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でんでんむしのかなしみ

 もう少しだけ新見の南吉っつあんの話を・・・
 
 この「でんでんむしのかなしみ」は超短いお話で、できたらここに全文載せたい
 ほどです。(しないけど)

 ある日、でんでんむしは、自分のしょってる殻には悲しみが詰まってることに
 気づいて、お友達のでんでんむしにそのことを言って回ります。
 するとすべてのでんでんむしが自分もそうだと言うのです。
 だからこのでんでんむしは、もう嘆くのをやめた、とそれだけのお話し。

 う〜〜〜〜ん・・・ これって童話でなくて哲学なんじゃないでしょうか。

 悲しみは誰でも持っている。自分だけじゃない。
 自分は自分の悲しみをこらえていかなきゃならない、なんてこれ、幼年童話の
 中にあるんですが、幼年たちよ!わかるか?
 人は一人で自分だけの悲しみをしょって生きていくんだ!なんてね。
 でもね、幼年には幼年の悲しみってもんがあるのかな。
 幼年だからってナメちゃいけない。
 彼らには彼らの哲学ってもんがあるのでしょう。
 哲学って言葉は知らなくとも。
 幼年期にこのお話しを読んで、心の片隅に置いといて
 いつか、「あ!!!」っと気づくことがあるのでしょう。
 その時、キミはオトナっちゅうもんになるのかもしれないねぇ・・・
 

てぶくろを買いに

 続きましては「てぶくろを買いに」です。
 好きなお話しです。かわいい絵本もたくさんですね。

 でもこれってさぁ・・・なんだかなんだかだわぁ・・・って思えるところが結構
 あるんですよね。冬が来て、雪が降ってキツネの坊やのお手手が
 冷たくてたまらないからお母さんと町に出ててぶくろを買いに行くのですが・・

 キツネではてぶくろを売ってくれないだろうからってお母さんが片手を
 人間の子供の手にしてお金をにぎらせます、お母さんは途中まで
 一緒に行くんだけど昔、人間にヒドイ目に合わされたことからどうしても
 町には行けなくて(母のトラウマですね)坊やだけを行かせるんですね。
 ここでギョっとしましたねぇ。(今まで気づかなかったけれど)
 いいのか!一人で・・・いや一匹で行かせて!
 でも、坊やは行くんですね。無事に帽子屋さんまでたどりつけます。
 そしておじさんが出てきて、この手に合うてぶくろをください、って
 言うんだけど、坊やったら人間の手じゃなくてキツネの手を出してしまうという
 オトボケぶり。このあたり、ちょっとハラハラドキドキする場面ですね。
 でもおじさんはちゃんと売ってくれました。のだけど、そこは
 おじさんは商売人、相手がきつねであろうとお金を払ってくれたらO.K!
 てぶくろを渡すより先にお金を要求して本物だと確かめた上で商談成立!
 
 小学生の時は、おじさんはきつねだとわかったのにてぶくろを売ってくれて
 優しいなぁと思いました。ときっと思ったんでしょう。
 なんの!おじさんはしっかり商売人であったのでしたよ。

 キツネのお母さんはこの間、ずっとドキドキして待ってたことでしょう。
 坊やが帰って来なかったら一体、どうしたかしらね。
 

 そしてもう夜になった帰り道、人間の家からは優しいお母さんの子守唄が
 聞こえ、母さん恋しくなった子ぎつねクンはお母さんの元へと急ぎます。
 そして人間はちっとも怖くなかったと報告します。
 最後にお母さんは、「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間は
 いいものかしら。」とつぶやいて終わり。

 この最後のつぶやきが大きいですねぇ、実に深い。
 これは南吉っつぁんのつぶやきでもあるのでしょう。
 同じ人間でもいい人もいれば、いい人じゃない人もいる。
 長く生きていればそのどちらにも遭遇するのですね。
 同一人物でも人によって評価は違いますしね。
 そこで思います。南吉っつぁんは30年の人生・・・
 どちらの人に多く会ったのでしょうか

