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2014年07月22日

書評ーそろばん 山崎種二



今回の書評は自伝である。ですから多少割り引いて読む必要も
ありますが、相場に参加する者にとっては、大変含蓄に富んだ言葉や
話が多く、時代は違えども参考になる本だと思いましたので取り上げて
みました。山崎種二氏の「そろばん」です。

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自伝ですので、生い立ちから修業時代、独立、兜町進出と時代を追って
話が続いて行きますがまず一つ感じるのは、郷里の借金を返す為深川の
回米問屋山繁商店に小僧奉公するわけですが、同じような境遇の小僧が
店には沢山いながら、何故山種氏だけが頭角を現して来たのかと云う事。
これは人一倍仕事熱心だった事もありますが、実は人脈を作る事に相当
長けていた事があります。

それと若くして一生の自分の人生訓とした福沢諭吉翁のことば「成功の種は
必ず苦しい時に芽生え、失敗するのは有頂天になっている時に原因が生じ
ている」を身をもって感じとった事がその後の相場道の支えとなった事。

もう一つはすばやい行動です。相場を張る、独立する、関連会社を立ち上げ
る。いずれも慎重にデータを収集して詳細に検討するのですが、やると決めた
後は躊躇無く実行します。実行しながら考えるという感じですかね。そして
時代というか先を読む目が鋭い、天性のものでしょうか。小学校しか出てい
ないので学はないが、人から話を聞き出し自分の知識とする能力が高い。

途中、商売や相場で何度も危ない目に遭っているのですが、その度に協力して
くれる人が現れ急場を凌げたのも、彼の人脈の力でしょうか。最後は自社ビル
を建て、子供達に事業を託しハッピーエンドとなるわけですが、相場師で山種氏
のように最後を全うする人は大変少ないので興味をひきます。

そしてこの本の一番の肝となる部分が最後の章の「相場雑感」でしょうか。
その中の相場の秘訣の中で、最初に相場に失敗して、その怖さを見に沁みて
感じた事。本業ではディーラーはやらずブローカーに徹した事。その儲けを基に
比較的安全なサヤトリで資産を積み上げた事。売りの山種と云われているが、
実際はバリュー投資がメインで、売りには現物他のヘッジを必ず掛けていた事。
調子の出ないと時は「休む」事も心掛けていた。

相場はいたずらに銘柄を分散することなく、少ない銘柄で如何に利益を伸ばすか。
1勝9敗でも利益を出す、相場の大きな流れを感じ取り、徹底的な逆張り手法で
利を最大限に伸ばすという事でしょうか。

時代もシステムも今とは全く異なる環境での相場手法の為、今では役に立たない
と感じるかも知れませんが、全然そんな事はありません。ある意味で投資の王道
といえる手法で、今でもこれから相場の世界に入る人にとって、大変参考になる
書物ではないでしょうか。
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2014年07月17日

書評ーツナギ売買の実践



今回はツナギ売買の話で、正直これは結構難解であるし、私もツナギ
売買の全てを理解しているわけではありませんので、うねり取りをして
行く上で有効と考えられる部分の説明のみにしたいと思います。

ツナギ売買の実践

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ツナギとは基本的にはヘッジの事で、元々はとうもろこしや大豆などの
商品が契約時と受け取り時に価格が変わると業者に甚大な損失をもたらす
ので、それを防ぐ為に先物を反対売買しておく事で保険を掛けるという
方法の事です。

株式売買に於いてはうねり取り、サヤ取り、コストダウンの手法として
使われ、同じヘッジ効果を狙うものですが、使い方は夫々に微妙に異なる
ポイントがあります。

まず「うねり取り」に於いてですが、株式売買で単発でも分割でも良いのです
が、現物買いで利益を取る場合に買いの平均値を越して株価が上昇している
とします。この場合普通はどこかのタイミングで反対売買の現物売りをして
利益を確保するわけですが、結果的に安いところで売ってしまうケースが
けっこうあります。

ツナギではこういう場合、分割して現物を手仕舞う事と平行して、分割して空売り
(同じ銘柄の)を売り上がって行く事で現物の売りの平均値を上げると同時に、
天井を過ぎた後の下げを空売りで取っていくという、利益拡大の手法な訳です。

次に「サヤ取り」ですが、これはヘッジの手法を異銘柄でやる事です。AとBのある
相関関係にある銘柄の価格差に目をつけて、価格差が大→小あるいは小→大
となるタイミングで一方を買い一方を空売りを仕掛ける事で、安定した利益を確保
する高度なテクニックです。

最後は「コストダウン」です。これは海外ではロスチャイルドが銅の商品売買で、又
国内では山崎種二さんが東京海上株で仕掛けたものです。どちらも商品や株式
を大量に確保し、その現物資産を基に高値で空売りを仕掛け下げを取っていくと
云う手法で、万一空売りが上がってしまった場合でも現物渡しで決済できるという、
損失限定の売買法です。

その結果、空売りでの利益が拡大する事で、持っている現物のコストが限りなくゼロ
になったり、マイナスになったりする究極のコストダウン売買法で、規模は異なります
が、我々でもやろうと思えば実行できる賢い売買法です。

このようにツナギ売買は、理論的にもなかなか理解しにくい部分がけっこうあります
が、理屈は概念だけでも理解できれば良しとして、実際の活用法が下手なりにも
できるようになれば、これほど手強い技術はありません。そういう意味でこの本は
何回も読み直し、又実践していく価値のある本だと思います。
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2014年07月08日

書評ー心理学者の株式投資



今日は橘聰さんの「心理学者の株式投資」を取り上げたいと思います。

心理学者の株式投資―私はこれで大学を辞めました

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橘氏は元大学教授で心理学のオーソリティですが、本当に自分のしたい
研究を続ける為大学を早期退職したと云う事です。そのきっかりとなった
のが、氏が昔から続けてきた株式投資で、その積み上げてきた株式売買
の技術が早期退職を決断する経済的、心理的支えになったそうです。

橘氏の手法は大変オーソドックスで、これから定年を迎え退職金の一部
を資産活用しようと考えている層には、大変有効ではないかと思われます。

橘氏の株式投資への心情は、私たちが株式投資をしていく上でとても重要
な考え方で、「あなたは何の為に株で収益を上げようとするのか」という問い
に対し、「いっそうの自己実現が可能な資金的裏付を作る為」という事。
つまり財政的基盤を確立した上で独立し、時間に縛られない生活と好きな
自分の研究によって、少しでも世の中のお役に立てればという事です。

どんなに株でお金を儲けても、全身全霊をかけて打ち込む仕事がなければ
意味が無い、株式投資でも、仕事でも堅実さが大切だという氏の考えが投資
手法にも生かされ、比較的長い時間軸ではありますが、落ち着いた確実な
メソッドとなっています。

ここからは具体論に入る事にします。
まず投資期間は半年から年単位、月足を見ながら底値圏と思われるところを
分割で買っていく。氏は信用取引をやらないので買いの一方通行。但し、買う
枚数が50−70と多いので、半年場合によっては一年以上掛けて分割で買っ
ていく。銘柄は基本1銘柄で資金が増えるに従いやや増やすが、それでも最大
で3銘柄である。

分割は1枚から始めるが、買い増しは前の価格より値が下がった時と高値圏から
十分な期間が経過した時。こうして平均値を気にしながら買っていくが、目標枚数
に達する前に上昇トレンドになった時は、それ以上は買わない。売りは買った内の
何枚かがプラスになれば、売り準備に入る。その後は上げの勢いを見ながら売っ
ていくが、買いほど細かく分割はしない。

銘柄のところで書き忘れましたが銘柄は東証1部の低位銘柄、何故かと言えば
株価が安いので同じ資金量で沢山買える事と下落時のリスクが少ない事。
基本的にはうねり取りの買いのみの手法ですので、分割の逆張りです。

これ以上の詳細は本書に譲りますが、比較的長期運用で確実に資金を増やして
いきたい年代の投資家の方々には、一度じっくりと読んでいただいて、ご自身の
資産活用の一助にしていただければと思います。 それでは 又。


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posted by norch at 07:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 書評

2014年07月07日

書評ー<勝負脳>の鍛え方



日々いろいろな本を読んでいますが、別に株式投資関連の書物だけを
読んでいるわけではありません。ただそんな中でも、株式売買にも役立
ちそうかもという本もありますので、そんな本に出会った時には紹介した
いと思います。

今日は林成之さんの「勝負脳の鍛え方」です。

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

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この本は主にスポーツ選手のトレーニング向けに書かれた内容で、野球
、ゴルフ、バスケットボール、ボクシングなどいろいろなスポーツの例が
出て来ますが、ただいたずらに練習量だけを増やしても駄目で、一流の
スポーツ選手になる為には、勝負脳を全開にする訓練をしなければなら
ないという主旨の本です。

スポーツと脳に関していろいろな観点から書かれているわけですが、その
中で勝負脳を全開にさせる方法の一つに、サイコサイバネティクス理論を
応用せよという項目があります。その理論の中で林氏は、人間が行動を
起こして目標を達成する為には、次の3つの作業が必要になると説いている
のです。

@目標と目的を明確にする
  これは目的と目標をしっかり区別する事が重要で、そうする事で自分が
  最終的に望んでいる目的とは何なのか、そこに到達する為に必要となる
  目標は何なのかがより明確になるという事です。

  例えば相場で儲けるという事が目的ならば、目標はうねり取りの技術の
  向上に役立つ勉強と売買の実践を徹底してやるとで言う事でしょうか。

A目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する
  次は自分の売買技術はここまで達成しているが、ここが不十分な為に
  売買が今以上に上達しないだと、認める事が大切なのだそうです。
  これによって問題を解決する具体的方法を私情を抜きにして厳しく
  追求できるという事です。

  株式売買で負けた理由を徹底的に分析し、何が自分に欠けていたのか
  をあらゆる角度から検証し、批判を受け入れて、それを解決する具体策
  を立てる事が目標達成の条件となります。

B目標を達成するまで、その実行を中止しない
  @とAの条件が揃っても、多くの場合、それがすぐに達成できる事は非常
  に少ないのです。なぜならそれは本人の技術不足の他に、達成する為の
  環境が整えられていないケースがあるからです。例えば相場の地合いが
  悪いとか、指導者がいないとかです。人間は目標や目的が達成できないと
  、これは無理だとかいろいろな理由をつけて方向転換しようとします。
  
  このように方向転換しても実際は逃げですので、上手くいくことはまずあり
  ません。そして一度このような癖をつけてしまうと、何をやってもいつも上手
  くいかない脳になってしまうという仕組みが人間の脳にはあるのです。

  ですから、迷った時は初心に帰れで、最初の目的を常に忘れず努力して
  いると、遅かれ早かれ実力が付いて来ます。、@Aを諦めず続ける、又
  迷っても@Aに戻って続けるという事を実行していく事が出来れば、人間は
  必ず目的を達成する習性を持っているのです。

  私も大きな目的と正確な目標をはっきり掲げ、目先の損得に囚われず
  、初心を大切に達成の努力を持続する事を理解し、売買技術の向上に
  結び付けたいと考えます。

詳しくはこちらをご参照下さい。



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  ᠗
posted by norch at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
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norch
43年勤めた会社を退職し、趣味でやっていた株式投資三昧の毎日。そんなに贅沢し美食したわけでもないのに、50歳から痛風予備軍と高血圧症。長年の医者通いにうんざりし、医療費節約も兼ねて、薬の個人輸入を始める。
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