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2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part1
 先日、いなづ様が『翔儀天使アユミ』
 の最終話を画像つきで送ってください
 ました。最初の作品の掲載許可をい
 ただいた時から、約半年経っています
 が、まさかここまで良くして頂けるとは
 思っていませんでした。ここまでのお
 付き合い本当にありがとうございます。
  ただ掲載することしか私には出来ま
 せんが、期待に答えれるよう掲載させ
 ていただきます。今回もSSと画像を拝
 見させていただいたところ、ものすごく
 大変さを感じました。

今回は、画像にMizuha様のご協力もあったと聞いたので、お2人の合作品をじっくりとご堪能下さい。

いなづ様から一言
「一応この話で最終話なのですが、内容を濃くするため前後編仕様にしました。
勿論後編はまだ書いていませんのでもう暫くお付き合いください。」

まだお読みになっていない方、覚えておられない方は以前にUPした
1話目の『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』
2話目の桂川圭編 
3話目の飛天龍華編
4話目の居車喬編 
5話目の馬原鶴花編 をお読みになることをオススメします。 
それでは徐々にですがUPさせて頂きます。




  
注意! この文章と画像には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断・自己責任でお願いします。)




翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 
琴・ショルーノフ吟・ショルーノフ編 (前編)




いなづまこと様作



いつもと同じ晴れた朝。いつもと同じ通学路。いつ一緒の登校風景。
だが、何かが違う。
それが何かは言い表せない。だが、いつも同じ事を繰り返しているがゆえに、その違いを漠然と感じることが出来る。


「……ねえ、ギンちゃん……」
双子姉妹の姉、琴・ショルーノフは妹の吟に不安そうな顔を向けた。


「ん?どしたのキン姉。そんな今にも死にそうな顔しちゃってぇ」
「はい…。なんか、いつもと違うような感じを周りから受けないですか?
なんというか……、何かに見られているような……」
「見張られている?」
吟はあたりをきょろきょろと見回してみる。が、そこには吟たちと同じく学校に向う学生がパラパラといるぐらいで別に不審者がいるような気配はない。
「…気のせいよキン姉。それに見られることには慣れてるじゃない、私たちはさ」
吟は自分の銀髪と姉の金髪を指差しながらケラケラと笑った。


そう、髪の色から見ても分かるとおり琴と吟は純粋な日本人ではなくロシア人の母親をもつ日露ハーフであり、琴のほうは母親譲りの蜂蜜色の髪の毛を持ち、吟は琴に比べ色素の含有が生まれつき低く銀髪といってもいい色合いをしていた。
双子で殆ど同じ顔形をしている上に髪の毛の色が金銀と明確に別れているため、琴と吟は異様に周囲から目立ち常に奇異と好奇の視線に晒されていた。
小学生の頃は周りからあまりに浮いている自分たちに、琴は心を閉ざし気味になり吟は誰かれ構わず反発しまくったが、現在は周囲の人間も琴と吟の存在に慣れて普通の15歳の少女としての生活を送れるようになっている。
が、幼少のトラウマというものはそう簡単に消え去るものでもなく、琴は外を歩く時はついビクビクと周りを気にし、吟は自分が弱く見られないよう尊大な態度を取りがちになる。まあそれも個性というものではあるのだが。
「……ええ、そうですね。ごめんなさいね、私ったらつい周りを気にしすぎてしまって……」
「全然構わないってキン姉。そんなへたれた所もひっくるめてこそのキン姉なんだからさ」
しょげる琴を、吟はまるでバカにするかのような物言いで励まし、バチンと力強く背中を叩いた。おそらく、これでも吟的には琴を励ましているのだろう。
琴もそんな吟の本心を察しているのか、クスッと笑って応えた。まあ生まれた時から一緒にいる姉妹だしその辺は互いの心の内も理解しているのであろう。
「さ、もう気にすることなんてないんだから、今日も張り切っていこうよ」
「ええ。きちんと勉強をね……。ねえギンちゃん」
「うっ……!」
数々の喧騒の中、琴と吟の姉妹は他愛のない会話を交わしながら天童学園へと向っていった。

だが、そんな姉妹をじっと見ている目は確かにあったのだ。けっして琴の気のせいではない、姉妹の一挙手一投足、顔の筋肉の動きからその息遣いまでも逃さないほどに。


「………」
「…………」
琴と吟の周りにいる学校への通学路を共に進んでいる学生達。一見思い思いのままに学校へと向っている彼ら彼女らは、琴たちに気取られない程度に彼女達を取り巻きじっと監視をしていたのだ。
彼女らを見る学生の生気のない目は限りなく深い闇に彩られ、果てしない淫欲に濡れ光っていた。

2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part2

「みなさん。今日の授業はいつもと違うことを行います」

一時限目の授業が始まる時、教壇に立った女教師が突然突拍子もないことを言い始めた。
(いつもと違うこと?)
数学でいつもと違うこととは何なのだろうか。琴の頭の中では数字を用いる以外の数学の姿を想像することは出来なかった。
というか、この教師は教科書も何も持たずに教室に入ってきた。そんな中で一体何をしようというのか。
「一体何をするんだろ?」
「すっごく楽しみ〜」
教室の所々で何が始まるのかと勝手な想像を騒ぎ立てているが、琴はどうも嫌な予感がしてならなかった。


(先生…いつもそんなことを言う人ではありませんのに…)
朝から感じているどことない違和感が再びむくむくと頭をもたげてくる。
「琴、先生何をしようとしているのかしらね?正直、数学やるより面白いことがいいわよね〜」
「は、はい…」
そのため後ろからの声にも、琴は生返事でしか返すことは出来なかった。
「みなさん、今日の授業は……」
そこまで言ってから女教師は、ビシッと琴のことを指差した。







       「琴さんを犯す授業になりました」








「え……?」

最初、琴は教師が何を言ったのか理解できなかった。自分を犯すとか何とか言っている気がしたが、常識的に考えてそんなことが起こり得るはずがないではないか。
あまりの酷い悪ノリに、琴は怒ることすら忘れてしまっていた。
ところが、琴のまわりでは


