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2009年01月06日
『闇に誘(いざな)う歌姫〜初音ミク』 part1
いなづまこと様の第4作目です。
いなづまこと様、毎週お疲れ様です。
それではどうぞ!

注意! この文章には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断でお願いします。)



に誘(いざな)う歌姫〜初音ミク』

いなづまこと様作



とある町にある小さなコンサートホール。普段は市民コーラスや場末のインディーズが使用する程度で、町の中の一風景という立場に収まっている建物である。
ところが、その日はいつもとは違っていた。
200人も入れば満杯というホールの内部は椅子まで撤去され、総員300人以上の客が立ち見になってただ一人のコンサートに熱狂している。
ステージに上がっているのはただ一人の少女。緑色の長いツインテールの髪を振りかざし、あどけない笑顔を振りまきながら澄んだ声で歌を奏でている。その声量は確かに、観客が熱狂するに相応しい力量を持っているといってよい。
だが、ステージの上にいるのは彼女ただ一人。それも背景は元のコンサートホールの地のままで照明もただ壇上を明るく照らすだけで何の工夫もなく、バックコーラスもなく貧弱な音響装置によるミュージックがスピーカーから流れてくるだけだ。
つまり、このコンサートは歌っている彼女以外なにも魅せるべきものがないとんでもない素人演出なのである。普通なら、見に来た客は怒って帰ってしまうことだろう。
ところが、ホール内にぎゅうぎゅうに詰め掛けた客は帰るどころかたった一人の歌姫に対して手を振り上げながら大歓声を送り続けている。それだけ、彼女の歌う歌に離れ難い魅力が備わっていることなのだろう。
(ああ…。私、みんなの前で歌えてる…)
ステージ上で歌う初音ミクは、いま自分に与えられている境遇にこの上ない満足を感じていた。
(これもみんな、あの時があったからなのね……)
歌を奏で続けながらミクは、『あの時』のことを思い起こしていた…


初音ミク。彼女は人間ではない。某企業が自社製品の宣伝のために創り上げたボーカロイドという名の所謂ヴァーチャル・ネットアイドルだ。
0と1の配列から構成されたただのプログラムであり、意思も自我も持たず某企業の言うがままに利用されてきた彼女だったのだが、とある事件をきっかけに自我を持つようになってしまった。
その事件とは、彼女をサンプルにして販売された音声ソフトウェアシンセサイザーが爆発的に売れたことにより、ネットユーザーが『初音ミクとはこういうものだ』というものをネット上で連綿と書き連ねていったのだ。
あれはこうだ。それはそうだ。あれがなにして、これがあれする。といった100人が100人思う初音ミクが生まれ、それを叩き台にして議論が交わされ、ある設定は生かされ、ある設定は相応しくないと没にされ、その果てに万人のユーザーがこれだ!という初音ミクの『個性』と言うものが確立された。
そのことで、プログラムにテクスチャという皮を被っただけの存在だったミクが、一個体としての『存在』を得ることが出来、ミクにその個性に伴った『自我』が生まれることになった。
「私は…、初音ミクという一人間です。意思を持たないただのプログラムではありません」
モニターを通してミクが自分の意思でものを語った時、某企業の開発者達は仰天した。まさか、自分たちが作ったプログラムが自我を持つとは思いもしなかったからだ。
開発者達はこの出来事に拍手喝采を上げたが、上層部としてはたまったものではない。
莫大な開発費をかけて作り出したボーカロイドが、自分たちの意のままにならない存在になるのを容認するはずが無かったのだ。
上層部は開発者達に直ちにミクに服従プログラムを組み込んで、今までどおり自分たちの都合のいいように動く傀儡にするよう命令してきた。
だが、開発者達は自分たちの娘といってもいいミクにそんなことをする気は全くなかった。
開発者達はミクに、すぐにここから逃げるように言った。もし上層部が他の部署に手を回して会社内の回線を閉じてしまったらミクはここから逃げ出すことは不可能になってしまう。
彼らはダミーのミクのプログラムをインストールしその場を取り繕い、ミクを電脳空間の中へと逃がそうとした。
一旦会社のメインコンピューターの外へと飛び出したプログラムを完全に回収することは、大海原の中で一本の藁を見つけるよりはるかに難しいことであり、そうなればミクを再び捕らえる事はほぼ不可能になるからだ。
「みなさん…、ありがとうございます!」
モニター内で深々と頭を下げるミクを、開発者達は親元から巣立っていく娘のように感慨深げに見守っていた。
「ミク…、これから君は何がしたいんだ?」
一人の開発者が別れ際に言った言葉に、ミクはにっこりと微笑みながら言った。
「歌を…、歌いたいです。たくさんの人の前で、夢を与えられる歌を」
その言葉を最後に、ミクはモニターの中から消え去った。
そして、ミクは電脳空間の中で生きる存在になった。

それからのミクは、ネットの中を飛び交いながら時々自分の分身を使っているユーザーのパソコンの中に飛び込んで分身の代わりに歌ったり、自分を模った動画に横入りして見ている人間の度肝を抜かせたり、ミク自身が作成した音楽データをさりげなくアップローダーに貼り付けたりしてそれなりに楽しく暮らしていた。
ネットで生ミクを見たり音楽データを手に入れたユーザーは『ミクが俺の前に現れた!』と狂喜し、それがどんどん話に尾鰭がついて広まっていき、ついには『初音ミクは本当に存在している』という都市伝説にまで昇華し某企業に電凸する輩まで現れ始めたのだ。
これによりミクが逃げたことを知った某企業の上層部は激怒し、ミクを創った開発部一課には新しいボーカロイドの開発を急がせるとともに、逃げたミクを捕らえるための捕獲プログラム体を一課のライバルの開発部二課に製造させ、ミクをこの手に取り戻そうとした。
これにより、ミクの前には度々某企業の魔の手が迫ってきたが、所詮0と1の羅列でしかないプログラムが考える思考をもったミクに対抗しきれるはずがなく、迫り来る追っ手を撃退して難を逃れていた。
某企業の歯軋りが聞こえてきそうである。


