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てぶくろを買いに

 続きましては「てぶくろを買いに」です。
 好きなお話しです。かわいい絵本もたくさんですね。

 でもこれってさぁ・・・なんだかなんだかだわぁ・・・って思えるところが結構
 あるんですよね。冬が来て、雪が降ってキツネの坊やのお手手が
 冷たくてたまらないからお母さんと町に出ててぶくろを買いに行くのですが・・

 キツネではてぶくろを売ってくれないだろうからってお母さんが片手を
 人間の子供の手にしてお金をにぎらせます、お母さんは途中まで
 一緒に行くんだけど昔、人間にヒドイ目に合わされたことからどうしても
 町には行けなくて(母のトラウマですね)坊やだけを行かせるんですね。
 ここでギョっとしましたねぇ。(今まで気づかなかったけれど)
 いいのか!一人で・・・いや一匹で行かせて!
 でも、坊やは行くんですね。無事に帽子屋さんまでたどりつけます。
 そしておじさんが出てきて、この手に合うてぶくろをください、って
 言うんだけど、坊やったら人間の手じゃなくてキツネの手を出してしまうという
 オトボケぶり。このあたり、ちょっとハラハラドキドキする場面ですね。
 でもおじさんはちゃんと売ってくれました。のだけど、そこは
 おじさんは商売人、相手がきつねであろうとお金を払ってくれたらO.K!
 てぶくろを渡すより先にお金を要求して本物だと確かめた上で商談成立!
 
 小学生の時は、おじさんはきつねだとわかったのにてぶくろを売ってくれて
 優しいなぁと思いました。ときっと思ったんでしょう。
 なんの!おじさんはしっかり商売人であったのでしたよ。

 キツネのお母さんはこの間、ずっとドキドキして待ってたことでしょう。
 坊やが帰って来なかったら一体、どうしたかしらね。
 

 そしてもう夜になった帰り道、人間の家からは優しいお母さんの子守唄が
 聞こえ、母さん恋しくなった子ぎつねクンはお母さんの元へと急ぎます。
 そして人間はちっとも怖くなかったと報告します。
 最後にお母さんは、「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間は
 いいものかしら。」とつぶやいて終わり。

 この最後のつぶやきが大きいですねぇ、実に深い。
 これは南吉っつぁんのつぶやきでもあるのでしょう。
 同じ人間でもいい人もいれば、いい人じゃない人もいる。
 長く生きていればそのどちらにも遭遇するのですね。
 同一人物でも人によって評価は違いますしね。
 そこで思います。南吉っつぁんは30年の人生・・・
 どちらの人に多く会ったのでしょうか

 この物語から小学生は何を学んだのかな。
 そんなことはどうでもいいことだね。

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