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ニティドゥス・マルバネに似た種類

ニティドゥスに似た種類についてです。

明らかに別種というものから、変異にしか見えないものもあり、
かなり分類が難しいです。
もともとマルバネは個体差の幅が広い傾向にありますし。

ニティドゥスと産地のかぶる種の中で、
あまり一般的ではない
N.cruvidens、N.diffusus、N.extremus、N.rufusは省いています。
N.crubidens(関連記事参照):N.diffusus(=N.marginatusグループ):N.extremus(=N.sinicusグループ):N.rufus(N.vicinusと同種?)
[関連記事] クルビデンス・マルバネ と 同産地のニティドゥス&シニクス
[関連記事] Neolucanus rufus



上:A.acchusi 大(Paratype)・小
中:A.semicircularis 飼育品
下左:A.semicircularis Selayar Is.
下右:A.semicircularis Kabaena Is.


Aegus acchusi Sakamaki,2006:77-79,figs.1-2
[Type Locality] Latimojong Mts Reserve,S.Sulawesi

アッチョスネブトはセミキルクラリスを大きくしたような種類です。
大型個体ならば見分けるのは大型で体も幅広なので区別は簡単ですが、
小型だとセミキルを相当見ていないと区別は難しいかもしれません。
一応 歯型も異なります。
南スラウェシ州のラティモジョン山の1000m付近でのみ得られ、
採集に行かせると割に合わないそうで 出回っている標本は記載時の時の採集品のみです。
逆に言うと 在庫がなくなると入手が非常に困難になります。

Aegus semicircularis Schaufuss,1887:119
[Type Locality] -

南スラウェシ州南部とカバエナ・スライヤルから得られます。
また本種そのものの個体群がアンボン産としてまとまって入ったこともありますが、
ラベル間違いの可能性が高いと思われます。
また ペレン産の生き虫も出回ったこともありますが 産地の信ぴょう性は低いです。
基本的には内歯の出ない種類ですが、上の飼育品は内歯が出ました。
島に分布する個体群はやや大型化し、体型・光沢・点刻なども若干異なります。



上:A.frontalis Mt.Latimojong,Seko(F氏所蔵),Mamasa(F氏所蔵)
下左:A.frontalis PuluPulu(F氏所蔵)
下右:A.bakrii Paratype

Aegus frontalis Bomans,1991 in Mizunuma et Nagai,1994:283,figs.505(1-5)
[Distribution] C.-S.Sulawesi

正確に言うとちゃんと記載された種類ではありません。
中央スラウェシ〜南スラウェシまで幅広く分布し、
産地によって歯型が異なります。
特にラティモジョン山の高標高から得られた個体群はプンチャックネブトによく似た歯型をしています。
次種のバックリーやプンクティトラクスによく似ていますが、
脚が黒いことで簡単に区別がつきます。

Aegus bakrii Okuda,2012:25-28,figs.1-4,15
[Type Locality] Bussu,near Mamasa,South Sulawesi Province,Indonesia

フロンタリスによく似た種類で慣れていないと区別が難しいです。
簡単な区別点は脚がやや赤く、中ケイ節が細いことです。
大型個体ならば上翅の点刻で見分けることもできます。
顎は直線的なのですが、ママサのフロンタリスも同じような歯型になります。



上:A.puncakensis S.Sulawesi(ギネス個体),N.Sulawesi(F氏所蔵),S.E.Sulawesi
下:A.punctithorax 記載文の絵(Hellar,1900より),C.Sulawesi(ギネス個体),N.Sulawesi

Aegus puncakensis Nagai in Mizunuma et Nagai,1994:33,283,fig.512(1)
[Type Locality] Puncak,palopo

名前の通り プンチャックパロポから得られる種類なのですが、
同じ場所からフロンタリスも得られるので紛らわしいです。
顎はやや短くて湾曲し 内歯の発達は悪く、体形はやや寸詰まりで幅広なことで見分けられます。
小型個体では顎が平べったくなります。
南東スラウェシの個体群は 大型で顎が長く 体形も細身ですが、
交尾器はプンチャックエンシスと同じだそうです。
北スラウェシの個体は上の1個体しか見たことはありませんが、
違いは見られるものの プンチャックエンシスによく似ています。
北と南東スラウェシの個体群は亜種にすることも可能かと思われます。

Aegus punctithorax Heller,1900:19,fig.8
[Type Locality] Celebes centralis,lacus ,,Matanna'

形だけ見るとフロンタリスなどに似ていますが、
ケイ節や腹部・胸部などが鮮やかな赤色になることで簡単に区別できます。
北スラウェシ産は非常に稀なようで1個体しか確認できていません。
やや細身で細長い印象です。



上:A.insipidus 原名亜種,Mayu Is.(F氏所蔵),Sangir Is.
下左:A.insipidus ssp. Banggai Is.
下右:A.phillipinensis banggaiensis

Aegus insipidus Thomson,1862:428
[Type Locality] Menado
[sny] Aegus chelifer? (nec W.S.Macleay) Montrouzier,1855:27-28 [Woodlark].

フィリピンネブトに似ていますが、顎は強く湾曲し
頭部に突起が出ないことで区別できます。

Aegus insipidus batanduaensis Nagai in Mizunuma et Nagai,1994:33,283,fig.504(6-11)
[Type Locality] Batandua I.

マユ島=バタンドゥア島。
場所柄 入手は難しいです。
原名亜種に似ていますが、
小型で 顎は直線的で 頭部にコブが出ます。

Aegus insipidus sangirensis Nagai in Mizunuma et Nagai,1994:33,283,fig.504(12-14)
[Type Locality] Tahuna I.,Sangir Is.

こちらも小型の亜種で、顎は直線的で 大きな内歯が出て、
頭部は小さく 体形は細身。

Aegus insipidus ssp.
[Distribution] Banggai Is.

頭部の突起がないのでインシピドゥスとわかります。
分布は原名亜種の方が近くですが サンギール亜種に似た雰囲気です。
顎は細長く直線的で 光沢は強め。
まとまった数が得られれば亜種として記載もできるでしょう。

Aegus phillippinensis banggaiensis Nagai in Mizunuma et Nagai,1994:32,282,figs.503(31-39)
[Type Locality] Peleng I.

バンガイ諸島〜スーラ諸島に分布しています。
分布的に他の亜種とはかなり離れているので、
交尾器やDNAなど細かく調べれば フィリピンエンシスとは似て非なるものなのかもしれません。

Aegus chelifer ssp.
[Distribution] Sulawesi

非常に稀に採集されるらしく
当方は未見ですが数頭得られているそうです。
研究者からの話ではフィリピンエンシスではなく、
チェリフェルとのことです。

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tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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