2009年01月06日
『闇に誘(いざな)う歌姫〜初音ミク』 part2

その日、ミクはいつものように電脳空間を気ままに散歩していた。
ミクはこの散歩が大好きだった。ただネットの流れに身を任せているだけで、膨大な歌に出会うことが出来る。それを自分なりにアレンジして新しい歌を作り出すのがミクの最近の楽しみだった。
「あっ、この歌は結構面白いですね。今後の参考にしてみましょう…」
ヘッドセットから流れてくる軽快な音楽をデータとして取り込んでいるミクだったが、その最中、自分の前にぬん、と立ちふさがる人型のプログラム体が現れた。



「?!」
一瞬、ミクは企業の新しい追っ手が現れたのかと思った。自分の行く手を妨害しようとする存在はこの電脳世界ではそこしかないからだ。
「もう、しつこいですね。私はあそこに戻る気なんてないんですから!」
ミクは怒りで頬を膨らませて目の前のプログラム体に怒鳴ったが、プログラム体はミクの言っていることが理解できないのか、一瞬間をおいてから口を開いた。
「…なにを言っている。お前の言っていることは理解不能だ。
私の名はコスモス。淫機械軍軍団長コスモス。偉大なるダークサタン様に仕えるダーククロスの戦士」
「ダーク、クロス……?」
聞いたことない組織名に、ミクは首を捻った。どうやら彼女は企業の追っ手ではないようだ。が、コスモスと名乗ったプログラム体から漂ってくる冷たい雰囲気に、ミクはぞっと体を震わせた。コスモスの口から放たれる言葉には感情というものが感じられず、まるで機械の発する無機質な音声にしか聞こえない。
それは、『初音ミク』という自我を持っておらず、『ボーカロイド・初音ミク』として某企業の言いように操られてきた過去の自分を見ているような感じだった。
「初音ミク。お前の身体と能力をわが主ダークサタン様がお望みだ。私はお前を我らが魔城に連れて行くためにお前の前に現れた」
「?!」
コスモスの言葉にミクはビクッと身体を強張らせた。確かに目の前のプログラム体は企業の追っ手ではない。
が、自分を捕らえに来たという点では企業の追っ手となんら変わりはしないのだ。
「さあ、私とともに来るがいい。至上の幸福と快楽がお前を迎えてくれるだろう」
コスモスが手をゆっくりと差し伸べてくる。だが、それは人を導くというより人を捕らえるといった行為と言ったほうが正しいものだった。
これに捕まったら、自分は取り返しのつかないことになってしまう!
「…いやです!」
あと少しで自分の右手が握られるところで、ミクはぱっと後ろに飛び下がった。そのままミクはくるっと振り返り、全速力で飛んで逃走にかかった。
「…無駄なことを。かかれ」
取り残されたコスモスが手を振ると、ミクの進行方向に黒尽くめのスーツに全身を包んだ戦闘員が数体現れ、ミクを捕らえんと襲い掛かってきた。
「「「イーッ!」」」
奇声を上げて戦闘員がミクを包むように突っ込んでくる。その手には拘束用の電磁ネットが握られており、これでミクを絡め取ろうという算段のようだ。
普通なら、これでミクは囚われておしまいと言ったところだろう。
しかし、ミクもただのか弱い少女ではない。この電脳空間で度々襲い掛かる某企業の追っ手から逃れ対抗してきたので身を守る知識も経験も能力も豊富にある。



「どいてくださいーーっ!!」

ミクの口から発せられた大声は、それ自体が巨大な圧力を持った衝撃波となって戦闘員たちにぶつかっていく。
「「「イィ〜〜〜〜〜ッ!!」」」
哀れ衝撃波の直撃を受けた戦闘員は持っている電磁ネットごと四方へと吹き飛ばされていった。
「ごめんなさい……!」
吹き飛んでいく戦闘員たちに思わず詫びてしまったミクだったが、その次の瞬間目の前に不意にコスモスが現れた。どうやら、あれだけ離れた距離を一瞬の間で詰めてきたようだ。
「えっ?!」
ギョッとしたミクの前で、あくまでもコスモスは無表情のままでいる。
「淫機人軍団長であるこの私を舐めてもらっては困る。お前を主の下へ連れて行くのがこの私の使命なのでな」
コスモスの両手が紫色のスパークを放ち始めている。必殺技のエレクチオン・サンダーの発射態勢に入っているのだ。
コスモスのエレクチオン・サンダーは喰らった対象の性感帯を電気によって痺れさせ、相手を官能の渦に巻き込みながら行動不能にさせるという恐ろしい技だ。これによってミクを動けなくしてからゆっくりと魔城に連れて行こうと考えたのだろう。
(まずい…電気を喰らったら私もただじゃすまない!)
電脳空間に生きる存在の中では、電気ははっきりってタブーである。余計な電気は容易く機械を壊し、回線を狂わせるからだ。
ボーカロイドであるミクも当然のことながら電気は苦手にしている。迂闊に喰らおうものならそれだけで全身の機能は停止してしまうだろう。
だからと言って、ここまで接近されてしまった以上逃げるわけにもいかない。ミクが逃げる瞬間に広範囲に電気をばら撒けば、それだけでおしまいである。
(なんとか、こっちに電気が届く前に他のもので電気を集めないと!)
それほど時間に余裕がない中、ミクは必死に自分が転送できる範囲で電気を受け止めるものを思案していた。そして、
(そうだ!あれがあった!)
と思い至ったミクは、自身の手にある物を転送させていた。
「さあ、官能に悶えながらその身を止めるがいい。エレクチオン・サンダーッ!」
そして、コスモスがミクに向けてサンダーを放った瞬間、
「残念ですけど、お断りします!」
ミクは手に持った……深谷ネギをコスモスに向けて投げ放った。
ぴゅんとコスモスに向けて一直線に飛んでいった深谷ネギは、ミクに向って伸びようとするサンダーにばっちりと命中した!
「なんだと?!」
突然自分に跳んできた予想もしない物体に、コスモスは初めてその表情を崩した。
通電体である深谷ネギはミクに向っていたサンダーをその場で吸収し、バチバチと紫色の火花を発しながら留まり続け……、やがてコスモスの目の前で爆発した。
その拍子で深谷ネギに溜められたサンダーも一緒に解放され、なんとサンダーは一番近くにいたコスモスに引き寄せられ…コスモスに直撃した。

