢をうざがったりはせず、心から感心しながら、聞き入ってくれたのだった。二人は、実にうまく互いを認め合える関係だったのである。
 そんな交流が何ヶ月も続き、私たちはますます親密にとなっていった。
 さすがに、彼女の仕事場へ一般人の私が出向く訳には行かなかったので、もっぱら彼女の方が私のアパートへとこっそりと訪れるようなパターンの方が多くなった。
 気が利く彼女は、私のアパートへ遊びに来ると、独り身の私のために、食事を作ってくれたり、家事を手伝ってくれるようにもなったのである。彼女は、ひどく家庭的な一面もあったのだった。彼女自身も、私の役に立つ事を楽しんでいたようだ。
 こんな関係が続いていくうちに、私も、少し迷いが生じてきたのであった。
 いかんせん、私と彼女とでは親子ほどの年齢差があるのだ。しかも、彼女の本来の姿は、私などは足元にも及ばないはずのスター女優なのである。それなのに、こんな恋人みたいな付き合いを続けていて、本当に良いのだろうか。
 いや、もしかすると、いずみの方は、私の事を交際相手などとは少しも考えていなかったのかもしれない。思えば、今の彼女には父親がいないのだ。私に対して父親のイメージをダブらせていたから、優しく接していた、という事もありうるのである。そして、そんな風に判断させてもらった方が、私も軽い気持ちになれたのであった。
 私の方も、どうやら、若い頃にまともな恋愛ができなかったものだから、いずみの事を、必要以上に意識し過ぎてしまったのかもしれない。そもそも、冴えない私にとって、善良ないずみは勿体ないぐらいの存在だったのだ。
 このように考えを落ち着かせる事で、私も、なんとか、自分を見失わないようにして、いずみと良好な関係を保つ事ができるようになったのだった。
 相変わらず、いずみは、暇を見つけては、お忍びで、私のアパートにと遊びに来ていた。そんな時は、完全に二人っきりになってしまった。彼女は、家族のように、我が家の家事を引き受けてくれて、私の世話を焼いてくれたのだった。
 長らく、二人の間には、それ以上の進展はなかった。やはり、私はいずみにとっては父親代わりだったのだろう。ただ、そうだったとしても、愛らしいいずみがそばに居てくれるだけでも、私には幸せな日々なのであった。
 ある日も、彼女は私のアパートへと訪れていた。いつものように、家事をしたり、戯れたりして、楽しんだ二人は、いつしか、ベッドの上に並んで腰掛けていた。
 この時は、二人とも、一緒に居られる時間が嬉しくて、少し気持ちもハイになっていたようだ。
 明るい笑顔を浮かべていたいずみが、徐ろに、私の方へ顔を近づけてきた。そして、本当にさりげなく、私の口に自分の唇を重ね合わせたのである。
 なんとなくムードに流されてしまったのかもしれないが、とうとう、彼女は私相手に一線を超えてしまったのだ。
 私も驚きが強くて、すぐには彼女を引き離す事ができなかった。のみならず、内心ではずっと、密かに、いずみと接吻してみたいと言う願望も持っていたものだから、積極的にあらがおうとする事もできなかったのだった。

posted by anu at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年11月07日

架空キャラクターIQ比較一覧表

 私が引っ込めたコンテンツの中では、真っ先に再公開したかったものです。
 いわゆる、アニメや特撮などに出てきたキャラクターたちの知能指数の比較表ですが、私のコレは、かなり徹底してまして、海外ドラマやゲームに出てきたキャラの知能指数まで網羅してします。しかも、wikipediaも調べまくって、見つかる限りの知能指数を並べてみました。その上で、私個人がコツコツと発見した超マイナーなゲストキャラの知能指数まで加えてますので、まさに最強のIQ比較表だと言えるのでしょう。

IQ1.png
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タグ:知能指数 IQ
posted by anu at 13:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

「ケータイ小説なんていらない」eブックランド版

 パブー閉店を覚悟した時は、パブー上にて最長版を披露していた拙著「ケータイ小説なんていらない」ですが、この度、最長版ではなく電子書籍(eブックランド)版を、あらためてパブーで公開させていただく事にしました。

