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Psalidoremus亜属のノコギリクワガタ

Psalidoremus亜属は本土ノコギリに近縁なグループになります。

Psalidoremus Motschulsky, 1862:13 (type: Lucanus inclinatus Motschulsky, 1857)
=Psalidognathus Motschulsky,1857:29 (nec Gray in Griffith,1832) (type: Lucanus inclinatus Motschulsky, 1857)

よく知られたグループではありますが、
2014年に入ってから少し動きがありました。

P.inclinatusについては種名のみで、
細かいことは以前の記事を参照していただきたいと思います。
[関連記事] 本土ノコギリクワガタのこと

Prosopocoilus astacoides 追記

以前にも記事にしましたが、Huang&Chen,2013(Stag Beetle of China 2)に原名亜種のホロタイプが図示されていて、
分類が少し変わりましたので追記します。
Huang&Chen,2013とは分類が少し違いますが見解の相違ですのでご了承ください。
[関連記事] Prosopocoilus astacoides その1
[関連記事] Prosopocoilus astacoides その2
[関連記事] Prosopocoilus astacoides その3
[関連記事] Prosopocoilus astacoides その4


オーウェン・ノコギリと近縁種

東南アジアに広く分布するグループで、
独特の歯型と複眼下が大きく尖るのが特徴的です。
♀はずんぐりした体形で、やはり複眼下が尖るので他種と区別することは簡単です。



本土ノコギリクワガタのこと

日本人ならば知らない人はいないクワガタでしょう。
大型〜小型では歯型が大きく変わるので、一般の人は別種だと思っていることが多いです。
当方の地域の通称は大型が「水牛」で小型が「ノコギリ」でとおってます。
標本は海外でも割と人気があると聞いています。

タルサリス系統のノコギリクワガタ

記載が一番古いタルサリス・ノコギリを基準にしましたが、
フェア・ノコギリ系統とした方が解り易いかもしれません。

世界地図で見ると左側に半円を描くような感じで分布しています。
ただし スマトラとタイ南部辺りのマレー半島付け根部分は空白地帯となります。

それぞれをタルサリスの亜種とする研究者もいます。
それぞれを見比べて見ると 確かによく似ていて、
前胸の形状などは徐々に推移していく感じが見て取れます。
当方は タルサリスとロンドンを独立種扱いにしていますが、
すべてを同種としても おかしな見解には感じられないです。


P.debatissei & P.buddha kuijteni

デバティスはマレーから記載された ブッダによく似た種類です。
大歯型ならば 歯型で簡単に区別することができるのですが、
大顎以外での区別は 図鑑で見る限りでは判別が非常に困難です。

小さいサイズでのブッダ(ssp.kuijteni)との比較を考察してみます。
ただ 同亜種とされているシムルエ産との比較ですのでご了承ください。

スペンス・ノコギリのインドシナ亜種について

一般的にP.spenceiのインドシナ亜種は Ssp.mandibularisとされていますが、
実はホモニムで無効名になります。
(C.mandibularis Thomson,1862=P.inclinatus)

そうなると P.mandibularis Möllenkampのシノニムとされていた中で記載年の新しいものが当てられるわけですが、
元来 独立種扱いとされていたP.laoticusが当てはまりそうです。
♀のみで記載され P.bulbosus系統の種類のようです。
サイズはやや小さめですが、
ラオスから得られる種類でP.bulbosusに似た種類はP.spenceiくらいなものです。

ついでに 中部ベトナムから得られた個体は頭部・前胸・歯型に違いが見られ、
亜種くらいにはできそうです。
ただ 図示する個体1例しか確認できていませんので参考程度に。


Prosopocoilus spencei laoticus Kriesche,1922:122 [Prosopocoilus laoticus]
[Type Locality] Laos
[sny] Prosopocoelus mandibularis Möllenkamp,1903:345-346 [Tonkin ubi in montibus Mauson].
Prosopocoelus crassimaxillaris Bomans, 1967:345 [Laos,Ban van Heua].

P.laoticus 記載文 Kriesche,1922より

P.spencei ssp.? C.Vietnam,Nghe An

ついでに
Cladognathus mandibularis Thomson, 1862:417 [Japon]. = P.inclinatus

記載文 Thomson,1862より

Prosopocoilus savagei metaxylimnus

本亜種はウガンダ辺りの個体群を指します。

シノニム処理されていることがほとんどですが、
体色はやや赤みが強く 頭部の突起に違いが見られます。

 
Prosopocoilus savagei metaxylimnus (Kriesche,1919):162 [Metopodontus savagei metaxylimnus]
[Type Locality] Insel Ukerewe im Victoriasee

記載文 Kriesche,1919より

Prosopocoilus felschei

P.planetiとの区別は非常に難しく、
前胸の黒色部分が大きいことと 上翅接合部の黒ラインが太いこと以外は
見た目からは これといった区別ができませんでした。
頭部と前胸のバランスや複眼下・前胸の形状も微妙に異なってはいますが、
個体変異程度の違いに感じます。

分布はトーゴとされています。
ホロタイプのサイズは39o。

Prosopocoilus felschei (Möllenkamp,1904):372 [Metopodontus felschei]
[Type Locality] West-Afrika

Holotype Bartolozzi&Werner,2004より

Prosopocoilus planeti

同系統のP.swanzyanusとは
体が幅広 複眼下が大きく膨らむ ケイ節が太い など違いが見られます。
(21oでの比較)

分布は広く、カメルーン・旧ザイール・コンゴ・ガボン・ギニア(?)となります。


Prosopocoilus planeti (Boileau,1897):287-288,fig. [Metopodontus planeti]
[Type Locality] Congo
[sny] Prosopocoilus kuntzeni Kriesche,1919:114-115 [Südkamerun,Spanisch-Guinea].

記載文 Boileau,1897より

Holotype Bartolozzi&Werner,2004より
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プロフィール

tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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