広域分布の普通種ですが、
シノニムも多数記載されており
また 同所に似たような種類も多数いたりと
分類は結構厄介です。
当方が調べた限りでは、
ライヒのシノニムとされている 「D.praecellens (Möllenkamp,1903)」 「D.glabripennis Westwood,1871」の2種は独立種でよさそうです。
また D.punctilabirisはBoileau,1913に大顎の絵が書いてあり
それを見るとD.submolaris(サイズも考えるとD.tityusかな?)のような歯型をしています。
そうなると 少なくともライヒとは別種になります。
タイプのサイズは約55.5o。
ただ もしかしたら 中歯気味の個体をデフォルメして書かれているかもしれませんので、
タイプ標本を確認できるまでは暫定的にライヒのシノニムに含めておきます。
Parry,1864でライヒのシノニムとされているのですが、
Boileau,1913ではその見解を支持するとあります。
D.castelnaudiiの記載文の絵では、
内歯の間に小さな内歯が出ているのですが
この種もタイプ標本を見ないと なんとも言えないです。
Dorcus reichei Hope,1842:83
[Type Locality] Sylhet
[sny] Dorcus blanchardi Hope,1842:84 [-].
Dorcus cognatus Hope,1842:84 [Himalayas].
Dorcus punctilabris Hope,1842:84 [-].
Eurytrachelus castelnaudii Deyrolle,1865:31-32,fig.3 [Inde(Bengal)].
Eurytrachelus cervulus Boileau,1901:284-285 [Tonkin,N.O. de Bao-Lac].
Dorcus reichei記載文 Hope,1842より
Dorcus blanchardi 記載文 Hope,1842より
Dorcus cognatus記載文 Hope,1842より
Dorcus punctilabris記載文 Hope,1842より
Boileau,1913より
・・・つづく
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