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Cyclommatus splendidus

インペラトールの先端付近の内歯を無くしたような種類ですが、
よく見ると 歯型・頭部の形状・頭楯など違いは見られます。
光沢が強い傾向にあるのも特徴です。

テミィカ近郊のテンバガプーラから得られ、
近郊のマポンドゥマからもよく似た個体群が得られます。
基準産地の個体群とは歯型・頭部の形状・頭楯など違いが見られ、
亜種くらいなものと思われます。

代置種のインペラトールとモンギローニとはそれぞれ分布が重ならないようで、
同所のラベルも見かけますが ラベル間違いと思われます。

近年では入荷量が極端に少ないですが、
金だかの鉱山があって軍が管理していて
入山が制限されているのが原因と聞いています。


Cyclommatus splendidus Schenk,2000:10-11,figs.1-2,3c
[Type Locality] West-Neuguinea(Irian Jaya,Indonesien),östlich Tembagapura,Lorentz Reserve
[sny] Cyclommatus imperator shiokuraii Wakatake,2002:126-127,figs. [Tembagapure Timika,Western.Irian Jaya,INDONESIA].

Schenk,2000より

Tembagapura

Cy.splendidus ssp.?
Maponduma(飼育品)

Cyclommatus spineus

本種はイグジミウスやティットーニによく似ていて
判断が非常に難しいです。

一応
顎の湾曲が強い事や内歯の形状 頭部のトサカ部分や複眼下の形状
頭楯の突出が弱いなどで区別は可能です。
記載文の絵は顎がやや大げさに書かれていると思われます。

PNGで上記の特徴が見られるスピネウスと思われる個体群が得られるわけですが、
ニューギニア島西端のソロンから得られる個体群もよく似た特徴が見られます。


Cyclommatus spineus Didier,1930:137-140, figs.100-103
[Type Locality] Inow Mts. Nouvelle-Guinée

記載文の絵 Didier,1930より

パラタイプ Taroni,1998より


[関連記事] イグジミウスについて
[関連記事] Cyclommatus tittonii

Cyclommatus gestroi

イリアンジャヤ・ティミカから得られる珍品で、
ティミカ以外ではヤフキモ産を確認しています。

大型個体なら他種との区別は簡単ですが、
小型個体だと けっこう同定が難しいです。
細長くて直線的な顎と頭楯・前胸で判断しています。

ヤフキモ産は2個体しか検品したことはありませんが、
頭楯が突出しません。


Cyclommatus gestroi Nagel,1931:138,fig.
[Type Locality] ad flumen Fly Novae Guineae

再記載時の絵 Nagel,1932より

Irian Jaya,Timika

Irian Jaya,Yafukimo

Cyclommatus taurus

パッと見はカナリクラトゥスにも似ていますが、
頭部の突起の出方がかなり特殊で面白いです。

スマトラとボルネオから記録がありますが、
ぜんぜん見かけません。
低地棲?

1個体づつの写真しか見たことはありませんが、
ボルネオの個体群はやや寸詰まりの体型かもしれません。


Cyclommatus taurus (Nagel,1936):296-297, fig.5 [Cyclommatellus taurus]
[Type Locality] Sumatra

記載文の絵 Nagel,1936より

Sumatra Taroni,1998より

Borneo Mizunuma&Nagai,1994より

Cyclommatus canaliculatus infans

分布に疑問が持たれている亜種なのですが、
一概にラベル間違いとは言い切れないところがあります。
ラベル間違いの可能性もあることはありますが 追加個体も得られていますし。

他の産地では普通種でも 場所によっては珍品になる種類もいます。
例:ペレンのオキピタリス、スライヤルのタウルス、メンタウェイのリノケロス、ロンポバタンのスティーブンスなど。

分布のしかたでは ボルネオとスラウェシでは同種や代置関係にあるような種類はほとんどいませんが、
まったくいないわけではありませんし。
広域分布のオキピタリス、ティタヌス、リッツェマの他にも、
新大図鑑976のゴラム・ネブトはデバティスと代置関係にあると思われますし、
スラウェシからはサバ・ツノヒョウタンも得られます。

個体そのものを見た感じでも
ボルネオ亜種とは雰囲気が違う気はしないでもないです。
図示した♀はスラウェシの標本に混ざっていたものです。


Cyclommatus canaliculatus infans DeLisle,1970:106-108, fig.14 [Cyclommatus infans]
[Type Locality] 未見←記載文はどのように書かれているかわかりませんが、南スラウェシ州Mt.Takalarが基準産地

