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ババ・オオクワガタ

生き虫業界では「クルビデンスssp.」の名称の方が いまだに通りはいかもしれません。

Dorcus wardi

チベットとミャンマー北部から記載されたセメノブ系統の種類です。

少なくともタイプ標本を見なければ同定するのは難しいかもしれません。
記載文を読んだ感じでは新大図鑑で図示されているチベット産のD.Semenwiのような印象です。
すぐ脇の雲南省産の個体と比較すると 雰囲気はやや異なるのですが、
別種かと問われると判断が難しいです。


Dorcus wardi Arrow,1943:136-137
[Type Locality] S.E.TIBET:Zayul,Di Chu , VallyUPPER BURMA:Seinghku Vally

記載文 Arrow,1943より

D.semenowi Fujita,2010より

Dorcus grandis

Didier&Seguy,1953では小型の♂が♀として図示されていますが、
Didier,1928では大型♂・小型♂・♀がちゃんと図示されています。

Ikeda & Nishimura,1995(月刊むし:292)以前は超珍品だったようです。
目立つクワガタなのに不思議なものです。

分布は北東ラオス〜中部ベトナム・ダナン近郊、北ベトナム(?)、海南島(?)となります。
北ベトナム産は「ラオスの採り子がベトナムでベトナム産を売っていて産地が怪しい」などと言った話もあります。
多種の分布のしかたを考えるとサパ辺りならいてもおかしくはないですが。

中部ベトナム産は比較していないので違いがあるのかはわかりません。


Dorcus grandis Didier,1926:146-148
[Type Locality] Xieng Khouang(Laos) provenant

記載文 Didier,1926より

Didier,1928より

Dorcus taurus minor

ついに記載されたので記事にします。

かなり変わった亜種で、
最初に見たときはタウルスだとは思いませんでした。
顎の裏の毛も薄いとのことです。

タウルスのくせに
年に1〜3頭程度しか採集されない 超珍品です(笑)
また 小型ばかりで
ホロタイプ以外はすべて短歯でした。


Dorcus taurus minor Okuda,2013:35-37,figs.3-4,14,20-21
[Type Locality] Mt.Bontoharu, Rea-Rea, Selayar Island, South Sulawesi,Indonesia

Paratype



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Dorcus reichei  原名亜種について その2

つづきです。

Eurytrachelus castelnaudii

記載文の絵 Deyrolle,1865より

Eurytrachelus cervulus

記載文 Boileau,1901より

Tam Dao 49.5o


D.cwrvulusに当たるインドシナの個体群はやや小型です。
確認した限り図示した個体が最大でした。
新大図鑑では顎が細く 光沢が強いとありますが、
個体変異の範疇に入ると思われます。

以上、ライヒ原名亜種の考察でした。



[関連記事] Dorcus glabripennis
[関連記事] Dorcus praecellens

Dorcus reichei  原名亜種について その1

広域分布の普通種ですが、
シノニムも多数記載されており
また 同所に似たような種類も多数いたりと
分類は結構厄介です。

当方が調べた限りでは、
ライヒのシノニムとされている 「D.praecellens (Möllenkamp,1903)」 「D.glabripennis Westwood,1871」の2種は独立種でよさそうです。

また D.punctilabirisはBoileau,1913に大顎の絵が書いてあり
それを見るとD.submolaris(サイズも考えるとD.tityusかな?)のような歯型をしています。
そうなると 少なくともライヒとは別種になります。
タイプのサイズは約55.5o。
ただ もしかしたら 中歯気味の個体をデフォルメして書かれているかもしれませんので、
タイプ標本を確認できるまでは暫定的にライヒのシノニムに含めておきます。
Parry,1864でライヒのシノニムとされているのですが、
Boileau,1913ではその見解を支持するとあります。

D.castelnaudiiの記載文の絵では、
内歯の間に小さな内歯が出ているのですが
この種もタイプ標本を見ないと なんとも言えないです。



Dorcus reichei Hope,1842:83
[Type Locality] Sylhet
[sny] Dorcus blanchardi Hope,1842:84 [-].
Dorcus cognatus Hope,1842:84 [Himalayas].
Dorcus punctilabris Hope,1842:84 [-].
Eurytrachelus castelnaudii Deyrolle,1865:31-32,fig.3 [Inde(Bengal)].
Eurytrachelus cervulus Boileau,1901:284-285 [Tonkin,N.O. de Bao-Lac].


