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2022年03月25日
外部派遣役員 「キルバーン」
鬼岩城を壊されたことで怒り心頭のミストバーンの乱心を鎮めた謎の刺客「キルバーン」。勇者達がバーンパレスに乗り込んできた際に本格的に勇者達の始末に乗り出します。パレス内に多くの罠を設置し少しずつHPを削っていく場面を見ながら微笑み、罠を唯一破れる存在ポップを付け狙います。
一人称が「ボク」で非常に軽口。口数も多く大魔王バーンにも悪態をつきます。そんな軽口とは裏腹に異常なほどに執念深く、打倒勇者のためにポップを付け狙っていましたが途中参加のアバンに切りつけられたことから、標的を切り替えアバンを狙います。この当時ならポップよりもレベルが低いアバンなら勝機も高いのですが、1対1を挑むという怒りに任せた行動も見せます。
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冥竜王ヴェルザーが大魔王バーンの元に派遣した「キルバーン」。大魔王軍内で死神と呼ばれる彼は、使い魔ピロロと共に失敗者・侵入者・邪魔者を排除する暗殺者。ヴェルザーからの使者という立場なため、大魔王軍での地位は大魔王とほぼ同格となり、命令に縛られる事なく自身の意思で行動しています。
協力者の建前で派遣されていますが、実際は名前の通り「KILLバーン(バーンを殺す)」が本当の目的。ライバル社を陥れるための派遣ですが、もちろん(株)新大魔王軍社長バーンは見抜いていました。キルバーンの罠によって勇者達弱体化に成功したかに見えましたが、結果的に勇者軍の戦力増強イベントになり(株)新大魔王軍も(有)冥竜王軍も思惑外れとなりました。
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神出鬼没でまともな戦い方をしないのにカッコイイ。ブラックピエロの外装と卑怯・姑息・残忍ながら、軽口で執念深く陰湿という性格がハマっています。1993年の週刊少年ジャンプ人気投票では悪役としてはTOPの10位という人気っぷり。
このキルバーン戦にアバンとハドラーの友情を感じました。お互いに一度は命を奪った存在。育てたダイ達はハドラーの生き方を変え、そのハドラーがアバンの弟子を目の前で助ける・・・まさに「昨日の敵は今日の友」。最後にアバンに包まれて死んだハドラーは正義の顔をしていました。性格最悪キャラのキルバーン戦はダイの大冒険を神回にしています。
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2022年02月11日
ポップのキーキャラクター 「メルル」
テラン王国出身の占い師メルル。凄腕占い師であるナバラの孫で、ナバラより「ほとんど百発百中で気味悪い」ナバラ王より「祖母以上の力を秘めているかもしれない」と称されており、その力を使用してダイ達に竜の騎士についての情報を提供します。
その後もダイ達と行動を共にしており、竜騎衆との戦闘の際には来襲前から「バランに匹敵する大きなエネルギー」を探知・警告しています。さらに占いでロン・ベルクを探し出すことに成功しており、パーティー全体を最短で大魔王の元へと誘導した要のキャラクターです。
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序盤からポップに対して恋心をもっています。しかし同時にポップがマァムに抱く恋心にもきづいています。内気な彼女は自分の感情を隠しながらもポップの傍に寄り添います。そんな彼女はポップの「何があっても必ず乗り越える」姿に憧れ、恋心を抱いたようでした。
メルルはポップに対して「勇気のある人」の印象を持っています。最終決戦で「ミナカトール」を使う場面では号泣させられました。ポップに足りないモノはないと知りながらも、同時に「今必要なこと」を見抜いての行動に感涙しました。自己犠牲の決定版でまさにポップ覚醒のキーキャラクターです。
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悪いところが見当たらないメルルに何故なびかないんだ?と思える程良キャラ。命を賭けれるほどに愚直なメルルに報われて欲しいと思うファンは多いでしょう。最終的に「ポップに対してだけ発動するテレパシースキル」が完成してしまった時には、個人的に「ポップは逃れられなくなった・・・」と思い祝福しました。
割と前半に端役で登場したと思ったのですが、思惑ラストまで大活躍のメルル。千里眼で遠くを見通し、未来予知が可能、回復系の呪文が使える美人。戦闘力はないもののサポート能力はダイの大冒険最強です。その能力をもってバーン討伐後に幸せになってほしいなあ・・・
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2021年11月26日
竜の騎士の生と死を司る 「マザードラゴン」
ダイがバーンに敗れた時に魂の回収のために現れたのがマザードラゴン。人間世界を脅かす存在を討伐する、という竜の騎士の役目に限界が来たことを告げます。すでにバーンは神の力を超えており、マザードラゴン自身も邪悪な力に蝕まれており次の竜の騎士を生み出すことができなくなっています。バーンの討伐は不可能と判断したのでした。
