道化師の蝶 円城塔(enjoetoh)著
164回芥川賞の作品です。
抽象的な表現を用いて、作者の気持ちを代弁した作品だと思いました。
執筆することに対する難しさや、悩みを抽象的に描いた作品のようで、物書きを目指す人や、書いてみたいなと思った人に共感を得ることが多い作品だと思います。
道化師の蝶と、それを捉えるできる事の網がそれぞれ、物書きにとって必要なパーツを表しているようだ。
また、後半に綴られている『松ノ枝の記』をよんで、物語の着想を得ることが得意な著者ではないかと思い、羨ましい限りです。
後、この物語に出てきたキーワードとして興味深いのが、アール・ブリュットです。
アール・ブリュット。フランス人画家ジャン・デュビッフェが作ったフランス語(Art Brut[生の芸術]……正式な美術教育なしで出来た作品)
今度、これらの作品について調べてみたいところです。