 この物語から小学生は何を学んだのかな。
 そんなことはどうでもいいことだね。

ごんぎつね

さてさて、ただ今お気に入りの新見の南吉っつぁんのお話しでございます。
 「ごんぎつね」のあらましは大体ご存知かと・・・イタズラきつねのゴンが
 一度ならず二度までも(二度目はゴンちゃん、子供なもんで善意が裏目に
 出てしまったんですけどね)迷惑をかけてしまった兵十さんに償いをしようと
 彼の家にせっせと栗やら山の物を届けるんですね。でもある日、見つかって
 しまってまた悪さをしに来たのだと勘違いされて鉄砲で撃ち殺されるんですが、
 その時初めて、お届け物をしてくれていたのはゴンだとわかった、ってお話し。

 胸がイタイですねぇ。
 小学生の頃はきっと、ゴンがかわいそうです、みたいな感想がすべてだったこと
 でしょう。ま、今でも大差ないですが、南吉っつぁんの童話のテーマの多くは
 献身と言えるものですね。でもそんなにおおげさなものではなくて自分がしようと
 思ったからしただけです、って実にアッサリしています。
 こんなにしてあげたのに、とかこの気持ちが通じなくて残念、無念!ってものは
 みじんもない。(ゴンにはちょっとだけあったのですが・・・)
 そしてだからこの人は立派だ、とか自分のことしか考えないこの人はダメな人だ、
 という決めつけもない。
 人間ってこんなもんですよね〜、時には偉かったりするけど、大体がおバカさんよね、
 と、それは「牛をつないだ椿の木」というお話しに実によく現れています。
 この人はすごくえらいんです、なのにこの人たちときたら・・・という視点がないから
 皆さんもこんな人になりましょうね、という押し付けがましさがない。

 ゴンちゃんを撃った兵十さんを誰が責めることができるでしょう。
 ケナゲなゴンちゃんではありましたが、そこはいたずらキツネ、
 仕方ないね。死をもって献身が認められたのはかわいそうだけど
 ま、そんなもんかしら。献身ってそんなものなのよ・・・
 自己満足で片付けてしまうほど、イジワルじゃないですが
 報われる事の方が稀ってことですね。
 献身をしたい方はそのへんを肝に銘じてどうぞ!

 などとクールに言っておりますが、ゴンちゃんが撃たれて死ぬシーンは
 ホロリときます。言葉が通わない者同士の哀れですね。

新見南吉

 お風呂で、読書・・・これが私の至福の時間でございます。
 ふたを半分閉めて、愛猫にゃんちゅ〜がそのふたの上で幸福そうに
 寝そべって,私たちは共にリラックスタイム。

 そして最近は、「新見南吉 童話大全」にはまっております。
 ほとんどの方が小学校の国語で触れたことがあると思います。
 「ごんぎつね」「てぶくろを買いに」などは定番ですね。
 「でんでんむしのかなしみ」は美智子皇后様のご推薦でちょっと有名に
 なったんじゃなかったっけ・・・

 で!今一度読み返して思いました。
 小学生には荷が重過ぎる話しだ・・・・と。

 童話は昔話と違って、明確な教訓とか戒め、みたいなものは
 ありません。作者は一体何が言いたいね〜〜ん!とわからないものも
 多いです。好きですが宮沢賢治なんてほんとそう。

 新見南吉は人間がもしかしたらキライだったのかしら・・・とも思います。
 若干30歳で亡くなった彼はその短い生涯で多数の作品を残しています。
 彼は一体、どんな人生でどんな人と交流があって、どんな彼自身であったのか
 とても興味が湧いてきました。

 「ごんぎつね」「てぶくろを買いに」などについてはまた・・・ということで。
 言えるのはこれはオトナでないとわからないぞ!ってことです

コブタの気持ちもわかってよ


もう10年以上前に買った本です。
「コブタの気持ちもわかってよ」 小泉吉宏さんの本です。
小泉さんには「ブッタとシッタカブッタ」というベストセラー本があるので
ご存知の方も多いと思います。
とてもほのぼのとした絵ですよね。

