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2015年08月01日

株式投資に思う事





今日は株式投資全般について、考察してみたいと思います。
もちろん、どなたも株式投資は資産を拡大する為にやるという事に、
異存はないと思います。只振り返って見ますと、どこの世界にも
アマチュアとプロの歴然とした格差があるにもかかわらず、株式投資
においては、簡単に儲かりそうな錯覚が存在します。
これは株式投資に於いては、勝負相手が見えないという事もあるの
でしょうが、漫然と買った株の上がり下がりのみに、注意が集中して
しまう事もあると思います。

もし囲碁、将棋や野球、テニスのような勝負事やスポーツの世界でしたら、
初心者がプロに勝てるとは誰も思いませんし、仮に対戦したとしてもこてん
ぱんにやられてギブアップ(損切)という事に気付くのでしょうが、相場の世界
では気付かずに、更に塩漬けという挑戦をしてノックアウト(退場) となります。

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又、相場の世界には、正しい勉強のできる学校がほとんどありません。
勢い相場の勉強をしようとすると、同僚や先輩に教えてもらう、投資本を読む、
怪しげな情報商材やセミナーに参加する。とどめは証券会社の担当に教えを
受けて破産する。こんな流れが目に見えるようです。

昔は特にネット証券もありませんでしたし、リアルタイム情報等は、それこそ
証券会社に行かなければ見られませんでしたので、担当者を頼りにする投資家
が多く、客殺しの憂き目にあっていたのです。証券会社の担当者も真面目な人も
多くいたと思いますが、彼らの目標は会社の利益に貢献する事で、客を儲けさせる
事ではありません。ちょっと考えれば判りそうなものですが、今でも欲に目が眩んで
、同様の過ちをしている投資家が大勢います。

相場は企業としてやるのと個人としてやるのとでは、規模も手法も異なりますが、
特に個人でやる場合には、メンターとなる師匠でもいない限り、相当な自己管理の
能力を要求されます。どんなに早い人でも年間で利益をコンスタントに出せるように
なるには、5−10年はかかると思います。しかしどんなに時間がかかっても、
諦めず自分なりの投資手法を確立できれば、こんな素晴らしい事はありません。

かのスーパートレーダーのBNF氏がいみじくも言っておりますが、彼は既に200億
以上の資産を持っているにも拘わらず何故まだ相場をやるのかという質問に対し、
道に落ちているお金を拾う事が止められないと答えています。彼は物欲の少ない人で、
彼の中ではお金は単なる記号でしかないのだと思う。事実彼はインタビューの中で、
トレードは常にバーチャルのゲームとしてやっているとのたまった。でなければ
恐ろしくて一度に何億なんていうトレードはできないそうだ。最もだと思う。

彼みたいな天才でない我々は地道に売買の訓練を続け、5年後か10年後に
自分の技量に見合った収益をいただくというのが、分相応という事だろうか。


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posted by norch at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想

2015年07月07日

書評−投資家がお金よりも大切にしていること





たまたま、今書いている時間が、ギリシャ緊縮財政の国民投票がNOと
大勢が決まった段階で、本日(6日)の寄付きが懸念されそうです。

今日の書評はひふみ投信の藤野英人さんの「投資家がお金よりも大切に
していること」を取り上げてみたいと思います。一般的に、会社の社長や
業界の重鎮などといわれる方の本では、その会社や業界のPRじみた物が
多いのですが、さすがにこの本は堅実なひふみ投信を率いている藤野さん
らしく、いろいろな視点から経済を語っていて、大変中身の濃いものでした。

まずは日本人のお金に対する考え方について、日本では昔からお金は
汚い物、金儲け=悪という意識があり、お金の本来の重要性を認識して
いない事。寄付の習慣が無いので、お金持ちが尊敬されず、いたずらに
貯蓄に励むのみで,お金の循環という事に意識が無いと指摘しています。

又、日本人の好きな「清貧の思想」についても、一番の理想は「清豊の思想」
と喝破しており、日本人の公共のサービスはお上まかせという考えは、イソップ
の「アリとキリギリス」のアリの考えで、公共のサービスであっても個人で
やれる事は沢山あり、やるべきと指摘しています。

次に人はただ生きているだけで価値があるという事についても、以前私は
寝たきりで生きる事に意味があるのかと考えていましたが、寝たきりの人でも
食事もするし、介護にかかわる人も居るしという事で、確かにその人のお陰で
ある部分の経済活動が成り立っている事も事実で、価値の無い人はいない
という事に納得させられました。

