きみこのマンガ風味な読書記録的感想

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星間商事株式会社社史編纂室／三浦しをん
せっせとBL小説同人誌を作っているアラサー腐女子（カミングアウトはしていません）がタイトルの通り社史編纂室で働いているわけなのですが、社史編纂室の同僚に同人誌作っていることがばれ、さらに会社の歴史上なんだか秘密にされている部分の謎を解き明かしていくうちに、なぜか同人誌で裏社史を作るという話になる…（笑）
アラサー腐女子の生体、秘められた会社の謎を追うミステリーちっくな展開、同人活動と恋愛の話、同僚の恋愛の話、個性的な上司や会社OBたち…などなど、これでもかというぐらい面白いものが詰まっていて、とても楽しく読みました。特に同人誌作成にまつわるいろいろはなんだかものすごくうなづいてしまった…さすがしをん様、わかってらっしゃる。主人公が書いているBL同人誌の一部もちょこちょこ出てくるので、その同人誌読みたいわ！って思いました（笑）

カバーデザイン：鈴木成一デザイン室／カバー絵：高橋ユミ

四畳半王国見聞録／森見登美彦
過去作品の登場人物がひっそり出てくるのは楽しいけど、なんかもうぐるぐるしすぎて面白いのか面白くないのかわからなくなって読むのとっても疲れてしまった…

カバー挿画：古屋兎丸　デザイン：新潮社装幀室

流れ行く者　守り人短編集／上橋菜穂子
バルサやタンダが小さい頃の話でした。タンダのかわいさものすごいですよ…！これがあの素敵タンダ（アニメのを思い浮かべ中）になるかと思うと胸が熱いです。バルサは小さいころからイケメン女子です。
二人が小さい頃の話だからといってかわいい話なのではなく、シビアだし残酷です。二人の気持ちを思うと読んでいて何度もつらくなりましたが、やっぱりとても面白かったです。世界観すごいわー。久しぶりに守り人シリーズを読んでも、ちゃんと世界観覚えててすんなり入っていけるってすごいと思うんですー。

カバー装画：中川悠京

やなりいなり／畠中恵
この本はお料理がテーマ！各話にレシピが載っててちょっと嬉しい感じでした。タイトルのやなりいなりが一番食べたいなあ。
でも内容はちょっと切ないものが多くて、人生考えます。最後の話は電車の中で泣いてしまった…

装画・挿画：柴田ゆう

西巷説百物語／京極夏彦
やっと百物語シリーズ全部読めた…主役は林蔵だけど最後にちょろっとおなじみメンバーが出てくるのが嬉しかったです。おもしろかった…おもしろかったです…！

前巷説百物語／京極夏彦
又市さんがどうやって御行になったかというお話。人がぼろぼろ死んでいくので悲しいけど、すっごい面白いんですよねこれ…。
さて、やっと大昔に読んであんまり覚えていなかったのを読み終えたので、随分前に買った西巷説百物語を読めますね！（笑）

後巷説百物語／京極夏彦
百介じいさんと明治…ちょっと半七捕物帳を思わせるような、若者たちがじいさんに話を聞きにくる体裁でした。しかしどんだけの事件に又市さんたちは関わってんだ…すごすぎるぞ…

獣の奏者　外伝　刹那／上橋菜穂子
うーん、あとがきに人生の半ばを過ぎた人へとありましたが、まさしく…。私はエサル師が主人公の「秘め事」がとてもよかったです！

続巷説百物語／京極夏彦
やっぱり話の中に武士や火器が出てきたら一気にスケール大きくなって楽しいよね〜。

巷説百物語／京極夏彦
実家から持ってきてたものの全然読み返してなかった…早く読まないとせっかく買った西巷説百物語までの道が遠すぎる（笑）
時代劇が好きなのでこのシリーズが好きなんですが、久しぶりに読んでもやっぱり面白いなと思いました。先に読み返していた伊右衛門とか小平次とかとちゃんと繋がってるなと改めて思いました…。