 本を買えば、必ず間に感想を書いて送ってください、という葉書が
入ってますよね。後にも先にも私が送ったのはこの本だけ。
しかも後日、出版社から電話があって、新聞に掲載してもいいですか?
とのこと。ほら、よくあるでしょ。本の宣伝のところに、
大阪、○○歳主婦とあって一言感想みたいなのが並んでるの。
あれです、あれ。 んであれって掲載されると図書券が頂けるんですね〜♪
自分が書いたものがお金になった唯一の経験です。(500円でしたが)

 ま、そんなことはいいのですが、この本ね・・・
本当に泣けるんです。そんな泣かせる本ではないのですが
このコブタちゃんの情けなくて、ノロマちゃんで・・・ってところが・・・
実はわたくし、結構な子沢山( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
子沢山になるには二通りの性格があるなぁ、と思います。
一つは、なんでもテキパキ、そんな時間がどこにあるの、って
びっくりするくらい、家事その他の処理能力に長けてる、
もう一つは、なんとかなるわよね〜〜って物事を深く考えない。
いきあたりばったり、というやつ。
私がどちらかは言うもでもないと思いますが・・・

 ま、そんなこともどうでもいいのですが
男子が一人だけおります。この男子がビックリするくらいの
おバカちゃんだったのですねぇ、実に・・・
そのおバカちゃんぶりを書いていくと、とてもとても大変で
泣けてくるので割愛させていただきますが。
ま、成長の早い女子に囲まれてオクテの男子・・・以上に
オクテであったのです。 いろんな経験をさせてもらいましたとも。
通信簿に「1」というのが本当にあるんだ!と知ったのも彼の
おかげであります。ちょっと感動すらしました。しかも算数・・・ 九九はちゃんと教えたはずですが
意味がわからなければ使いようがないのですね。当たり前のことですが。
カレンダーの見方というものも教わらなければわからないものなんだ、
ということも知りました。私自身、教わった記憶もなければ彼の姉達にも
妹にも教えた記憶はないのですが・・・
 そう、この本のコブタはまるで彼のことじゃないか!!と感動し、そして
母として、心から反省したのでした。バカでもいいんだ、キミは
とっても優しい子だってことはこの母が一番知ってるからね、と
読んだ時だけ、もう叱るのはやめよう、と涙ながらに思うのでした。

 只今、子育て真っ最中の小さいお子さんをお持ちのお母様方、
(特に、ちょっとドンクサイ子をお持ちの方)ぜひ、この本を!!!

 かつて算数「1」だった彼の名誉のために付け加えるならば
今彼はなんと大学生!ちゃんと普通です。(贔屓目に見てネ^^;)
私の知らないこともたくさん知ってて感動すらします。
英検2級だって合格しました。小学校の間、ドアホでもわからないもんです。
ドアホをお持ちの方も決して悲観なさらないように・・・

恋する男たち

恋をしてますか? 男たちさん?


最近、文庫でも単行本でも、数人の作家さんの短中編を集めた本を
多く見かけますね。もちろん、購買意欲をそそる売れっ子さんばかりなので
お得感があります。でも、あんまり大勢で短編ばかりだと読み終わったあと、
もう一度目次を見て、この作家さんはどんな話しだったっけ・・・と
全然思い出せないのもあります。
ありゃ、これはやっつけ仕事じゃない?ってのもあったりして・・・
本の売れ行きが悪いと言われて久しい中、出版社の苦肉の策かな。
CDなんかじゃ前からありますけどね。

そんな中、新潮文庫 「恋する男たち」はなかなか読み応えが
ありました。篠田節子、小池真理子、唯川恵、松尾由美、
湯本香樹実、森まゆみと、そうそうたるメンバーです。
テーマが恋する男だから、いろんな恋する男が登場するわけですが
さすが、全然ありきたりの恋愛モノじゃございません。
これを恋愛と呼んでいいのか・・・
これは恋する男なのか・・・
これぞ、恋よね・・・

そう、さまざまなのです。
しみじみしたり、胸が痛くなったり、想像力をかきたてられたり、
一編一編が味わい深いです。

どれが一番よかった?