しかし、そこにバランが現れます。マザードラゴンに「あなたが察知したのは私の死だ」と話し、更にダイが通常ありえないはずの竜の騎士と人間の混血であることを告げます。ダイならバーンを倒せるというバランの確信に近い意志と、実際に存在する事のないはずだったダイという奇跡にマザードラゴンも希望を見出します。バランがダイに自分の力全てを与え、マザードラゴンと共に姿を消すのでした。
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マザードラゴンは自身がバーンとは異なる邪悪な力で蝕まれていると話しています。実際にどんな力なのかは明らかにされません。恐らく魔界でバーンが争っている未知の第三勢力(バーン・冥竜王ヴェルザー・???の三者目)と予想されます。呪いのような力でマザードラゴンは竜の騎士を産む力どころか、自身の生命も尽きてしまう状態。すでに諦めてしまっていました。
そんなマザードラゴンに唯一の吉報。それはダイの存在です。バランが現れるまで同じ時代に竜の騎士が2人存在していることを全く知らなかった様子で、まして人間との混血であるなんて神の使いでも想像すらできなかったのです。恐らくマザードラゴンは「竜の紋章がある存在」に関与するだけで、「ダイ」や「バラン」といった個体に対しては思い入れはないのでしょう。超長寿種族と考えると納得。
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もちろんダイはまだ成長します。しかしそれは精神的、新技取得という意味であってステータスでいえば最後のレベルアップになったのがこの竜の紋章の引継ぎです。これによってダイは2つの竜の紋章を身に着け、本当の竜の騎士になります。竜魔人化も含め、まさに最後の課題であった「バランを超える」を成し遂げました。
マザードラゴンの介入のおかげでバーンとの最終決戦に臨む準備が整いました。勇者一行と大魔王バーンの力は拮抗してきています。ここから先の戦いには「想い」が必要になってきます。人類のためのダイか、征服欲のバーンか。最終決戦が始まります。
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2021年10月15日
(株)新生魔王軍の大社長 「大魔王バーン」
バーンは魔界を手中に収めた後、地上に魔の手を伸ばしだします。アバンに敗れたハドラーの命を救い、暗黒闘気によって強化した上で復活させます。更に十数年の沈黙の間に地上侵略の為に魔王軍として6団長を選任。元勇者アバン討伐にハドラーを指名します。
バーンはアバンに「地から以外の何か」を感じており、地上侵攻の最初の指令としてアバン討伐を命じます。その役目を果たした功績を称えハドラーを魔王とし、「新生魔王軍」として地上を恐怖に陥れていきます。しかし、クロコダイン・ヒュンケル・フレイザードが破れ、バランまでも姿を消し大魔王バーンも自ら動き始めることに・・・
前社長であるハドラーを拾い、その実力を認め子会社を造り与えます。経営手腕は恐怖政治そのもので、「次はない」と威嚇多め。しかし実際は失敗を繰り返すハドラーにも「まだ伸びる」と再々チャンスを与える事から、成長を与える上司である事は間違いありません。
その一方で見込みが無くなれば切り捨ても早い。自身の利益のみ追求しているため、役に立たない・裏切りそうと感じれば躊躇なく命を奪おうとします。元来の強さはもちろんですが、この性格も功を成して大社長となったのでしょう。利益勘定から見れば間違いなく安定企業です。勇者一行(不良債権もち)に国家(公金)さえなければ天下を収めた器です。
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終始貫徹で悪役です。高圧的で威嚇的な態度は最後まで健在してくれるラスボスです。生き残るために人間の持つような愛情は手に入れなかった事が伺え、強固な身体と強大な魔力で勇者達を圧倒していきます。天地魔界に恐るるものなしと謳うだけあって、威風堂々・居丈高な存在っぷりを見せつけてくれます。
そんなバーンが唯一恐れを感じるのは、「力以外の何か」を感じる存在です。特にアバンの扱いは格下相手としては破格。最初に狙い、後半でも「あの男には力とは異なるものを感じる」と発言があるように、力のみを信じているわけではありません。この慎重さが吉と出るか凶と出るか、それは現勇者ダイ次第ですね。
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2021年09月17日
勇者は1人じゃなくてもいい 北の勇者「ノヴァ」
対魔王軍前線基地として港町サババには各国から軍勢が集まっています。そこに突如魔王軍の襲撃。立ち上がったのは「真の勇者」と自負するノヴァ。ダイが共闘を提案しますが、ノヴァは握手をするかの素振りを見せると突然闘気弾を上に放ち天井に穴を開けると、単身魔王軍の元へ飛びます。
港を襲っていたのはハドラー親衛騎団のヒム。ノヴァはオリハルコンで出来たその体に剣を振り下ろしますが、当然傷を与える事なく折れてしまいます。武器がなくなり戦意喪失・・・かと思えばニヤリと「剣が折れても問題ない」と折れたはずの剣でヒムの体に傷を付けます。切り返した先には闘気でできた「オーラブレード」が・・・北の勇者の実力とは!?
