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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2009年01月28日
『報われない人に愛の手を。』 prat8
< 8 >

レナ「んあっ!あはぁっ!
   霞様の触手、固くて太くて気持ちいいですぅっ!」


霞 「ふふっ…あなたの膣内もきつくてなかなかいいわよ…!
   さすがは元淫魔竜軍副軍団長ね…!」


レナ「そ、その事は言わないで下さいぃっ!
   私はもうあんな事は忘れたいんですぅっ!」


霞 「あらあら…そうだったわね…
   あなたはこれから過去を捨てて私の物になるんだものね…」


レナ「はっ、はひぃっ!
   わらしは、わらしは霞様の物になるんれすぅっ!
   だから、だから、もうあんな過去は関係無いのぉっ!」

2009年01月28日
『報われない人に愛の手を。』 prat9
< 9 >

性交にふける霞さんとレナさん。
それもやがて終焉を迎える。

レナ「はひっ、はひぃっ!
   かっ、霞ひゃまぁっ!
   れな、れなもうイキそうれすぅっ!」


霞 「ふふっ…私もそろそろよ…!
   それじゃレナ…一緒にイキましょう…
   そして私の下僕になりなさい…!」


レナ「はひぃぃっ!
   イキまふ、イキまふぅっ!
   霞ひゃまにイカされて、
   わらし、霞ひゃまの物になりまふぅっ!
   あっ、あぁっ、んはぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

2009年01月28日
『報われない人に愛の手を。』 prat10
< 10 >

レナさん、盛大に絶頂を迎える。
同時に霞さんの魔精がレナさんの膣内へ放出される。

レナ「あ…あはぁぁ…お腹の中…霞ひゃまの魔精でいっぱいぃ…
   熱くて…気持ち…いいろぉ…」


霞 「ふふふ…よかったわよ…レナ…
   さぁ…花開く時よ…美しく咲き乱れなさい!」


レナ「っ!?
   あ、ああ…わらしの身体…変わってく…変わって行っちゃう…!
   ふあああああああっ!!!!」


霞さんの魔精によってレナさんの身体は急激に変化して行った。
スライム状の淫水魔の身体が実体を持ち、
植物のそれへと置き換わっていく。
葉が茂り、蔓が伸びる。
それらの感覚が全てレナさんに快感をもたらした。

レナ「あはっ、あはぁぁっ!
   気持ひいいっ、気持ひいいよぉっ!
   身体が変わるの、気持ひいいぃっ!!」

2009年01月28日
『報われない人に愛の手を。』 prat11
< 11 >

変化が完了し、完全な淫妖花となったレナさん。
霞さんが満足そうに話しかける。

霞 「ふふっ…どうかしら?
   美しき華へと生まれ変わった感想は…?」


レナ「はい…霞様…とてもいい気分です…
   忌々しい過去を捨て、
   新たに生まれ変わったこの身体…最高です…」


霞 「そう…それはよかったわ。
   それじゃ改めてレナ、
   あなたを淫妖花軍副軍団長として迎えるわ。
   あなたの望むままに美しく咲き誇りなさい。」

2009年01月28日
『報われない人に愛の手を。』 prat12
< 12 >


レナ「かしこまりました、霞様。
   ふふふ…これでもうセイバーなんか目じゃないわ…!!
   待っていなさい…、
   今まで散々苦労させられた報いをたっぷり受けさせて
   あげるわ…!!
   美しく…そして淫らにね…!!
   ふふふふふ…あはははははははっ!!」


   こうしてレナさんは淫妖花へと生まれ変わり、
   今までの鬱憤を存分に晴らしたそうな。




< 13 




霞 「ほんといい部下を手に入れたわ…
   これで私の存在感も復活するってものね。
   もう存在が空気なんて言わせないわよ…!!」


   レナさんと存在感を手に入れて、
   霞さんも満足そうでしたとさ。

   めでたしめでたし?




