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2021年09月18日
証拠金と取引可能lot数、ポジションの関連について
私のここまでの取引をご覧になられている初心者の方。(いるのかな?)
レートが下がった時に、「上の方に20lotが塩漬けになっているせいで、証拠金維持率が100%を切る!」とか騒いでいたり、「下の方に売りポジションが取ってるから証拠金維持率は大丈夫!」とか言ってるのを読まれたことがあると思います…。
お恥ずかしい…。
多分、初心者にとってそのあたりの関連性は、よく理解していないと難しいと思います。
私も、最初の頃にマージンカット食らいそうになって、慌てて学習した内容です。
ドル円、1ドル=110.000円、証拠金1,000,000円で説明します。
まず、証拠金と、取引可能lot数の関連性ですが、
・1lot=10,000ドル
・10,000ドル=10,000×110.000円=1,100,000円
・必要証拠金=1,100,000円÷レバレッジ25倍=44,000円
・1lot当たり必要証拠金=44,000円
と、なります。
…と、いうことは、レートが変動すると、1lotに必要な証拠金も変動します。
112.000円の時の1lot当たり必要証拠金は、44,800円。
108.000円の時の1lot当たり必要証拠金は、43,200円。
と、いう事になり、レートが下がるほど、1lot当たりに必要な証拠金は減少します。
次に、証拠金と取引可能lot数の関連性ですが、こちらは簡単。
取引可能lot数=証拠金÷1lot当たり必要証拠金となり、
1,000,000÷44,000=22lotとなります。
108円の時、1,000,000÷43,200=23lot
と、いう事になり、レートが下がるほど、取引可能lot数は増えていきます。
そして、ポジションと取引可能lot数の関連性ですが、こちらも簡単。
取引可能lot数22lotある時に、5lotポジションを取ったら、取引可能lot数は17になります。
この時忘れてはいけないのが、ポジションの取得=取引可能lot数の減少=証拠金残の減少の関係です!
ですので、ポジションを取れば取るほど証拠金が減っていき、証拠金維持率が減っていくという事です。
例えば20lot買いポジション取ったとします。
取引可能lot数は当然2です。
残証拠金も、120,000円となります。(44,000円×20lot=880,000円、1,000,000円−880,000円=120,000円)
そして、レートが0.7円下がり109.3円になったとすると、
含み損が140,000円(0.7円×10,000円×20lot)となり、残証拠金120,000−140,000円=▲20,000円となり、証拠金維持率が100%を切ります。
この直前、0.5円下がったくらいの時にポジション取りたいと思っても、なかなか勇気がありません。
しかし、売りポジションでしたら、レートがそれ以上上がったら、含み損が減少するし、下がったら売りポジション決済できるので、取ることが可能です。
上記ポジションで、レート109.7円になった時、
20lot含み損60,000円、
取引可能lot数は1、
残証拠金は60,000円
この時点でlotを売りポジションで取った場合、
20lot含み損60,000円、
取引可能lot数は0、
残証拠金は16,120円(証拠金維持率は100%切っていない)
ここからレートが109.8円になったら、
20lot含み損40,000円、
1lot含み損1,000円で、109.7円の時と比べ含み損が減っているので、証拠金維持率は100%を切ることはありません。
逆に109.60円になったら、1lot売りポジションで利益が出ているので決済してしまえば、
20lot含み損80,000円
残証拠金41,000円(1lotの利益1,000円が増えている)
となるので、売りポジションならば問題なく取れます。
文章ばかりの説明となりましたが、お判りいただけたでしょうか?