もはや、日本国内だけでなく、世界中で非難されている。
森会長は83歳の方で、失言は総理大臣の時代から様々あった。
ただ、今回は、昔とは違って五輪というイベントの重さなのか
広がりと反発が限りない。
80年代後半にエイズパニックが起こった。
その時、メディアなどが騒ぎ立て、とかく性風俗にもてはやされたが、
患者の差別が、社会や企業がどう取り組むかという問題も取り沙汰された。
その時にダイバーシティという言葉を知った。
ダイバーシティとは多様性が直訳だが、「異なる価値観・考え方を認め、多様な視点を持つこと」であり、特に女性の社会進出と差別の是正がメインだが、その他にも人種・価値観・ライフスタイル・年齢・LGBTなどである。
いかなる差別は、良くないが、それまでの考え方・常識・観念など
特に日本は、そこに風習・文化・礼節・儀礼などがまつわり、
男らしさや女らしさと美徳ともされるものがある。
これらとダイバーシティと交わるのは、たいへん難しいものであったが、
私は時代の進化によって克服できるものと信じる次第であります。
歴史を紐解きますと ホモやレズなど性の氾濫とその渦巻く時に国が崩壊するとローマ帝国史や歴史を垣間みるとそういった時代は、たしかにその要因にはなっているところもあります。
しかし、時代は進化している。
人は、様々な経験ができ、情報を得ることができ、出会いができる時代である。
そういった機会を楽しんだり、好きになるのは必然であり、
そのことを理解し、受け入れ、認める寛容さと社会の柔軟性の進化を感じる次第でありますが、
今は、その過渡期であります。
日本の旧態依然の考え方でも、
それは根源に相手への尊重・謙虚さ・誠実さの上に
人との関係性があり、
その上での男と女、上司と部下、先輩と後輩の関係がありましたが、
時代が変わるように、その正しさも変わります。
ですから、旧態依然の関係性をすべて差別と思いません。
女性を蔑視ではなく、女性の美しさ・能力・身体性など考慮されたものであり、
守るものでもあります。
私は、今のダイバーシティの中で、抜けているのが、
女性が男性への蔑視です。
私の社会人の半分は女性が上司でした。
パワハラ・セクハラなど男性が女性にするみたい思われがちですが、
女性も男性にします。
男性は、いくら痛めつけても大丈夫と思われるかもしれませんが、
その女性上司の会議の時は、3階の会議室でしたが
会議の時には、毎回のその窓から飛び降りたら楽になるだろうなと思ってました。
説明をすると言い訳と言われ、発言をすると妄言と言われる日々でした。
自分の社会人時代には、男性が女性を蔑視や差別しているのを現場で見たことがありません。
むしろ、その逆の境遇でした。
ですから、森会長の報道の中で、市民団体や知識人の女性を見ますと
何か恐怖を感じる次第であります。
私は、区別をできるだけ無くし、その壁を小さくし、自由さを上げることだと思います。
男とか、女とかの区別が根本でありますから、この区別やラベル貼りの概念を変え、
同じ人であり、仲間であり、何かを共有する存在と認識することであります。
女性の社会進出や新たなワークバランスや子育てなど
いろいろありますが、その解決の考え方でピッタリとしたものが、
松下幸之助の「素直」という考え方であります。
昔、「しあわせプランニングセミナー」というセミナーに受講しまして、
その教材が松下幸之助の「素直な心になるために」でした。
その本の冒頭に
「お互い人間がみずからの願いを実現するためには、
それを実現するにふさわしい考え方
態度、行動をあらわしていくことが肝要だと思いますが、
その根底をなすものが、この素直な心ではないかと思うのです。」
そして、「素直の心の内容十ヶ条」定義しています。
私心にとらわれない・耳を傾ける・寛容・実相が見える・道理を知る
すべてに学ぶ心・融通無碍・平常心・価値を知る・広い愛の心
詳しい内容は、ぜひとも本を読んで頂ければと思いますが、
松下幸之助が言う「お互い人間が」という言葉が、
そのまんまダイバーシティと私にはかぶりますし、
何をやったらダイバーシティに近づけれるかと考えたら、
ふと松下幸之助の素直の心の内容十ヶ条を思い浮かびました。
相手への尊重・謙虚さ・誠実さの基本が素直と信じる次第であります。
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素直な心になるために (PHP文庫)