Mizuha様 あとがき

さてこの話を書いたきっかけですが。
1/17〜18のふたばの悪堕ちスレで、
「次は淫妖花パーツを作ってると予想してみたり」と言うコメントがあったので、
以前作ったのとはまた別の淫妖花パーツを作ろうと思ったんですね。
ですが…モデルにする娘が思いつきませんでした。
またオリジナルの娘を作ろうか…とも思ったのですが、
そこでふと目に付いたポイント。

・レナさん(FF)は報われない
・淫妖花軍団長、霞さんが最近存在が空気化している
・淫水魔より淫妖花の方が立場は上

これらの事からレナさん(FF)を新しい淫妖花パーツのモデルにし、
レナさん・霞さんの双方に救いの手を差し伸べる事にしました。
それに合わせて淫妖華・霞さんのパーツも作り、
本当ならコメレス程度の短文を合わせてぽつぽつと貼って行こうと思ったのですが…。

文が長くなりましたorz

なのでこうしてhtmlファイルにしてUPしたと言う訳です。
なお今回は前回(穢されし海の姫 〜セレーネ〜)と違い、
少々コミカル(?)な感じに仕上がっております。
これは元々短文レスにしようと思っていたせいですが…;
まぁ話を考えた出発点から見れば妥当かなと(^^;)

ちなみに状況描写があまりに少なくなっておりますが…;
そこはCGで勘弁して下さいm(_ _;)m

最後に、
レナさん(FF)を勝手に淫妖花軍の副軍団長にしてしまいましたが…、
パラレルストーリーと言う事で、
正式設定・パラレル設定のどちらで扱って下さっても構いません;
(淫妖花軍の副軍団長の座が空席だったので、
 それを餌にするのも有りかと思ったのです;)

それでは長々と失礼しました;





ホロから一言

最後の12と13を分けなかったのは、
新規で画像を貼り付けるときにエラーがでたので、
そういう編集にしなければ載せれませんでした。
Mizuha様には申し訳ありません。
期待に答えられたかどうか分かりませんが、
何か変更点があれば、コメントにどうぞお書きください。
あと作者様にご感想があれば、コメントにお書きください。


2009年01月28日
1日1曲 良曲 063番 「disillusion」
アニメ 「Fate/stay night」の前期OP曲、『disillusion』です。
タイナカサチさんが歌っておられます。
ゲームの方はやっていないのですが、アニメは見ました。
これってアダルトゲームだったのですね…
悪堕ちSSで登場しているセイバーさんは、どうしようもないですが、
本編のセイバーさんは、頑張っておられます。
(注意:再生ボタンを押しても、すぐに聴けれない場合があるようです。
その時は、少しお待ちください。予告なしに削除するかも知れないのでご了承下さい。)






Fate / stay night OPテーマソング「disillusion」


Posted by ν賢狼ホロν at 15:45 | この記事のURL
2009年01月27日
1日1曲 良曲 062番 「DREAMS」
機動新世紀ガンダムXの前期OP「DREAMS」です。
ROMANTIC MODEが歌っています。
けっこうガンダムシリーズの中では有名な歌? 
ミュージックステーションで登場したことあるから
ヒットしたと思うけど、まあ良い曲なのは確かです。
(注意:再生ボタンを押しても、すぐに聴けれない場合があるようです。
その時は、少しお待ちください。予告なしに削除するかも知れないのでご了承下さい。)






機動新世紀ガンダム X SIDE 1

Posted by ν賢狼ホロν at 18:39 | この記事のURL
2009年01月26日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 桂川圭編 part1

いなづ様のSS『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』をUPして6日経ちましたが、ストーリーを覚えておられるでしょうか? 今日は、いなづ様のSS『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 桂川圭編をUPしたいと思います。

まだお読みになっていない方や覚えておられない方は、最初にUPした『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』←をクリックしてお読みになることをおすすめします。