登場から傲慢で自己中心的な発言を見せます。その実力は登場現在のダイ達と比べるとまさに「中途半端」。自慢の闘気は通用せず、得意魔法も反射されてしまい味方を凍らしてしまうなど不手際連発。更に不甲斐なさに落ち込んでいる所をマァムにハッパかけられ(ちょっと脅され)てバツが悪くも救援活動にあたるなど、性格的な問題を大きくはらんだ登場でした。
前線では力足らずと認識してからは後方支援に回り、謙虚になります。自身の傲慢さを振り返りダイに謝罪をするのですが、ダイの返事は「一番強い一人だけが勇者なんて間違っている。ノヴァの力だ誰かが救われているのならノヴァも勇者だ」と諭します。この言葉でノヴァは「真の勇者とは何か?」の答えをだします。
ダイの強さは周囲へも影響を及ぼすことに気付いたノヴァは本当の意味での覚悟を決めます。意図せず勇気を与えるダイとは違い、自分の意思で周囲に勇気を伝搬していく姿は勇者として成長した証でしょう。この頃には登場時の傲慢・自己顕示の塊な雰囲気はなく、非常に柔和で周囲と歩調を合わせた人柄になっています。
登場時期が遅かったため扱いが雑でしたが、もっと早く出ていれば相当なレベルアップが期待出来た万能戦士タイプ。闘気を操るだけではなく氷系呪文も使用できることから考えてもヒュンケルに対抗できた・・・かもしれないかな・・・???師に恵まれず、恐らく今まで負けたこともなかった事が足枷になったのでしょう。誰かを救う心も、周囲に勇気を与える行動も、共に兼ね備えたノヴァは間違いなくもう一人の勇者です。
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2021年08月27日
バーンへ忠誠を誓う 「ミストバーン」
魔界で数千年もの間暗黒闘気生命体として自身を忌まわしき者と自負して一人で生き抜いていましたが、ある時その存在をバーンに見初められ「世に使えるために生まれてきた」と初めて存在価値を認められた事から忠誠を誓うようになります。ハドラーの部下として魔影軍団長として目立たず物静かに行動しています。
カール王国攻略では戦果乏しく、バルジ島総攻撃の際にもフレイザードに鎧を与えるのみで表立った行動はしていません。しかし、軍団長が減り勇者一行がバーンに近づいてくるにしたがって徐々に本来の役目「大魔王バーンを守る」姿が強く見えてきます。最後の壁として君臨し、バーン最大の秘密を握っている唯一の存在がこのミストバーンです。
数千年を魔界で生き抜いた最大の理由として「相手の体を乗っ取る能力」があげられます。実は本体自体の力は弱く寄生する相手の強さに依存している存在です。また乗っ取った肉体にダメージを受けてもミストバーンには影響がありません。その為負傷していようが大きなダメージを受けようがお構いなしというかなり便利な能力。
アバンの元を離れたヒュンケルを助けて暗黒闘気の使い方等を教え込み、まさに師匠といえる存在になっています。しかしこれはヒュンケルを暗黒闘気の使い手にしておくことで、万が一現在の肉体に何かがあった時に変わりに乗っとる為です。あくまでミストバーンの目的は「バーンを守る事」で徹底されています。
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序盤は暗躍のイメージが強いのですが、戦闘能力は申し分ありません。霧を発生し視界を奪ったり、爪が伸びたり、物語後半からは掌から衝撃波を出したかと思えば闘魔傀儡掌・滅砕陣・最終掌という暗黒闘気を駆使したりと中・近距離にもかなりの強さを見せつけてきます。
しかしあくまでも「他人の力」。ミストバーンは自分が成長できないモンスターと自負しています。そのせいか敵・味方に関係なく「成長していく者」に対しては敬意を払い接しています。ミストバーンは最後まで自身を貶め、他者を羨ましがる悲しき強敵です。
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2021年08月13日
ハドラーの真の仲間 「ハドラー親衛騎団」
打倒勇者のため超魔生物へと進化したハドラーですが、現在では既に自軍も壊滅状態になり、孤軍でダイ達と相対することになります。超魔生物と化して初めて大魔王バーンと謁見した際に、身体も心も進化したハドラーを見てオリハルコン製の5つのチェスの駒を授けます。バーンに勧められるままに、ハドラーはフレイザードを生み出した禁呪法を使い「オリハルコンの戦士」を造り出します。