「やったーっ!!」
「あの琴を犯せるんだーっ!!」
「おもしろそーっ!」

等々、教師の言葉に賛意を唱える生徒で溢れかえっていたのだ。中には歓声を上げている輩までいる。
「え、え、ええぇっ?!ど、どういうことです……」
「うふふ〜、琴〜〜〜」
訳の分からない事態に戸惑う琴の肩を、後ろにいる同級生がぎゅっと掴んできた。
「じゃあ、私からさせてもらうわねぇ〜〜」
「ち、ちょっと、冗談は止めてくださ……」
悪ノリ激しい同級生に琴は苦笑いをし…、そのまま凍りついた。

2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part3




     「うふっ、うふふふ〜〜〜〜!」







琴を掴むクラスメートの肌の色は毒々しい紫色に染まり、自我が感じられない顔には果てしない淫欲を求める笑みが張り付いている。
腕の関節は変な方向に曲がっており、体中からぽき、ぱきといった乾いた音が鳴っていた。
「な……肉人形?!」
あの玉王が使う人間をベースにした肉の傀儡である肉人形に成り果てていた同級生に、琴は息を呑んだ。
「なんで…あなたが肉人形に………はっ!」
肩をつかまれたことと突然目の前に現れた肉人形に気を取られてしまった琴だったが、自分の周りを囲む異様な気配に気づいて周りを見渡すと、そこには琴の想像を越える光景が展開されていた。


「うふふ……」
「くひっ、くひひ……」
「おかす……おかぁすぅ……」
なんと、クラス中の生徒全員が肉人形化して琴を取り囲んでいるではないか。もちろん、言い出しっぺの教師も立派な肉人形になって長い舌をべろんべろんと垂らしながら琴に迫ってきている。
「な、なんでみなさん……どうして、みんな肉人形に……」
突然の事態に琴は翔儀天使に変身することも忘れ、呆然と自分に迫る肉人形を見つめていた。
(肉人形は、玉王が使うもの……、で、では玉王は生きているのですか?!
そんな、玉王は確かに倒されたはずです。歩美さんの、手によって……)

ビチャッ……ズルズル……

「…ハッ!」
逃げることも進むことも出来ず固まっていた琴は、周りで聞こえる粘ついた粘液の滴る音に我に帰った。
「おかすぅ、おかすぅぅ……」
「エヘヘ…キヘヘヘ……」
いつの間にか、琴の周りには教室中の肉人形がにじり寄ってきていた。
「い、いけません!」
はっきり言って、ここまで寄られてしまっては変身する時間的余裕もありはしない。琴は自分の剣呑さを後悔しながらもすぐさまこの魔窟と化した教室ら脱出しようと廊下へと走り出そうとした。
が、廊下への扉はすでに肉人形生徒たちによって塞がれていてとても通れそうにない。
「…っ!」
琴は慌てて窓のほうへと振り向いた。この教室は二階だが、飛び降りれないこともない。
しかし、窓側もすでに肉人形による肉壁が出来ていて飛び降りることはおろか窓を破ることすらまず不可能だ。
自業自得ではあるのだが、ちょっとの間逡巡していた時間により、琴の退路は完全に断たれてしまっていた。
「へっへっへ〜〜〜きぃんさぁ〜〜〜ん!」
男子生徒…だった肉人形が関節が幾節も増えたような腕をぞろりと伸ばし、琴の腕に掴みかかってきた。
琴も何とか避けようとしたが、周り中に肉人形がいるので殆どからだの自由が利かず、あっさりと腕を掴まれてしまう。
「キャアッ!」
粘液が滴り異常に熱もっている掌のおぞましい感触に、琴は背筋を震わせてしまった。

「「「「キャハハハハ――ッ!!」」」」」

その腕を皮切りに、琴の四方から舌やら腕やら触手やらがズルズルッと覆い被さってきた。逃げようにも腕をつかまれているのでそれすら叶わない。



「い、いやあぁぁっ!!!」
もうどうにもできない…、琴は覚悟を決めてぎゅっと目をつぶった。せめてあの無数の触手が自分に巻きつかれる光景はこの目に焼き付けたくはない。
が、その時

"ドバーンッ!!"

廊下の引き戸が派手な音をしてぶち壊され、その弾みで近くの肉人形も吹き飛ばされた。
そうして出来た隙間から、銀色に光り輝くものが弾丸のような速さで飛び込んでくる。

「どおりゃああ―――っ!!」 (←クリック)

派手な掛け声をあげながら『それ』は琴を掴む肉人形に突っ込み、華麗なとび蹴りを深々と食い込ませた。
「ぎいぃっ!!」
蹴り飛ばされた肉人形はその拍子で琴を掴んでいた腕を外し、そのまま教師肉人形のほうへと突っ込み、幾体かを巻き添えにしてぶっ倒れた。
「え……?」
一瞬何が起こったのかわからず立ち尽くす琴の前に立っていたのは、銀色に輝く翔儀天使のコスチュームに身を包んだ妹の吟だった。


「大丈夫キン姉!どこもやられてたりしないよね?!」
「ギ、ギンちゃん!なんでここに?!」
突然目の前に、しかも翔儀天使の格好で現れた妹の姿に、琴は信じられないといった思いを抱いていた。こういう状況で白馬に乗った王子様が助けにくるというのはよく思い至る夢想ではあるが、まさか妹がその役を担うとは。
「なんでって……、多分キン姉と同じ理由よ。
いきなりクラスのみんなが肉人形に変わって襲ってきてさ……。まあ手当たり次第にぶっ飛ばしたんだけれどね。
そしたら、ひょっとしたらキン姉のほうも同じ事になってやしないかって思って急いで駆けつけたのよ。
ま、大正解だったみたいだけれどね!」
同じ顔形をしているにもかかわらず、おとなしく控えめな性格をしている琴に対し、吟は非常に活発で口も早ければ手も早い。二人が混ざって一つになれば理想的な人間になるとは口悪い同級生の弁だ。
だが、琴の前でガッツポーズを取る吟は、今の琴には非常に頼もしく見えた。
「とりあえず、早くキン姉も変身して!このままじゃ肉人形に押し潰されちゃうよ!」
「そ、それはわかってるんだ、けれど……」
それは分かっている、と琴の顔は語っているが、琴は天使に変身することを躊躇っていた。
琴の逡巡も分かる。変身するにはどうしても一瞬ではあるが周りに対して無防備になる時間がある。ここまで周りを囲まれていたら、例え吟のフォローがあったとしても変身しきる前に邪魔をされるのは間違いない。
そんな姉の思いを、双子の持つ感応力なのか吟は素早く察知した。
「うっ…、確かにここで変身するのは難しいか……」
となると、この教室から脱出するしか打つ手はない。
だが、廊下のほうからはどこにこれだけいたのか続々と肉人形が教室内へと入ってくる。まるで三年生の生徒全員が肉人形になってここに迫ってきているみたいだ。
そうなると、脱出する道は窓からしかない。
「キン姉!」
迷っている暇はない!吟は琴の襟首をむんずと掴むと、そのまま窓目掛けて走り出した。もちろん立ちはだかる肉人形を蹴散らしながら。
「ちょっと?!ギンちゃん?!」
「キン姉!飛び降りるからその隙に!!」

"ガッシャァーン!!"