今回も、いなづ様から差分画像をいただきました。 本当にいつもありがとうございます♪

いなづ様から一言
「アユミのタイトルの『成淫連鎖』は『なりいんれんさ』と読みます。『成金』をもじったものなのです。」

それではどうぞ★






注意! この文章と画像には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断でお願いします。)





翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 桂川圭編

いなづまこと様作











「圭ちゃん、おはよっ!」
























「っ!!」













肩をつかまれると同時に後ろから聞こえてきた声に、座りながら鞄の中から教科書を取り出していた桂川圭は慌てて後ろを振り向いた。
「歩美さん…!」
そこには、昨日嫌な別れ方をしたのでずっと心に引っかかっていた兵藤歩美がいつもと変わらない姿で立っていた。
「ゴメンね。昨日はあんなひどい態度取っちゃって…」
目の前で手を合わせながら頭を下げる歩美を見て、圭はほっと胸を撫で下ろしていた。
昨日の明らかに切羽詰った態度は、今はどこからも感じられない。いつもの、普段どおりの歩美がそこにいた。
「どうやら体も良くなられたようですね。安心しました」
「うん。一昨日くらいからどうも熱っぽかったんだ。ほら、私普段あまり熱出さないから調子狂っちゃって… でも、もう大丈夫だからさ。心配しないで」
「うふふ、分かりましたわ歩美さん」
力こぶを作るような仕草をしてにこやかに笑う歩美の微笑ましさに、圭も少し顔が綻んでしまった。
これならもう心配しなくても大丈夫だろう。昨日の嫌な予感はただの思い過ごしだったのだ。
心の中の嫌なもやもやが晴れていき、圭は鞄の中の物を取り出す作業を再開するため圭は前へと向き直った。









そんな圭を後ろから見ている歩美の口から、薄笑いと共に赤いものがちろりと顔を出していた。












「ねえ、圭ちゃん…」
その日の放課後、いつものように歩美と圭が並んで家路に進んでいると、歩美が不意に圭に話し掛けてきた。
「今日、ちょっと相談したい事があるんだけれど…、いいかな?」
「相談…ですか?」
それなら学校にいる時にでも出来たのでは…。と圭は訝しんだが、圭を見る歩美の顔はさっきまでとは別人のように真剣だ。
「歩美さん、一体何の……」
「…玉王の、ことなんだ」
歩美の口から出た『玉王』という単語に、圭はビクッと反応した。








「玉王…?!玉王がどうかしたというのですか?!」













圭にとって玉王は思い出したくもない存在だ。翔儀天使となった圭をものともせずに打ち破り、圭の中にある翔儀天使の力を奪ったのみな らず、圭の魂すら侵食して玉王へ敬慕の心と忠誠心を無理やり植え付けられてしまった苦い過去があるからだ。
あの時歩美が玉王を打ち破ってくれなければ、恐らく圭は今でも玉王の前に侍りながらその体を捧げているに違いなかった。
心を無理やり歪められていたとはいえ、玉王に胸を高鳴らせながら媚を売っていた自分を圭ははっきりと覚えている。歩美に向って玉王に その体を捧げるように語ったことも決して忘れてはいない。
そんな嫌な思い出しかない玉王の名前が歩美の口から出てきたことに圭は衝撃を受けていた。



