2020年03月03日
ばね指治療体験談
ばね指とは指を曲げ伸ばしするための「腱」がそれを支える役目をする「靭帯性腱鞘」にこすれる部分で炎症が起きることで太くなり、スムーズに動かなることにより発症すると言われています。
整形外科に行くと、腱鞘炎ですから使わないで安静にしなさいと言われます。この時、まだ初期の状態であれば、塗り薬を処方され自分で指をそらすなどのストレッチを行う指導がある程度ですが、少し悪化していて痛みを伴う場合には、ステロイド薬剤と局所麻酔薬を混ぜた注射が行われます。
この注射は非常によく効きますので、これで治る人もいるのですが、多くの人が2〜3ヵ月で再発します。
注射は繰り返すと屈筋腱が弱くなり、ひどい場合には切れてしまう事があるので3〜4ヵ月、間をあけても2〜3回が限度だそうです。
症状が回復しない場合は、最終的に手術が進められます。手術は、「腱」を支える「靭帯性腱鞘」の一部を切り開き動きをスムーズにするもので、20〜30分の日帰り手術で済みます。医学的には簡単な手術だというのですが、メスを入れると言う事はそれなりのリスクもあるので、患者側とするとなかなか勇気がいるものです。
そこで、この治療の進展と状況を実際に経験している私の体験をばね指治療体験談として綴ってみたいと思います。
↓↓↓ぜひ続きをご覧ください。
自己体験を振り返って
私の場合一番最初に症状が出たのは、右手の中指でした。最初は朝飽きたときに中指に違和感があり、しっかり握るのに力がいるというもので、しばらく指を動かしていると正常になるというあまり気にならないものでした。
その状態が何日か経過すると、指の曲げ伸ばし時に引っ掛かりが表れ始め「ばね指」特有の症状であることが解りました。
その症状も軽くなったり重くなったりの繰り返しで何の対策もしないまま数か月経過したと思います。
ある朝、この指が曲がったままで自力では戻らなくなり反対の手で戻してやらないとならない状態まで悪化してしまいました。今考えるとこの時点で何らかのケアをすれば結果が違ってきたのではと思います。
しかし、この時点でも痛みが酷くなかったため医者に行くという発想がありませんでした。
医者に行くことにしたのは、痛みが激しくなり特に夜寝ているときに急に指が曲がってしまい激痛で目が覚めるようになったためです。
整形外科に行くと腱鞘炎で「腱」が腫れているので注射を打ちましょうということで、ステロイド注射を打っていただき、1日から2日で症状は嘘のように改善していきました。
しかし、これで終わりではありませんでした。3か月ほど経過したころから時々同じ中指に引っ掛かりが起き始めそれと同時に痛みが表れ始めました。
再発が起きたのです。整形外科に行くと再発した場合手術を勧めると言われましたが手術には踏み切れず。再度注射での治療にしてもらいましたが、言われた通り再発を繰り返し3回の注射を経てもうできないと言われ,
仕方なく手術を行いました。
10日後抜糸も済ませたのに、指は完全には伸びず、完全には曲がらない状態が続いていました。1か月経過後ばね指症状は改善したものの痛みは回復せず、同じ指の違う場所の腱に注射を打つことで痛みは改善しましたが指は少し曲がったままでした。この指の曲がりは、長期間ばね指で指の曲げ伸ばしをしなかったので、関節が固まったためだと説明されました。(写真は精一杯自分では伸ばしている状態)この治療には根気よく指の曲げ伸ばしを行うリハビリが必要とのことでした。(矢印の方法から力を加えてまっすぐになるようにする。最初は痛みを感じます。)
この間にも並行して親指にも同じ症状が発生したため、2回目の注射を行い次は手術だと言われています。
この他にも、左手の中指・親指にも朝方だけですがばね指の症状が出始めてしまい、このままでは同じことの繰り返しになりそうなので症状を進めないために各症状に合った自分でできる治療法を調べて詳しい内容をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
初期症状 その時点での治療法
最初に気づくのは朝一番で指がこわばり手のひらがうまく握れないと言うものです。私の場合は右手の中指と親指でしたが、しばらくグー、パーを繰り返すとすぐに消えてしまう本当に軽い物でした。