吟の勢いをつけた蹴りで分厚いガラス窓は粉々に砕け散り、その勢いで二人は校舎の外へと飛び出した。
「き、きゃあぁっ!!」
たちまち重力に引っかかり落下する琴は、慌てて体内の『力』を集中しその身を翔儀天使へと化身させた。
その背中に生える純白の羽は空を飛ぶにはいささか無理があるが、高層階からの落下速度を和らげるには充分な能力を持っており、二人は優雅とまではいかないまでも比較的軽やかに校舎間の中庭に着地を果たした。
窓ガラスが破れたところからは中の肉人形の騒ぎ声や姿が見えるが、さすがにそこから落ちてきてまで琴たちを襲おうとする輩は出てこない。


「ふう…、とりあえずは逃げられたか……」
「このこと、皆に伝えないとね…。それから…」
吟は上で騒ぐだけの肉人形を見て安堵の溜息を漏らし、琴は溢れる肉人形の群れに不安の声を呟いた。
この時、まさか校内でこれほどの数の肉人形に襲われることなど考えてもいなかったので、琴も吟もそのことだけに頭が向いておりそれ以外のことに気を配る余裕がなかった。
だからこそ肉人形の群れから逃げられたことを素直に喜び、それに対する手立てにしか頭が働かなかった。
少し冷静になればすぐに思い至っただろう。

同級生で同じ階にいる歩美、喬、圭はなんでこの異常事態に顔を出してこなかったのかを。

2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part4
「っ!ギンちゃん!」
異変に先に気が付いたのは琴だった。
校舎の陰の一角から突如、肉人形が沸いてくるかのようにぞろぞろと飛び出てきた。その数たるや一学年の数に匹敵するものだ。
「ま、まずいっ!」
吟も琴も慌てて肉人形がいないほうへ駆け出すが、その方向からも同様に肉人形の群れが現れた。完全な挟み撃ちだ。
「ギ、ギンちゃん……」
教室より下手に広いだけに肉人形の密度はさっきの比ではない。これなら教室内で限られた数を相手にしていたほうがまだ戦いやすいというものだ。


「こ、これじゃあ教室にいたほうがよかった……?!」
その時吟はふと気づいた。教室内での肉人形の密度は廊下側に比べて明らかに窓側のほうが薄かった。廊下から入り込んで来ていたから当然のことだと思っていたが、それを差し引いても薄すぎた。
まるで吟たちを窓側に逃げるように誘導させるみたいに…
「まさか……、嵌められた?!」

「ピンポンピンポン。大正解〜〜〜!」

肉人形の群れの中から、どことなく間の抜けた声が聞こえてきた。その声に琴も吟もギョッとなって声の方向へ頭を向けた。
なぜなら、その声はとても聞き覚えのある……


「ちょっ!歩美!!」
「歩美さん……なんですか?!」
「うふふ〜〜、そうだよ。私以外の誰に見えるのかな〜〜〜」
ウジャウジャといる肉人形をかきわけ、二人の前に現れたのは間違いなく二人の仲間である翔儀天使の一人、兵頭歩美だ。
だが、その姿は二人の知っている歩美では決してなかった。
髪はおろか全身の体毛は真っ赤に染まり、同じく赤く染まった瞳からは寒々しいまでの邪悪な光が輝いている。
一糸も纏わぬ体は腹部が異様に膨らみ、まるで妊婦のような外観である。
そして、その全身から漂ってくるあまりにもおぞましい気配。
「な、なによ歩美……、あんた、なんて格好してるの……。それに、そのお腹……」
「い、いえ…。そんなことより、なんで肉人形の中から出てきたんですか…、歩美さん……」
琴も吟もその気配には覚えがある。だが、それを信じたくはなかった。勘違いだと思いたかった。
「なんでって?ふふふっ、もう二人とも分かっているんじゃないの〜?」
が、歩美はそんな二人の心を見透かすかのようにくすくすと笑った。
「見てみてこのお腹ぁ。ここにはね、もうすぐ復活される玉王様が宿っているんだよ。
玉王様を復活させるため、学園のみんなぜぇ〜〜んぶ食べちゃったの。残っているのはもう、琴ちゃんと吟ちゃんだけ」
歩美はさも愛しそうに、膨らんだお腹をすりすりと擦った。まだ少女の面影を残す歩美がみせるその姿は慈愛をはるかに通り越して異様極まりない。
「じ、じゃあこの皆さんは…、全部歩美さんが……?」
「うん。最初は一人づつ食べていったんだけれど、段々面倒くさくなって触手作って一気に食べちゃった。
どう?見てよこの触手。すごいでしょぉ」