「歩美さん話してください!一体玉王がどうしたというんですか!」
「だから…、そのことで相談したいって言っていっているの。学校でこんなこと、話すわけにはいかないでしょ」
確かに、玉王のことを学校で話すのには少し無理がある。自分たちが世界を守る翔儀天使であることは絶対秘密にしておかなければならないことだし、超常的な力を持つ玉王のことを世間に知られるのもまずい。
「だから…、家で誰にも聞かれないようにしなきゃさ…」
「あ、ああ…。確かに、そうですわね……」
言われてみれば歩美の言うとおりだ。翔儀天使の中で一番頭が良く回ると周りに言われていた圭だが、玉王の名前に少々冷静さを失っていたらしい。
「でも…、でしたら他の皆さんも呼んで……」
「今、すぐにでも聞いて欲しい話なんだよ。圭ちゃんだったらきっといい答えを見つけてくれると思ってるんだ」
歩美は急かすように圭の手を掴んでいる。こんな強引な歩美を、圭は長い付き合いの中で見たことが無かった。
(何か…おかしいですわ!)
この時、圭の心に昨日感じた不安が再び鎌首を持ち上げてきた。いや、昨日のより遥かに違和感は高い。
「だから、さ。早く行こう。こんなところにジッとしていないでさ…」
「で、でも……」
言いようのない不安さからなおも渋る圭を、歩美は瞬きもしないでジッと睨みつけていた。

2009年01月26日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 桂川圭編 part2








「ねっ、早く……」
















キィィィィ…

「っ?!」
その時、一瞬のことだが歩美の虹彩がギラリと赤く輝き、その光をまともに瞳に浴びた圭の体が一瞬ビクッと跳ねた。








「あっ……」














圭の瞳はたちまち焦点がぼやけ、光を失っていく。
「ほら…行こう圭ちゃん。私の家にね……」
(…歩美さんの家に行く…?そう、ね。私は、歩美さんの家に行くんでしたわ……)
「え、ええ……。そう、ですね……」
圭の手を引っ張る歩美に、圭はぎこちなく頷きながら歩美について歩き始めた。
(そう、ですわ…。歩美さんは私を頼って相談をもち掛けてきたんですもの……。まず私が聞いてあげないと、いけませんわ……)
ふらふらと歩美の後を付いて行く圭に、さっきまでの違和感や疑問は綺麗に消え失せていた。
「…それでいいんだよぉ、圭ちゃん…。ク、クククク……」
前を歩く歩美の顔には、圭が知っている歩美にはけっして形作れないような酷薄な笑みが浮かび上がっていた。



(私……なんで……)
歩美の部屋でちょこんと座りながら、圭は自分が置かれた状況に頭を捻っていた。
確かにここに来るまでは、歩美に頼られた以上まずは話だけでも聞かないとという思いに駆られたのは事実だ。
しかし、冷静になって考えると明らかに先走りすぎているような感じがしないでもない。
そもそも、歩美が玉王のどういうことで相談をもちかけてきたのか。それすらまだ聞いてはいないのだ。
「………」



さっきまで消え失せていた不安がまたむくむくと膨らんできている。階下に歩美が降りていて自分以外誰も部屋にいないということもあるのだろうが、さっきから薄ら寒いくらいの静寂が圭の全身を包んできている。
気のせいかもしれないが、圭の周りからは生き物の気配がまるで感じられてこない。あまりの違和感に、圭は次第に気分が悪くなってきた。
(今なら……、帰ることが出来るかもしれません……)
歩美には少し悪い気がするが、このままでは下手をすると倒れかねない。圭は鞄を手に取ると立ち上がりノブに手を伸ばそうとした。
その時、ガチャリと目の前の扉が開き









「おまたせー圭ちゃん……。
あれ?どうしたの?」












手にお茶を乗せたお盆を抱えた歩美とばったりと鉢合わせてしまった。
「あ、あの…歩美さん。私、少し気分が優れなくて……。その、話はまた明日ということで……」
圭はぱちくりとしている歩美に、しどろもどろと言い繕って部屋から出て行こうとした。
が、歩美は道を開けるどころかお盆を床に置くとガバッと圭に抱きついてきた。









「キャッ?!ち、ちょっと歩美さ……」













「黙って!じっとして…」
突然のことに慌てる圭をよそに、そのまま歩美はおでこを圭のおでこに重ねてじっと熱を測っていた。
「……あああの、歩美さん……?!」
「うん、熱は…ないみたい。ね、圭ちゃん。具合が悪いんだったら少し落ち着くまで待っていようよ。もしかしたら、持ち直すかもしれないし」
心配するかのように歩美が圭の顔をじっと眺めてくる。その時、また歩美の瞳が光った、ような気がした。