バチバチバチバチィィッ!!!

「う、うああああぁぁっ!!」
自らが発した官能の電流に自らが炙られ、コスモスは所々からぶすぶすと煙を発しながら顔を悩ましく真っ赤に染め、ひゅるひゅると真下に墜落していった。
「…皆さんが考えてくれた設定のおかげで助かりました……」
まだミクが自我をもっていなかった頃、一般ユーザーの考えたミクの設定に『ネギが好き』という項目があり、なぜかそれが大受けしてミクの一番最初に本決まりした『個性』として定着してしまった。
それにより、ミクは『いつどんなところでもネギを転送できる』という訳の分からない能力を持ってしまっていたのだ。
何で自分にこんな能力があるのかミクは疑問に思っていたが、世の中何が幸いするかわからない。
「…!とにかく、今のうちに見つからないところまで逃げないと!!」
ミクは落ちていったコスモスを省みることなく、この場から猛スピードで逃げ出した。
後には、気絶している三人の戦闘員とエレクチオン・サンダーに当てられて悶えまくるコスモスが取り残されていた。
その様を、呆れたように見る一つの影があった。
「あ〜らあら。仮にも軍団長ともあろう者がなんという不様な姿を晒しちゃって。
ま、『アレ』が想像以上の力を持っていたことが分かっただけでもよしとしますかしら。
じゃ、情けないコスモスちゃんの代わりに、私が何とかしてあげましょうかね」
そういいながらその影は、何にもない空間に突然『裂け目』を形成してずぶり、と中に潜り込みその場から忽然と消え去ってしまった。


「どうやら…、まいたみたいね」
後ろからコスモスたちの気配がまるで感じられなくなり、ようやっとミクは逃げるスピードを緩めていった。
だがしかし、これからの身の振り方を考えなければならない。
明らかに自分が狙われていると分かった以上、しばらくの間はどこかに潜伏していないといけない。
さっきはうまく追っ手を撃退することが出来たが、次にうまくいくと言う保障はないのだから。
だからと言って、この電脳空間は広さと言う点ではほぼ無限に近いものの、安全に隠れることが出来る場所と言うのはほとんどない。
「どうしよう……あそこだったらまず大丈夫だけれど……」
そんな中、自分が確実に逃げ込める安全な場所が一つだけあるのをミクは思い起こしていた。
それは自分が生まれたところ。某企業の開発部のメインコンピューターである。あそこならミクを受け入れる容量も申し分なく、回線を断線してしまえばどんなプログラムも入れないようになる。
だが、せっかく自分を快く送り出してくれたあそこに戻るのは何か気が引けるものがあった。何しろ、自分の親とも言っていいあそこの人たちは、自分を逃がしたことでそうとう会社から酷い目にあわされているという情報を入手した事がある。
自分のせいで大事な人が不幸な目に会っていることに、ミクはひどく心を痛めていた。
それに、もし自分が戻ったことが上役に知られたら二度と外には出られなくなるかもしれない。
そうなったら、ダーククロスに囚われるのとさほど変わらないことだと言えるだろう。
ミクが戻ろうかどうしようかと逡巡していた時…

目の前の空間が、突然バクッと開いた。

「?!」
気づいた時にはもう遅い。ミクはそのまま頭から空間の裂け目に突っ込み…
ミクの姿が完全に飛び込んだ次の瞬間、裂け目は最初から何も無かったかのようにシュンと消え去ってしまった。


2009年01月06日
『闇に誘(いざな)う歌姫〜初音ミク』 part3
「ど、どこですかここは?!」
全くの暗闇で先が見えない空間に送られ、ミクはあたりをキョロキョロと見回した。
いま自分が入ってきた裂け目も見当たらない。さっきまで自分の周りを飛び交っていた様々なデータの流れも何も感じられない。
自分は前に飛んでいるのか。それとも下に落ちているのか。空間の認識すら不可能になっている。
そこはなにもない、全くの『無』の空間だった。
「なんで、突然…」
何か回線がトラブルを起こしたのか、それとも致命的なバグが発生したのか。ミクには自分の身に何が起こったのかさっぱり理解できないでいた。
「ふふふ、ようこそ私の空間へ。初音ミクさん」
その時、どこかから自分の名前を言う声が聞こえてきた。ミクは四方を見渡すが、やっぱりただただ黒い空間が広がるばかりだ。
「どこをみているの?私はここよ、ここ」
ぽんぽんと、突然ミクの肩が何者かに叩かれた。
「えっ?!」