琴と吟が見ている前で歩美の膨らんだ腹がぐにっっと蠢いたかと思うと、ぼたぼたと粘液がこぼれると共に歩美の股間から無数のピンク色の肉触手が溢れ出てきた。
同時に口からも同様の触手が飛び出てくる。
「私ね、玉王様のお力が強くなるにつれていろいろなことができるようになったんだよ。こうして触手を作ることもできるようになったし、みんなを操ることも簡単に……。うふふふ……」
「「「うふふふ〜〜〜、ふふふふぅ〜〜〜」」」
口から触手を飛び出させた歩美が低く笑うと、それに釣られて周りの肉人形達も一斉に不気味なコーラスを奏でだした。
「な、なんてことを……」
「歩美……、あんた……」
完全に堕ちてしまっている歩美に、琴は絶望から顔が真っ青になり吟は怒りから真っ赤になった。
「歩美さん、正気に戻ってください!あなたは天使の一人なんですよ。玉王に惑わされてはいけません!」
「このおバカぁ!簡単に玉王に操られちゃうんじゃないわよ!しかも学校をこんなメチャクチャにしちゃって!!」
「…うるさいね。玉王様の素晴らしさを何にも知らないくせに」
琴の懇願も吟の罵声も今の歩美にはどこ吹く風だ。それどころか、二人に向って意地悪そうに顔を歪めた。
「…いいえ、知っているはずだよね。二人とも玉王様のお力に屈した事があるんだからさぁ!」
「「うっ!!」」
そうだ。確かに琴も吟もかつて玉王に天使の力を吸い取られ、身も心も隷属させられてしまった屈辱の経験がある。
あの時は歩美…というか玉王の自爆により助かったが、今回は肝心の歩美が堕ちてしまっている。
「気持ちよかったでしょ?素晴らしかったでしょ?!偉大な力に身も心も屈する快感は!体が蕩けそうになったでしょ!
だから琴ちゃんも吟ちゃんも堕ちよう!『みんな』待っているんだからさぁ!!!」
"ビュルン!!"
歩美の狂気に満ちた笑みに二人の意識が集中している時、不意に二人の背後から粘ついた音が聞こえてきた。


「ハッ!危ないキン姉!」
より歩美のほうに気を取られていた琴の反応は一瞬遅れ、一瞬早く気がついた吟は琴に向って飛んでくる触手を目の当たりにして力一杯琴を突き飛ばした。それにより琴は尻餅をついたものの触手からは逃れられたが…
「ギ、ギンちゃん!」
「くそっ!離せぇ!」
その代償として吟の腕は触手にがんじがらめにされてしまった。
「あ〜あ、吟ちゃんったら邪魔しちゃって……、せっかく琴ちゃんから蕩かしてあげようと思ったのに。ねえ圭ちゃん」


「うふふ…そのとおりですわ……」
吟を縛る触手の先から聞きなれた声がする。肉人形の群れを掻き分け出てきたのは、無数の胸から吟に向って乳触手を伸ばす圭だった。
歩美と同じく髪の毛を真っ赤に染め異形の触手を伸ばす圭に、琴は更なる驚きに包まれた。
「け、圭さん……あなたも……?!」
「何を驚いているのかな〜琴ちゃんは。『みんな』だっていったじゃない!」
その歩美の声に反応したのか、肉人形の中から次々に見慣れた顔が飛び出てきた。

2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part5




     「うふふ…琴さぁん…吟さぁん……」







口から舌触手を伸ばす兵頭風子。





   「すごいでしょぉ…ボクの触手……」







臍触手を揺らめかせる居車喬。


「ふふ…みんなお前達を待っていたんだ…」
猛々しくそそり立つ陰核触手を扱く飛天龍華。


「素晴らしい世界を見せてあげますわぁ……」
ざわざわと髪触手をざわめかせる馬原鶴花。
対数分前まで仲間だと思っていたみんなが、そのいずれもが体毛が真っ赤に染め淫らに表情を蕩かせ、体から生えた触手を物欲しそうに揺らめかせていた。

「あ、あ、あぁ……」
見知った大切な仲間が、そのいずれもが玉王の手に堕ちていたことを悟り、琴は立ち上がる気力も萎えてぺたりと尻餅をついてしまった。その顔には血の気が感じられず、カチカチと歯を不規則に鳴らしている。
「ほぉら、琴ちゃんと吟ちゃん以外はみんな、玉王様にお仕えする性戯使徒に成ったんだよ。だからみんな、琴ちゃんと吟ちゃんを襲いたくてうずうずしているの。そのために、ここ一週間念入りに準備してきたんだから」
「じ、準備って…、どういうことよ歩美!!」
琴と違い、いまだに気力が衰えない吟はこの絶望的な状況にも関わらず気丈に歩美を睨みつけた。でも所詮は空元気に過ぎないことを分かっている歩美はむしろ嗜虐心をそそられているかのようにゾゾゾッと体を奮わせた。


「ふふ…、たくさんの肉人形の中で琴ちゃんと吟ちゃんをグチャグチャに犯してから、その力を吸い取って玉王様をこの世界に呼び戻す儀式の準備。ここにいる人間(クズ)たちのちっぽけな力なんか比べ物にならない、強大な翔儀天使の力をゆっくりたっぷり吸い取るためのね!」
歩美の体から生える触手がわさわさと動き、今すぐにでも琴と吟の体を貪りたいと主張している。それは二人を囲む五体の性戯使徒も同様で、各々の触手が待ち遠しそうに揺らめいている。
中でも、吟を掴む圭の乳首触手は真っ赤に充血し吟の腕を先端からこぼれる乳液でだらだらと汚していた。

2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part6

「くそぉっ!こいつめ、離れろぉ!」
怖気を感じた吟が自由になる手で力いっぱい解こうとするが、ぎゅっと絡まった触手は全く離れる気配を見せない。むしろ、その力加減がいい刺激なのか、向こうで圭がビクンビクンと体をよがらせている。
「あはぁ…吟さん。そんなに力を入れられては困ってしまいますわぁ……」
そんな圭の姿に淫欲を刺激されたのか、他の使徒たちの触手がにゅるにゅると二人に向って伸びてきた。これに絡め取られたら、おそらく逃げることは無理だろう。
「……キン姉、逃げて!」
少しの逡巡の後、吟はしゃがみこむ琴に怒鳴った。
「ここで二人ともやられたら間違いなく玉王が復活しちゃう。それだけは絶対に避けないと!!だからキン姉、ここは逃げて!」
それはつまり、圭に絡まれてて逃げられない自分を見捨てろと言うことである。確かに現状ではその判断は正しいかもしれない。
でも、そんなことを即断できる琴でもない。
「そ、そんなこと……ギンちゃんを置いてなんて……できないわよぉ……」
どんな時でも、それこそ生まれた時から二人一緒に生活をしてきたのだ。その繋がりはどこの誰よりも深いと自認できる。
それを、片割れが大ピンチのときに捨てて逃げることなど出来ようはずもない。
「私のことはいいの!早く逃げてよぉ!このおバカさぁん!!」
「いやいや!そんなのいやぁ!!」
泣きながら怒鳴り散らす吟と泣きながら頭を振る琴。その姿に歩美たちも一瞬あっけに取られたが、すぐに渦巻く肉欲に心を塗りつぶされていく。
「安心して…。吟ちゃんにも琴ちゃんにも同様に、肉の快楽を教えてあげるからぁ!!」
目の前の肉を貪らんと、歩美の触手が二人に襲い掛かっていく。無論、それを見て他の使徒の触手も覆い被さってきた。
対する吟は圭によって動きを封じられ、琴は腰が抜けているのか立ち上がることも出来ない。
「キン姉!!」
二人とも逃げられない!そう確信した吟はわざと体のバランスを崩し、そのまま琴へと倒れこんでいった。
結果、そのために琴に向っていた触手は吟によってその進路を封じられてしまい、琴には一本の触手も襲ってくることはなかった。
だがしかし、その代償はまた大きかった。

ドドドドドドドドッ!!