 すでに、私にとっては過去の作品ではありますが、今度は読むだけなら無料配布にしてありますので、この機に、多くの方に、気軽に読んでいただけたら幸いです。

「ケータイ小説なんていらない」eブックランド版

posted by anu at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年11月06日

今後の私の執筆活動

 かなり長文になりましたが、追悼企画の「眉村ジュブナイル 美少女軍団の全て」は、いかがでしたでしょうか。

 これからは、私は、こんな感じで、引っ込めた自作品の数々を、適当にチョイスして、このブログ上で紹介していこう、と思っています。

 もちろん、読みたいコンテンツを、コメント欄ででもリクエストしていただけたら、その要望を採用する事もあるかもしれませんが、絶対に何でも再録する訳でもありません。

 それと、もともと、私は、学校のいじめの研究家なのです。そろそろ、そちらの作業の方へ完全復帰したいと考えております。すでに「いじめっ子って悪くない?」「いじめっ子の笑い話」などの新展開のコンテンツを公開し始めてはおりますが、さらに極めた内容のもの世に送り込んでやりたいと準備している最中です。

posted by anu at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2019年11月05日

眉村ジュブナイル 美少女軍団の全て(再録)

 あまり語られてないようだが、眉村ジュブナイルには、やたらと美少女が登場する。眉村卓のSF小説の美少女といえば「ねらわれた学園」高見沢みちるが真っ先にあげられそうな感じもするが、実際には、「ねらわれた学園」は映像化されて知名度が高いというだけの話に過ぎず、他の眉村小説には、高見沢みちるをも圧倒するような美少女や美人がわんさかと出てくるのである。

 その中でも、トップの美少女といえば、まずは「まぼろしのペンフレンド」本郷令子あたりであろうか。彼女は、異次元の無機生命体が作ったアンドロイドなので、ひたすら美人であったとしても、最初からそのように作られた訳なのだから、当然と言えば当然の話である。その美しさは、主人公の少年の心にトラウマを残してしまうほどなのだ。

「年は明彦よりひとつかふたつ上だろうか、目のさめるような美しい顔だちだった。」「まぼろしのペンフレンド」
「花のような微笑をうかべたまま、ゆっくりと首を横にふった。」(同)
「こんなに美しい顔をした少女の口から、そんなつめたいことばが出てくるとは、まったく信じられなかった。」(同)
「エレベーターのような小さな室の青い光に照らされたその令子の顔を、明彦はこの世にまたとない美しいものに思った。」(同)
  
 同じように、その美貌で、主人公の少年をとりこにしてしまった美少女としては、「闇からきた少女」大森由美子がいる。彼女の場合は、単に70年先の時代から来ただけの未来人なのだが、それでも、これほどの美少女なのだ。

「知らない少女だった。が、その長い黒い髪をたらした顔は、まるで彫刻のようにととのっていたのである。どこをさぐっても欠点のなさそうな、すばらしい美少女なのであった。」「闇からきた少女」
「少女はそっと微笑してみせた。笑うと、そのまま花のような感じだった。」(同)
「それがまた髪のながーい、ぞっとするようなきれいな女の 子でね」(同)
「由美子は強い風に髪をなびかせながらうたうような調子でいった。日光を受けたそのひとみや鼻すじやくちびるは、おどろくほど優雅で、きゃしゃにみえる。」(同)
「由美子は靖子のお古を借りて着ているので、ふつうの少女とかわらないかっこうになっていた。が、それだけに、いよいよ美しさが目だつ結果になっていた。」(同)

 基本的に、眉村ジュブナイルに登場する未来人の女性は美少女・美人と表現されている場合が多い。タイムマシンで未来から来た少女であっても、未来を舞台にした物語においてもである。たとえば、「泣いたら死がくる」に出てくる近未来の悪の組織・暗黒連合の女幹部キャラもあっさり美人と書かれている。

「横に立っていた美しい車掌が、ほおえみながら呼びかけた。」「泣いたら死がくる」
「キャラは、美しいが、ひややかなほほえみを走らせた。」(同)
  
 「侵された都市」に出てきた、侵略宇宙人と戦う未来の地下運動の女リーダー、イワセ・マユミにしても同様である。

「声をかけたのは、腕を組んでいたひとりである、中央の女だった。色が白くて澄んだひとみ、くっきりと通った鼻筋、すばらしくきれいな人だった。」「侵された都市」
「イワセ・マユミが微笑した。はじめて見る微笑だったが、 おどろくほど美しかった。」(同)
  