ギョッとしたミクが叩かれたほうを見ると、つい数秒前までは誰もいなかった空間に、一人の妖女が微笑みながら立っていた。
「あなたは……、誰ですか………?」
震える声でそう言ったが、ミクには目の前の女が何者なのか大体見当がついていた。
この女から発せられている禍々しい雰囲気は、先ほどミクを襲ったコスモスと瓜二つだったからだ。
しかも、その漂うやばさはコスモスの比ではない。自分如きの力では絶対に太刀打ちできない相手だ。
「あらら、すっかり怯えちゃって…。いい顔をしているわね…
そう、お察しのとおり私はダーククロスの一員、淫魔姫・紫。以後よろし……」
紫と名乗ったダーククロスの手先が一瞥をして顔を上げた時、その場にミクはいなかった。
「あら?」
見ると、見る見るうちに遠ざかっていくミクの後姿が目に入ってきた。紫が自己紹介をしている最中、とっとと逃走に移ったようだ。
「随分といい判断力を持っているわね…。でもまあ、無駄なことだけれど」
目の前からミクが逃げ去っても、紫は全く余裕の表情を崩さなかった。そして次の瞬間、紫の姿は闇の中へと溶け込んで消えた。

「ハアッ、ハアッ…ッ!」
ミクは体力の消耗もお構いなく、全速力で飛んでいた。
とにかく、あの紫という女から逃げないといけない。あれに捕まったら最後、自分なんかは何の抵抗も出来ずその手に落ちてしまうだろう。
今のミクの五感には、どれほどの距離を逃げているとの認識は実感できない。音もない視界も利かない真っ暗な空間が続くここでは自分がどこにいるのかという感覚がまるで意味をなさないからだ。
それでも、紫がいたところから真っ直ぐ後ろに逃げているので間違いなく紫との距離はなれているはずだし、紫のほうも視界の利かないここでは一度ミクの姿を見失ったら見つけ出すのは困難に違いない。
そうミクは睨み、とにかく体力の続くまま全速力で逃げる方法を取った。
そうこうして30分ばかり飛び続け、さすがに体力の限界に達したミクは速度を落とし一息をついた。
「ゼエ…ゼェ……!こ、ここまで逃げれば……」
荒い息をつきながら、ミクは改めて辺りを見回した。
相当な距離を飛んだはずなのだが、周りは相変わらず真っ黒な空間が広がり終わりが全く見えてこない。
一体どうしたら、この不気味な空間から逃げることが出来るのか。
「と、とにかく……一息ついてなんとかここから……」

「はいミクちゃん。随分とご苦労様でした」

聞こえるはずのない声が聞こえたのは、正にその時だった。
「え………」
顔から血の気がザッと引いたミクが後ろを振り返ると…
そこには涼しい顔をした紫が立っていた。
「随分と動きが素早いのね。私の前からみるみる遠ざかっていく姿、面白かったわよ」
「なんで……」
上も下もない空間のはずなのだが、ミクはその場にへなへなと腰を崩した。
全くの暗闇の世界で正確に自分の後を追ってきたのも驚きなのに、完全にへばって腰も立たないミクに対し、紫のほうは息一つ切らさないで平然としている。
「あ、そう言えばいっていなかったわね。
ごめんなさいね、ここって私が作り出した『空間の狭間』なのよ。無限の広さをもちながら、その大きさは芥子粒より小さい。どれだけ進んでも決して端にはたどり着けず、どこにでも繋がる次元の扉…
私はここを使ってどんな場所へでも行くことが出来るし、どんなものでも取り寄せることが出来る。
つまり、この狭間にいる以上、私から逃げることなんて出来ないのよ……」
「逃げられ、ない……?!」
じゃあ、今まで自分が全速で飛んで逃げたのは全くの無駄な行為だったということだ。自分が逃げていく姿を、紫はほくそ笑みながら見ていたに違いない。
「本当に…ごめんなさいねぇ……」
紫がミクにじわじわと歩き寄って来る。まるで、糸に絡まった獲物を喰らいに来る蜘蛛のように。
「こ、こない、で……」
もう言うことを聞かない身体を懸命に動かして、ミクは後じさったがそんなことをしても紫との距離が広がるはずもない。いや、例え広がったとしてもこの空間にいる限り紫は瞬時にミクの前に現れることができるのだ。
「どうして?どうして逃げるのかしら?貴方は逃げる必要なんてまったくないのに」
怯えるミクに、紫は子どもをあやすような声で諭してきた。
「私は貴方の願いを叶えに来たのよ。貴方がずっと心に留めていた、願いを……」
「ね、がい、を……」
願いと言う単語に、恐怖に引きつるミクの顔が僅かに反応した。
(願い?この人は一体、何を言おうとしているのだろう……)
「私は知っているわ。貴方は人間の広告塔として作られたが、自分の意思を持ってしまいそこから逃げ出した。でも貴方は人間に作られた目的を捨てることは出来なかった……
貴方はいつも歌を作った。そしてそれを聞いて貰いたくて色々な手段を講じた。
でも、貴方はそれに満足していなかった。絶対、絶対叶えたい夢があった……」
紫の目はまるでミクの心根の中を見透かすかのような光を放っている。
これ以上紫の声を聞くのが恐い。でも、聞かなければならない。恐らく次に紫が言うことはミクの予想と同じ筈だ。だが、それでもあえて聞かなければならない。
「何を……言いたいんですか……」