「うぐあぁっ!!」
琴の分の触手をも受け持ってしまった吟は、文字通りその全身を触手によって串刺しにされてしまっていた。それは吟の淫裂、尻、乳首、臍のみならず鼻、耳、口はおろか毛穴までもあらゆる穴へ余すところなく侵入し、吟の肢体を蹂躙していた。


「あ、あぁ…ギンちゃ……」
「うぐぅ……キ、キン姉ぇ……。よか ったぁ あぁ……」
目の前の妹の無残な姿に、もはや琴はまともな言葉を発することは出来なくなっていた。
でも、そんな琴に対して吟は姉が無事だったことに心から安堵し、精一杯の笑みを浮かべていた。
だが、琴への陵辱を邪魔された使徒たちは面白くない。
「なにすんだよ吟の奴……、せっかく二人とも気持ちよくしてあげようとしているのに……」
「馬鹿なことを……。そんなことをしても無駄だというのに……」
喬と圭の吟を見る目は、決して友人仲間に向けるものではない悪意に満ちたものだ。
今の彼女たちには吟にかつての同士、仲間、友達、後輩などという感情は持っていない。
あるのはただ、獲物を嬲るのを邪魔した小生意気な天使に対する憎悪の念だけだ。
それは、琴を改めて襲うよりもまず吟を徹底的に犯しぬくということに全員が同時に思い至ったことからも明らかだ。


「ちっ…吟の奴…、余計な真似を」
「絶対に許しませんわ…。すこしきついお仕置きが必要ですわね……」
年長の龍華と鶴花が同時に毒づき、それに伴い吟に刺さっている触手が突如乱暴に暴れ出した。
"グリグリィ!!"
「あひっ!!」
体の中を強引にかき回される感触に、吟の顔が苦痛とも快楽とも取れる表情に歪む。ズチッ、ズチッと抽送する卑猥な音が琴のすぐ上から響き渡ってきた。
「あぁっ!ギンちゃん、ギンちゃん!!」
自分で何とかしなければ、そんな考えも浮かばず琴は目の前で行われる吟の公開陵辱に対しただ声を上げることしか出来ない。
「あぐっ!あぐぅっ!!キ、キン姉……、だいじょ……うぐぅぅ!!」
吟は吟で、琴に心配をかけまいと精一杯の虚勢を張って応え使徒たちからの陵辱に耐えていた。ここで逃げたら使徒たちの矛先が琴に向うことは間違いない。それだけはなんとしても防がなければならない。


「だ、だから早く……逃げてキンね…あひいぃ!」
「むぅぅ〜〜〜!吟ちゃんめ、しぶとい!!こうなったら、もう手加減しないよ!」
吟の意外なしぶとさに剛を煮やしたのか、歩美は耳に挿入している自身の触手を奥へ奥へとぐにぐに動かし始めた。
「ぎっ?!!」
耳の奥を穿られる感触に吟は苦しげな悲鳴を上げる。
が、それで終わりではなかった。

"ズニュウゥッ!"

これまでの人生で決して感じたことのない異様な感触が吟の『脳内』に電流のように走った。
(ひっ!なにこれなにこれぇ!!)
歩美の触手はどうやったのか、鼓膜を浸透して吟の頭の中へ直接その肉管を伸ばし始めていた。触手が直接脳に弄られるという不気味な感触が吟の神経にビリビリと伝わってくる。
「うっふっふ…吟ちゃんのお味噌、ぷりぷりしていて超気持ちいい〜〜。でも、本番はこれからよ〜」
しばしの間吟の頭の中の感触を堪能していた歩美は、突如その触手をぐにぐにといじくり始めた。
どこをどうすればいいのかは、体の中に潜む玉王の意識が歩美の脳に働きかけて無意識に理解している。
「ぴっ?!」
吟の体はまるで感電したかのようにビクン!と大きく震え、苦しげだった顔には壊れた笑みがみるみる浮かんでくる。

(あ、あああなにこれ!!頭が、頭が気持ちいい!おかしいよこれおかし…いっ、いっ!いああぁぁうっ!!!)
吟の脳内に入り込んだ歩美の触手が吟の快楽神経を強引に刺激し、閉ざされていた吟の快感への欲求を無理矢理に開花させていった。
「あっ、あひっ!!あきぴっ!いひいぃぃ!!」
琴の目から見ても明らかに、吟の様子が変わり始めていった。それまで必死に琴のことを思っていた面影は既になく、顔は快楽に蕩け全身は赤く発情し、腰は上と下の穴に穿たれた触手を迎え入れるかのようにぐいぐいとスライドしている。

2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part7

(き、きもちいい!きもちいいぃ!!ああぁぁあたまがバカになるうぅぅ!!)
今まで嫌悪感と痛みしか感じなかった体中を埋める触手が、脳天が抜けるほどの爽快感と悦楽をもたらしてきている。体中から体液という体液がドドッと噴き出し、生暖かい滝となって下にいる琴に降りかかってきた。
「キンちゃん……!」
自分の上で今まで気丈に頑張ってきた妹が、突然壊れた笑みを上げて獣のような雄叫びを上げ快楽を貪り始めたことに、琴は言葉にならない焦燥感を感じていた。
いつも勝気で毒舌家で琴のこともよく馬鹿にしながら、それでいて頼りなげな自分を守ってきた妹が今まで見たこともないような淫らな姿を晒していることが琴は受け入れることが出来なかった。
「キ、キンちゃん!キンちゃん!!お願い、しっかりしてぇ!!」