 「さすらいの終幕」橘英子も、20世紀育ちの未来人なのだが、はっきりと美少女とは書かれていない。しかし、彼女の母親に関しては「若く美しい妻」と表現されているので、その血をひく英子も、きっと、それなりの美少女だったはずであろう。

「英子はかすかに微笑していたのだ。まるで仲間を見つけたといわんばかりのほほえみなのだが、それは思いもかけずかわいらしい。まるで花のような感じだったのである。」「さすらいの終幕」
「真紅のかさを高くかざし、レインシューズに水をけたてな がら上気した顔でこちらへ走ってくる。たしかに雨の中に、ぱっと花が開いたようなながめといえないこともない。」(同)
  
 とにかく、未来人イコール美少女なのである。「時間戦士」に出てくるエキストラの未来少女たちさえ、こんな風に描写されている。

「少女らは、ひどく優美だった。それはかれがなんどか複製で見たことのある、昔の名画の女神たちを思いださせた。もっとも、そうはいっても、少女らが画の女神たちにそっくりだったというわけではない。彼女らは、もっとしなやかで、ほっそりしていた。」「時間戦士」
  
 とうとう、主人公の少年より一世代だけ先の未来少女までもがカワイコちゃんとなってしまう。「少女」に出てきた、主人公の少年と深い関わりを持つ未来少女については、こんな感じだ。

「へんな女の子がいたのだ。年は、伸一郎と同じくらいだろう。とてもかわいい顔だちをしている。だが、着ているものがいけなかった。テルテル坊主のようなス カートともねまきともつかないかっこうで、おまけに、パッと燃えあがりそうな赤さなのである。」「少女」
  
 「還らざる城」に出てくるカラリンコも、40世紀と言う超未来から来たので、もちろん美少女である。

「やっぱりきゃしゃな――とてもかわいい顔だちだ。どう見ても、敏夫と同じぐらいの年の、それにしてはからだつきはほっそりしすぎていたが――少女である。」「還らざる城」
「そういえば、カラリンコだって、線は細いが、なかなかきれいなのだ。」(同)
  
 しかし、カラリンコの場合は少し損をしている。と言うのは、「還らざる城」には、もう一人、戦国時代の少女シノと言うのが登場し、彼女もそこそこの美少女だからだ。この美少女対決では、主人公の少年はシノの方に軍配をあげてしまうのである。カラリンコが文明社会的美少女なのに対して、シノはこんな感じの野性的美少女だ。

「少女は、お化粧をしているわけでもなければ、きれいな着物を着ているわけでもない。はっきりいえば、ひどくみすぼらしいといってもいいぐらいなのだが、その全身には生気が満ちあふれている感じだった。目が大きく、とてもあいらしい。」「還らざる城」
  
 未来人のバリエーションと考えてもよいのだろうか。眉村ジュブナイルにおいては、異次元から来た女性もひたすら美人揃いだ。「テスト」に出てくるカヌンは、体色が我々地球人とは異なる亜人類なのではあるが、それでも美人である事には変わりない。

「青年よりもまだ若い。たぶん二十歳にはなっていないだろう。ぬけるような色白の、ひじょうな美人だ。」「テスト」
「緑色の髪の美人」(同)
  
 「それぞれの遭遇」に出てきた多次元都市ビュロウに住むワリター・レイスも、一連の眉村ジュブナイル特有の美少女表現で描写されているので、見た目はきれいな少女だったのであろう。

「整った、きゃしゃな顔立ちなのだ。少年は、高い声で何かいった。」「それぞれの遭遇」
「ワリター・レイスの顔立ちがきゃしゃで、声も高いのは、 女とすれば納得できる。」(同)
  
 「現われて去るもの」小西佐夜子に至っては、ただの異次元の日本での反体制組織のメンバーの一人に過ぎないので、別に美少女じゃなくてもよさそうな気もするのだが、それでも、かなりハイクラスの美少女である。

「青ざめた髪はみだれているものの、上品で知的な顔だちをしたその少女が着ているのは、まぎれもなくあの服だったのである。」「現われて去るもの」
「おじが買ってきた既成服は、おどろくほど少女にあっていた。というより、少女自身がきれいなので服のほうが引きたって見えるのかもしれない。」(同)
  