「あっ……」













軽い叫びと同時に、また圭の瞳は焦点を失いどんよりと濁ってくる。
「ね、ほらちゃんと座って……。せっかくお茶も入れたんだしさ」
「そ、そうですわ、ね……」
確かにここまで来た以上何も聞かずに無理に帰ることも無い。どんなことを話すのか興味が無いわけではないし。
何故自分はあんなに帰りたがっていたんだろう。聞かない限り疑問は消えないではないか。
心の中に突然湧いてきた自分の声に、それまで抱いていた危機感は霞に隠れるかのように塗りつぶされ、圭はゆっくりと部屋の中へと戻っていった。

そして、これで圭が歩美の家から逃げ出す機会は永遠に失われてしまった。

「さ、まずは一杯。気分も落ち着くと思うよ」
歩美は持ってきたカップにとぽとぽとお茶を注ぎ、圭の前にカチャリと差し出した。
「え、ええ…。じゃあ、いただきますわ…」
まだ頭の中がはっきりとしない圭は、歩美に言われるままカップを手に取り、中の赤褐色の液体を喉に注ぎ込んだ。
「………?」
圭の鼻腔に今まで嗅いだことのない不思議な香気が立ち込めてくる。ミントのような涼味が鼻を抜けていき、なかなかに心地よい。
「まぁ……、これはいいお茶ですわね…。私、初めて飲みましたわ」
「でしょ?それって特別なお茶なんだよ?」
歩美はニコニコしながら圭のカップを指差し、自分もカップを持つとそのままグーッと一杯あけてしまった。
「うふふ。やっぱおいしいなこのお茶……」
うっとりとしながら口の中に残った味を堪能している歩美を見て、圭は少し顔を赤らめながらも空になったカップをテーブルに置いて話し掛けてきた。
「それで歩美さん、玉王についてなにか……」
が、圭の言葉を遮るかのように歩美はお茶がなみなみと入ったポットを前に突き出してきた。

2009年01月26日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 桂川圭編 part3
「まま、その話は後でいいとして…。もう一杯、どう?」
ポットの口から湯気と共に漂ってくる香りが、圭の脳を刺激してくる。
「あ…。じゃあ、もう一杯……」
話の腰を折られたこともあるが、圭は歩美の声に応じ再び注がれたお茶をゆっくりと堪能してしまった。
「あぁ…。本当に美味しいですのね。このお茶は…」
「でしょ?だからもう一杯」
圭の返事を待つことも無く、またまたお茶が注がれていく。
「あ、歩美さん。ありがとうございます…」
だが圭も断る気持ちはないようで、そのままカップに口をつけてお茶をごくごくと飲み込んでいった。
「ふぅ……。歩美さん……、もう一杯いただけませんでしょうか……」
今度は圭のほうから歩美におかわりを迫ってきた。
「いいよー。どうぞどうぞ」
「あ……、ああっ!」
圭は、歩美が注いだカップを奪うように掴むと息をするのも惜しいといった勢いで喉に流し込んでいった。