「あっあっあっ!きも、きもきもきもちいいぃぃいぃぃっ!!!」
琴の必死の呼びかけにももう吟は答えられない。吟は脳内で爆発する快楽に完全に我を忘れ、それを感じ貪ることしか出来なくなっていた。
「うふふ…、馬鹿な真似をするからよ、吟ちゃん」
「でも、今の吟はとっても可愛いね。いっつもツンツンしている吟に比べて、よっぽどいいよ」
「もっと、もっと蕩かしてあげますわ。もう元には戻れないくらいに…」
同級生でよく鉢を合わせている歩美、喬、圭は吟の変わりように満足そうに溜飲を下げ、吟の体をグチュグチュとかき回していた。
その度に、吟の肢体はビクンビクンと大きく跳ね、その動きが使徒たちが挿している触手を刺激する。





    「うぅん……あ、歩美ぃ……ボ、ボク…」
    「お姉ちゃん……、もう、我慢できないかも……」






喬と風子が歩美に切なげな視線を向けた。見ると、他の使徒たちも大なり小なり顔を赤く染め体をぷるぷると細かく震わせている。
「ふふ…、じゃあ一回出してみようか。吟ちゃんの体中の穴という穴にさ」
実際、歩美もそろそろ体の奥からこみ上げてくるものを我慢するのが限界に達しようとしていた。
歩美の許しを得た彼女達は今まで抑えてきたものを一気に解放するかのように体を大きく反らし、欲望の滾りを触手に乗せて吟に向けて流し込んだ。
そしてそれが吟に達した時、吟の体の中へ大量の淫液がドクドクと注ぎ込まれていった。

"ブシュウウアアアァッ!!"

それは子宮、直腸、乳腺、口内といったところだけではなく、体中に開いた汗腺、そしてもちろん脳内に入り込んだ歩美の触手からも大量の噴出が起こっていた。


「ぴ、ぴぎいぃぃっ!!」

全身体内はおろか、脳味噌にまで熱い噴流を受けた吟は人間が発したとは思えないような奇怪な悲鳴をあげ、その顔を快感に戦慄かせながら達し、あっという間に意識を失って琴の上に倒れこんできた。

2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part8





    「ギンちゃん!ギンちゃぁん!!」




琴がいくら呼びかけても吟は全く反応しない。彼岸の果てに魂が吹っ飛んでしまったような呆けた顔をして、四肢をビクリビクリと痙攣しているかのように時折動かすのみだ。
「ギンちゃん!ギンちゃんしっかりしてぇ!!」
それでも琴は圧し掛かられた吟に向けて必死に呼びかける。するとそのかいがあったのか、吟の顔がピクリと反応した。


「……」
「ギンちゃん!」
琴の顔にパッと明るい笑みが浮かぶ。だが、それも一瞬だけだった。
吟の頭はビクッと跳ねたか思うと喉の奥から何かを込み上げるようにブルブルと震え、次の瞬間吟の口からお尻に挿されていた触手が粘液に塗れながらゴボリと顔を出してきた。
つまり、吟の意識が戻ったのではなく単に奥から昇ってきた触手に吟の体が動かされていただけだったのだ。


「ひっ?!」
ぼたぼたと滴る粘液が琴の顔を濡らし、ぱくりと割れた口吻が目の前に迫り、さらその後ろに見える吟の眼が琴の視線と交錯する。
「………」
虚ろな目をして口から触手を吐き出し粘液をダラダラとこぼしている吟の顔は、意識がないはずなのだがなぜか酷く艶かしく見えた。
と、その時、琴の見間違いなのだろうか。
「…………っ」
吟の口元が釣りあがり、琴のことを見てニィッと笑ったように見えた。
「ひぃっ…!あっ………」
それがまるで逃げなかった自分を吟が責めているか。もしくは琴にも自分が受けた悦楽を味あわせたいとでも思っているのか。いずれとも取れるしいずれとも取れないその吟の笑みに、琴は後悔と自責と恐怖の念がごちゃまぜになり…
折れかけていた心はそれに耐えることは出来ず、意識がスゥッと遠くなっていった。




「うふふ…。これで二人とも私たちの手に堕ちたね…
玉王様、今しばらくお待ちください。すぐに琴と吟の力を奪って玉王様に捧げますから。そうすれば……ふふ」
折り重なるようにして倒れる琴と吟に、歩美が大きくなったお腹を擦りにやつきながら近づいてくる。
「さあみんな、これから宴の始まりよ。偉大な玉王様が、ついにこの世界に戻ってくるのよ!」

「「「「わ――――っ!わ――――――っ!!」」」」



魔界と化した天童学園に響いた歩美の掛け声に、周りの肉人形や使徒たちは震えるような大きな歓声を上げた…







いなづ様、今回の作品お疲れ様です。
思ってたより編集に時間がかかってしまって、投下が遅れてしまいました。
申し訳ないです。(GIFとか画像編集とか)
画像編集の方は、ちょっとやりすぎた感がありますがw

いちよたぶん誤字であると思われるものは、こちらで手直しさせていただきました。
勝手なことをしてすみません。

前編で終わったこの作品、画像SSともに編集するのも楽しませていただいたので、
本当満足です。最初にも言いましたが、ここまでよくしていただきありがとうございます。

いなづ様の期待に答えられたかどうか分かりませんが、
編集の点について何かあれば、コメントにどうぞお書きください。
あとご覧いただいた方は、作者様にご感想があればコメントにどうぞ。
作者様もその返事を書いてくれちゃって構いません。

2009年03月15日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 馬原鶴花編 part1
 キタ━━━━━━┌(。A。┌ )┐━━━━━━ !!!
 昨日いなづまこと様から、SS「性戯使徒アユミ」の新作を
 画像とともに頂きましたー♪ いつもありがとうございます!
 文と画像の量が、今回の大変さ・凄さを物語っておられます。
 今回は少し変わった内容になっておりまして、
 私も別の意味で楽しませていただきました。
  
 まだお読みになっていない方、覚えておられない方は以前にUPした
 1話目の『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』
 2話目の桂川圭編 
 3話目の飛天龍華編
 4話目の居車喬編 をお読みになることをオススメします。

 今日は、じっくりといなづ様のSSをご堪能下さい。
 それでは徐々にですがUPさせて頂きます。




  
注意! この文章と画像には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断・自己責任でお願いします。)




翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 馬原鶴花編

いなづまこと様作







     「絶対になにか…、おかしいです」







翔儀天使の一人であり、龍華と同じ高校生の馬原鶴花(まはらかくか)は最近自分の
周りの微妙な変化を感じ取っていた。
妙に空気が重だるく、校内の生徒は覇気や生気が抜け落ちているかように無気力に
なっている。
廊下をフラフラと歩きながらクスクスと笑みを浮かべている者がいたかと思った
ら、一日中机に突っ伏しながら寝ている者もいる。しかも教師はそのことに文句を
言わないどころか、自らも実に気の入らない授業を無為に続けている始末。
鶴花の目から見てもこれは尋常ならざることであるのは明らかだ。天童学園高等部
全体がどっぷりと気の抜けた炭酸飲料の中に浸かっているように見える。

「こんなこと、私たちが翔儀天使の力を授かってから初めてじゃないですか?」
「ああ…、そうだな」
昼休みの昼食タイム時、鶴花はクラスメートで翔儀天使の同士である龍華と机をあ
わせ、弁当を広げながら自分が感じている違和感を龍華に深刻そうに延々と語り続
けていた。
「これはきっと、なにかよからぬ存在がこの天童学園全体に影響を与えていると思
うのですよ」
「ああ…、そうだな」
もっとも、普段からおっとり型で母性本能のオーラが滲み出ている鶴花が真剣な顔
をしてもそれほどの深刻さは滲み出てこない。
元々の糸目をさらに細めてぶつぶつと喋る鶴花に対し、龍華はさも面倒くさそうに
相槌を打ちながらおにぎりをぱくついていた。
ちなみに龍華の弁当は笹皮包みのおにぎりというやたらと古風なものだ。家の影響
だろうか。
「……龍華さん」
その態度が鶴花の癇に障ったのか、鶴花は龍華の手に持ったおにぎりをひったくり
自分の殆ど手をつけていない弁当箱にちょこんと置いてしまった。

「あっ…、何するんだ鶴花……」
鶴花の態度にぶすっとむくれ、おにぎりを取り返そうとする龍華の手を鶴花はぱち
んと叩いた。
「龍華さん、私の話を聞いてください。
今この天童学園全体が、よからぬ空気を纏い始めているのです。そう、まるであの
玉王が現れた時みたいに…
ですからこれからは、より警戒を厳重にしなければいけないと思うのですよ」
「ああ…。分かっているわかってる。わかっているからおにぎり返せよ……」
龍華は鶴花に適当な空返事をしつつおにぎりへと手を伸ばしたが、鶴花は弁当箱を
すっと自分のほうへと寄せてそれを阻止した。
「分かっていません。最近の龍華さんは少しだらけているように思えます。剣道部
のほうからも以前のような掛け声が聞こえてきませんし…。玉王が滅びたといって
も、他にこの世界を狙うものがいないわけではないのですから、もう少し気持ちを
しゃっきりとさせてください」
鶴花の顔は見た目はいつもと変わらず穏やかだが、よくみると眉間にほんの少しだ
が皺が寄っている。
これは、鶴花が相当怒っていることを意味していた。
「う…。ああ、わかったよ。確かに最近だらけていたかもしれないからな…。今日
の部活で少し活を入れてくる」
さすがにこれ以上鶴花を怒らせてはいけないと思ったのか、龍華はしゃきっと襟を
ただし表情もきっと引き締めた。
「それでこそ龍華さんです。じゃあ、このおにぎりは返してあげます」
ぴんと縦筋張った龍華を見て鶴花はようやっと顔を緩め、手元にあるおにぎりを龍
華に差し出した。
龍華はそれをぱっと取ると、下品にならない程度の勢いでぱくぱくと頬張り始めた。
「あと、他の皆さんも集めてこの学校を覆っている得体の知れない気配の正体を探
らなくてはいけませんね。
中等部のほうの様子も聞かなければいけませんし…」
「…明日にでも集まってみるか。流石に今日いきなり全員っていうのも難しいだろうし…
私が後で歩美のほうに連絡をつけておくよ」
「あっ、それはとてもありがたいです。龍華さん、よろしくお願いしますね」
龍華に対し丁寧に頭を下げる鶴花に、龍華は気にするなといわんばかりに手を振った。

「ああ、任せておけ…」
が、その時龍華の目に宿った邪な光に鶴花は気づくことはなかった。

2009年03月15日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 馬原鶴花編 part2
               
その日の放課後、鶴花は所属している弓道部の弓道場に姿を見せていた。
ここ天童学園は前述の通り学園長の意向でやたらと部活動施設が充実している。
遠的場を持っている高校など、おそらくはここ天童学園ぐらいしかないであろう。
その弓道部で鶴花は部長の役割についていた。ちょうど剣道部の部長をしている龍
華と対になっていると言えるだろう。
そのため、翔儀天使としても弓を使った遠距離攻撃を得意にしており、剣を携えた
龍華とコンビを組んでの攻撃は玉王の手下を幾度となく打ち破ってきたのだ。
鶴花は龍華を信頼し、龍華もまた鶴花を認めて互いに翔儀天使だから、という以上
の繋がりを持っていた。
だから鶴花は、最近の龍華のどことない緊張感の無さに多少の不満を持っていた。
以前は空気すら切り裂きかねないほどの怜悧な雰囲気を纏っていたものだが、この
ごろは心の芯が抜けてしまったかのような呆けた表情をよく見せるようになっている。
「確かに玉王を倒して心の重荷が外れたのはわかるのですが…、それにしてもだら
けすぎですわ…」
稽古着に着替えている際も、鶴花は龍華に対しての不満をぶちぶちと吐き出していた。
鶴花と龍華以外の翔儀天使はいずれも二歳以上年下の中学生である。そのため鶴花
は歩美達への示しをつけるためにも常にある程度の緊張感を持って毎日を過ごし、
よき相談役としての立場を築いてきた。
そんな自分に対し、同じ年長者としての龍華の自覚の無さがどうにも気に入らないのだ。
「まあ…、確かに平和なのはいいことなんですけれどね…」
以前の殺伐とした毎日に比べたら、争いの無い平凡な日常がなんとありがたいこと
なのかという実感が厭が応にもにも感じられる。
そのために気が緩むというのは仕方の無いことだろうか。
ただ、龍華が緩くなってきた時期と学園全体に厭な雰囲気が纏わり付いてきた時期
が微妙に重なっているのが鶴花にとっては少々気になるところだった。
だが、まさか龍華が玉王の手に堕ちているとは想像もしていない鶴花は、単なる偶
然の一致だということで片付けていた。
体も心もあれだけの強さを持っている龍華が闇に堕ちるはずがないという前提を鶴
花は持っていたからだ。
龍華が堕ちたときに見せた意外な弱さと脆さを見ていれば、それが単なる幻想だと
気づいたはずなのだが…





              ヒュン   タァン!






