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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2009年05月09日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 琴・ショルーノフ&吟・ショルーノフ編 (前編) part8





    「ギンちゃん!ギンちゃぁん!!」




琴がいくら呼びかけても吟は全く反応しない。彼岸の果てに魂が吹っ飛んでしまったような呆けた顔をして、四肢をビクリビクリと痙攣しているかのように時折動かすのみだ。
「ギンちゃん!ギンちゃんしっかりしてぇ!!」
それでも琴は圧し掛かられた吟に向けて必死に呼びかける。するとそのかいがあったのか、吟の顔がピクリと反応した。


「……」
「ギンちゃん!」
琴の顔にパッと明るい笑みが浮かぶ。だが、それも一瞬だけだった。
吟の頭はビクッと跳ねたか思うと喉の奥から何かを込み上げるようにブルブルと震え、次の瞬間吟の口からお尻に挿されていた触手が粘液に塗れながらゴボリと顔を出してきた。
つまり、吟の意識が戻ったのではなく単に奥から昇ってきた触手に吟の体が動かされていただけだったのだ。


「ひっ?!」
ぼたぼたと滴る粘液が琴の顔を濡らし、ぱくりと割れた口吻が目の前に迫り、さらその後ろに見える吟の眼が琴の視線と交錯する。
「………」
虚ろな目をして口から触手を吐き出し粘液をダラダラとこぼしている吟の顔は、意識がないはずなのだがなぜか酷く艶かしく見えた。
と、その時、琴の見間違いなのだろうか。
「…………っ」
吟の口元が釣りあがり、琴のことを見てニィッと笑ったように見えた。
「ひぃっ…!あっ………」
それがまるで逃げなかった自分を吟が責めているか。もしくは琴にも自分が受けた悦楽を味あわせたいとでも思っているのか。いずれとも取れるしいずれとも取れないその吟の笑みに、琴は後悔と自責と恐怖の念がごちゃまぜになり…
折れかけていた心はそれに耐えることは出来ず、意識がスゥッと遠くなっていった。




「うふふ…。これで二人とも私たちの手に堕ちたね…
玉王様、今しばらくお待ちください。すぐに琴と吟の力を奪って玉王様に捧げますから。そうすれば……ふふ」
折り重なるようにして倒れる琴と吟に、歩美が大きくなったお腹を擦りにやつきながら近づいてくる。
「さあみんな、これから宴の始まりよ。偉大な玉王様が、ついにこの世界に戻ってくるのよ!」

「「「「わ――――っ!わ――――――っ!!」」」」



魔界と化した天童学園に響いた歩美の掛け声に、周りの肉人形や使徒たちは震えるような大きな歓声を上げた…







いなづ様、今回の作品お疲れ様です。
思ってたより編集に時間がかかってしまって、投下が遅れてしまいました。
申し訳ないです。(GIFとか画像編集とか)
画像編集の方は、ちょっとやりすぎた感がありますがw

いちよたぶん誤字であると思われるものは、こちらで手直しさせていただきました。
勝手なことをしてすみません。

前編で終わったこの作品、画像SSともに編集するのも楽しませていただいたので、
本当満足です。最初にも言いましたが、ここまでよくしていただきありがとうございます。

いなづ様の期待に答えられたかどうか分かりませんが、
編集の点について何かあれば、コメントにどうぞお書きください。
あとご覧いただいた方は、作者様にご感想があればコメントにどうぞ。
作者様もその返事を書いてくれちゃって構いません。

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