アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

Prosopocoilus denticulatus の正体

同定が研究者によってまちまちなP.denticulatusなのですが正体がわかりました。
Zang,Bai,Ge&Wan,2014でタイプ標本を見ることができます。


1.jpgP.denticulatus  lectotype Zang,Bai,Ge&Wan,2014より


記載文では「茶褐色の種類でP.cilipesと比較して顎付け根の内歯がシンプル」とあり、
やはり日本でP.crenurldensとされている種類が本来のP.denticulatusでよかったようです。

Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではその他にP.gracilis・P.peceipennis・P.tonkinensisのタイプ標本も見ることができます。
ただ、P.crenulidensはタイプ標本が行方不明らしく、以前として正体わかりません。
Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではP.tonkinnensisと同種とし(Didier,1928に従ったようです)、
Huang&Chen,2013ではP.katsuraiと同種(?)としています。
また、100年前の研究者はP.maclellandi miyashitaiに当たる個体群をP.crenulidensと同定していました。
記載文から顎の特徴を訳すと「平たい顎、頑丈な基礎の歯、より強い3つの頂点の歯」とあります。
記載文からの同定では確実な同定は不可能と思われ、現状ではタイプ表意本が見つかるのを待つしかないでしょう。

その他、Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではP.similisを独立種、P.katsuraiをP.denticulatusのシノニム、P.andreasiをP.piceipennisのシノニムとしています。


参考文献:
Zang,Bai,Ge&Wan,2014
Taxonomic revision of Prosopocoilus gracilis (Saunders, 1854) and its allied species from China (Coleoptera: Lucanidae)
Zoological Systematics, 39 (1): 136–148

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3858693

コメント

お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのコメント

   
<< 2016年03月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
スポンサード リンク
プロフィール

tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
最新記事






スポンサード リンク
サイト内検索 https://fanblogs.jp/anotherstagbeetlesofworld/index1_0.rdf
分類カテゴリ
リンク集
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。