 「なぞの転校生」異次元人が出てくる作品だが、物語の中心となる異次元人は山沢典夫という美少年である。しかし、山沢典夫が美少年だと言う事は、そのまま、彼の同族である異次元少女たちも皆、美少女だという事になるのだ。

「髪も、ひとみも黒かったが、ととのった顔だちといい、ひきしまった筋肉といい、まるでギリシア彫刻を思わせるような美少年だったのである。」「なぞの転校生」
「一、三年の列のいちばんうしろには、典夫にまさるともおとらない美少女がひかえている。」(同)
  
 「ねじれた町」花巻千恵子も、異次元の住人の一種だと考えてよいのかもしれない。彼女の描写の仕方が面白い。美少女じゃないと否定しているにも関わらず、何やら、すごく魅力的な少女らしいのだ。

「その少女というのが、おやっと思うほどチャーミングだったからだ。それも、いわゆる美少女というタイプではない。小麦色の膚をして、ひきしまった顔には黒い大きな目が輝いている。第一、プロポーションが、抜群だった。」「ねじれた町」
  
 異次元人らしき存在ならば、たとえショートショート小説に出てくる女性キャラであっても、眉村ジュブナイルでは美人として扱われる。ショートショート連作集「ふつうの家族」内の一編「みぞれ」に出てくる女性も、正体は異世界からの使者らしいのだが、こんな風に表現されている。

「彼の母よりはだいぶ若い、きれいな女の人が、傘の柄を持って、ついて来ている。」「みぞれ」
「見知らぬきれいな人は、前を見たままで、やさしくいった。」(同)
  
 同じく、ショートショート小説「花を見ない?」(作品集「一分間だけ」に収録)に出てくる女性も、幽霊みたいな存在なのだが、どうも美人であるらしい。

「門のところに、とても目のきれいな女の人が立って、サツキをみているのであった。何となく、引き込まれそうな感じの人なのだ。」「花を見ない?」
  
 超能力を身に付けたエスパーやミュータントたちも、未来人や異次元人たちの同類と見なしてよいのであろう。彼らは、そもそも人類とは別の種族なのだから、眉村ジュブナイルの世界においては、美形・美人で当たり前のような扱われ方をする。

 ミュータントが現人類を滅ぼして、新秩序を打ち立てた未来世界を描いた「地球への遠い道」には、セネアという美少女ミュータントが登場した。しかし、彼女の住むミュータント社会では、彼女クラスの美少女がぞろぞろいるみたいな雰囲気である。

「たしかに少女なのだ。十四、五歳くらいの・・・どきりとするような美しい顔だち、ととのったプロポーションの、少女だったのである。」「地球への遠い道」
「セネアは美しい眉をひそめた。」(同)
「かわいい少女の姿をしているくせに・・・船長や首席パイ ロットでも足もとにおよばないような知識を持っているなんて」(同)
「わかっているわよ。あんなにきれいな人なんだもの」(同)
「だれもかれもがスタイルがよく、顔だちもととのってはいるようだが・・・」(同)
  
 「闇からのゆうわく」松葉先生も、何やら、ものすごい美人だ。それもそのはず、彼女はセネアのご先祖さまとも言うべき現代人のミュータントだからであ る。

「はっとするくらい、きれいな人だったのである。それも、ただの美しさではない。どこか、とぎすました刃物を思わせるような、さえざえとした美しさなのだ。」「闇からのゆうわく」
「長い黒い髪。雑誌の表紙にでもなりそうな顔だち。すらりと伸びた足。」(同)
「きれいであればあるほど、まるで鬼女でも見ているような 威圧感を受けるのだった。」(同)
  
 ちなみに、「闇からのゆうわく」には、「ミス石塚中学」と呼ばれる、普通人の美少女、白川ミミも登場して、松葉先生相手に、こんなシーンを展開したりも する。

「フランス人をおかあさんに持つという白いほおをまっかにして、松葉先生を見返した。 どちらも抜群の美しさなのだから、壮観といいたいところだが、」「闇からのゆうわく」
  
 「天才はつくられる」で超能力を手に入れた女生徒、井戸崎玲子も美少女だったのであろうか。こんな風に描写されている。

「そのつめたくととのった顔だちの小がらな女生徒は、じっとこちらを見つめていたのである。」「天才はつくられる」
  
 同じく、「ねらわれた学園」の高名なるエスパー、高見沢みちるも、すごい美少女だと言いたいところである。しかし、意外に聞こえるかもしれないが、原作小説内において、高見沢みちるは一言も美少女とは表現されていないのだ。彼女に関する描写は次のようなものである。

