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パラレルス・ネブトについて + よく似た種類

1.jpg
上左:A.parallelus Fujita,2010より
上右:A.exilis Fujita,2010より
下左:記載文 Westwood,1844
下右:Westwood,1864 (A.labilisの記載文中)

Aegus parallelus (Hope et Westwood,1845):22 [Lucanus parallelus]
[Type Locality] Prince of Wales Island and Kasyah hills
[sny] Aegus platycepharus Westwood,1844:101 (Aeguss platycephalus Mus.Guérin )
Aegus aequalis Westwood,1844:102 (indentical with Dorcus parallelus Hope et Westwood, in Westwood,1864:56)
Aegus distincus Westwood,1844:102
Aegus malabaricus Westwood,1844:102 (indentical with Dorcus sinister Hope et Westwood, in Westwood,1864:56)
Lucanus sinister Hope et Westwood,1845:23 [Molucca and Prince of Wales Island].
Lucanus(Dorcus) capitatus Westwood,1845:275-276, fig.5 [Malacca].

広域分布の55oを超える大型種。
本土ネブトを大きくしたような種類で、メジャーな種類なので特徴については特に言うこともないでしょう。
分布はミャンマー・マレー・南タイ・ボルネオ・スマトラ・ジャワ及びそれらの周辺の島と、
かなり広域にわたっていますが形状に変異は見られないです。

問題は種名の方で、
シノニムにはA.parallelusより前に書かれたものが4種います。
そのうち3種は記載者が消しているのでシノニムいいみたいですが、
ところがA.distincusは特に何も処理されていません。
なぜA.parallelusが有効になっているのかよくわかりません。

名前の有効性については「?」と思うようなことがたまに見られます。
たとえばMetopodontus属はProsopocoilus属と同時に書かれていて、
Metopodontus属の方が先に載っているのにProsopocoilus属のシノニムになっていたりとか。


Aegus exilis Nagai in Mizunuma et Nagai,1994:38,288,figs.549(1-4)
[Type Locality] Keningau,Sabah

A.parallelusに♂♀ともによく似ていて、シノニム処理されることもあります。
A.parallelusと比較すると、かなり小型で体色は赤褐色。
顎が細く、体型も細い。
♀も赤褐色の体色と細身な体形で見分けられます。

2.jpg
上:A.simplex F氏所蔵
下:A.amplus

Aegus simplex Nagai in Mizunuma et Nagai,1994:38,287,figs.544(1-4)
[Type Locality] Genting Highlands,W.Malaysia

マレー半島・ボルネオ北部から得られますが、かなりの珍品です。
なぜかシノニム処理されていたりしますが、
顎は直線的で太短く、眼上突起を欠き、頭頂に双山のコブが出ることで、
A.parallelusとは簡単に区別がつきます。
♀は不明と言ういことになっていますが、図示した♀を本種と同定しました。
かなり大きな♀で(真ん中の小型の♂と同じくらい)、
マレーから得られるその他の種類と比較しても本種しか当てはまるものがありませんでした。


Aegus amplus Nagai in Mizunuma et Nagai,1994:37-38,28,figs.546(1-5)
[Type Locality] Chiang Mai,N.Thailand

ミャンマー北部・北タイ・ラオス・中部ベトナムとインドシナに広く分布しています。
A.parallelusに似るが、顎はやや太くて直線的、眼上突起は大きく、光沢は強い。

3.jpg
左:A.labilis Type Arrow,1950より
中・右:A.labilis F氏所蔵

Aegus labilis Westwood,1864:54-56,fig.5
[Type Locality] India orient. Septentr.,Darjeeling

インド・マニプール〜ミャンマー北部〜チベットあたりに分布します。
今回の記事に含めましたがA.parallelusとは結構雰囲気が異なります。
大型個体の歯型は中央の内歯が先端に寄り、
中型個体は顎の付け根に真横に向いた内歯が2本出ます。
大中歯だとA.parallelusに似たような歯型にはなります。
A.parallelusや似た種類の中では本種のみ頭楯がV字なので区別は簡単です。l

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tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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