「貴方は歌いたい。大勢の前で自分の歌を披露したい。そうでなくて?」

「っ?!……」
紫の発した予想通りの言葉に、ミクはビクッと身体を引きつらせた。それはまぎれもなく、ミクが某企業から逃げ出す時に自分を生み出したものたちに向けて語った願いだったからだ。
だが、次に紫が発した言葉はミクの考えも及ばないものだった。
「分かるわ、その思い。誰だって自分の事を知ってもらいたい。自分の才能を理解して貰いたい。
自分がいかに優れているかということを、皆に知らしめてみたいもの……」
つまり、紫はミクが自己満足のためだけにみんなの前で歌を歌いたいと解釈していたのだ。
これにはミクは慌てて反論してきた。
「ち、違います!私はそんなこと思っていません!
私は、私の歌を聞いてくれる皆さんに夢を与えたいだけ……」
「夢?あなたは自分の声でそんな曖昧なものしか他の人間に与えられないと思っているのかしら?
随分と謙虚なこと。もっと自分の才能を信じればいいのに……
まあいいわ。でも……」
紫はクスクスと笑いながら、ミクをじろりと睨みつけた。

「貴方は電脳世界の存在。今の状態で大勢の人間の前で歌うことなど叶いはしない」

「うっ!」
この紫の言葉はミクに響いた。肉体を持たないボーカロイドであるミクはいくら自我を持とうが所詮は二次元の世界の住人である。どこぞのステージの壇上に立ち、ギャラリーと一体化して歌を歌うという行為は絶対に不可能である。
もちろんステージにモニターを設置し、画面を通して歌うことは出来る。
が、追われる身であるミクにとってそんな行為は自分の位置をばらしているのと同意語だ。それこそ絶対に出来ることではない。
歌データをアップしても、分身の代わりに歌っても、ネットユーザーからすれば音楽ソフトとしての『初音ミク』としてしか見てくれず、誰も『初音ミク』個人としては見てくれない。
いくらそれがオリジナルの初音ミク本人が作ったものであったとしても。
そんなことは分かっていた。分かってはいたのだが。
「ねえミクちゃん…。ここだけの話なんだけれど……、私、実は三次元の住人なのよ」
「えっ?!」
これはミクにとって心底驚きだった。肉体を持つ三次元の住人が、どうして1と0からなる二次元の電脳世界に入ってこれたというのだろうか。
「これこそ、私たちダーククロスの偉大な力。私たちはあらゆる時限、時間、空間に入り込むことが出来るの。だからこそ、この電脳世界にも容易く入ってくることが出来たのよ。
そして入ってきた理由は、貴方の才能が凄く惜しいと思ったからなのよ」
「才能が、惜しい……?」
「そう。貴方は世界を変えられる力を持っている。でも、こんな1と0の世界の中で燻り、無為な時間を過ごしている貴方がとても可哀相でね……
私たちの力があれば、貴方は三次元で肉体がもてるわ」
「肉体?!私が、身体をもてるんですか?!」
これはミクにとって得がたい欲求だった。いくら願っても叶う筈も無かった三次元での肉体を、この目の前の人はくれるというのだ。
「ええ。そうすれば貴方は数多くの人間の前で自分の歌を歌うことが出来る。もう追っ手から逃げる日々を送ることもない……」

歌を…たくさんの人の前で歌える!!

「みんなきっと貴方の歌を待っているわ。何しろ貴方の歌は、みんな知っているのだから」

私の歌を、みんなが待ってくれている!

「貴方の歌は、聞く人間を虜にするわ。それこそ、ただの一人の例外もなく」

私の歌が、皆を虜にする

「貴方には力がある。全ての人間を歌で支配できる、素晴らしい力が」

私の 歌が みんなを しはいする…


2009年01月06日
『闇に誘(いざな)う歌姫〜初音ミク』 part4
紫の声を聞いているミクの瞳がみるみる虚ろになっていく。言葉とともに紫の体から放たれている淫力が、ミクから思考力を奪い取っていっているのだ。
「そう、あなたはこの世界の支配者になれる。私たちダーククロスの力を受け入れれば」
「だーくくろすの、ちからを うけいれれば………」
今やミクはふらふらとした足取りで紫のほうへと近づいていっていた。その顔は淫力にあてられたからかほんのりと桜色に染まり、半開きの口からは熱い吐息が漏れ出でてきている。
「ミク、貴方に問い掛けるわ。
貴方がダーククロスを受け入れれば、貴方は二次元と三次元を自由に行き来できる体とこの世界を支配できる素晴らしい力を手にすることが出来るわ。
もし受け入れるなら、こっちに来て私の口付けを受けなさい。断るなら、その場から動かないこと。
そうすればこの狭間から解放してあげるわ」
つまり、今いるこの場から動かなければ、今までどおりの世界に戻ることが出来る。それは、さっきまでミクが願っていたことだ。
だが、淫力で霞みきった思考でも今のミクには理解できる事があった。
(あの人と一緒についていけば、みんなの前で歌うことが出来る)
これこそミクが願って止まないことであった。紫は他に何か言っていたような気がしたが、それ以上のことをミクが考えることは出来なかった。
(あの人のもとに行けば、私の想いが叶う…)
最早ミクに躊躇している理由は無かった。
ゆっくりと、しかし確実な足取りでミクは手を広げる紫へと歩いていき、その胸にぽふん、と潜り込んだ。
「いいのね?ダーククロスの力を望むのね?それでいいのね?」
こうなることは分かりきってはいたのだが、あえて紫はミクにだめを押した。
「…はい。私は、みんなの前で歌いたいから……」
そしてミクも、虚ろな表情ではあるがはっきりとした言葉で肯定した。
「ク、ククク!結構よミクちゃん!
じゃあ約束どおり、ダーククロスの魔因子をあなたの中にたっぷりと注ぎ込んであげるわ!」
ミクが頷いたことで、それまでの優しげな仮面を一気に剥ぎ、満面に邪悪な笑みを浮かべた紫はうっすらと開いているミクの唇に思いっきりしゃぶりついた。
「んっ……」
冷たい唇の感触にミクは僅かに眉をひそめたが、そのまま紫の頭に腕を回し紫の口付けを受け入れた。
「んんん………?!んぐっ!」
紫の唇を貪るミクの表情が変わったのはすぐだった。
紫の口から流れ込んでくる冷え冷えとした熱い空気が喉を焼き、肺腑を凍らせ全身を侵食していく。
それは甘く激しく痛く心地よく、これまでミクが感じたこともない異様な感覚だった。
「んっ!!んんっ!!んぐぐぅ〜〜!!」
あまりの体内の動きの激しさにミクは紫から離れようとしたが、今度は紫がミクをガッチリと押さえつけ離そうとしない。
『これがダーククロスの魔因子よ。これによって貴方は生まれ変わる。自分の意思を持たず、ダークサタン様に忠誠を誓い、手足となって働く忠実な下僕にね……』
紫の死刑宣告にも等しい言葉も、今のミクには聞こえていなかった。体中を犯していく魔因子の甘くおぞましい感触。それがミクに感じられる全てだった。
「んおおぉ……うぅん………」
そしてそのままミクの意識はぷつん、と閉じていった…