この状態がしばらく続くと、中指の症状がひどくなり、曲げる時と伸ばすときに引っかかるようになり始め、これがばね指の始まりです。この状態も朝方に強く出ますが昼間はあまり感じなくなるので医者に行くこともなくやり過ごしてしまう人がほとんどのようです。
実際にはこの段階で処置をすれば、ひどくならずに治ることが多いのだそうです。
このばね指の原因としては、指の使い過ぎと言われることが多いのですが、そんなに酷使していないのに発症している人も多いのが現状です。
スポーツなどで指を酷使する人に多いのは確かなんですが、一方で更年期の女性や妊娠出産期の女性・糖尿病の人たちになど、指をそんなに使っているとは思えない人たちにも発症するのが不思議です。
私の場合も、パソコンのキーボードを打つぐらいで酷使しているとは思えないのですが発症してしまいました。
このころは、ばね指の存在は知っていましたがまさか自分がなるなんて思ってもいませんでしたので軽く考えていました。
この時点での治療法(ばね指症状はあるが痛みはあまりない状態)
ばね指の治療法でよく言われるのは、保存的療法という患部に刺激を加えないで安静を保つという意味でテーピングやサポーターを使うと言うものですが、スポーツなどで明らかに使い過ぎの場合を省き、使い過ぎと言われるほどの思い当たることもないのに症状が出始めた人にはあまり効果が無いようです。
整形外科に掛かったとしても、指のストレッチを奨められることが多いです。
指のストレッチとは、指をそらすように曲げて、腱を延ばすことをイメージしながら無理をしないように少しずつ行ってください。この時慣れてきたら症状の出ている指だけを持って行うようにしてください。特に親指の時は親指だけ持ってをそらすようにした方が効果があると思います。
このストレッチはお風呂に入りながら行うと効果をすぐに実感できます。またこの時期の治療には整体院や鍼灸治療などで効果がある人も多いようです。
なお、朝方症状が酷くなるのは手のむくみが原因のようですので、マッサージなどで血液の循環を良くするのが良いそうです。
価格:3,960円 |
Amazon市場でてぶらくさんを検索するならここ
楽天市場でてぶらくさんを検索するならここ
この商品の詳しい紹介はこちらへ
中期症状
一日中引っ掛かりを感じるようになり、特に朝方が症状がひどくなります。このころになると曲がった指を自分で戻せなく、もう片方の手で戻してやらないとならないようになったりもします。
ここまでくると痛みを伴うようになりますので、夜眠っている時に突然曲がり激痛で目が覚めてしまうことなどが起こり始めます。
指の付け根に硬いシコリの様なものを感じて押すと痛い。
指が完全に伸びなくなる。無理に伸ばすと激しい痛みを感じる。
指全体が腫れて関節部分が太くなる。
もはや正常な指の作業はできない状態です。
この時点での治療法
整形外科を受診すると、痛みが激しい場合は腫れている腱にステロイド薬剤と局所麻酔薬を混ぜた注射が行われます。この注射は非常によく効くもので打った直後から痛みが取れて2〜3日で指の曲げ伸ばし時の引っ掛かり(ばね指状態)の改善が見られます。
ただし、2〜3ヵ月で再発する人が多いのが現状です。この注射は非常に強い薬ですので、負担が大きく腱が弱くなるようなので2〜3ヵ月の間を置いても2〜3回が限度です。
注射で回復後も同じような習慣で暮らしていれば同じ症状が再発するのも理解はできるので、注射をする前かまたは1回の注射後再び症状が出始めたときに、それ以上悪化させないようにすれば手術しないでも済むかもしれません。
この段階で痛みがひどく出ている時は何もできませんので、保存方法を取るしかありません。保存方法とはサポーターなどで症状の出ている指が曲がらないように固定する方法です。
炎症が起きて腱が太くなってしまっている時には、なるべく動かさずに炎症が収まるのを待つという考え方です。
ばね指の症状が進んでくると、曲がってしまった指を伸ばすときに痛みが激しくなります。時に夜寝ている時に突然症状が出ると激痛で目が覚めてしまう事が起こります。これを防ぐにはサポーターが効果を発揮します。サポーターは指により形状が違うのですが親指以外はサイズが調整できるものを選べば兼用できます。