「ハアッ、ハアッ、ハアァッ……。おいしい、本当に、おいしいですわ……。歩美さん……も、もう一杯……」












歩美の前にカップを突き出す圭の瞳は尋常でない光を放っている。まるで、禁断症状に苦しむ麻薬患者のようだ。









「ち、ちょっと……、お茶もいいけど玉王のことについて話すことが……」












「そんなことはどうでもいいですわ!!とにかく早く!早く!!早く早く早くお茶をください!くださいぃ!!」
今の圭に玉王の話など何の価値も意味も無い。今、圭が考えられるのは自分の心を捉えて離さない魅惑的なお茶の事だけだった。
「そ、その…そのティーポットをよこしなさい!!」
目を異常にぎらつかせた圭は歩美が持っていたティーポットを強引に奪い取ると注ぎ口に直接口をつけ、そのままグビグビと飲み始めた。
(おいしい……なんて、なんておいしいのでしょう!!)
あまりにもはしたない姿を歩美の前で晒しているとか、熱いお茶を直接飲んで口を火傷しないのかとか考える余裕は無かった。そして、自分がどう考えても異常な行動に走っていることを省みる心も無かった。
「んっ…んんっ……んぐっ………ぷはぁっ………」
首が折れそうなくらいに反り返り、喉の周りをお茶でだらだらに濡らしながらとうとう圭はポットいっぱいのお茶を飲み干してしまった。
「あ……ない……。もう、ない………いいぃぃっ!!」
ポットの注ぎ口を限界まで下げ、落ちる滴すら出なくなると、圭はティーポットをパッと手放した。歩美の部屋の絨毯に落ちたポットはパチッと澄んだ音を立てて取っ手が割れ、ごろごろと転がっていった。
「歩美さぁん……もっと、もっとあのお茶をください!もっと、もっともっともっともっとぉ!!!」
圭は狂気をはらんだ目を歩美に向け、ガバッと飛び掛ると襟首を掴んでお茶をせがんだ。
「もう…圭ちゃんったら飲みすぎ……。まさかこんなに効くとは思わなかったよ……」
圭に力いっぱい掴まれながらも、歩美はどこか余裕のある口ぶりで話し掛けた。
「でもね…、もうあのお茶は無いの。今ので全部使っちゃったから、また新しく作らないといけないの」
「新しく……作る……?!なら早く!早く作ってください!」
目を血走らせてせがむ圭に、歩美は申し訳ないと言った風に頬をぽりぽりと掻いた。
「でも……面倒なのよ。あのお茶を作るの……だって……」
「だってもなにも!早く!!」
「だって…、あのお茶は……」
そこまで言ってから、歩美の顔に突然邪悪な笑みが浮かんだ。









「だってあのお茶、人間の心臓を磨り潰さないと作れないんだもん」












「えっ……」
歩美の言葉を耳にし、圭は狂乱状態の心にどっと冷や水が注がれたような衝撃を受けた。暴走して熱持っていた心は一気に冷静に帰り、お茶への堪えがたい飢餓感もさぁっと醒めていった。
「人間の……なんと仰いました……?」
もしかしたら聞き間違いだったのかもしれない。圭はそう思い改めて歩美に聞き尋ねた。しかし、
「し・ん・ぞ・う。今日のは肉人形にしたママのを抜いて言われたとおりに作ってみたんだけれどいい出来だったでしょ。あまりのおいしさに一時も手放せなるくらいに……
ああ、圭ちゃんは身を持って知っているよね。何しろ、私からポット奪ってまで飲んだんだもの!クフフフフッ!!」
歩美の口から嘲笑と共に返ってきたのは圭が先ほど聞いたとおりのものだった。








「どうだった?ママの心臓の味!おいしかったでしょ!!おいしかったでしょ!!キャーッハッハハハハァーッ!!」












圭に向けてゲラゲラと笑い狂う歩美の全身から、目に見えるほどの邪悪な気配が噴出してきている。それに伴い、歩美の髪が次第に赤く染まっていった。
「あ、歩美さん……あなたは………」









「ウフフフ……、圭ちゃん…。見て、この体……素晴らしいでしょ……。生まれ成った、私の体……」











燃えるような赤い髪。歪んだ欲望にぎらつく瞳。体の節々から噴き出る邪悪な瘴気。そして、はだけた胸の谷間に光る『玉』の字。
「私はアユミ。玉王様に選ばれ、偉大なる使命を仰せつかった性戯使徒・アユミ!!」
「歩美さんっ?!」
歩美の口から放たれた言葉に圭は言葉を失った。あの玉王に敬称を付けたのみならず、自らのことを『性戯使徒』と呼んだことに。

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