アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

Chewlucanus属

あけましておめでとうございます。

2016年の1回目はChewlucanus属について。
通称「コツメクワガタ」。
体型は扁平、触角が8節で、上翅の縁は薄い板状、爪が小さいなどの特徴を持つ。
3種が知られていて、どの種も珍品&高価なので集めるのは容易ではないでしょう。
今のところ3種ですが、マレー半島あたりにも分布しているかもしれません。

Chewlucanus Ikeda & Katsura, 2000:10 (type: Chewlucanus hirosawai H.Ikeda et Katsura, 2000)

Aulacostethus属

Aulacostethus属について。通称「メカクシニセヒラタクワガタ」。
Dorcus属に含まれる場合もあります。
近年になって中国から新種も見つかっていて、もしかしたらミャンマー辺りからも新種が出てくるかもしれません。

Aulacostethus Waterhouse, 1869:13 (type: Aulacostethus archeri Waterhouse, 1869)
=Aegomorphus Houlbert 1914:344 (type: Aegomorphus ruditemporalis Houlbert 1914)

Gnaphaloryx miles baumanni

ブトンから記載された亜種で、
場所柄からも目にする機会は少ないです。

頭部が幅広で 歯型がちょっと異なります。
頭部の突起は太くて短い傾向にありそうですが、
スラウェシ亜種でもそのような個体は見られます。


Gnaphaloryx miles baumanni Schenk,2002:15,figs
[Type Locality] Indonesien,Insel Buton(südich Sulawesi),Wakarumba

ホロタイプ Schenk,2002より

Chewlucanus muramotoae

北スマトラから記載された種類で、まだ数頭しか得られていません。
アンダマンカギツノをドルクスにしたような印象です。

ボルネオから記載されたC.ichiokaiに似ていますが、
顎中央部に内歯を備え 複眼下は大きく盛り上がり
頭部・前胸は幅広で艶消し など違いが見られます。

Chewlucanusは3種記載されているわけですが、
マレーなどで新種が出るかもしれません。


Chewlucanus muramotoae Araya et Fujioka,2011:88-90,fig.1-4
[Type Locality] Mt. Bubun,"Sidikatang"(should de a misspelling of Sidikalang),N.Sumatra,Indonesia

ホロタイプ Araya&Fujioka,2010より

Chewlucanus itiokai

サラワクから記載された2種目のコツメクワガタです。
基準種は爪がはっきりしませんが、
本種とスマトラのC.muramotoaeは爪が大きく かなりDorcusちっくです。
♂の形状だけならHeterochthesにも似ています。

詳しい採集状況を知っているわけではありませんが、
低標高でライトトラップで採集していると聞いています。
低標高はマラリア地帯らしいので 採集されることが少ないのかもしれませんね。

Chewlucanus itiokai Araya et Murai,2010:375-383,figs.1-6
[Type Locality] N.Borneo;Sarawak←記載文全文を持っていないので詳細産地はわかりません。

ホロタイプとパラタイプ Araya&Murai,2010
Description of the second species of the genus Chewlucanus Ikeda et Katsura, 2000 from Sarawak, Malaysia in Borneo
: The Entomological Review of Japan 65(2):375-383
より

Digonophorus wemckeni

アルナチャルから記載された種類で、
前田氏曰く まったく採集できないとのことです。

♂はかなり変わっているので見分けはすぐにつくと思いますが、
パラタイプの♀は他種から考えても違っているのではないかと思われます。
ベルニカートゥスの♀?
チベット・ラベルのそれっぽい♀は見かけたことがあります。

Digonophorus wemckeni Schenk,2008:176-178,figs.1-2
[Type Locality] Arunachal Pradesh,Distrikt Bomdela

Holotype

Paratype ♀
Schenk,2008
Lucanidae vom Arunachal Pradesh, Indien und beschreibung von zwei neuen Arten
: Entomologische Zeitschrift 118(4):175-178
より

A.ruditemporalis と ベトナム産不明種

四川省から記載された種類で
実物は見ていませんがよく似た個体群が浙江省あたりでも採集されているようです。

ベトナム北部産の不明種はドナンとはまた別種で、
西山氏著のクワガタギネスにベトナムのルディテンポラリスとして少しだけ書かれています。(文のみ)
四川や雲南から得られた個体の写真と比較したところ どうやら別種みたいです。
ちなみに産地はハザンで ベトナムに行って現地人から直接入手した個体と聞いてます。

Aulacostethus ruditemporalis(Houlbert 1914):344-346,fig.1 [Aegomorphus ruditemporalis]
[Type Locality] Ta-tsien-Lou,Siao-Lou

原記載の写真
Description d'un nouveau genre et d'une espèce nouvelle de la tribu des Dorcinae
: Insecta, revue illustree d’Entomologie, Rennes 4:344-346
より


N.Vietnam,Ha Giang
   
<< 2016年03月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
スポンサード リンク
プロフィール

tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
最新記事






スポンサード リンク
サイト内検索 https://fanblogs.jp/anotherstagbeetlesofworld/index1_0.rdf
分類カテゴリ
リンク集
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。