マーケットの愚か者

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16:30　米国市場は掟破り、怒涛の下落で600ドルオーバーの下げとなる。CMEは9800円まで下げて引ける。その後のオセアニア時間で9700円、東京市場が始まり9650円までの爆下げとなりバーディカルスプレッドの30枚が損切り執行となる。続いて当限のストラングル　P8500とP8250も噴き上がり、敢え無く損切り執行となる。損失額は150万円、残ったポジションは数枚程度となってしまう。ここまで400万円の損、取り戻す可能性が限りなくゼロとなる。
午後になって下げ止まり、ジリジリと上昇。大引けまで上げ続け、安値から350円戻し8990円で先物は引ける。損切りが無ければ、大きく引かされたポジションをそのままにしておいたら・・・マイナス150万円はプラス50万円となっていた事になる。現在は更に上げて、9100円を超える上昇。下げ止まり示現、悔やまれるが致し方無し。今後は又、小さくポジションを取る事しか出来ない。
20年もこの世界でやっていると、色んな事が起きる。今回はUSDが各通貨に対して大きく史上新安値を更新。反対にCHFは史上新高値を更新。一言で”円高”とは言えない、過去に例を見ない動き。白金が金より安くなり、ニューヨーク株価が500ドル下落後一日挟んで600ドルの下落。一日挟んで更に600ドルの下落は、私をはじめ多くのトレーダーを大損失に導いた事でしょう。貴重な経験が積み重ねられました。

23:30　東京市場は窓を空けて安く始まり一段安。為替の円高が進むが場中は値を戻す時もあった。しかし引け間際に売られて安値圏9100円で引ける。一時大幅に改善した収支も更に悪化し、悪い状況が続く。ここからの底割れは死を招くので再度一部撤退する準備をする。
テレビドラマや映画の世界では、窮地に追い込まれての一発逆転が多々ある。現実の世界での窮地は、地獄への入り口となり一発逆転の確率は悲しくなる程絶望的数値となる。その小さい確率に賭ければ･･･賭けが当たらなければ再起不能となってしまう。

23:55　CMEは9000円を割込み底が割れる。現実を直視し損切り作業に突入。どこまで切るのかは今後の展開次第。円高は更に強烈に進行。日銀執行部はどうせ何も出来ない展開だろう。小さな復活の灯火が消えて行く・・・。