そうなの、そう聞かれたらなんて答えよう、ってすごく悩んでいます。

あなたならどれを選ぶのかしら。

空飛ぶ寄生虫


小さな駅裏にある、小さな雑多な古本屋さん。
一体、日に何人のお客さんが来るのだろう。
足を踏み入れて、それほど多くない本をざっと見渡す。
う〜〜〜ん・・・取り立ててコレ!と言ったものは
目に付かない。
店内では大音量のテレビニュースと、扇風機の回る音。

お!!!!

先日も少し取り上げた回虫博士こと、藤田紘一郎先生の本だ!
まえがきを少し読む。
のっけからさなだ虫の話^^
好きですねぇ、センセ。
なんせ自分の体内でさなだ虫を飼い、きよみちゃんと名づけて
こよなく愛し、身をもってその有用性を証明した博士ですもん。

この「空飛ぶ寄生虫」の前に、講談社出版文化賞・科学出版賞受賞作
「笑うカイチュウ」の続編のような本だそう。
輸入感染症にまつわる話題のいくつかを、メディカルエッセイに
まとめた作品とあります。


寄生虫や細菌などとの共生を徹底的に断絶してきた日本人、
とりわけ、無菌国家で育った若者たちがアブナイそうですよ。
今や、世界のどの国の病気でも短時間でいつでも日本に
入ってくるようになりましたからねぇ。
免疫力の低い、無菌ワカモノはどうなる!!

よし!買おう、とレジへ行くと・・・
店番のじぃさん、爆睡中。
すいませーん! すいませーーん! すいませーーーん!
(起きろよ、じじぃ!)
黙って持って帰ろうか、と、チラっと思ったけど
430円で十字架を背負いたくはない。
頼む、じぃさん、起きてくれ、小銭がない、釣りがいるんだ、
1000円置いて立ち去る豪気さは更に持ち合わせていない。
すいませーーーーーん!!!
10回は叫んだな。途中、まさか死んでないよな、とも思ったし。

やっと起きたじぃさん、うへへ・・・と照れ笑い。
ま、庶民的でのどかでよろしい。

藤田博士の紐状な愛情


私は本が好きです。
読むのも、買うのも、ただ眺めてるのも、背表紙を読むだけでも・・・
悲しいかな、ウサギさんのお家並み・・・てかネコさんの額の家屋では
その収納場所は微々たるもの。
なので、読んだ本は人様に押し付けております。
面白いか、面白くないかはアナタ様次第。いかようにも処分なさって下さいと。

でも、どうしても手放せない本というのもありまして
以前にも紹介いたしましたが「へんないきもの」もその1冊です。
きてれつないきものが、イラストと短文で。この文章がなんだかピタ!
っとはまるんですわ^^

第2巻目にはなかなか優れた読み物があります。
免疫アレルギー学、寄生虫学、熱帯医学専門の藤田紘一郎博士に関する
話はとても興味深いものです。
サナダムシで有名なのでご存知の方も多いかと。

サナダムシってすごいんです!
どのようにすごいかは・・・藤田先生の御著書、多々ありますのでどうぞ!
マリア・カラスがサナダムシを体内に飼って何十キロと痩せた話しは
本当で、聞いたことのある方も多いと思います。
モデルさんでもかなり飼ってる方、多いとか・・・
でも、サナダムシには外国産と日本産があるので気をつけて下さい。

寄生虫ね、これは重度のアトピー症やアレルギーにすごい効果が
あるそうですよ。

日本はいまや、清潔志向が病的なくらい、抗菌、脱臭に神経を
尖らせておりますが、菌の中にはなくてはならないものもあって
それをすべて、取り除こうとして、耐性を弱め、アレルギー、
その他の疾患を招いているという事実・・・恐いですねぇ

って、そんなお話しが楽しく分かりやすく書かれています。

そして私は、眠れない夜などに、ミズヒキイカだの、
キロネックスだの、ホシバナモグラだの、ヒラムシだの・・・
なんじゃこれ・・・というへんないきものを眺めながら
安眠につくのです。
良い夢が見られます^^(ウソです・・・)