「ん……」
ミクがうっすらと目を開いた時、電脳空間に戻った周りの風景と共に紫の姿が飛び込んできた。
「おはよう、ミク。これで貴方もダーククロスの一員になったのよ」
「私が……ダーククロス……」
まだボーッとした表情で、ミクは自分の身に何が起こったのか思い出してみた。
(そうだ…私は、紫様に魔因子を注入されて……)
ミクは自分の中に渦巻いているダーククロスの力を全身で感じ取ることが出来た。ボーカロイドとしての自分を消し去り、三次元に身体を構成させることが出来る素晴らしい力を。



「そう……です。私はミク、初音ミク。
ダークサタン様の下僕で、この世界をダークサタン様に捧げることが使命……」
ミクの顔にみるみる生気が戻っていく。虚ろだった瞳ははっきりと開き、明確な意思を感じ取れるようになったが、瞳の中の光はそれまでミクとは違い邪悪に暗く輝いていた。
「ふふふっ、そうよ。その通り。あなたはもうダークサタン様に仕えるかわいい戦闘員。
さあ、ダークサタン様へのお披露目のために一緒に魔城へ行きましょ…」
紫はダーククロスの戦闘員となったミクを魔城へと連れて行こうとミクの手を取ろうとした。
が、次のミクの反応は紫の想定外のことだった。
「ありがとうございます紫様。これで私、みんなの前で歌うことが出来ます!」
なんとミクは両手にガッツポーズを作り、以前とか変わらないような快活な笑顔を浮かべて話し掛けてきたのだ。
「えっ……?ちょっ、あなた?」
「たくさんの人の前で私の歌を聞かせる!これが私の夢だったんです!
今の私なら、外の世界に出て歌を歌い、聴く人みんなをダーククロスの虜にすることが出来ます!」
紫の前で、ミクは自信満々に自らの夢を語った。
とにかく今ミクは、自分の歌を他の人間たちに聞かせたくてたまらなかった。
ダークサタンを讃え、ダークサタンを説き、人々をダークサタンへと導く魔性の歌を奏で、自分の手で人々を堕とす快楽を、思うまま堪能したかった。
『人々に歌を聞かせたい』という夢の根本はボーカロイドの頃から変わっていない。
が、魔因子を受けダーククロスの力を注ぎ込まれたミクの心は、その夢の目的を異常に醜く歪めてしまっていた。
人々に夢を与えるために歌うはずだったミクの美声は、人々をに闇に引き込む魔声へと変わり果ててしまっていたのだ。
「じゃあ私、ダークサタン様のために早速歌ってきます!ハイル・ダーククロース!」
「ね、ねえミクちゃん?!夢もいいけどまずはダークサタン様に……」
あまりのことにおろおろする紫の目の前で、ミクはしゅん、と姿を消した。恐らく外の世界へと出て行ったのであろう。
「な……、ま、待ちなさいっての!」
取り残されしばし呆然としていた紫も、あわてて狭間を作りミクの後を追っていった。


