大図鑑に載ってないクワガタたち（主に）

ガダルカナルから記載された種類です。
マメクワみたいな形状ですが、
サイズは12.5mmと大型。

複眼縁は半月状　頭楯は双山状
前胸の丈は短くて側面はギザギザ　など特徴が見られます。
本種かどうかは何とも言えませんが、
新大図鑑1209のボサ・チビクワ（F.sp.)が雰囲気がよく似ています。

　
Figulus spinosus Bomans,1986:8,fig.13
[Type Locality] Solomon Is.,Guadalcanal,Popomanasiu

50e contribution à l'étude des Coléoptères Lucanides. Notes synonymiques et diverses, et descriptions d'espèces nouvelles du Genre Figulus (Macleay). (2e partie).
: Bulletin de la Société Sciences Nat Bulletin 52:7-12
より

クィーンズランドから記載された種類です。
記載文の絵が正確ならば、
複眼縁の形状と　前胸中央部の凹みがないことで同定できそうです。
タイプのサイズは13mm。


Figulus tambourinensis Mjöberg,1916:13-14,fig.10
[Type Locality] Mt.Tambourie

記載文の絵
Results of Dr.E.Mjöberg Swedish Scientific Expeditions to Australia 1910-1913. 9. Cicindelidae, Gyrinidae, Lucanidae, Paussidae
: Arkiv för zoologi 10(10):1-16





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複眼縁が半月状になる種類では大型で、
タイプのサイズは11mm。

キナバルエンシスと同定されている個体と
記載文の絵ではだいぶ雰囲気が異なります。
特徴が誇張されている可能性も十分ありますが。
記載文の絵だと　複眼縁が突起の様に尖り　
頭楯は突出して先端が割れる　前胸側面はギザギザ　
といった特徴が見られます。


Figulus kinabaluensis Bomans,1987:13-14,fig.32
[Type Locality] Nord Borneo,Mont Kina Balu

記載文の絵
50e contribution à l'étude des Coléoptères Lucanides. Notes synonymiques et diverses, et descriptions d'espèces nouvelles du Genre Figulus (Macleay). (3e partie).
: Bulletin de la Société Sciences Nat Bulletin 53:5-14
より




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バンダ島からは大型のＦｉｇｕｌｕｓが1種と小型のＦｉｇｕｌｕｓが1種の計2種が得られます。

同定はされていませんでしたが、
新大図鑑1258が本種と思われます。


Figulus minutus Deyrolle,1874:414-415
[Type Locality] Banda

記載文　Deyrolle,1874より

Fujita,2010より




新富士バーナー　SOTO いぶし処 お手軽香房 ST-124

南ベトナムから記載された種類です。
サイズは14mm。
記載文の1部分しか訳していませんが、
それによると複眼縁は台形状でF.sublaevisのような感じで　それより鋭い
みたいな感じです。
なんとなく種類の雰囲気はつかめるとは思います。

Figulus napu Kriesche,1922:130-131
[Type Locality] Cochinchina,Saigon

記載文
Zur Kenntnis der Lucaniden
: Stettiner entomologische Zeitung. Stettin 83:115-137
より




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次に書く記事を選ぼうと思って　新大図鑑を見ていたら
新大図鑑のF.hornabrookiは別種みたいです。

本種は頭楯が台形であることと前胸縁中央部がややくびれるみたいです。
新大図鑑の個体は頭楯が双山（U字？）で　前胸縁中央部はやや膨らみ長さが長いです。
記載されている種類なのかはまだ調べきれていませんが、
Bomans氏が1986年、1987年に多数記載した中には該当種はいないような感じです。


Figulus hornabrooki Bomans,1986:12,fig.17
[Type Locality] New Guinea,Takai,Okapa

記載時の絵
50e contribution à l'étude des Coléoptères Lucanides. Notes synonymiques et diverses, et descriptions d'espèces nouvelles du Genre Figulus (Macleay). (2e partie).
: Bulletin de la Société Sciences Nat Bulletin 52:7-12
より

中部ジャワから記載された種類です。
サイズは12mm。
西ジャワから記載されたF.subcastaneus（サイズ：約14.3mm）とも比較されています。　

本種と思われる東ジャワ個体の画像は載せることはできませんが、
それを見ると　光沢は強くて　点刻は小さい。
頭楯は記載時の絵のように強く突出した双山状
大顎は絵より直線的です。
前胸中央の凹みは小さいけどはっきりしています。

記載時の絵によく似ていますので
それを参考に同定できそうです。


Figulus javanensis Nagel,1941:73-74,figs.15
[Type Locality] G. Oengeran-Java

Neues über Hirschkäfers
: Deutsche Entomologische Zeitschrift :54-75
より

ヌビルス同様　タニンバルから得られる種類みたいです。
ヌビルスによく似ていますが、　頭楯で区別できます。（ヌビルスは双山状）

タイプは８mmと　サイズもよく似ていて、
未同定の状態だと本種を狙って購入するのは難しいかも。
運任せか　まとめ買いすれば手に入れられるとは思います。
ヌビルスと本種の割合は調べていませんので（ぶっちゃけた話　小さすぎてちゃんと同定してません）、
もしかしたら本種が多くて　ヌビルスが少ないかもしれません。


Figulus humeralis Didier,1930:165-169,figs.122,123
[Type Locality] Larat

記載文の絵
Étude sur les Coléoptères Lucanides du globe. XII. Descriptions de Lucanides nouveaux ou peu connus. Description d'espèce nouvelles
: Librairie speciale Agricole, Paris Fascicule 8:160-174
より

分布の記録を見ると
オーストラリア〜ニューギニア〜モルッカと分布域は広いようです。

本種と同定された個体（あっているかは不明）を見ると
光沢は強く　前胸中央部の窪みは小さく　顎は直線的。
複眼縁は耳のような感じの形状で　レグラリスなどよりは発達は弱いです。

広域分布ですので未同定で出回っているかもしれませんね。


Figulus sulcicollis Hope et Westwood,1845:26
[Type Locality] Melville Island and Port Essingyton
[sny] Figulus ater Deyrolle,1874:412-413 [Misol].

記載文　Hope & Westwood,1845より

F.sulcicollisと同定された個体　
Websiteより：リンク

F.ater　記載文　Deyrolle,1874より

レグラリスに似た種類です。
新大図鑑1203か　それに近い雰囲気の個体かもしれません。
ホロタイプのサイズは13.2mm。


Figulus weinreichei Bomans,1986:15,fig.9
[Type Locality] D.N. Guinea(sans autre précision)

記載文の絵
50e contribution à l'étude des Coléoptères Lucanides. Notes synonymiques et diverses, et descriptions d'espèces nouvelles du Genre Figulus (Macleay). (1e partie).
: Bulletin de la Société Sciences Nat Bulletin 51:7-15
より