仕事・会社についても、日本は会社の利益や品質の良さ等には考えを巡らすが
使命感については薄らいでいて、ミッションオリエンテッドではなく、プロダクツ
オリエンテッドになっており、そういう使命感の薄い経営体質が、現在のシャープ
やソニーのような会社凋落の原因となっていると述べています。

投資とは今この瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただく事、
そして最大のお返しとは明るい未来の事で、投資の目的は世の中を良くして
明るい未来を作る事だそうです。
又、会社の成長とはリスクはあっても使命感を持って果敢に行動する会社、
そして本当の安定とは、時代の変化に対応していく事、変化こそが本当の安定
だそうです。

株式市場ではよく失われた20年とい云いますが、その低成長の原因の多くは
所謂大企業の成長率が鈍いせいで、東証一部上場会社の7割はこの10年間で
利益が2倍以上になっています。要するに会社目線で時代の変化に対応できて
いない大企業が低迷しているだけという事です。藤野氏は経団連のあり方に
ついても警鐘を鳴らしています。

最後に投資家とは、お金や仕事や会社や社会の事を、奥行きがあるものとして
見る事ができる人と定義しています。

それでは、又。

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posted by norch at 05:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 書評

2015年06月18日

書評−一〇三歳になってわかったこと





とっても深い本ですね。人生を達観するというのは、こういう事かと感じました。
本日は篠田桃紅さんの最新作についてです。篠田さんについては墨の芸術家
というくらいしか存じませんでしたが、今回この本を読んで、再認識させられました。
日本の誇る大変な芸術家だったのですね。

大正2年生まれで御歳103歳、私の父親も大正8年生まれで96歳、今も健在です
が、やはり身体のあちこちガタが来ています。今も現役ばりばりに仕事をしていると
いう篠田さんが正直信じられません。

大正と云えばまだまだ明治以来の家族制度が色濃く残っている時代で、女性が
女学校に行ったり、自分の職業を持ったり、恋愛結婚をする等という事は言語道断
の時代でした。そのような時代的逆境の中で、独身を通し芸術に生涯を賭けた
とんでもなく意志の強い女性です。

この本の中では、いろいろな珠玉の言葉が登場しますが、長寿という事に関しても
「歳をとるという事は、創造して生きていく事」や「自分の心のままに生きる」等の
示唆に富むフレーズが、沢山出て来ます。芸術一筋に長年生きてきた人の、大変
重い言葉です。

また、篠田さんはこの中で、「いつ死んでもいいは、本当か」というテーマで、あまり
長生きしたくないという人がいるが、それは自分が生きていく事の負担を軽くし、自分
を納得させる為の口実だと喝破しています。生きている限り、人生は未完だそうです。

百歳を越えると人は「無」に近づいて来るそうで、その一つに篠田さんは作品を描き
始めると、一切何も思わなくなるそうです。紙と自分の間に筆があり、筆が勝手に
自分の今までの経験の中から作品を紡ぎ出す感覚らしいです。これは株式投資でも
云える事で、あーだこうだと考えたり云ったりしている内は素人で、プロは無意識に
身体が反応するという事と共通してます。一つ事をとことん突き詰めた先には、そんな
景色が待っているのでしょうか。私も早くそのような境地になってみたいものです。

相場にも云える事ですが、自分の感性を大切にするという面では、作品を鑑賞するに
際しては、絶対に作品名を見たり、作品の解説を受けずに、自分の作品に対する
感覚を大切にする事が一番重要で、解説など受けると作品を見る幅を狭めてしまう
という事です。いろいろなソースから来る情報に惑わされずに、自分の感性を信じ
相場に臨めと云う事でしょうか。

これ以外にも私が感動した言葉として、「朝目よし」、近松の「真実は皮膜の間にある」
や「わが立つそま」等、今の若い人にも感じとってもらいたい素晴らしい日本語の数々。
「小僧、伊達に長生きしてるんじゃねえぞ」と、教え諭されたような、そんな素晴らしい
本でした。

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posted by norch at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
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43年勤めた会社を退職し、趣味でやっていた株式投資三昧の毎日。そんなに贅沢し美食したわけでもないのに、50歳から痛風予備軍と高血圧症。長年の医者通いにうんざりし、医療費節約も兼ねて、薬の個人輸入を始める。
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