禁呪法により生まれる生物は術者の精神に強く影響を受けます。現在の一回り大きくなったハドラーの精神に影響を受けた5体は、前回のフレイザードとは大きく異なります。騎士道精神を持ち自身に溢れ、何よりも今までに魔王軍になかった「チームワーク」を駆使して勇者パーティにとって、まさに最大の脅威としてダイ達の前に立ちふさがります。
オリハルコンの強度を持ち魔法が一切効かないという恐ろしさ。更に核が破壊されない限り頭を撃ち抜かれても倒れずハドラーの魔力がある限り修復・再生可能というチート性能。そこに「チェスの駒」という設定が入ってしまい手が付けられないレベルの軍団となっています。
「ヒム」はポーン(兵士)より生まれた近接格闘戦士。熱い性格を持っており、突撃タイプ。
「シグマ」はナイト(騎士)から生まれた槍使い。馬の顔をしており、ヒムとは逆に冷静沈着。
「フェンブレン」はビショップ(僧侶)から生まれた全身刃な戦士。僧侶なのに残虐性を感じる性格。
「ブロック」はルック(城兵)から生まれた巨漢で怪力。寡黙でパワー一辺倒ではあるが仲間想い。
「アルビナス」はクィーン(女王)から生まれた紅一点。ハドラーに心からの忠誠を誓う女性。
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アバンの使徒に対抗する為に生み出されたハドラー親衛騎団。後の事は考えず、打倒ダイ一行悲願の為だけに全ての力を注いできます。しかし、そこに謀略はなく純粋に1対1でチームワークでコンビネーションでと、ダイ達が今までにしてきた「強敵に対抗する為の戦い方」をハドラーがしてきます。これは挑戦者が変わった事を表しており、油断も隙もなく万全な体制である事を示唆しています。
ハドラー最後の戦いになりますが、ここからはハドラーの想いや、ダイ達との戦いで何を掴んだのか等、非常に人間臭さが見えてきます。憎むべき敵ではありますが、最終面ではダイ達にとって人生の先輩として背中を見せます。この漫画(アニメ)がいつまでも記憶に残る理由が見えてきます。この作者は中々粋なやつのようだぞ。ハドラーの死に場所を最高のシーンで締めくくってくれるとは・・・な・・・!
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2021年07月09日
オタクな名工 「ロンベルク」
ランカークスの村付近で酒に溺れて隠遁生活を送るロンベルク。魔界の名工と呼ばれる凄腕の鍛冶職人で、「最強の剣」の作成依頼の為ダイ達が自宅に赴きます。しかしロンベルクは「強いやつは何使っても強い。弱いやつは何使っても弱い。」と考え、武器作りに興味を失っているためダイを追い返そうとします。
しかしダイが伝説の剣「真魔剛竜剣」をロンベルク作成の「鎧の魔剣(元ヒュンケル武器)」で折った話を聞いて目の色が変わります。そしてダイに興味が沸き武器を作る事を快諾。さらに他のメンバーにも武器を作成していき、ここから勇者一行のために腕を振るっていくことになります。
元は魔界随一の剣士でしたが、自分の技に耐えれる武器が存在しないため、自分の為に鍛冶職人になったロンベルク。ポップの父親とも仲が良く鍛冶も性に合っていたようです。鎧の魔剣・鎧の魔槍・ブラックロッド・魔甲拳・グレイトアックスそしてダイの剣と、作中で最後まで活躍する武器を担っていたのがこのロンベルクです。
ぶっきらぼうで愛想なしなのですが、武器の事になると話が変わります。真魔剛竜剣を折った話を聞くと、テンションが上がり「あの真魔剛竜剣を折っただと!?」と動揺した後は更にテンションが爆上がり。「強度が遥かに劣る金属で作った武器であの真魔剛竜剣を折ったんだぞ!」と饒舌・早口に笑いながら語り始め、オタクっぷり全開なご様子。ある意味真の鍛冶職人と言えます。
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以前大魔王バーン直属の武器職人でかなり重宝されていました。しかし出ていった・・・その理由を「極端な話、ヤツはナイフ一本握っただけで強くなる。」ことを挙げています。何使っても強いなら、武器職人なんか誰でもいいだろ( ゚Д゚)という風に揉めたんです。作る側から見ればこれ以上つまらない客はいませんね。
