2020年05月17日

介護職場で働くPT・OTの条件




私は28歳から47歳まで整形外科単科の病院で働いていました。
入職した当初は、その病院は、OP室が空く日が無いくらいの
手術の件数をこなしていました。
大学病院から若手の医師が3人きて、
OP室で大学病院と同じレベルのOPを行っていました。
私もよく、OP見学をさせてもらったものです。
その病院の院長先生は「理学療法士もOPを見学して、
どのようなOPをしたかを見て、効果のあるリハビリを
してくれ」という考えで整形外科の勉強をさせてくれました。
「大学病院並みのリハビリができる職場で仕事をしている」
というのが私の仕事に対する誇りでした。
しかし、介護保険が導入され、地域での病院の役割分担が
明確になるにつれて、最先端技術のOPをする患者さんに
対して介護を必要とする患者さんの割合が多くなってきました。
その病院に勤務して10年経ったとき、
私はケアマネの免許を取得していたので、
介護療養型病棟中心の仕事に変えられました。
PT13年はもうベテランなので若いPTに、
難しいOPをしたリハビリを任せて、
自分は介護が必要な高齢者を多く担当しました。
理学療法士ももうすぐ20万人を超えるので、
私が若いときにできた経験を積めるPT・OTは少なくなり、
若くても介護現場に入らなくてはなりません。
それが現状なので、急性期のリハビリの職場と高齢者の介護施設の
違いを受け入れなければなりません。
急性期のリハビリは長くても3ヶ月で退院するので、
理学療法技術・作業療法技術が発揮しやすい職場と言えます。
従ってやりがいもあります。
それに従事できるPT・OTの割合は非常に少ないといっても
過言ではありません。
学校を卒業したての新人でも最初から高齢者の介護施設に就職しなければ
ならない状況です。
介護施設は看護師さん介護士さん中心の職場です。
介護にあたる看護師さん介護士さんは激務です。
そこに高齢者と遊んでばかりいるリハビリスタッフはとても嫌がられます。
高齢者の介護施設で働き続ける条件としては2つ挙げられます。
一つは介護スタッフの困った点を的確にPT・OTとしてサポートできること、
一つは職場の中で介護スタッフにはできない入所している高齢者から
指示される仕事を確立することです。
後者は介護施設の経営者も「この仕事の内容なら続けてくれ」
という内容ではないと必ず潰されます。
私は47歳の時に、整形外科の病院を退職しました。
そして、3年間、高齢者の介護施設で仕事をしてきました。
訪問リハビリ、特別養護老人ホーム、高齢者賃貸住宅での仕事を
5カ所くらい回りました。
高齢者の介護施設に共通だったことは訓練室がないこと、
リハビリスタッフは自分だけ(訪問リハはPT3人)でした。
施設側もリハビリスタッフは辞めても何人でも来るけど、
看護師さん介護士さんには辞められたら困る。
という考えの施設がほとんどです。
人間関係も難しい状況にあり「理学療法士って何にもできないんだね」
と冷やかされることもしばしばでした。
看護師さん介護士さんと仲良くやっていくことは当然ですが、
介護現場の中で「PT・OTにしかできない」という仕事ぶりを
他の職員に認めさせるくらいの仕事はしなければなりません。
その職場、職場で求められることは違っているので、
それをいち早く察してプラスアルファの努力をすることが
今後、介護職場で働くPT・OTの条件であると思います。

こちらのホームページもどうぞ。


http://kaigo-trable.extrem.ne.jp/custom2.html



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