鶴花が的場に入ってきた時、そこには既に三人ほどの部員が的目掛けて弓を射って
いた。部活動に力を入れている天童学園の生徒だけあって、放たれる矢は的に吸い
込まれるかのように飛んでいっている。

「「「あっ、部長!」」」
鶴花が入ってきたことに気づいた部員達は一斉に手を止めて鶴花に向かい挨拶をし
た。部長であり下級生への面倒見もよくかつ弓の腕も並外れている鶴花は弓道部の
全員から慕われていた。
「ああ、私のことは構いなく。皆さんはそのまま練習を続けていてください」
かといって鶴花は決してそのことで増長することなく、部員達に自分の意向を押し
付けたりもせず各人の自主的な意識を尊重させていた。上に立つ者はそれについて
くる者を導くのが役割であり、ついてくる者を率いるのではないというのが鶴花
の基本論理だからだ。
だから鶴花は自分が来たことでほかの者の練習の手が止まることを良しとせず、自
分のことは放っておいて練習を続けるようにと言い放ったのだ。
「「「わかりましたー!」」」
それを聞いた部員達は一斉に頷いて、再び矢を弓に番えきりきりと弦を引き絞って
いた。鶴花のほうも自分の弓を用意するため弓が入っている袋の口を開こうとしていた。
その時

"ザザザッ!!"

「っ?!」
多数の衣擦れの音が鶴花の耳に入り、ハッと顔を上げた鶴花の目に飛び込んできたものは…
「「「………」」」
自分目掛けて弓を構える、三人の部員達の姿だった。




        「えっ……ちょ







"バババッ!!"

鶴花が何が起こったのか確認する間もなく、部員達の手から一斉に矢が放たれた。狙いは勿論鶴花一択。
「きゃっ!!」
鶴花は慌てて身を転がして難を逃れたが、次の瞬間鶴花がいたところに三本の矢が
ドドドンッ!と突き刺さった。綺麗に磨かれた檜の床板に刺さった矢は、全力で放
たれた証であるかのようにビィィンと波打っている。
それは紛れも無く、鶴花の命を狙って放たれた矢であった。
「な、何をするんですかみなさ……?!」
訳も分からず突然射掛けられ、珍しく怒りの感情をあらわにした鶴花だったが、自
分を見る部員達の姿を見てすぐに言葉を失った。
そこにいた部員達は、数秒前までの部員達とは全く違う物体と化していた。

「うふふふ……ぶちょおぉ……」
「くすくす…けらけら…」
「せんぱぁい……せんぱぁ……ぁひゃひゃひゃ……」
薄開きになった口からは意味をなさない単語と渇いた笑い声がぶつぶつと漏れ、鶴
花を見る瞳からは意志の光が失われガラス玉のような鈍い輝きを放っている。
全身を中空から吊るされた糸に操られるかのようにかっくんかっくんと揺り動か
し、鶴花を射るための矢を番えている姿はどうみても人間のものではない。
そしてその姿に鶴花は見覚えがあった。
「……肉人形!なんで…」
肉人形とは、あの玉王が使役する人間の精気と魂を吸い取ることで作り出す外法の
存在だ。ベースになった人間の元の人格は残っておらず、ただ玉王の命令のままに
動く傀儡人形になってしまう。
だが鶴花は、部員が肉人形になってしまったという衝撃より、この場に肉人形がい
るということに激しい衝撃を受けていた。
なぜなら、肉人形がいるということは肉人形を操る玉王もまたこの世にいるという
ことだからだ。
「ひゃはぁ!」
「くっ!」
肉人形の膂力で打ち出された矢が唸りを上げて鶴花に襲い掛かってくる。間一髪鶴
花から外れた矢はそのまま的場の壁にあたり、そのままドゴォンという貫通音と共
に漆喰で出来た壁に大穴が開いてしまった。先ほどとは比べ物にならない破壊力だ。
しかも、そんなライフル弾のような矢が立て続けに鶴花に襲い掛かってきた。肉人
形部員は女性の力では引き絞るのにも相当な力を擁する和弓の弦を事も無げに引
き、間髪いれずに矢を発射してくる。
そのあまりに早い発射間隔は、よく見ると肉人形は舌を異様に伸ばして矢篭から矢
を引き抜いて弓に番えている。これなら弦を絞る両手が開かないぶんより早く矢を
射ることが出来る。人間ではない肉人形ならではの手であるが、射られる鶴花に
とってはたまったものではない。
(どうしましょう!いくら肉人形とは言っても皆さんに危害を加えるわけにはいき
ません…!)
そう、肉人形にされたからといってもう人間に戻れないというわけではない。一つ
の手段としては肉人形に施術した者を倒し、囚われた魂を解放すれば肉人形にされ
た人間を元に戻すことが出来る。何しろ、かつて鶴花自身が玉王の肉人形にされ
たが、歩美が玉王を倒したことで元に戻ったという過去があるのだから。
だがこれは施術したその当人がいないと意味をなさない。そして今問題の当人はど
こにも姿を現していない。
もう一つの手段は、翔儀天使の浄化の力を直接肉人形の中に打って術者の力を消し
てしまうというものだ。これなら多大な力は使うがすぐに肉人形を人間に戻すこと
が出来る。
だが、これを用いるには翔儀天使へと変身しなければならない。そして今、そんな
悠長な時間を肉人形は与えてくれようとはしてくれない。
となると、ここは逃げるしかない。鶴花は凄まじい弾幕を何とかかわしきり、的場
の外へと逃げ出すことが出来た。とはいえ、このまま肉人形部員を放っておくわけ
にもいかない。
(い、いそいで翔儀天使になりませんと…)

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