Dorcus reichei

記載文 Hope,1842より

Dorcus blanchardi

記載文 Hope,1842より

Dorcus cognatus

記載文 Hope,1842より

Dorcus punctilabris

記載文 Hope,1842より

Boileau,1913より


・・・つづく

[関連記事] Dorcus glabripennis
[関連記事] Dorcus praecellens

ティティウス似の変なDorcus

一見するとティティウスの小型個体にしか見えませんが、
実は顎の裏の付け根部分に毛が生えています。

その他に 光沢が強く 前胸が丸みを帯び 頭楯が台形 といった特徴も見られます。
真上からの写真しか見ていませんが 同じような感じの個体を2個体確認しました。
(顎裏の毛は未確認)

あるはずの毛が無いならばともかく、
はっきりとまとまった毛が生えていますので 奇形などではなく別種のように思われますが、
こういうのに限ってサンプルが少なすぎて なんとも言えないです。



Sichuan,Ba Shan 40o

ちょっとピンぼけ気味ですが
矢印の先のオレンジ色の部分が毛が密集して生えている箇所です。


D.tityus Websiteより:リンク

ウルスルス・サビ と その亜種?

北東インド〜ベトナムまでと広域分布の種類で、
同所で得られるベルティヌスとよく似ていて紛らわしいです。

ベルティヌスと比較すると、
体型は細身で 複眼の斜め上に丸い突起がでることで判別できます。

南ベトナムから得られる個体群は少し変わっていて、
体型は幅広で 頭部が大きく 丸い突起は大きいです。
亜種くらいにはなりそうな雰囲気です。
体型がベルティヌスに似ているため、
よく見ないと同定は難しいかもしれません。


Dorcus ursulus Arrow,1938:55-56, fig.5
[Type Locality] N.INDIA:Pedong,Darjeeling Distr.

タイプ標本 Arrow,1938より

N.Vietnam 22.5mm

D.ursulus ssp.?
S.Vietnam 23mm

D.concolor & D.castaneus

どちらもシネンシス系統の種類です。
四川〜ミャンマー北部まではよく似た種類が5種 記載されているわけですが、
別種なのか同種なのかはよくわからないのが現状です。
セメノブとシネンシスも一応区別はできますが、
中間的な特徴の個体もいたりして 判断が難しいです。
確実に分類するには それぞれのホロタイプのDNAや交尾器及びその内袋などを調べる必要があるのかもしれません。

D.concolorとD.castaneusの記載文にはセメノブとシネンシスの比較が出ています。
参考にしてみてください。
いずれにしてもシノニム臭がプンプンしてますが(笑)


Dorcus concolor (Bomans,1971):66-70 [Macrodorcus concolor]
[Type Locality] Sutchuen(ou Sze-Tchuan),Ouy Sy

Dorcus castaneus (Bomans,1971):69-71 [Macrodorcus castaneus]
[Type Locality] Nord Yunnan,Tsekou

Bomans,1971より

Dorcus manzeris

テルナテヒラタに似た種類で、
サイズの割には歯型の発達がよく 顎は直線的で 頭楯は長方形。

単なるテルナテエンシスの奇形なのかもしれません。


Dorcus manzeris (Didier et Séguy,1952):229,fig.22b [Eurytrachelus manzeris]
[Type Locality] Ternate

38mm Didier&Séguy,1953より
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tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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