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東電、ずさん健康管理

東電、ずさん健康管理
甲状腺被曝 本人通知も不十分


朝日新聞 2012.12.1 朝刊より抜粋

東京電力福島第一原発では、昨年3月の事故後の被曝管理に問題があったことが次々と発覚している。
世界保健機関(WHO)への報告で明らかになった高線量の甲状腺被曝が起きた事故直後は、とりわけ深刻な状態だった。
事故から時間がたち、作業員への健康管理が不十分との指摘も出ている。
東電から経済産業省への報告によると、全身で最高の678mSvの被曝をした男性社員は昨年3月11日から5月にかけて、中央制御室や1号機付近の屋外などで働いた。
装着を指示されたマスクが、放射性ヨウ素を取り除けないタイプだった。
眼鏡の上からマスクをしたため、顔との間にすき聞かでき、放射性物質を体内に取り込んだ。

被曝線量の測定もずさんだった。
東電は、社員だけでなく元請けや下請け作業員にも、警報付きの電子式個入線量計(APD)を貸し出したが、昨年3月中は全員にはAPDを持たせていなかった。
このため、代表者しか持たせてもらえない作業班が続出。
線量計が1個の班は、全員が同じ線量を記録された。
こうした作業員が4割を占める。

3月に作業した30歳代の男性作業員は「遠く離れた場所で待機していた人の低い線量が自分の線量にされてしまった。自分の正しい線量がいまだに分からない。一部の人だけに甲状腺の検査をやるのはおかしい」と首をかしげた。

甲状腺の被曝線量について、東電は、関連企業の社員の大半にはまだ通知していない。
→ 本社の役員達の考え方はどうなっているのでしょうか?

国への届け出義務はなく、国も東電に対応を任せている。
東電は全身に50mSv以上被曝した作業員は、甲状腺の超音波検診も無料で受けられる態勢を整えつつあるという。
東電は「全身被曝の線量から甲状腺被曝線量を推計し、100mSvを超える可能性の高い作業員が検査を受けられるようにしたい」と話した。

作業員の被曝に詳しい村田阪南中央病院副院長は「全身の被曝線量が5mSvでも甲状腺被曝線量が100mSvの可能性もある。注意喚起のためにも甲状腺被曝の実態を公表して、今後の検診結果もきちんと公にすべきだ」と指摘する。



放射線「部下にこれ以上浴びさせられない」
事故から7日後 本店に所長抵抗 東電TV会議開示


「うちの部下、みんなこの8日間ずっと徹夜してます。それから現場行きまくってます。注水し、点検に行き、火事を見に行き、それから油を定期的に入れに行ってます。もうこれだけでですね、線量的にもこれ以上浴びさせられないんですよ」

福島第一原発の事故から7日後の昨年3月18日。
現場を預かる吉田昌郎所長は、本店が計画した高線量下の復旧作業にこれ以上部下を当たらせることを、被曝量の多さを理由に強い口調で拒んでいた。
30日に東電が追加開示したテレビ会議の映像でわかった。

被曝量がもうすでに200mSv近く、もしくは200をオーバーしているような部下しかおりません。現場に行ってこういう高線量のところを結線して来いということは私は言えません」。
事故発生以来、人員の補強を頼んでいるのに十分な対応をしない本店にいらだちが募り大演説となった。

「実現性もない計画を持ってこれからのことをやると本当に失敗します。徹底的にそこのテコ入れしていただかない限りできません」

本店の武藤栄副社長は「いまは幅広くOBも含めて人間を募っているところで、明日の午前中目途で必要な人間はいま算定しており、そちらに送り込むことで至急算段をつけたい」と話すのが精いっぱいだった。
→ この様子はまるで、踊る大走査線の「事件は現場でおきているんだ」と同じに感じるのは私だけでしょうか?

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