親指用サポーター
親指サポーター 親指 親指固定 メッシュ素材 通気性 ばね指 腱鞘炎 突き指 関節症 捻挫 親指付け根の骨折 脱臼 フリーサイズ 1枚 (左右兼用 フリーサイズ 固定式金属板 弾力式金属板) 価格:948円 |
親指は第二関節で起こる場合が多いので第二関節と手首が固定できるものが良いです。
柔軟性のあるプレートが入っているものが使い勝手が良いです。おすすめは「BEST FITTING社製」の物ですが、他社製でも同じような機能があれば良いと思います。
Amazon市場で親指サポーターを検索するならここ
楽天市場で親指サポーターを検索するならここ
固定型サポーターについて詳しくはここを参考にしてください。
その他の指用サポーター
価格:1,299円 |
その他の指は指によって角度と長さが違いますが、調整できる物も多く出ています。その中でも手首から固定のできるものが良いようです。
完全に固定してしまうと、何もできなくなってしまいますのでプレートは柔軟性のあるもで、手のひら側と手の甲側のどちらにも固定できるものを選ぶと、キーボードやマウスもある程度ですがそのまま使えるので便利です。
amazon市場でばね指サポーターを検索するならここ
楽天市場でばね指サポーターを検索するならここ
固定型サポーターについて詳しくはここを参考にしてください。
手術という選択肢
注射はよく効くのですが、2~3回が限度ですので、これでよくならない場合は手術を勧められます。
手術は15分から30分の部分麻酔で行うので日帰りで行います。医者は簡単な手術ですからというのですが、実際は本格的な手術室で上半身は手術着を着用し、よくテレビで見るような手術台に横になり、血圧や心電図を取りながらの本格的な手術でした。手術中に指を動かし様子を見ながらになりますが、当然カーテンで仕切られているので手術中の手を見ることはないので安心してください。
傷跡は手相の線の上を切開するので、施術痕はほとんど目立たないのですが、手を握った時の違和感は当分の間続きます。(現在3カ月ほど経過していますがいまだに感じます)
普通ですとこれで完全に治るようですが、私の場合術後1か月経過しても、曲げ伸ばしの時痛みが残り仕方なく切開した腱鞘部分より先の腱の部分にもう一度ステロイド注射をしてようやく痛みが治まりました。
確かにばね指症状は治まりましたが、今後再発しないか心配です。
この様に手術でも完治しない場合もあるようなので、それ以前の治療法をしっかり調べて行いたいものです。
他の指も少しづつ症状が出始めているのですが、今の心境は何とか手術だけは避けたいと思うこの頃です。
後期症状
中期症状を経過してどうしても手術に踏み切れないでいると、ばね指症状が軽減してくるのですが、これが問題なんです。今度はだんだん関節が少しずつですが曲がったままになってきます。精一杯指を伸ばしても完全には伸びず、手を思いっきり握っても症状の出ている指だけは完全には曲がらない状態になります。
このころになると激痛は影を潜めてくるのですが、曲げ伸ばしに伴い痛みは残ります。この状態で我慢し続けると、関節が固まり指の動きが制限されてします。
この症状にまで進んでくると手術では完全には治りません。手術では腱が太くなり腱鞘との摩擦が大きくなったものを腱鞘を切り開くことにより、動きをスムーズにすることができるのであって、関節が固まっている場合は何か月もかけてリハビリをするしかないようです。
こうならないためにも自分の状態を把握して今何をすればよいかを知る必要があります。
初期症状・中期症状のうちにその時出来る治療をしっかり行って症状を進めない努力が必要のようです。
私の場合は右手中指と親指の手術を選択したのですが、その後の様子を「ばね指治療体験談 その後」にまとめてあります。こちらの方も参考にしてください。
Amazon市場でばね指関連商品を検索するならここ
楽天市場でばね指関連商品を検索するならここ
シニアにも役立つ豆知識トップへ移動する
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9674282
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック