2017年03月11日
介護職をしていて死に直面したとき。
介護職をしていて死に直面したとき。
はい!介護福祉士のおっさんです!!
介護職をしているとかなりの頻度で利用者様の死に直面します。
施設系で「看取り」を行う職場ですと尚更です。
普通に生活しているとあまり人の死に際に関わる機会というのはない事です。
私も介護職に就く前は、目の前で誰かが死んでいるとか死に際に立ち会うというのは、祖母いがい経験がありませんでした。
私が初めて利用者様の死に直面したのは「夜勤」の時でした。
私を含めて二人の職員で50名の利用者様を見ていた夜勤の時になります。
亡くなった利用者様は前日から体調不良でしたので、ステーション横のスペースにベッドを移動し見ていたのですが、バイタルを測定したときに脈が無く呼吸もしていなかったので
まさかという思いで、先輩職員に確認してもらい、やはりバイタル確認が出来ないとのことで、すぐに看護師さんを呼び確認してもらったところ、すでに亡くなっていました。
はじめての経験でしたので、頭がボヤンとするというか真っ白になるというか、悲しさよりも何をすればよいのかわからず、先輩の指示で必死に動いていたと思います。
ほどなくしてご家族、医師やケアマネや上司が来て状況説明をして、その後は処置等行い続々とご家族や親族が来所され、泣き叫ぶご家族もいて神妙な気持ちで夜勤業務をこなし
数時間後に霊柩車がきて、見送るという感じで終了するのですが、、、、
この時の精神的なストレスは相当なものです。なかなか表現しずらいですが、夜勤終了後も変な気分はどうしても引きづってしまいます。
帰宅しても考えてしまいます。
色々な意味でカルチャーショックで、あまりよい表現ではないかもしれませんが仲の良かった利用者様だと尚更です。
死んだ直後というのは、顔の血色もよくて温かいので本当に見ただけでは気が付かないこともあります。
何回か利用者様の死に直面すると慣れてくる気がしますが、表面では感じていなくても今思い返すと精神的なストレスは相当ありました。
よく看取り介護をした時に、ある種の達成感を感じる方もいるかもしれませんが、私は達成感なんてありませんでした。
それは人それぞれニーズが違うし、自分が良かれと思って行ったことが必ずしも正解では無いし、もっとああしていればよかったとか後悔の方が強かったからです。
でも私のような考え方で介護職をしていると「うつ病」になってしまいますのでお勧めはしません
振り返り次に生かすことは必要かと思いますが、反省なんてしてはいけません!!
もしかすると何もして貰わないほうが良かったという利用者様もいるかもしれませんし、いないかもしれないです。
正解も不正解もありません、色々な要因があって、亡くなったのですから安らかに天国に行けるように祈るだけです。
ただでさえ介護職をしていると、死に直結する業務も多いので本当に悩みます。
それだけでも大変なのに亡くなった利用者様の事を考えても仕方がないことです。
命に係わる虐待をしていたとかお金を盗んでいた等なら別ですが、介護職をしていれば多少は利用者様を粗雑に扱ってしまうのは、誰でもある事だと私は思います。
「もっと頻繁に部屋の見回りをしていればよかった。」
「前日に、なんとなく体調不良な様子があったがVS上問題なかったので報告しなかった。」
「自分の食事介助が悪かったのではないか、、」
「体交が適切ではなかったのではないか?」
「もっと会話しておけばよかった、、」
「もっと親切にしておけばよかった。」
色々あり書ききれませんが、常に後悔することになってしまいます。
そして、ちょっとスピリチュアルとか宗教臭い感じですが、私達は一つの共同体であり同じ生命体から来ていて自分自身が魂の浄化に努めて幸せな気持ちで生きていれば
結果的に自分も他の人達も亡くなった人達も幸せになるということです。
う〜ん大丈夫ですか?という感じですが、私自身一年間色々と悩み様々な本を読んでいると、認知行動療法でも心理学でもスピリチュアルでも、同じような事が書いてあります。
死別であれ離別であれ人との別れは、人生の中の通過点で深く考えても仕方がないということ、過去の事で悩むなら未来の事で悩みましょうということです。
常に私たちは未来に向かって生きています。過去に戻ることはできません、たとえ死んだとしても過去には戻れません
明日のお昼は何を食べようかとか、そんなことから考え始めて過去のことは「思い出」として記憶に残すだけです。
過去の記憶は時間とともに薄れますし、忘れてしまうこともあるかもしれないです。
辛い気持ちも時間とともに薄れていきます。
ご覧頂き有難うございます。これからもよろしくお願いします。