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posted by fanblog

2017年02月10日

ある中古ドメインにつまった思い



10年近く前、私はとあるインディーズバンドを見つけました。
ネットサーフィンをしていたら、まったく偶然にそのバンドの曲を耳にしました。

サウンドはデジタルと生音をミックスさせたもので、メロディーラインは日本的、全体にどこまでも優しい空気感をまとった楽曲でした。音のクオリティはメジャーで活躍しているミュージシャンと変わりません。よくよく調べてみると、メンバーの一人は音楽学校で講師をしているそうで、実際にプロ仕様の音でした。
彼らの音楽はズキュンと私の心に刺さり、一発でファンになりました。

当時はまだ彼らのホームページでしかCDを販売していなかったため、直販でさっそく購入しました。
私の家に届いたCDにはボーカルの女性が書いた手書きのメッセージが添えられていました。手作り感のあるとても暖かいメッセージでした。

感動した私は、当時趣味で書いていた音楽ブログで紹介させて頂きました。
すると、なんとご本人たちからコメントをもらいました。そこから個人的な交流が始まり、ツイッターやfacebookを通じてネット上だけではありますが親交させて頂いておりました。

数年のうちに彼らは徐々に活動の幅を広げ、楽曲はあるテレビ番組の一部で使われたり、ゲーム音楽に採用されたり、フランスでライブをしたりと評価を高めていきました。その頃にはamazonやitunesでも楽曲を購入できるようになっていました。

ただそれでも一般的な知名度はまったくない状態で、一部に私のようなファンがいるという程度でした。
楽曲は間違いなくキャッチーで素晴らしかったので、いつか世間に幅広く知られるチャンスがくればブレイクするだろうなぁと思いながら、その時を待っていました。

しかし3年ほど前に突然活動を休止。理由は私には分かりません。いろいろとあるでしょうけど、ネット上の繋がりしかないいちファンの私には知るすべはありません。
ただ、これは本当に残念でした。これほど良い曲を作ってきたバンドが人知れず消えてしまうことがもったいないと。売れるか売れないかは、たぶんほんの少しのチャンスに恵まれなかっただけ、本当にそれだけだったと思います。今、彼らのCDを聴き直してみてもそれは確信します。

彼らにも当然公式サイトがありました。私が一番最初に彼らのCDを買ったあのホームページです。コメント欄には私との交流の跡も残っていました。




最近、ふとあのホームページはどうなったかなと思って、見てみました。

すると、なんと出会い系アフィリエイトサイトのバックリンクサイトに変わっていました。内容ゼロの記事が7つくらいあるだけの典型的なゴミサイトです。
ミュージシャンのホームページだった影も形もありません。ドメイン名が同じだけです。

当時は、出始めたばかりのミュージシャンの夢を乗せていたサイトでした。
新曲の制作過程やアルバム発売の告知、日々行っていたライブの喜びが綴られていました。生きる喜びに満ちたようなサイトでした。

それが今はただの糞バックリンクサイト。
あまりの落差に私は一瞬固まりました。

ドメインには一部のファンやメジャーな音楽サイトからのリンクがついています。中古ドメインとしての価値が高かったので、アフィリエイターに買われたのでしょう。それにしてもよりによって出会い系ってね。


こうやって夢のあとさえ消えていくんだなぁと、私は寂しい気持ちになりました。


もし今使っているアフィリエイターがそのドメインを捨ててくれたら私が買って、音楽ブログでもやろうかな。



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