転がる猫に苔は生えない

なんだかなぁ・・・の題名でしょ。

ちょっとあざとい感じもなきにしもあらず、かな。
でもこれは邦題で、原題は
The Cat that Changed My Life 50cats Talk Candidly About
How They Became Who They are

長いですねぇ・・・でもなんとなぁ〜くつかんでいただけましたでしょうか。
作者はブルース・E・カプラン
「ニューヨーカー」誌に風刺画を連載するイラストレーターであり、
人気テレビドラマの脚本家でもある多才な作家。さんだそうです。

4年がかりでアメリカ中を回りながら、猫たちに
きみの人生を大きく変えることになった相手は誰だい?
その理由も教えてもらえるかな?と4万件を超えるインタビューをして
その中からとくに興味深かったものを50件にしぼりこんだのが
この本です。

一つのお話しはとても短い、長くて2ページ
ほとんどが1ページですべてにイラスト付きなんですが・・・
このネコの絵・・・絵がヘタだと公言した私にでも
描けるんじゃないか?と思わせてくれるのです。
でもね、飽きないんですよ、何度見ても、ふ〜ん、なかなかねぇ、って
全部白目のネコの絵に見入ってしまいます。

50のお話しも味わい深いものがあります。
ネコさん、キミ達もいろいろな人生(?)なんだねぇ・・・と。
お気に入りの話はいくつかあるのですが
引越ししてきてから文句ばっかり言ってるネコ。
不平不満のリストは爆発寸前!極めつけのお皿の水で最大にブツブツ。
すると1匹の老ネコが長いこと彼を見つめていて
「たかが水だろうが」と言うのです。
不平不満だらけのネコは自分がものすごくちっぽけで
さもしいネコに思え、あのままいったらとんでもない性格になってた
だろう、って感謝することができるネコになった、というお話。

老ネコの一言が彼の人生を変えたのでした。

たかが・・・ この考え方って応用が実にきくなぁ・・・
と、私もちょっと性格変えよう!

100万回生きたねこ

ご存知の方も多いと思います。
絵本です。
1977年第1版発行
2004年第78版発行ですって!
すごいですね〜
なので今はもっとかもしれませんね。


作者の佐野洋子さんのファンです。
他にもたくさんの絵本がありますし、エッセイが本当に好きです。
詩人の谷川俊太郎さんの奥様だった時期もあるというのは
少し前に知り、へぇ〜〜!でした。
そう言えば、お二人の共著も数冊あります。

そしてこの「100万回生きたねこ」ですが、あるときは戦争上手の王様、
あるときは船乗りの、あるときはサーカスの手品つかいの、あるときは
泥棒の・・・と、いつも誰かの飼い猫でしたが、ねこは誰のことも好きでは
ありませんでした。
そして初めて、誰のねこでもなく、のらねこに、自分だけのねこに
なったのです。立派なとらねこの自分が大好き!
周りのねこたちも、この立派なとらねこが好きだったのですが
自分以外は好きじゃなかったのです。

でもある日、白いきれいなねこと出会い、二匹の間にかわいい子猫がたくさん
生まれ、初めて自分よりも好きで大切な存在ができました。
子猫たちが巣立っても、白いねこと幸せに暮らしていましたが
白いねこは死んでしまいます。
どんなときでも泣かなかったとらねこは、初めて泣いて、泣いて、泣いて・・・
やっと泣きやんだねこは、白いねこの隣で静かに動かなくなったのです。
それまで、100万回も生きたねこでしたが、もう決して生き返りは
しませんでした・・・というお話し。

絵がいいのです。もしかしたら、あんまり子供うけする絵じゃないかも。

ビジネスマンにお勧めの本というコンセプトの雑誌で
ビジネススキル編、思考・発想法を身につけるという目的で15冊、チョイス
されてる中に入ってるのですよ〜 驚きました!

自分の中に根づいた価値観を尊重して生きることは、より良い思考・発想を
行ううえでの大前提・・・とかあって。

う〜〜ん、なんだかなぁ・・・
前にご紹介した「ぼくを探しに」も入ってました。
選者さん、ちょっと奇をてらいましたね、って感じ。

とにかく、手放せない大好きな絵本です。
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