ホロタイプ Mizunuma&Nagai,1994より

Fujita,2010より

Cyclommatus tittonii

スピネウスと比較して書かれてますが、
イグジミウスとの区別がちょっと難しいですね。

Taroni氏の本にパラタイプが出ていますが、
イグミジウスそのものに見えるのも混ざってるし・・・

ついでにティミカから得られたよく似た雰囲気の個体も載せておきます。
形は似ていますが かなり小型です。


Cyclommatus tittonii Lacroix.,1983:6, figs.
[Type Locality] Nouvelle-Guinée,Papua,Tiripini

記載文の絵
Lacroix,1983より

パラタイプ
Taroni,1998

Cy.tittonii? Cy.sp.?
Irian Jaya,Timika 38mm

メイトランド と ファウニコロール と ヴァンローニ

この3種については タイプ標本の基準産地間違いや同定間違いで
かなりわかりずらい事になっています。
そんなわけで ちょっとまとめてみます。

簡単にまとめると
ファウニコロールはジャワ産で、
ヴァンローニはニアス産でメイトランドのシノニムとなります。

両種とも似ていますが、
ジャワ個体群は頭楯がとがり ニアス個体群は頭楯が丸いことで区別できます。

Cyclommatus faunicolor (Westwood,1844):106 [Lucanus faunicolor]
[Type Locality] Oriente
[sny] Cyclommatus vanrooni (nec Oberthür et Houlbert) Didier et Séguy, 1953:124

Cy.faunicolor 記載文 Wesywood,1844より

Cy.faunicolor タイプ標本の模写 Westwood,1845より


Cyclommatus maitlandi Parry,1864:40, 84, pl.12, fig.4
[Type Locality] Ins. Nias,(Sumatrae occid.)
[sny] Cyclommatus faunicolor (nec Westwood) Parry, 1870:86
Cyclommatus vanrooni Oberthür et Houlbert,1914:78, 83-84, fig.64 [Java].

Cy.maitlandi 原記載の絵 Parry,1864

Cy.vanrooni タイプ Oberthür et Houlbert,1914より

ついでに

Cy.faunicolor Jawa Oberthür et Houlbert,1914より

Cyclommatus affinisについて

一般的にはズベールのシノニムとしてリストに出てくる種類なのですが、
基準産地はボルネオとフィリピンとなっていて
ボルネオ産はデハーンを指していると思われます。

本来 この種もレクトタイプを指定しなければならず
ボルネオ産を指定した場合はデハーンのシノニムとなります。

記載文の感じだとボルネオ産を基準にしているような雰囲気はあります。

Cyclommatus affinis Parry, 1864:40-41, 84 [Borneo et Ins. Philippinis].

記載文
A catalogue of lucanoid Coleoptera; with illustrations and descriptions of various new and interesting species
: Transactions of the Entomological Society of London (3)2:1-113
より

アルファックのイグジミウス似の不明種

アルファックからイグジミウスに似た不明種が2種得られます。

1種は赤味が強くて頭部にトサカが出るのですぐに区別はつくと思います。
もう1種はちょっと曲者で 光沢が強く 顎は下方に下がらず強壮 胸の形状も異なります。
強光沢の種群は飼育しても特徴が安定してました。

トサカが出る方は間違いなく不明種と思いますが、
強光沢タイプは安定しているとはいえ、もっと調べる必要はあります。
どちらも採集数は少な目です。


トサカが出る不明種

強光沢個体群
左端は65mm

イグジミウスについて

ニューギニアに広く分布するイグジミウスですが、
産地により変異が見られます。
ちゃんと調べれば亜種分けもできるかも。

PNG〜イリアン・マピアくらいまでは大した変異はなさそうですが、
アルファックの個体群は黒味が強く 顎は下方に強く下がり 先端付近の内歯は中央寄り 頭楯の突出は弱い、
ソロンの個体群は顎は横方向に強く湾曲して 頭楯はほとんど突出しないです。
大雑把に変異を述べるとこんな感じで 特徴は安定しているようです。


左:Sorong 右:Arfak ともに66mm

左:Mapia 右:PNG(Fujita,2010)
PNG産は手に入らなかったです。
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プロフィール

tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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