本人も言ってますが、バーンの元の100年より遥かに充実した時間をダイ達と過ごしています。後半は弟子を取り武器づくりを教えていく余生はとても楽しそうです。何か親近感を覚えるロンベルクはオタク名工としてダイ達を支えていきます。
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2021年07月02日
14歳ながら既に女王の器 「レオナ」
賢者になる儀式を行うため大臣達と共にデルムリン島へやってきたレオナ姫。デルムリン島の案内役はダイ。勇者を目指すダイに「こんなチビなの!?カッコ悪〜い」等と悪態をつきながらも親しくなっていきます。儀式を邪魔する大臣達を撃退したダイにパプニカのナイフを渡し、「立派な勇者になったらボディガードが何かで使ってあげる」と告げ島から帰っていきます。
その後不死騎団に襲われパプニカ王国は壊滅。レオナはバルジ島に潜伏する事になります。そこにフレイザードの襲撃を受け囚われてしまいます。ダイに救出された後は打倒大魔王のためアバンの使徒を支えていきます。ダイと恋愛関係にあり、最後までダイの力を引き出すヒロイン。
軽口や悪態も多いのですが、レオナの本質は「王女」。ヒュンケルによって自国を滅ぼされてしまうのですが、その後にヒュンケルに与えた罰は「アバンの使徒として生き続けること」です。自身の復讐ではなく、未来のためにヒュンケルの心を救いました。
世界会議(サミット)以降は世界各国を繋ぎまとめ上げます。14歳の少女ですが諦めない強い意志を世界の王が認めます。真の勇者の存在を知っていることもあり、自信にあふれた態度に「対大魔王」として世界の代表王になります。そんな立場でも最終決戦ではアバンの使徒として戦場前線に出ており、戦闘能力以外の強さで大魔王に抵抗していきます。
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ダイが冒険する前、一番最初に助けた人物です。レオナが認め、パプニカナイフを預けたところからがダイの大冒険に繋がっています。勇者の家庭教師アバンと弟子のポップがデルムリン島へ来たのもレオナからの依頼です。竜の紋章や双竜紋の覚醒もレオナがきっかけになります。
お互いに好意を持っており周囲からも公認されています。また他の男性や女性の影もなく一途。お互いに高め合う関係で理想的なカップルです。何かを補い支える姿は間違いなくヒロインです。最後まで戦う姫の活躍はカッコ良いですね。
2021年06月04日
お山の大将に必要な魅力は何か 「チウ」
ロモス武術大会、マァムとの再会に喜ぶダイ達ですが、そこに姿を見せたのは大ネズミ「チウ」。マァムと同じくブロキーナ老子を師事しています(いたずらしている所を捕まって鍛え直された)。大口叩いて出場するも致命的な弱点「手足が短い」がたたり1回戦惨敗します。
元々モンスターなため力自体はそこそこありますが、相手に届かないのでポップにさえあしらわれています。おだてられると天まで上り、けなされてもめげない、20話前までのポップの代わりです。マァムに好意を抱いていることも余計に重なります。
武術大会では小さなサポートを行う端役です。時折見せる活躍が熱く見えます。実践を経て成長していく一人ですが、チウには初めから備わっているものがあります。それは誰にも負けない根性です。諦めない強さは時としてポップが「耳が痛い」と感じる程で、まさに相手の強さで出したり引っ込めたりしない勇気を持っています。
チウは弱くても仲間のために体を張る事ができます。そもそもチウのような一介の動物系モンスターが魔王の気にあてられながらも凶暴化せずに武術鍛錬を行う事は至難なはず。ブロキーナの偉大さも感じますが、チウ自体の心の強さは素質と努力のたまものなのでしょう。敵に背中を見せず、仲間の盾になる事もいとわない姿は徐々に隊長としての信頼を得ていきます。
ダイの大冒険ではソロでの戦いが多いのですが、その中で周囲の仲間と一緒に戦う珍しい存在です。単体の強さは目立ちませんが、仲間達と協力した時、指揮する時に本領を発揮するタイプです。武力より統率力にパラメーターが振られています。
武術大会の後にクロコダイルより、笛の音で呼び出して戦い、勝ったモンスターが仲間に入るアイテム「獣王の笛」を預かり受けます。ゆっくり確実に自分の軍団「獣王遊撃隊」メンバーを集めていくチウ。お調子乗りで人情に厚く、誰よりも人間らしいチウはこれから本当に自分の思い描いた「カッコイイ」を手に入れていきます。