「ふたりの斜め前を、背の高い女生徒が過ぎてゆくところだった。どちらかといえば青白いまでの顔で、しかし、意志の強そうな切れ長の目は、まっすぐ前に向けられている。なぜだか理由はわからないが、耕児は、その女生徒から、奇妙な圧迫を受けるように思った。」「ねらわれた学園」
  
 しかし、眉村卓は、代わりに、高見沢みちるには次のような特徴を与えているのだ。

「高見沢みちるは微笑した。それが・・・耕児がはっとしたほど、魅力的な微笑だったのである。」「ねらわれた学園」
  
 確かに、生粋のエスパーやミュータントならば、天然の美少女なのかもしれない。しかし、訓練や学習を通して、普通人から超能力者に成り上がった少女たちに関しては、眉村卓はストレートに美少女扱いしたがらない傾向があるみたいである。

 たとえば、「地獄の才能」には、宇宙人の英才教育で天才となった少年少女たちが次々に登場するが、明確に美男呼ばわりされているのは富士見和男だけだ。 あとから、天才少女の列に加わる小田中明子については「目をくりくりさせて」程度の表現が見つかるのみだし、同じく天才少女入りした桜井多美子にしても「古風な制服だが、多美子にはそれがよく似あっていた。」ぐらいの描写しかなく、美少女なのかどうかは判断が難しい。

 「天才はつくられる」のヒロイン、橋本敬子は、途中からテレパシー能力を身に付けてしまうが、彼女に対しての一番の褒め描写もこんな感じである。

「これから(テニス部の)練習が始まるのだろ う。ほかの部員と並んで、同じように短いスカートをはき、手にラケットを持っている。史郎はまぶしいものでも見るように、そうした敬子の姿をながめた。」「天才はつくられる」
  
 「つくられた明日」で、別の時間流のタイムパトロールメンバーに加わる杉森あかねにしても、登場人物の一人が「杉森あかねなんてカッコいい女の子」と言っているだけで、 実際に彼女がどの程度の美少女だったのかは、まるで分からない。ストーリー中盤より、普通の少女から特殊な存在に昇格する女性キャラについては、ほとんどがこんな感じなのである。

 とは言え、少しでも描写してもらえるならば、まだいい方なのだ。実は、眉村ジュブナイルにおいては、普通人のヒロインに関しては、可愛い子なのかどうかも全く説明されてない場合の方が一般的なのである。「とらえられたスクールバス」(のちに「時空の旅人」に改題)は、文庫三巻にも及ぶ長編にも関わらず、 そのヒロイン、早坂哲子の容姿説明については皆無に等しい。映画やドラマでは、すっかり高見沢みちると双璧の美少女扱いにされている「ねらわれた学園」のヒロイン、楠本和美にしても同様である。ほとんどの作品の普通人ヒロインは、全く相手にもされていないのだ。

 だから、最後に、一部の例外として、普通人の少女であるにも関わらず、かろうじて美少女として描写されている女の子たちの事を紹介しておく事にしよう。

 まずは、「押しかけ教師」に出てきた中塚こずえだ。

「チャーミングで、しかも快活な彼女は、クラスの花形なのである。」「押しかけ教師」
  
 次に、「闇からきた少女」目黒和子の描写である。

「和子はにっこりした。その瞬間、白い歯がちらりとのぞく。克雄が今まで知らなかったかわいらしい表情だった。」「闇からきた少女」
  
 目が大きい事や色白な事も、美少女の表現の一つに加えてもよいのだろうか。それならば、「まぼろしのペンフレンド」伊原久美子にも、「久美子の大きい目」「白い顔」などのささやかな描写がある。

 「侵入を阻止せよ」荒木千映子も、こうした「控えめな美少女描写」を与えられている普通人ヒロインの一人だ。彼女の描写の引用で本コラムは締めくくる事としたい。いつの日か、新たな眉村ジュブナイル美少女に出会える事を願いつつ。

「千映子は、演劇部長である。派手な顔立ちで目も大きい。陵北高校の男生徒の中には、彼女のファンもすくなくないようだ。」「侵入を阻止せよ」

posted by anu at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説