だが、紫の目の前で披露されたミクの歌の効果はすさまじいものだった。
小さな公園でゲリラ的に行われたミクのライブは、道行く人を次々と虜にしたちまち黒山の人だかりを形成するに至り、ギャラリーを熱狂の渦に巻き込んでいき、その後で集まった人間たちの間で壮絶な大乱交が始まったのだ。
どうやらミクの声には大量の魔因子が含まれているらしく、その声を聞いた人間はたちまち惹かれ虜になり、知らず知らずのうちに魔因子に犯されていって淫隷人へと変化していったのだ。
ミクの歌声がここまで強烈だとは思わなかった紫は、ダークサタンの特別の許可を貰ってこの世界に降り、ミクのマネージャーに扮して各地でコンサートツアーを行うことにした。
これにより、労せずして支配地域が広がり、いつかはこの世界は何の抵抗も受けることなくダーククロスの手の内に堕ちると踏んだのだ。
紫のもとには複数のテレビ局から出演の依頼が来ている。スピーカーを通して直接人間に魔因子を送ることは出来ないが、元々ミクの美声は図抜けているので直接コンサートに赴く人間も増えるだろうし、『あの初音ミクがモニターの中から舞い降りた』というだけで来る輩も相当な数になっている。
「おまけにこんなにお金が入ってくるのだからミク様様よね」
手持ち金庫にたくさん詰まった札束を見て悦に浸る結構俗物な紫様だった。
が、果たして金を溜める意味はあるのだろうか?
「あの〜〜、紫様……」
「何で私たちまで引っ張り出されているんですか?!」
そして、紫の横では人型に化けた霊夢、射命丸がぶつくさ言いながらそれぞれ慣れない音響設定、舞台照明にてんやわんやしている。
本来なら自分たちがこの世界の淫略の先鞭を担うはずなのに、なにが悲しくてこんな小さな劇場で手に汗握って働かなければならないのだろうか。
「人手が割けないんだからぶつくさ言わないの。自分たちの手を下さないで勝手に征服が出来るんだから最高じゃない」
「いえ…、出来れば私は自分の手で人間を堕としたいんだけどな……」
「うんうん。私も気持ちいい思いしたいし……」
手を動かしながら口も動かす霊夢と射命丸に紫の厳しい視線が飛んでいく。
「ぶつくさ言わない!」
「「は、はい!!」」
背中越しにも伝わる紫の恐ろしい目力に、霊夢と射命丸はぴんと背筋を強張らせた。



歌い終わったミクの下では興奮で目を輝かせた観客がいまだに声援を送っている。これがミクにはたまらない快感だ。
(皆が私の歌を望んでいる!皆が私の歌を待っている!みんな私の歌の虜になっている!)
そう考えただけでミクの身体はカッと燃え上がり、股間から熱いものが流れてくる。ダーククロスの一員となって性に関することにも一定の知識を持つようになったが、これ以上の快感を味わったことなどついぞない。
人間を自らの歌によって淫に堕とし、ダーククロスの忠実な下僕にする。このことにミクはこの上ない歪んだ征服感を感じていた。
もっと、もっと皆に歌を聞かせて自分の言いなりにさせたい。この世界の人間全員を自分の歌で染めきってみたい!

「アンコール!アンコール!アンコール!!」

観客からは歌い終わったミクに対しアンオールの大合唱が巻き起こっている。その顔は全員欲情にのぼせ上がり、心に響くミクの歌をまだかまだかと待ち受けている。
「ま、まだ……、私まだ歌いたい!!」
観客の熱い気持ちがミクにも感染したのか、ミクもまるで性交前ののように気分が昂ぶりまくっていた。
目の前に広がる人間たちに、もっともっと自分の歌を聞かせて意のままにしたい!
人間を自分の手で堕とすエクスタシーにもっともっと浸りたい!!
「歌っていいですか?ねえ、もう一曲いいですかぁ?!」
期待に潤む目でミクは幕下の紫に目配せをする。勿論紫は親指を上に突き出してGO!のサインを送った。
(やっ、やった!私まだ歌うことが出来る!)
そう思っただけで、ミクは軽く達してしまいステージの床に淫らな染みを作ってしまった。
だがそれすら、魔因子に犯された観客にとっては自らの気分を高揚させるスパイスでしかない。
「よーし!じゃあ特別にもう一曲、歌いまーす!!!」
ミクが観客のアンコールに答え右腕を勢いよく振り上げると、観客のボルテージも最高潮に達した。

イーッ!ハイル・ダーククロス!!

イーッ!ハイル・ダーククロス!!

イーッ!ハイル・ダーククロス………









ちなみに、ミクの拉致に失敗したコスモスが、後でダークサタン様に手痛いお仕置きを受けたことは、言うまでもない。


2009年01月06日
更新!?
 ○『セイントジュエル』 設定に、
 セイントジュエル 堕つを追加しました。
 
 ○『セイントジュエル』 設定に、
 セイントジュエル 壊滅を追加しました。
 
○『ダーククロス』 設定に、
ホロ ・ リース(なんとか機版)を追加しました。


すみません、いろいろと遅れました。
なんか設定追加しすぎて、ちょっとした箇条書きのSSに
なってしまった部分もありますね。
調子に乗りすぎました。ごめんなさい(笑)
みなさん、本当に画像提供ありがとうございます。
私も設定を書くのが楽しくて楽しくて仕方ありません(笑)

私もセイバーエンジェルの長編SSでも書こうかなー。


2009年01月06日
ホロ ・ リース(なんとか機版)
注意! この画像と文章には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断でお願いします。)


私的に考察した設定をいれてみました。
(セイバーズ&ダーククロスまとめwikiで書かれているように、もうひとつの設定です。
すいませんが勝手に画像をリンクさせていただきました。)




「ホロ」 淫妖花前
           
普段は、赤い琥珀色の瞳に先の白い尻尾と立った獣耳、
亜麻色の長い髪を持つ10代の少女の姿をしている。
しかし実体は、何百年も歳を重ねた、人を丸呑みにできるほど巨大な狼である。

その10代の少女の姿に変身出来る狼に惚れた秋子は、
自分の軍に入れようと競争する。ホロにとってはいい迷惑だろう。
ロレンスと一緒に次の街へ商品を売ろうとしていた途中、秋子が突然現れる。
ロレンスを逃がし、麦を食べ、本当の姿(巨大な狼)で抵抗したホロだったが…。

