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2020年03月07日

ウルトラ怪獣カードブック

怪獣の世界.png
 私が、小学生なかばの頃に、どっぷりはまって、集めていたのが、この「ワールドスタンプブック 怪獣の世界」(講談社)です。

 簡単に説明すると、先行して流行った仮面ライダーカード(1971年〜1973年)のウルトラマン版です。違いと言えば、このワールドスタンプはお菓子の付録などではなく、カードそのものが商品でして、まずは台紙となる大型本が存在していて、そこに別売りのカードを貼っていく形式がとられていました。怪獣の解説も、カードにではなく、台紙の本の方に書かれています。
カード袋.jpg
 カードの枚数は300枚を超えました。50円で、カードがランダムに8枚入った袋を一つ、買えますので、コンプリートさせて完成させるには、けっこう時間もお金もかかります。もちろん、カード袋の中身は買う前には確認できませんので、収集の中盤以降はカードもダブりだしますから、一筋縄ではいきません。

 そこで、このワールドスタンプの発売元自体が推奨している事なのですが、友達同士で、自分の要らないカードを交換しあえば、より効率的にカードを集められる、と言うのでした。

 もっとも、私は、北海道のど田舎に住んでおりましたので、もともと僅かしか居ない学友たちの中で、同じように、このワールドスタンプを集めている子などは一人もいませんでした。そんな次第で、結局は自力でカードを集め続け、家族からのお土産も常にこのカード袋をねだり続け、そうやって、最後120枚を発売元に特別注文できる段階にまで漕ぎ着けて、どうにか完成させたのでした。

 「ウルトラマンレオ」(1974年)の怪獣のうち、円盤生物が丸ごと欠けてますので、その時期以降に発売された商品じゃないかと思います。

 この「怪獣の世界」は、当時、私にとっては、ベストのウルトラ怪獣図鑑でした。と言いますのも、あの時期は、ウルトラ・シリーズのほとんどの怪獣が掲載された本なんて、「全怪獣怪人大百科」(ケイブンシャ)ぐらいしか無かったはずだからです。特に、第二次怪獣ブーム末期の「タロウ」や「レオ」の後期の怪獣の紹介は、たいへん希少でした。

 のみならず、全怪獣がカラー写真だと言う点で、「全怪獣怪人大百科」にも優っています。従来の書籍スタイルの怪獣図鑑ではあり得なかった、贅沢な仕様なのでした。それだけではありません。各怪獣のプロフィール欄には、登場話のサブタイトルもきちんと記載されていました。現在の怪獣図鑑では当たり前なのかもしれませんが、第二次怪獣ブームの頃の怪獣図鑑では、怪獣の登場回のサブタイトルは省略される事の方が一般的だったのです。

 そんな訳で、実は、この「怪獣の世界」こそは、第三次怪獣ブームの先駆けとなった、重要な通過点の一つでもあったのでした。この「怪獣の世界」を持っていた人間は意外と多かったらしいと思われ、その内容の影響は、けっこう、あちこちで見かけるのですが、長くなりますので、ひとまず詳しい検証は控える事にいたします。

 ただ、一つだけ言及させていただきますと、この「怪獣の世界」も完璧な全怪獣図鑑だったのでもなく、ところどころで、著名な怪獣も掲載漏れしていました。例えば、「ウルトラマン」ですと、チャンドラーとザンボラーが抜けており、その為、私の頭からも、長い事、この二怪獣の知識は欠けたままだったのでした。(でも、ザンボラーは、この「怪獣の世界」の裏表紙に、さりげなく写真が載っています

 「怪獣の世界」が一定の成功を収めたからなのかどうかは知りませんが、その後も、仮面ライダーやらガンダムやら野球選手やらで、似たようなカードブックが発売されたみたいです。ウルトラ怪獣自体、さらに内容が細かくなったバージョンのものが存在していたのを、私は確認しております。