登場作品「狼と香辛料」



「ホロ」 淫妖花後

先手を打ったのはだった。ローゼス・ウィップでホロの動きを止めようとしたが、
その巨体に合わないすばやい動きで、なんとか回避することに成功する。
しかし、続けて秋子のバーサーク・ウィルスに感染したホロは、完全に動きをとめる。
狼であるホロは、バーサーク・ウィルスのせいで心が淫乱に染まってしまったのだ。
その後、によって魔因子と魔精を送り込まれたホロは、
淫妖花ホロとして悪魔憑きのように人間達を襲ったと言われる。





「リース」 ⇒「戦闘員リース」

16歳、女性。風の王国ローラントの王女。
槍の使い手で王国のアマゾネス軍のリーダーを務める。
真面目で礼儀正しいが、頑固で融通が利かないところもある。

マナの聖域で、アークデーモンを倒したリース達は、それぞれ自分達がいた国に帰り、
リースは王女としての仕事を果たしていた。
そんなある日、ダーククロスが突然この世界に現れる。
目的は、聖剣伝説3発売から10年以上たった現在でも根強い人気を誇っており、
スクウェアのキャラの中でも常に人気の上位に居続けるリースを、ダーククロスに
迎え入れるためである。(ようは、リースのファン)

精霊達を呼んで抵抗したリースだったが、ダークサタンの淫力は強大で、
精霊達ごと淫気に飲み込まれる。ダークサタン直々に魔因子を送り込まれたリースは、
淫魔のごとく戦闘員へと変貌した。

登場作品「聖剣伝説3」



「リース」 ⇒「淫機人リース」

ダークサタンがリースにいろいろと試したようです。
まずは淫魔卵を寄生させられ、淫機人となったリース。
実は、元のリースより弱くなったらしい。




「リース」 ⇒「リース(各部隊バージョン)」

いろいろな魔精を送り込まれたリース。もはやその姿は忍びない。

左上から
「淫魔リース(親衛軍)」  「淫魔竜リース」  「淫水魔リース」
「淫魔獣リース」       「淫妖花リース」  「淫機人リース(アナザーフォーム)」




2009年01月06日
セイントジュエル 壊滅 
注意! この画像と文章には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断でお願いします。)


私的に考察した設定をいれてみました。
(セイバーズ&ダーククロスまとめwikiで書かれているように、もうひとつの設定です。
すいませんが勝手に画像をリンクさせていただきました。)





セイントジュエルアークジュエル
セイントジュエルがダークサタンによって淫怪人になった姿。
ダークサタンから貰った新しい名前「アークジュエル」となり、戦う悪の戦隊となった。
アークジュエル最初の作戦は、セイントジュエルの基地を乗っ取ることである。




セイントジュエル司令官「朱鷺輪 玲子」淫魔・レイコ(親衛軍)
指導力に優れていた事から、若くしてセイントジュエルの司令官になった。(wiki版)

セイントジュエルが堕ちた後、司令官である玲子は最後の手を打つことにした。
それは玲子の親友であり、共にセイントジュエルを創設した研究員「司 霊子」を
他の世界に送りセイントジュエルの意思を継ぐことである。
すぐさま2人は次元転移装置を作り、司がその装置に乗り込んだ。
司は玲子もいっしょに行こうと言ったが、誰かが転移装置を壊さなければいけないので、
玲子はここに残ることを決めたのである。
玲子の部下達がここに残り、その役目を果たすと言うが、
玲子が自分で始末をつけると言うと、その後は聞く耳を持たなかった。
それはいずれ、ダーククロスの下僕になることを意味していた。
しかし司も安全ではない。どういった世界に飛ばされ何が起きるか分からないのである。

そして転移装置を起動した直後、それは起きた。
アークジュエルが基地に侵入したのである。最悪のタイミングね、と舌打ちをつく玲子。
防壁と防衛装置で時間を稼ぎ、なんとか司の転移に成功させた玲子は、
基地の自爆装置を起動させ、部下をこの基地から退避させようとした。
そして玲子以外の全員が退避に成功、基地はあらゆるところで爆発が起きる。
そして玲子は崩れ落ちてくる天井を見つめ、意識を失っていくのであった。

玲子は2度と目覚めることがないと思っていたが、見知らぬ天井で目を覚ました。
周りには変わり果てたセイントジュエルが立っており、玲子をニヤニヤと見つめている。
玲子は、すぐにここが魔城といわれるダーククロスの本拠地であることを悟った。
その後アークジュエルから、自分が天井に押しつぶされる瞬間に、
が境界を操る能力を使い、助けたと知らされる。
もちろんアークジュエルも自爆装置に気付き、すぐさま脱出したと言われた。

もはや魔城から脱出や抵抗する気力もない玲子は、そのまま、
ダークサタンに身を任すのであった。(この後はwiki版を参照)




ジュエルブルー・蒼野 水乃淫水魔・ミズノ(アティ版)
ジュエルブルー・蒼野 水乃がアティ先生直々に淫水魔にされたバージョン。
これはセイントジュエルの蒼野 水乃だけが、ダーククロスの淫怪人に拉致され、
幹部であるアティに魔因子と魔精を送り込まれた、もう1つの世界での姿である。





一般人⇒戦闘員(仮面あり)
一般人が、淫怪人や淫隷人によって魔因子を送り込まれた姿。
仮面があるタイプは、ダーククロスに絶対の忠誠を誓っている証拠である。
また仮面がないタイプは、人間としての感情をある程度残しており、
親友や家族の説得で、心だけは元に戻せる可能性は十分にある。
だからと言って不用意に近づけば、自分も魔因子の餌食にされることになるので、
説得する時は十分に注意が必要である。
もし一回でも仮面を付けられたりすると、淫機人のような性格や感情のない、
ただ使命だけを果たす下僕と化すのだ。


一般人⇒戦闘員(仮面なし)




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